調子に乗っていたら脳筋聖女がやって来てフルボッコされたので改心せざるをえなかった

あるところに前世の記憶を持つ半獣半魚の竜が自由気ままに海で暮らしていました。
海賊船が通れば船体に穴を開けて沈め、豪華な船が通れば船体に体当りしてちょっと驚かせてみたり、漁船が通れば先回りをして魚をバクリと丸呑みしたり。
時々住みかにしている洞穴に武器を持った人間達がやってくるのでボコボコの半殺しにして港に投げ捨てたり。
その竜は『海凶竜』と呼ばれ人々から恐れられていました。
ある日竜はいつもの日課である昼寝をしていると体に水を掛けられ目を覚ます。
次の瞬間、体に強烈な痛みが生じ、あまりの痛さに洞窟内を転げ回っていると、

『聖水の効果は抜群のようね』

洞窟内に響く女性の声。
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