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1巻
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しおりを挟む第一話 主人公、いきなりの大ピンチ
「アレク。お前、家を出ろ」
「は……?」
庭での鍛錬を終え、屋敷に入るやいなや、唐突に言われた一言。
その言葉を受けて呆然と突っ立っているのは、アレク・ムーンオルト。
たった今、父親に家を出ろと言われてしまった少年である。
遥か昔――といっても、二百年前ぐらいであろうか。
四大王国の西に位置するこのトリティカーナ王国では、凄惨、かつ驚異的な出来事があった。
空気中に漂う魔力の異常により一体の強力な魔物が凶暴化し、人々を襲ったのだ。
多くの命が失われ、人々が絶望に陥った時、その魔物を封じ込めた女騎士がいた。
彼女の名はエルミア・ムーンオルト。
トリティカーナ王国の窮地を救ったエルミアは英雄として語り継がれた。
そしてその子孫が、圧倒的な武を誇る一族、ムーンオルト家である。
アレクの目の前にいる、ブラウンの髪と瞳をした四十代半ばの男――父、ダリオは、今でこそでっぷりとした体形であるものの、若い頃は魔物討伐で活躍していたらしい。
その隣に立つ母のマリーヌは細身で、銀の髪と瞳を持つ同じく四十代半ばの女性だ。嫁いできたので武に長けているというわけではないが、元聖職者だけあって魔力量や魔法の技術は申し分なかった。
そんな両親を持ったのだから、子供も優秀だろう……と周囲から期待を寄せられ、三男として生まれたのがアレクである。
アレクには二人の兄と一人の姉がいて、その三人は優秀であった。
だが、アレクだけは違う。
出生時の魔力測定の数値が低く、体も小さくてひ弱であった。まだ十歳という年齢ではあるが、今でも突出した能力はないと自覚している。唯一得意な治癒魔法も披露する機会がなく注目されることがなかった。
つまり、アレクは英雄ムーンオルト家にとってみれば、必要のない存在だったのだ。
アレク自身もそれを理解していたし、だからこそ、父の暴力にも堪えてきた。
が、流石に追い出されるとなると話は違う。
「ちょ、ちょっと待ってください……家を出ろって?」
「そうだ。長年、こんな役立たずを家に置いていたと思うとゾッとするな……これまでせめてもの情けとして住まわせていたが……妻とサージュがいよいよ我慢ならんと言うのでな」
そんな父に、ニヤニヤとしながら寄り添う兄のサージュと、下等生物を見下すかのようにアレクを濁った目で見る母のマリーヌ。
今まで溜まっていた不満をぶちまけるがごとく、サージュとマリーヌが叫んだ。
「さっさと出てけよ!! このクズがっ!!」
「そうよそうよっ! 何より……あなたのその髪と瞳! 見たこともない……っ! 気色悪い! シッシッ!」
そう、アレクが両親とサージュにゴミのように扱われる理由は、紫の髪と瞳だった。
紫は、決して生まれ持つことのない色。その色の髪と瞳で誕生したアレクに、両親は恐怖を覚えていた。
アレクは両親と兄の顔を交互に見つめ、どうやら出ていくしかないことを悟る。
「……っ、わかりましたっ……早急に、ここを出ていきます!」
バンッ! とドアを勢いよく開けて、アレクは外に飛び出した。
たった十歳の少年が家を飛び出して何ができる――それが、一般的な見方だろう。
だが、ムーンオルト家の三人は彼の身を案ずることなく、汚物をやっと消すことができ、清々しい顔でアレクの走り去っていく姿を見ていた。
◆ ◆ ◆
「……勢いで何にも持たずに出てきちゃったけど、これからどうしよう」
大分走ってから気がついたアレク。
辺りには草原が広がっていて、振り返っても実家はもう見えなかった。
ムーンオルト家の屋敷は街から離れた場所にあり、周辺に人家はない。
所持金もなければ大した持ち物もなく、着込んでいるのは、薄いシャツとズボンのみ。
アレクは、深いため息をついた。
しかし――
「……あれっ! レインボーホーンじゃんっ!」
草原の先に、虹色に光り輝く角を持ったレインボーホーンを見た瞬間、アレクは目を輝かせた。
レインボーホーンの素材は、街で売るとお金になると聞いたことがある。
足元にあった石ころを掴み、勢いよくレインボーホーンに投げた。
「せいっ……やあ!」
ドゴンッ!
――鈍い音がして、頭に石が命中したレインボーホーンは、ぐらりと倒れた。
「やったぁっ! あ……でも、これからどうしよう」
自分が外にいる理由を思い出して、アレクは再びため息をつく。
「……はぁ。とりあえず、街行こ。街」
落ち込んでいても、状況は何も変わらない。
むしろ開き直ってやろう、と思い、アレクはレインボーホーンをスキル〔収納〕で異空間にしまってから歩き出した。
◆ ◆ ◆
一方その頃。
「ふっ……ははっふはははははははっ!! ようやく!! ようやくあの役立たずを始末できたっ!!」
アレクを見送り、父のダリオは高笑いしていた。
愉快でしょうがない。何せ、あのアレクは少し治癒魔法が得意なだけ。戦闘もろくにできない役立たずだ。
しかも、あの紫の髪色と瞳である。
アレクが生まれた時、不気味な容姿をした我が子の存在を王族に知られることは避けたかったが、英雄一族として王家と繋がりがあるため、報告をしないわけにはいかなかった。
ダリオは渋々、ムーンオルト家の恥を晒す覚悟でアレクのお披露目をしたのだが……不思議なことに、アレクを一目見た王は、第三王女であるシルファ・ヴィー・トリティカーナとの婚約を決めたのだ。
思わぬ王家との繋がりに両親は喜んだが、すぐに不安を覚える。
アレクの問題点は容姿だけではない。出生時に測定したステータスが一般人に比べても低かったのだ。
王女の婚約者になったとしても、出来損ないとわかれば英雄家の信用が失われるのではないか。
両親の心配は、アレクが成長するにつれてますます募っていった。
そして、ある大きな決断をした。
それは、アレクが表向きには出奔したことにし、ムーンオルト家から追放、代わりに兄であるサージュをシルファ王女の婚約者にすることである。
そのために、外でも一人で生きていける年齢の十歳までアレクを育てたのだ。
アレクの出奔も英雄家の不名誉であることには違いないが、サージュの優秀さを王家に示せば挽回できるはず。
水面下で準備を進めていたため時間はかかったが、今日ついに、その計画が実行されたのであった。
「父様っ!! あの役立たずがいなくなったから、お祝いをしましょうよ!!」
サージュは、でっぷりとした巨体を震わせ、ニヤニヤと笑い続けた。父に似たブラウンの髪をかき上げ、茶色の目を細める。
自分より弱い邪魔者は、いても面倒なだけ。アレクの追放を、サージュは素直に喜んでいた。
「そうですわね……! ええ! お祝いですわ!」
アレクの母マリーヌは、ずっと世間の目を気にしていた。
あんな気色悪い色を持った子供が自分の腹から生まれてきたなど、本当におぞましい。
できることなら、アレクの存在を誰にも知られたくないと思うほどである。
ようやく不気味な出来損ないを追い出すことができて、ダリオ達は笑いが止まらない。
そんな風に三人が有頂天になっていると、屋敷のドアが開いて二つの人影が現れた。
「「……ただいま帰りました」」
「兄様! 姉様!」
冒険者風の軽装をまとい、母譲りの銀髪に銀の瞳を持つ美しい少年と少女に、サージュが喜んで抱きつく。
……二人が若干気色悪そうな顔をしたことに、サージュはもちろん、両親も気づかない。
「ガディ。エルル。戻ったか」
「はい。父様」
二人は双子で、よく似た顔をしている。美男美女のガディとエルルを目にすると、誰もが感嘆のため息をつかずにはいられない。
「……アレクは?」
ふと、妹のエルルがつぶやくと、サージュが嬉しそうに跳ね上がる。
「姉様! あの邪魔なアレクはついさっき追い出したんだよ!」
「……追い出した?」
ピタリ、とエルルの表情が硬くなる。ガディも隣で、目つきを険しくしていた。
「そうだよ! 邪魔だったでしょ! ほんとすっきりする……」
「黙りなさい」
「……ひっ」
姉が発する強烈な殺気に後ずさりするサージュ。
「父様。それは本当で……?」
兄のガディが冷ややかな声で聞いた。
「ああ。喜ばしい限りじゃないか、あの邪魔者がいなくなったのだぞ」
「ふざけるなっ!」
ゴワッ!
ガディの怒号とともに、双子の強烈な魔力が辺りに広がる。
その表情は――怒り一色だ。
「あんな可愛い小さなアレクを追い出した!? 一人で!? ふざけるんじゃないわよ!! あの子は何も悪くないじゃない!」
エルルの尋常じゃない憤怒にダリオ達は呆然とする。
そして、ガディがダリオに呆れたように言い放った。
「あんた達がそこまで愚かだとは思わなかったよ」
「ガ、ガディ……?」
「何で王族の婚約者であるアレクを追い出した? お前達、考えなしもほどほどにしろ」
「……このままアレクを婚約者にしておき出来損ないであることが知られれば、英雄ムーンオルト家の名に傷がついてしまう。だから、代わりにサージュを第三王女の結婚相手にするのだ。それも無礼ではあるが、サージュの優秀さを知れば王家も納得するだろう」
ダリオが開き直ったように言うと、ガディは大きく肩を落とした。
「……はぁ。もういい。俺達は知らないからな」
「ガディ、早くアレクを追いましょう。急がないと」
「わかってる。というわけで、俺達も今日限りでこの家を出ていくからな」
「バカな! そんなことが許されると思っているのか!?」
ガディとエルルは武に秀でた優秀な兄妹。冒険者としても名を馳せており、将来のムーンオルト家を背負って立つ存在である。
そんな二人に出ていくと言われ、ダリオは慌てふためいた。
「許されるさ。俺達はあんたより、強い」
わめき散らすダリオを、まるで哀れむようにガディは見下す。
エルルはすでに、ダリオやマリーヌ、サージュのことなど眼中にないらしく、気にしてもいなかった。
ガディはニヤリと笑うと、ずっと言いたかった台詞を吐き捨てる。
「じゃあな、くそったれ」
バタンッとドアが閉まり、残された三人の心は暗黒に閉ざされた。
第二話 双子、追いかける
ガディとエルルは、しばらく家の周りを捜したもののアレクを見つけることができず、草原に座り込んで休憩をとっていた。
捜す範囲を広げるうちに実家から遠ざかり、すでに屋敷は見えなくなっている。
「……くそっ! 俺らの到着がもう少し早ければっ……!」
ガディが悔しさを露わにし、ダンッと地面を蹴った。
それを見たエルルは、ふぅ、と息をつく。
「そうね……まったく。アイツらは何てことをしてくれたのかしら?」
アレクをゴミのように見るあの目――それが脳裏にフラッシュバックし、ググッと拳を握る。
ガディとエルルは、末っ子のアレクを目に入れても痛くないほど溺愛していた。
二人は幼い頃から厳しい訓練を強いられ、現在のギルドのランク最高位である『SSSランク』に到達したのは、僅か十四歳の時のこと。
兄のガディはこの上ない武力で魔物達をなぎ倒し、まさに英雄の一族と呼ぶに相応しいと、幼い頃から一目置かれていた。
一方、妹のエルルは攻撃魔法を得意とし、もちろん治癒魔法も人並み程度には使える。彼女の魔法は美しさと強さを兼ね備えており、人々を魅了した。
そんな双子の両親と一人の弟は、決して褒められるような人物ではなかった。
父親は先祖が築いた身分を笠に着て、ふんぞり返っているろくでなし。
母親は世間体を気にして自分達を可愛がったが、上辺だけの愛情など吐き気がするほど嫌だった。
そして……もう一人の弟サージュ。父と母の巨体と傲慢を掛け合わせたようなサージュは、抱きついてきたら本当は突き飛ばしてやりたいくらいだ。
人として全く尊敬できない家族に囲まれ、双子は苦痛の日々を送っていた。
そんな頃――アレクが生まれたのである。
ガディとエルルは最初、どうせまたサージュのような弟だろうと想像し、興味も持たなかった。
しかし。
アレクの第一印象は……天使であった。
この世界では、赤子は魔力をまとって生まれてくる。
アレクは生まれてきた瞬間、天使の羽のように自らの魔力を大きく広げた。
なぜこんな美しい子が、ろくでもない両親から生まれたのだろう。
アレクの美しい魔力が両親には見えないようだが、双子にははっきりとわかった。
両親は紫の髪と瞳を持つアレクを奇怪な化け物と見なし、避けたり陰で虐げたりしていた。
そこに、アレクには指一本触れさせんとばかりに立ちはだかったのが、ガディとエルルだ。
アレクが九歳になるまでずっと二人で守ってきたのだが……ギルドの『SSSランク』の緊急依頼が舞い込み、外出を余儀なくされた。
緊急依頼とは、国に危機が迫っている時に限り出されるもので、『SSSランク』の二人は参加しないわけにはいかない。
ガディとエルルは後ろ髪を引かれる思いで、アレクのもとをしぶしぶ去ったのである。
その緊急依頼の任務完了までは、実に一年を要した。
ようやくつらく厳しい仕事を終え、一年ぶりに末弟に会えると楽しみに帰ってきたら、アレクは追い出したという。
二人は激怒した。
こんなろくでもない家に留まっていたのは、アレクがいるからだったのに。
ガディとエルルは最愛の弟に会うために、また守るために、今まで築き上げた地位を捨てる覚悟で家を飛び出してきたのであった。
アレクの手がかりはないものか、と考えたガディは美しく輝く銀髪をかき上げ、静かに言う。
「なあ……エルル。アレクの魔力を捜すことはできないか?」
「……ちょっと待って――モード〔追跡〕」
フッとエルルは目を閉じた。
〔追跡〕はエルルの持つスキルで、魔力の残滓と波長を頼りに、相手の過去の行動や現在位置などを読み取る能力である。
『スキル』とは生まれつき備わっている、いわば才能のようなものであった。
ガディ、エルルはともにいくつかのスキルを持っており、それを使うことも多く手慣れている。
瞼の裏に浮かんできたのは最愛の弟、アレクの姿。
もう一つ、魔物の気配がする。この魔力はレインボーホーンだ。
アレクは丁度この辺りでレインボーホーンを倒している。
そこまで読み取ったエルルは、目を開いてガディに報告した。
「ちょっとガディ。アレクはこの辺りでレインボーホーンを倒したみたいだわ」
「何? アレクは剣でも持たされたのか?」
「いいえ……石ころを投げて」
「……はぁ。腕力ありすぎだろ」
両親やサージュはアレクを無能扱いしていたが、家で共に鍛錬していたガディとエルルは、アレクの才能が開花し始めていることに気づいていた。
鍛錬を積むうちに、アレクは人並み外れた腕力を身につけ、膨大な魔力を扱えるようになったのだ。
ガディとエルルはそのことを両親に報告したが、アレクが生まれた時から忌み嫌っていたダリオ達は信じようとしなかった。
双子は自分の最愛の弟の劇的な成長に戸惑うばかりだ。昔も今も、いつも驚かされる。今回はあまりに想定外だったが。
エルルは、先ほどの映像のアレクが最後に向いたのと同じ方角に体を向けた。
その先には――街がある。王都であるナハールの街だ。
ガディとエルルが所属する冒険者ギルド『狼の遠吠え』もそこにある。見知ったナハールの街ならば、双子にとって好都合だ。
「アレクは街に向かってるわ」
「わかった……充分だ」
「アレク、お姉ちゃんが迎えに行くからねっ!!」
「行くぞっ!!」
ボヒュンッという風の擦り切れる音を残し、双子はナハールの街に向かった。
第三話 アレク、保護される
一方その頃、アレクはようやく草原を抜けて廃墟のようなところにいた。
街を目指して歩いていたのに、たどり着いたのは街とはほど遠い様子の場所だ。
アレクは辺りを見回し、瓦礫しかないことに戸惑いと不安を覚える。
「こ、ここは……どこ?」
もちろん答えは返ってこなかった。
仕方なく適当に歩いていたのだが、どうにも人が見当たらない。
すると――
「あなた……!! 何でこんなところにいるの!!」
「え?」
一人の女性が焦ったように話しかけてきた。
瓦礫を押しのけ、派手に踏みつけながらアレクのもとに走ってくる。
その女性は柔らかな明るい茶髪を肩まで伸ばし、不安げに揺れる緑の瞳をアレクに向けていた。
どう説明すればよいかわからず動揺していると、女性の動きがピタリと止まる。
不思議に思って女性を見つめたら、彼女は目を見開いて硬直していた。
「あなた、その髪……」
「うん? ……ああ、これね」
女性が衝撃を受けたような表情をしていたので、アレクは思わず俯いた。
この髪と瞳のせいで、また「気味が悪い」と言われるのかと思うと、泣きたくなってしまう。つくづく、自分の髪と瞳の色が憎い。
しかし、そんなアレクの思いに反して、女性の口から飛び出したのは意外な言葉だった。
「珍しい……というか、人に紫髪が生まれたなんて聞いたことがないわ。まさか、染めてないわよね? ……いいえ、染めたぐらいじゃこんなに綺麗な色にはならないもの。あなた……本当に人間?」
「……ええ?」
唐突な問いかけにアレクは驚きを隠せず、情けない声を上げた。
女性には真剣さが窺えるので、冗談を言っているわけではなさそうだ。
アレクはとにかく、名乗ってみることにした。
「ぼ、僕は……アレク・ムーンオルトです」
「何ですって! あの英雄一族の……!!」
声を上げ後ずさりする女性を見て、アレクはそこまで驚くことだろうかと不思議に思う。
実家であるムーンオルト家は英雄を生み出した家と聞いたことがあるが、英雄というものがどんな存在か、あまりわかっていない。だからアレクには、なぜ女性が驚くのか理解できなかった。
一方、女性にしてみれば、どうしてムーンオルト家という貴族の中でも名家といわれる家の子供がこんな廃墟にいるのか、全くわからない。
女性も貴族であるため、ムーンオルト家がどういう家なのかはよく知っている。
あれこれ考えて思い当たったのは、女性と同様に冒険者ギルドの仕事をこなしにきたという可能性だった。ムーンオルト家の双子兄妹といえば、ギルドでも有名だ。
が、その考えはすぐに打ち消された。アレクがあまりにも幼いからだ。
あまりアレクを刺激しないように、優しく丁寧に話しかける。
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