追い出されたら、何かと上手くいきまして

雪塚 ゆず

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3巻

3-2

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「それで……川に落ちてからは、どうなったんだい?」

 その質問に答えたのはライアンだった。

「……溺れかけたんです。魔法も使えなくて、もうダメかと思って……そしたら、急に声が聞こえてきました」
「声……?」
「あなた達は、いらないって」

 その瞬間、バンッ! とガディが机を力強くたたいた。
 一気に注目を集めるガディだったが、皆の目など気にせず、独り言のように呆然と呟く。

「その言葉……アレクが幼い頃一緒に川へ行った時に、聞いたことがある」
「「「え!?」」」
「…………」

 三人は驚きの声を上げたが、学園長は無言をつらぬいた。
 エルルも当時を思い出したらしく、ポツリポツリと話し始める。

「確か……川で水遊びをしていたの。大して深くなかったから、安心して。そうしたら、急に川の流れが速くなって、アレクが水に呑み込まれてしまった。慌てて私達が助けたんだけど、その時に『あなた達は、いらない』って聞こえたわ。アレクと一緒に川から上がる時も、ずっと頭にガンガンと『やめて』とか『連れていかないで』とか……」
「そうだ。そうだった」

 ガディが頷くのを見ると、学園長は顔をしかめながらも口を開く。

「川に何かあるようだな。では、すぐに警察やティーガさんと協力してアレク君を捜そう。……ユリーカさん達はここに残っていい。まだ動くのはつらいだろう」
「っ、いいえ」

 学園長の気遣いはありがたいが、じっとしているわけにはいかなかった。
 ユリーカ達は早口で学園長に異を唱える。

「待ってるなんてできません」
「私はアレク君が溺れるところを……この目で見てたんです」
「俺達が捜さなきゃ!」

 そう言う三人に、学園長は穏やかな微笑みを浮かべた。

「そうか……じゃあ、頑張ろう」

 ユリーカ達の目撃情報をもとに、全員で必死にアレクを捜すこと三日間。
 しかし、アレクの姿はおろか、手がかりすら見つけることはできなかった。



 第三話 アレク、川底へ


 静まり返った川底で、アレクは眠っていた。
 彼の全身は、大きな空気の泡ですっぽりと包まれている。
 魔法で染められていた金の瞳と髪は、すっかり本来の紫に戻っていた。
 それを愛おしげに見つめる、人影が一つ。
 陶器のごとくなめらかな肌には傷一つなく、海を思わせる深い青の瞳は美しい。
 つま先を隠すほど長い真っ白なワンピースが水に揺れ、まるで羽のようであった。
 人ならざる者である彼女の美しさは、水の底で眠るアレクの目に入ることはない。
 それでも彼女は構わなかった。

『……私達の天使。ああ、ようやく……ようやく醜い人間から、救い出すことができた』

 桜色の唇から歌うように、言葉が紡がれる。
 すると、彼女に複数の人影が近づいた。彼女に比べれば劣るものの、うるわしい少女達だ。

『ウンディーネ様。彼についているけがれははらえましたか?』
『……いいえ。残念ながら、人間の執着は底知れない。この子の穢れはまだ落ちていないわ』
『そうですか……』

 ウンディーネ、と呼ばれた彼女が、その長いまつげを伏せた。

『私にもっと力があれば……ごめんなさい』

 そう謝って、ウンディーネは空気の泡越しに、そっとアレクに口づけした。
 気を失ったままのアレクにどんな言葉をかけようと、反応はないとわかっている。
 しかし、彼女はアレクに話しかけ続けていた。
 すると、ウンディーネの周りにいた少女達が、突然ざわめき始めた。

『いけません……!! シルフィードが来ます!!』

 それを聞いて、ウンディーネはカッと目を見開く。

『……ただちに全力で迎え撃ちなさい! 彼を守るのです! 穢れは……記憶はまだ完全には消し去られていない!』
『はっ!』

 少女達はアレクを守るように取り囲み、戦闘態勢を取った。
 遠くから竜巻のようなものが近づいてきて、少女達のもとにたどり着いた瞬間、さんした。
 竜巻の中から、一人の少女が出てくる。
 淡い黄緑色の髪に金の瞳を持つ彼女は、ウンディーネに引けを取らないぼうを持っていた。
 ぎり、と歯ぎしりしながら、ウンディーネは少女を睨む。

『何用ですか! シルフィード! ここから消えなさい!』

 シルフィードと呼ばれた少女は、愉快げに口元を緩める。

『あら、用事はあるわよ。あなたが持ってるその子、ちょうだい。欲しいの』

 純粋なおのれの欲をさらけ出すシルフィードに、さらに眼光を鋭くして睨みつけるウンディーネ。

『断ります。彼は、私達のものです』
『そんなの誰が決めたの? 神様? ……いいえ、違うはずよ! きっと神様は、私達がこの子を取り合うことを予想してたハズだわ。こんな風にね!』

 ブオンッ! と鋭い魔力の刃を発生させ、シルフィードが突進した。
 アレクを守っていた少女達は、突然の出来事に驚いて飛び散ってしまう。
 シルフィードの放った刃はアレクを包む空気の泡に命中し、容易に泡を破壊した。

『しまった!!』

 ウンディーネは急いでアレクを抱え、地上を目指す。
 川から顔を上げ、アレクが問題なく呼吸していることを確認してほっとするウンディーネ。
 すると、その場にりんとした声が響きわたった。

『助かったつもりかしら?』

 見れば、周りをシルフィードと似たような雰囲気を持つ少年達が取り囲んでいる。

『シルフどもめ……』

 ギロリと睨むような視線に囲まれながらも、負けじとばかりにウンディーネはアレクを抱きしめる。そんなウンディーネに向かい、シルフィードは手を差し出した。

『さあ、彼を渡してちょうだい』
『……何度も言わせないで。断ります』
『へぇ』

 返事を聞いて、シルフィードがつまらなそうにパチンと指を鳴らす。
 それを合図に、シルフ達が一斉にウンディーネに飛びかかった。
 ――その時。


 ザクッザクッ


『! 人間の足音……』

 それに気づいた途端、ウンディーネを囲んでいたシルフ達は姿をかき消した。
 悔しそうに舌打ちしながらも、『覚えてなさい』と背を向けるシルフィード。
 ウンディーネやシルフィード達精霊には、人間に姿を見られてはいけない、という暗黙のルールがある。
 ウンディーネはアレクを連れてまた川底に潜りたかったが、空気の泡を作る時間がない。
 近づいてくる人間をうとましく思いながら、仕方なく川に身を沈めた。

「……え? 男の子……紫髪?」

 戸惑いの声が聞こえてきて、悔しさで唇を噛むウンディーネ。

『おのれ……亡霊風情が』

 やってきた人間に担がれ去っていくアレクを、まばたき一つせずじっと見つめる。

『必ず――必ず、取り返すから』

 自らの決意を、ウンディーネは無念とともに口にした。


 ◆ ◆ ◆


 川に現れた女性はルイスといい、水汲みの仕事をしていた。
 彼女が暮らすルフィーネ王国には滅多に雨が降らず、長年水不足に悩まされている。
 そのため、ルフィーネには川から水を運ぶことをなりわいとする「すいうんにん」という者が存在する。
 単純労働ではあるが、重い水を運んで一日何往復もするため、あまりやりたがる人はいない。
 だから水運人は大変重宝され、それはとりのないルイスにとってありがたいことだった。
 川に到着したら、馬車の荷台に積んだみずがめを五十個取り出す。そして、その中の一つを持ってゆっくり川へと向かった。

「――あら?」

 ふと、紫色の何かが目に入ったが、花でも咲いているのだろうと思い、そのまま近づいていく。

「……これは」

 水を汲もうと川辺に腰を下ろした時、紫色の正体に気づいた。
 ルイスは思わず、その紫色を二度見する。

「……え? 男の子……紫髪?」

 何度まばたきしようが、目をこすろうが、川には紫色の髪を持つ少年が浮かんでいる。
 それは、穏やかに眠っているようにも見えた。
 ルイスははっと我に返り、ザブザブと音を立てながら川に入る。

「助けなくっちゃ」

 そっと少年を抱き上げると、驚くほど軽い。羽を抱いているような気分になりながら、ルイスは川から上がり、自分と少年に魔法をかける。

「風よ。我と、かの者を包みたまえ……ドライ」

 乾燥の魔法は、ルイスと少年を優しく包み込む。
 胸は規則正しく上下していて、呼吸は安定していることが見て取れた。
 そのことにあんしつつ、ルイスは少年の顔をもう一度覗き込んだ。

「……この子、どこから流れてきたのかしら」

 まるで紫の花を溶かしたかのような綺麗な髪。この辺りでは見ない外見だ。
 少年の姿をしばらく見ていたが、はっと自分の仕事を思い出す。

「ああ! そうだった! 水を汲みに来たんだったわ」

 ルイスは少年を地面に寝かせ、次々に水甕に水を入れていった。


 ◆ ◆ ◆


「待て。ああ、ルイスか」
「はい。こんにちは、兵士さん」

 ルフィーネ王国はごく小さな国で、街は一つしかない。他国との交流もほとんどなく、人々はひっそりと暮らしていた。
 そのため街の人々はほとんど顔見知りで、街の門を守護する兵士は、馬車からルイスが顔を出したのを見て、表情を緩ませた。
 守護役の兵士は四人おり、ルイスを見て「おお」と挨拶をする。

「ルイス。お勤めご苦労様。今日も貯水湖に行くんだろう?」
「はい。今日汲んだ水を入れに行かなければなりませんので」

 ニコニコしながら己の青髪をかき上げるルイスに、兵士は温かい視線を送った。

「なあルイス。俺は、昔っからお前のことを見てきたけどよ……。いつもいつも働きっぱなしだからよ、たまには休んだらどうだ? その、何だ。立場的にはつらいこともあるだろうけど、どこか遊びに行ったっていいんだぜ?」

 その言葉にルイスは嬉しそうにはにかみながらも、力なくかぶりを振った。

「いいえ、私は城で働かせていただきます。これこそが私の罰なのですから」

 ルイスは微笑みながら「では」と再びほろの中に戻り、それを合図に馬車はゆっくりと進み出す。
 馬車の御者と兵士の目が合ったが、どちらも決まり悪そうに視線を逸らした。
 ルイスが去った後、兵士達は顔を見合わせる。

「……罰ってか。そんなもの、ルイスにはねぇよな」
「それがあるのは、むしろ国王様だろ。ったく、可哀想かわいそうなことをしやがる……」

 兵士達はルイスの乗った馬車が去っていくのを、目を細めながら見送った。


 ◆ ◆ ◆


 ルイスはまず貯水湖に向かい、大量に汲んできた水をすべて入れることにした。
 ドボドボと音を立てて注がれていく水を、いつものようにボーッと見ながらルイスはため息をつく。それからくるりと振り返って、馬車を見つめた。

「あの男の子、どうしよう。紫髪だし……異国の子よね。一回、国王様に相談してみなくちゃ」

 そう独り言を呟いた直後に、水をすべて注ぎきった。
 額に浮かぶ汗をぬぐって立ち上がり、馬車の運転手にそっとささやく。

「終わりました。城までお願いします」
「……はい」

 とても小さな声が返された。
 ルイスはニコリと運転手に笑いかけ、馬車の中に移動する。
 カタン、と音を立てて馬車は移動を始めた。


 ◆ ◆ ◆


「……?」

 パチ、と目を開けた少年を見て、ルイスは少年に駆け寄った。
 ベッドに寝かせていたが、それがきゅうくつなのか、少年は無言で身じろぎする。
 くうを映したかのような瞳は、髪と同じ鮮やかな紫色。
 ルイスは改めて少年の顔を覗き込んで、はぁ、と感嘆のため息をついた。

(何て綺麗な瞳なんだろう……)

 その時――少年の瞳に、光が灯った。

「――!!」

 バチン、と大きく瞬きをした少年は、ルイスを見てさっと表情をゆがめた。
 声にならない悲鳴を上げ、シーツをり寄せて震え出す。
 その様子を見て、ルイスは慌てて少年に話しかけた。

「大丈夫よ。私はルイス。川で流されてきたあなたを拾ったの。決して、あなたを傷つけるようなはしないわ」
「……」

 少年は、疑いのまなしでルイスの目をじっと見た。
 本当だ、という意味を込めて、ルイスがその瞳を見つめ返すと、少年からかすれた声が発せられた。

「…………るい、す」

 とっに「ええ」と返事をして、ルイスは答えた。

「私はルイスよ。あなたは?」

 質問を投げかけると、少年の華奢な肩が震えた。握っていたシーツを手放し、己の手のひらを見つめてポツリと呟く。

「……思い出せない」
「え?」

 ルイスは戸惑いつつ質問を重ねる。

「どこから来たの? 家族や友達は?」

 泣きそうな声で、少年はルイスに再度告げた。

「何も、わかんない」
「……まさか」

 ルイスは幼い頃、今は亡き母に教えられた、とある昔話を思い出した。
 ――その者はティファン。天界から使わされし、幻の天使。それを生かすも殺すも自由。そばに置けば永遠の富と繁栄を約束されるであろう……まあ、単なるおとぎ話だけどね。ティファン様は唐突に目の前に現れて、拾った者を救ってくれるんだって。この国に伝わる、おとぎ話よ。
 母のそんな言葉がよみがえる。

「ティファン様……?」
「てぃふぁん……?」

 少年はルイスにじりじりと近寄り、その言葉をオウム返しに呟いた。
 事情はわからないが、どうやら少年は記憶喪失のようだ。ルイスは頭を抱えた。

「ああ……どうしましょう。もうじき話を聞いた国王様がおいでになる……このことを知ったら国王様は……」

 きっと、この天使を我がものにしようとするに違いない。
 この少年が天使ティファンだと確定したわけではないが、紫髪という珍しさから国王は面白がって利用しようとするに決まっている。それはあまりに可哀想だ。
 少年のことを何と説明しようか、と思い悩むルイスの耳に、ドアをノックする音が響いた。
 部屋に入ってきたのは、最近肥満気味の国王バトラーと、それに付き添う王子、ケインであった。
 じろり、と国王とケインに睨まれて、ルイスは後ずさりする。

「あっ……」

 思わず声が口から漏れ、カタカタと手が震え始める。
 そんなルイスを鼻で笑い、バトラーは問いかけた。

「おい。紫髪の者というのはどこに」
「……は、い。ここに」

 その時、キュッと後ろから服の裾が握られ、ルイスは驚いて振り向いた。
 見れば、少年が不安そうな顔をして真っ直ぐにルイスを見ている。
 おびえているのかと思い、ルイスは咄嗟に落ち着かせようとした。
 しかし、少年の口から飛び出した台詞せりふは、思いもよらないものであった。

「ルイス……大丈夫?」
「……え」

 何と、ルイスを気遣っていたのだ。
 見知らぬ土地で、よくわからない状況にいるというのに、先ほど出会ったばかりのルイスを。
 ルイスは驚きと動揺のあまり、声が出なかった。
 すると、少年に気がついたケインがルイスを突き飛ばした。

「キャッ」
「! ルイス……」
「わあ~! コイツ、すっごい綺麗な目ぇしてる!」

 突き飛ばされたルイスは、短い悲鳴を上げながらも、ベッドの上にボスリと音を立てて倒れただけで無傷だった。
 ルイスに駆け寄ろうとする少年に、ケインは詰め寄る。

「ねえ! お前、名前は?」
「……思い出せないの」

 か細い声で答えた少年に、ケインは少し驚いた様子を見せた後、勢いよく抱きついた。
 パチパチ、と何度も瞬きする少年をよそに、ケインはそっと囁く。

「大丈夫。お前は、僕が守ってあげるから」
「……???」

 ギュウ、と力強く抱きしめられてちょっと苦しい。
 ようやく解放されて息をつき、ケインを見つめる。
 金髪に金の瞳の、中性的な顔立ちだ。
 しかし――その瞳には、強い意志を感じた。
 何がなんだかわからないまま、紫髪の少年は瞬きを繰り返す。
 ケインはくるりと向き直って、バトラーに尋ねた。

「父上! コイツ、僕が貰ってもいいですか?」
「……ふむ。なるほど。瞳が実に美しいな。おとぎ話の天使を思い出す。ルイス。この者は記憶がないのか?」
「あ……はい。自分の名前も……暮らしていた場所も、思い出せないようです」

 ルイスがたどたどしく答えると、バトラーはふむ、と頷いた。

「ケインが気に入ったみたいだしな……」

 その時、ルイスの部屋のドアが軽くノックされ、静かにキイと開いた。
 振り返るとそこには兵士が複数人立っている。バトラーはげんそうな顔をした。

「そんなにゾロゾロ引き連れて、一体何事だ」
「……ご報告します。我が国の領土である東の荒地から突如として水が溢れ出し、わずかに草が芽生えております」
「……はぁ?」

 ごとのような言葉を聞いて、バトラーは思わず間の抜けた声を漏らした。
 他の兵士達も信じられないという顔で、現状の報告をする。

「地面から水がどんどん溢れて、枯れた地に吸い込まれています!!」
「それと……霧? のようなものも」
「水と同時に、真っ白な光が出てきました!!」
「光……?」

 バトラーはさらに眉をひそめた。
 しかしケインは喜色満面で明るく叫ぶ。

「コイツが来たからだ!! コイツが来てくれたから、きっとそんなことが起こったんだ!!」
「え、あ、う?」

 全く状況が呑み込めていない紫髪の少年は、戸惑いの声を漏らす。

「その方は……?」

 兵士の一人が尋ね、ケインが得意そうに説明する。

「川に流されて我が国に来たところを、ルイスが助けた。おとぎ話の天使と同じ紫の髪と瞳……しかも奇跡をもたらすなんてな」

 ケインは「そうだ!」とバトラーに提案した。

「コイツの名前、『ティファン』っていうのはどうですか!?」
「ティファン……おとぎ話の天使、か。よかろう。今からそなたの名はティファン。わしの息子だ」

 わっと人々から歓声が上がった。
 ただ一人――ルイスだけが、悲嘆の滲む声で「ああ……」と唸った。


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