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第一章 勇者は親友、俺は平均魔法使い
第五話 服作り、大量生産
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「あら、魔法使い様。…そのもろもろの道具は?」
「ああ、リチャードさん。これで今から服を作るんですよ」
俺は借りている家に入り込み、ベッドの上にボスッと道具類を置いた。
「まず、針の穴あけなんだけど…俺、炎の魔法使えないんだよな」
そうなのだ。
俺の属性は「水」「光」「闇」「聖」だ。
炎とは縁はみじんもない。
「…あの、炎が必要なら手伝いましょうか?」
「え!?ほんと!?」
まさかリチャードさんが炎の属性持ってるなんて、ツイてる。
さっそく魔法で火をおこしてもらう。
「さて、じゃあ炎でここをあぶってもらえる?」
「ここですか…」
針山から採集した穴なしの針の上側に、火をかざす。
チラチラと燃える炎に、俺が闇属性を追加した。
ボボッ!!
「わっ」
「よし!」
闇属性を追加された炎は燃え盛り、針の真ん中を突き抜けた。
これで針は完成。
「ありがとうリチャードさん」
「いえ、また必要になったら呼んでください」
いや、でも助かった。
少し熱い針を、ウォーターボールで冷やす。
「次。羊の毛を固めると」
モフモフの毛をかき集める。
…だが、なかなかくっつかない。
「どうしような~…」
『聖の魔法を使ってくっつければいいのですよ』
「ん?分かった。呪文は?」
『聖なる力よ。絡め。ホーリーヤン』
「聖なる力よ。絡め。ホーリーヤン」
すると、瞬く間に俺の手から光があふれ、羊の毛を包む。
「おお…」
そのとき、自然と羊の毛が寄り添いながらくっついた。
どんどんくっつき、絡み合い、そして…
「布になった!」
『その魔法を使えば楽に作れますよ』
「ありがと!あ、でも服の作り方なんてよう分からん」
『スキル「裁縫」を取得しますか?』
「うん、お願い」
すると、ピロ~ンと目の前に音と一緒に設計図が出てきた。
ほんと「取得」って万能だよね。
「ここをこうして、こうなって…」
出来たての真っ白な布に、キラースパイダーのピンク色の糸を通した針を刺す。
30分後…
「出来た!!」
バサアッと広げたそれは、真っ白なシャツだった。
飾り気はないが、大分触り心地はいい。
「よし!「瞬時着替え」!」
瞬間、麻のゴワゴワから羊の毛のモフモフ感がある服に変わった。
「おお!あったかい!」
うん、よしよし。
うまくいったぞ。
幸い布とか糸は大量に余ってるし、村人全員の服を作ってみよう。
「えええええ!?そんな、悪いですって!」
「試作品だよ、だから早くこっち来て」
「無理です!!」
まったく…
村人に「服を作ってやる」って言ったらごらんの有り様。
サイズがはかれん。
と、
「ネネの服作って!!」
「あっ!こら!ネネ!」
母親が止めたにも関わらずネネが飛び出してきた。
うん、よしよし。
いい子だな。
「じゃあ、はかりますか。ちなみに最終的に絶対はからせてもらうからね」
「は、はあ…」
ネネがウキウキしながら俺に採寸してもらっているのを見て、村人たちは呆けた。
もう、すっかりビビってるな。
そんな怪しいもん作らないよ。
いくら魔法使いでも。
「ふう~!力作!」
仕上がった服の数々を見て、俺は達成感がハンパない。
最初は嫌がってたけど無理やりはかったし。
これで全員分作れた。
「「裁縫」もレベル10まで上がったし…いいことしたな!」
ほんと、作ってる最中ピロンピロンうるさかったけど。
さて、おひろめは明日にしてもう寝るか。
「ああ、リチャードさん。これで今から服を作るんですよ」
俺は借りている家に入り込み、ベッドの上にボスッと道具類を置いた。
「まず、針の穴あけなんだけど…俺、炎の魔法使えないんだよな」
そうなのだ。
俺の属性は「水」「光」「闇」「聖」だ。
炎とは縁はみじんもない。
「…あの、炎が必要なら手伝いましょうか?」
「え!?ほんと!?」
まさかリチャードさんが炎の属性持ってるなんて、ツイてる。
さっそく魔法で火をおこしてもらう。
「さて、じゃあ炎でここをあぶってもらえる?」
「ここですか…」
針山から採集した穴なしの針の上側に、火をかざす。
チラチラと燃える炎に、俺が闇属性を追加した。
ボボッ!!
「わっ」
「よし!」
闇属性を追加された炎は燃え盛り、針の真ん中を突き抜けた。
これで針は完成。
「ありがとうリチャードさん」
「いえ、また必要になったら呼んでください」
いや、でも助かった。
少し熱い針を、ウォーターボールで冷やす。
「次。羊の毛を固めると」
モフモフの毛をかき集める。
…だが、なかなかくっつかない。
「どうしような~…」
『聖の魔法を使ってくっつければいいのですよ』
「ん?分かった。呪文は?」
『聖なる力よ。絡め。ホーリーヤン』
「聖なる力よ。絡め。ホーリーヤン」
すると、瞬く間に俺の手から光があふれ、羊の毛を包む。
「おお…」
そのとき、自然と羊の毛が寄り添いながらくっついた。
どんどんくっつき、絡み合い、そして…
「布になった!」
『その魔法を使えば楽に作れますよ』
「ありがと!あ、でも服の作り方なんてよう分からん」
『スキル「裁縫」を取得しますか?』
「うん、お願い」
すると、ピロ~ンと目の前に音と一緒に設計図が出てきた。
ほんと「取得」って万能だよね。
「ここをこうして、こうなって…」
出来たての真っ白な布に、キラースパイダーのピンク色の糸を通した針を刺す。
30分後…
「出来た!!」
バサアッと広げたそれは、真っ白なシャツだった。
飾り気はないが、大分触り心地はいい。
「よし!「瞬時着替え」!」
瞬間、麻のゴワゴワから羊の毛のモフモフ感がある服に変わった。
「おお!あったかい!」
うん、よしよし。
うまくいったぞ。
幸い布とか糸は大量に余ってるし、村人全員の服を作ってみよう。
「えええええ!?そんな、悪いですって!」
「試作品だよ、だから早くこっち来て」
「無理です!!」
まったく…
村人に「服を作ってやる」って言ったらごらんの有り様。
サイズがはかれん。
と、
「ネネの服作って!!」
「あっ!こら!ネネ!」
母親が止めたにも関わらずネネが飛び出してきた。
うん、よしよし。
いい子だな。
「じゃあ、はかりますか。ちなみに最終的に絶対はからせてもらうからね」
「は、はあ…」
ネネがウキウキしながら俺に採寸してもらっているのを見て、村人たちは呆けた。
もう、すっかりビビってるな。
そんな怪しいもん作らないよ。
いくら魔法使いでも。
「ふう~!力作!」
仕上がった服の数々を見て、俺は達成感がハンパない。
最初は嫌がってたけど無理やりはかったし。
これで全員分作れた。
「「裁縫」もレベル10まで上がったし…いいことしたな!」
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さて、おひろめは明日にしてもう寝るか。
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