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第44話 白河さんの恩人と片思いの相手 その4
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「クソッ!野郎共やっちまえ!ぶっ殺せ!」
古賀は服を破れた白河を突飛ばし、周りの部下に月島と銀月の抹殺を命じる。
一斉に月島と銀月に襲い掛かる。
「よっしゃああああああ!俺が銀月の首とったああああああ!」
「くたばれええええええ!月島ああああああ!」
ドシャ!
銀月に最初に襲い掛かった『男の首』が切断され、首が宙を舞って地面に落ち転がっていく。
月島に最初に襲い掛かった『男の顔』が粉砕され絶命する。
襲い掛かろうとした男は完全に動きを止めてしまう。
「おい、まさか峰打ちなんて甘っちょろい事をやると思ったか?安心しろ!せめてもの慈悲だ!苦しませずに殺してやる」
「おいおい、ガキだからって殺しを躊躇うと思ってたのか?」
男達は凍り付いた。
月島と銀月の殺気に当てられ足が震えてる。
この場に集められた人間は、実際にはヤクザの末端程度の男達で最初は小遣い稼ぎ程度のつもりで、簗場組や堂島組や白河組の情報を古賀に売っていたが、そのネタを理由に脅されて古賀に付き従っているだけの半端者の集まりに過ぎない。
勿論、人殺しなどしたことがない連中であり、本当は月島と銀月を痛め付ける程度で済ますつもりがアッチはガチでこちらを殺しに来た。しかも、二人は人を殺したのに全く動揺していない。
「何やってんだ!さっさと始末しろ!たったの二人だろうが!殺らないとてめえ等だってただじゃ済まねーぞ!裏切り者として一生刺客に怯えながら生きていく事になるんだぞ!手柄を立てろ!そうすりゃあウチの組に入れてやる!」
クソッ!そうだよ!殺るしかない!
男達が何人かは殺す覚悟を決め武器を取り出そうとするが、そんな隙を月島と銀月が与える訳がなかった。
ゴシャ!ザシュ!ゴッ!ザシュ!ゴシャ!
向かってくる者、逃げそうとする者、命乞いをしようとする者を二人は躊躇なく殺していく。
「クソッ!化けもん共が!こっちは2000人だ!数で押し潰せ!」
ピリリリリ!
そこに古賀の携帯電話が鳴る。
「こんな時に誰だ!・・・・赤羽橋組長!出ないとまずいな」
古賀はその電話に出た。
「古賀あああああああ!てめええええ!今どこにいやがる!」
「組長!どうしたんですか!落ち着いて下さいどうしたんですか!」
「どうした?どうしただと!てめえのせいでこっちは大変なんだよ!白河組が暴れ回ってんだよ!どうしてくれんだてめえ!ウチの組だけじゃないんだよ!他の組も壊滅状態になってんだよ!白河組がてめえの名前を出してんだよ!」
ッ!まさかバレていたのか!
「『ヤリチン野郎の古賀って奴が最近ウチの娘の事を調べさせてるらしんだよなあああああ!ああん!ウチの可愛い可愛いアプリコットたんをどうしようとしてんの?体目当てか?それとも真剣な交際を申し込もうとしてんの?まあ・・・・どっちでもぶっ殺すから!!!』って言ってきてんだよ!てめえ本家に面出せや!てめえの指全部差し出せ!命差し出せやコラ!!!」
「いや、俺は今福岡にはいないんすよ」
「はああああ?何してんだ、てめええええ!まさか逃げようとしてんじゃないだろうな?ちょっと待て・・・・白河が!クソッ!白河がウチの組に来やがった!てめえ等!絶対に手を出すな!丁重にもてなせ!聞いたな古賀!さっさと帰ってこいや!!!」
今それどころじゃないんだよ!クソッ!帰れねえ!こうなりゃ海外に高飛びでもしないと助からねえ!
「逃げられると思ったか?」
古賀はその言葉を聞いて辺りを見渡す。
そこには月島と銀月と白河の娘以外生きてる者はいない。
銀月は自分の来ていた服を白河にかけてやり側に寄り添い。
月島が古賀の元に来ていた。
「まさか、2000人の兵隊がこんなにアッサリと?」
「はっ?2000人?そんなにいなかったぞ。300人程度だったぞ?地下から上がってきた奴を含めて」
「クソッ!まさか上にいる奴等逃げやがったのか?クソッ!クソッ!クソッ!クソッ!」
「上の階?『人のいる気配』を全く感じなかったけどな?」
「どうした!古賀!さっさと帰ってこいって言ってんだろうが!今、白河組長がウチの組に、てめえがこねえと総攻撃を再開するっていってんだよ!てめえが来て詫びいれろや!」
月島は古賀の手から携帯電話を奪いとった。殴り飛ばして。
「もしもし、月島って者ですけど。ああ、誰だとか下らん問いかけは時間の無駄だろ?いいから俺の声が白河組長に聞こえるようにしろ。ええ、スピーカーで、やりました?聞こえますか?白河組長、」
『おたくの娘さんの処女膜、古賀って男にぶち抜かれましたよ』
ピッ!
月島は古賀の携帯電話を握り潰した。
「さて、こいつはどうするか?汚物は消毒するに限るから硫酸か?火炙りか?オーソドックスに埋めるか?ちょうどここは山奥の廃ホテルだし誰もこないだろうし、それか海に捨てるか?」
「月島、そいつは俺に殺らせろ」
「ん?・・・・ま、誰が殺してもおんなじ、か、わかったお前に任せよう」
「ひぃぃぃぃ!待って、待ってくれ!」
足の一本くらい砕こうと思った月島だったが、古賀はどうやら足に力が入らないようで這って逃げようしている。これなら逃げようがないだろうと思い後ろに下がった瞬間、天井が崩れて上から何かが落下してきた。
「何だこいつ?」
落ちてきたのは見た目は人ではなかった。
体は3mほどの巨体に頭に角が二本生えており肌が赤黒い色に変色している。
「悪魔・・・・だと」
「いや、銀月、悪魔ってより鬼じゃね?見た目」
「・・・・ツキシマ・・・・ツキシマ・・・・ツキシマ」
「気持ち悪いな、てめえ、気安く俺を呼んでんじゃねえぞ!俺を気安く呼んでいいのは彼女か幼女だけだ!」
「ツキシマアアアアアアアア!」
「ん?あれ?お前ひょっとして3年前ボコった白河組の輪島か?元プロボクサーの?」
「ソウダ!ダガ、イマノ、オレハ、アノトキトハ、チガウ、ムテキ!モウ、オレニ、テキハ、イナイ!」
「・・・・なめてんのか?たかが身長を伸ばす手術をして特殊メイクをすれば俺がビビると思ってんのかこいつ?」
「月島そいつは本物の悪魔だ気を付けろ!」
「はあ?悪魔?は~、銀月さんよ~、お前が中二病だったのは知らなかったわ。悪魔なんているわけねえだろ?お前もあんな見栄えに騙されてんじゃねえよ。これだからCG世代は」
「オレヲ、ムシシテンジャ、ネーゾ!」
「何だてめえ構ってちゃんか!」
「月島!」
「うっせえ!てめえはそこに転がってる糞の掃除でもやってろ!」
尚も何かを言おうとする銀月を黙らせ古賀の始末を任せる。
「もし本物の鬼だろうと悪魔だろうと関係ない、こいつは俺を指名してんだ。俺がやる、てめえは引っ込んでろ!」
「シネエエエエエエエエ!ツキシマアアアアアアアア!」
輪島(悪魔?)と月島の拳が衝突する。
銀月は古賀の方へと歩き出した。
「待て、待ってくれ!腕が、千切れて!血が!血があ!」
どうやら古賀は落ちてきた天井の瓦礫に腕が挟まれ、千切れてしまったようで酷い出血だった。ほっといても死ぬが銀月はトドメを刺すために刀を鞘から抜き放つ。
「ひぃ!待ってくれ!そうだ金だ!金をやる!いくらでもいい必ず払う!払ってみせる!ダメか!なら組もう!いや、アンタの部下に、いや奴隷でもいい、殺さないでくれ!頼む!お前、学生なんだろ!若さに任せて過ちを犯す気か?年をとってくと後悔するはずだ!人殺しの業を一生背負って行く事になるんだぞ!」
「もう殺してる一人二人増えたところで変わらない」
「待って下さい」
その言葉は古賀のものではなくアプリコット=C=白河だった。
「待って下さい銀月さん」
「白河・・・・・・」
「そうだ!お前の彼氏なんだろ?だったらさっさと止めろよ!人殺しはよくないってな!見逃してやれって!」
白河は銀月の元へと歩いて行き、銀月の握っている剣の柄に手を重ねて一緒に握る。
「白河?」
「これ以上月島さんや銀月さんだけに罪を背負わせるわけにはいかないです。私も背負います」
「そ、それはダメだ!」
「お願い大虎、背負わせて・・・・じゃないと、私死にたくなる。生きる理由が欲しいの」
「・・・・わかった」
「やめろ!やめて、くれ・・・」
二人が両手で握った日本刀を持ち銀月は白河の腰の辺りに左手をまわして右手は白河の両手にそっとそえて古賀の胸に日本刀を刺して心臓を貫いた。
それと同時にズズウン!という音が響く。月島が悪魔を討ち倒し悪魔の巨体が地面に沈む。
「ゼェ、ゼェ、ゼェ・・・・終わったか」
月島は二人を見る。
「ほう、絵になってんじゃねえか・・・・」
二人がやっているのは最低最悪の行為、人殺し、殺人だ。
だが天井に空いた穴から月光が入り込み二人を照らし幻想的に彩る。まるで二人のこれからを祝福するかのように。
「ウェディングケーキに入刀してるみたいだな・・・・」
さて、邪魔者は一時退散するか、ここは任せて『二階にいる奴』に会いに行くか。
古賀は服を破れた白河を突飛ばし、周りの部下に月島と銀月の抹殺を命じる。
一斉に月島と銀月に襲い掛かる。
「よっしゃああああああ!俺が銀月の首とったああああああ!」
「くたばれええええええ!月島ああああああ!」
ドシャ!
銀月に最初に襲い掛かった『男の首』が切断され、首が宙を舞って地面に落ち転がっていく。
月島に最初に襲い掛かった『男の顔』が粉砕され絶命する。
襲い掛かろうとした男は完全に動きを止めてしまう。
「おい、まさか峰打ちなんて甘っちょろい事をやると思ったか?安心しろ!せめてもの慈悲だ!苦しませずに殺してやる」
「おいおい、ガキだからって殺しを躊躇うと思ってたのか?」
男達は凍り付いた。
月島と銀月の殺気に当てられ足が震えてる。
この場に集められた人間は、実際にはヤクザの末端程度の男達で最初は小遣い稼ぎ程度のつもりで、簗場組や堂島組や白河組の情報を古賀に売っていたが、そのネタを理由に脅されて古賀に付き従っているだけの半端者の集まりに過ぎない。
勿論、人殺しなどしたことがない連中であり、本当は月島と銀月を痛め付ける程度で済ますつもりがアッチはガチでこちらを殺しに来た。しかも、二人は人を殺したのに全く動揺していない。
「何やってんだ!さっさと始末しろ!たったの二人だろうが!殺らないとてめえ等だってただじゃ済まねーぞ!裏切り者として一生刺客に怯えながら生きていく事になるんだぞ!手柄を立てろ!そうすりゃあウチの組に入れてやる!」
クソッ!そうだよ!殺るしかない!
男達が何人かは殺す覚悟を決め武器を取り出そうとするが、そんな隙を月島と銀月が与える訳がなかった。
ゴシャ!ザシュ!ゴッ!ザシュ!ゴシャ!
向かってくる者、逃げそうとする者、命乞いをしようとする者を二人は躊躇なく殺していく。
「クソッ!化けもん共が!こっちは2000人だ!数で押し潰せ!」
ピリリリリ!
そこに古賀の携帯電話が鳴る。
「こんな時に誰だ!・・・・赤羽橋組長!出ないとまずいな」
古賀はその電話に出た。
「古賀あああああああ!てめええええ!今どこにいやがる!」
「組長!どうしたんですか!落ち着いて下さいどうしたんですか!」
「どうした?どうしただと!てめえのせいでこっちは大変なんだよ!白河組が暴れ回ってんだよ!どうしてくれんだてめえ!ウチの組だけじゃないんだよ!他の組も壊滅状態になってんだよ!白河組がてめえの名前を出してんだよ!」
ッ!まさかバレていたのか!
「『ヤリチン野郎の古賀って奴が最近ウチの娘の事を調べさせてるらしんだよなあああああ!ああん!ウチの可愛い可愛いアプリコットたんをどうしようとしてんの?体目当てか?それとも真剣な交際を申し込もうとしてんの?まあ・・・・どっちでもぶっ殺すから!!!』って言ってきてんだよ!てめえ本家に面出せや!てめえの指全部差し出せ!命差し出せやコラ!!!」
「いや、俺は今福岡にはいないんすよ」
「はああああ?何してんだ、てめええええ!まさか逃げようとしてんじゃないだろうな?ちょっと待て・・・・白河が!クソッ!白河がウチの組に来やがった!てめえ等!絶対に手を出すな!丁重にもてなせ!聞いたな古賀!さっさと帰ってこいや!!!」
今それどころじゃないんだよ!クソッ!帰れねえ!こうなりゃ海外に高飛びでもしないと助からねえ!
「逃げられると思ったか?」
古賀はその言葉を聞いて辺りを見渡す。
そこには月島と銀月と白河の娘以外生きてる者はいない。
銀月は自分の来ていた服を白河にかけてやり側に寄り添い。
月島が古賀の元に来ていた。
「まさか、2000人の兵隊がこんなにアッサリと?」
「はっ?2000人?そんなにいなかったぞ。300人程度だったぞ?地下から上がってきた奴を含めて」
「クソッ!まさか上にいる奴等逃げやがったのか?クソッ!クソッ!クソッ!クソッ!」
「上の階?『人のいる気配』を全く感じなかったけどな?」
「どうした!古賀!さっさと帰ってこいって言ってんだろうが!今、白河組長がウチの組に、てめえがこねえと総攻撃を再開するっていってんだよ!てめえが来て詫びいれろや!」
月島は古賀の手から携帯電話を奪いとった。殴り飛ばして。
「もしもし、月島って者ですけど。ああ、誰だとか下らん問いかけは時間の無駄だろ?いいから俺の声が白河組長に聞こえるようにしろ。ええ、スピーカーで、やりました?聞こえますか?白河組長、」
『おたくの娘さんの処女膜、古賀って男にぶち抜かれましたよ』
ピッ!
月島は古賀の携帯電話を握り潰した。
「さて、こいつはどうするか?汚物は消毒するに限るから硫酸か?火炙りか?オーソドックスに埋めるか?ちょうどここは山奥の廃ホテルだし誰もこないだろうし、それか海に捨てるか?」
「月島、そいつは俺に殺らせろ」
「ん?・・・・ま、誰が殺してもおんなじ、か、わかったお前に任せよう」
「ひぃぃぃぃ!待って、待ってくれ!」
足の一本くらい砕こうと思った月島だったが、古賀はどうやら足に力が入らないようで這って逃げようしている。これなら逃げようがないだろうと思い後ろに下がった瞬間、天井が崩れて上から何かが落下してきた。
「何だこいつ?」
落ちてきたのは見た目は人ではなかった。
体は3mほどの巨体に頭に角が二本生えており肌が赤黒い色に変色している。
「悪魔・・・・だと」
「いや、銀月、悪魔ってより鬼じゃね?見た目」
「・・・・ツキシマ・・・・ツキシマ・・・・ツキシマ」
「気持ち悪いな、てめえ、気安く俺を呼んでんじゃねえぞ!俺を気安く呼んでいいのは彼女か幼女だけだ!」
「ツキシマアアアアアアアア!」
「ん?あれ?お前ひょっとして3年前ボコった白河組の輪島か?元プロボクサーの?」
「ソウダ!ダガ、イマノ、オレハ、アノトキトハ、チガウ、ムテキ!モウ、オレニ、テキハ、イナイ!」
「・・・・なめてんのか?たかが身長を伸ばす手術をして特殊メイクをすれば俺がビビると思ってんのかこいつ?」
「月島そいつは本物の悪魔だ気を付けろ!」
「はあ?悪魔?は~、銀月さんよ~、お前が中二病だったのは知らなかったわ。悪魔なんているわけねえだろ?お前もあんな見栄えに騙されてんじゃねえよ。これだからCG世代は」
「オレヲ、ムシシテンジャ、ネーゾ!」
「何だてめえ構ってちゃんか!」
「月島!」
「うっせえ!てめえはそこに転がってる糞の掃除でもやってろ!」
尚も何かを言おうとする銀月を黙らせ古賀の始末を任せる。
「もし本物の鬼だろうと悪魔だろうと関係ない、こいつは俺を指名してんだ。俺がやる、てめえは引っ込んでろ!」
「シネエエエエエエエエ!ツキシマアアアアアアアア!」
輪島(悪魔?)と月島の拳が衝突する。
銀月は古賀の方へと歩き出した。
「待て、待ってくれ!腕が、千切れて!血が!血があ!」
どうやら古賀は落ちてきた天井の瓦礫に腕が挟まれ、千切れてしまったようで酷い出血だった。ほっといても死ぬが銀月はトドメを刺すために刀を鞘から抜き放つ。
「ひぃ!待ってくれ!そうだ金だ!金をやる!いくらでもいい必ず払う!払ってみせる!ダメか!なら組もう!いや、アンタの部下に、いや奴隷でもいい、殺さないでくれ!頼む!お前、学生なんだろ!若さに任せて過ちを犯す気か?年をとってくと後悔するはずだ!人殺しの業を一生背負って行く事になるんだぞ!」
「もう殺してる一人二人増えたところで変わらない」
「待って下さい」
その言葉は古賀のものではなくアプリコット=C=白河だった。
「待って下さい銀月さん」
「白河・・・・・・」
「そうだ!お前の彼氏なんだろ?だったらさっさと止めろよ!人殺しはよくないってな!見逃してやれって!」
白河は銀月の元へと歩いて行き、銀月の握っている剣の柄に手を重ねて一緒に握る。
「白河?」
「これ以上月島さんや銀月さんだけに罪を背負わせるわけにはいかないです。私も背負います」
「そ、それはダメだ!」
「お願い大虎、背負わせて・・・・じゃないと、私死にたくなる。生きる理由が欲しいの」
「・・・・わかった」
「やめろ!やめて、くれ・・・」
二人が両手で握った日本刀を持ち銀月は白河の腰の辺りに左手をまわして右手は白河の両手にそっとそえて古賀の胸に日本刀を刺して心臓を貫いた。
それと同時にズズウン!という音が響く。月島が悪魔を討ち倒し悪魔の巨体が地面に沈む。
「ゼェ、ゼェ、ゼェ・・・・終わったか」
月島は二人を見る。
「ほう、絵になってんじゃねえか・・・・」
二人がやっているのは最低最悪の行為、人殺し、殺人だ。
だが天井に空いた穴から月光が入り込み二人を照らし幻想的に彩る。まるで二人のこれからを祝福するかのように。
「ウェディングケーキに入刀してるみたいだな・・・・」
さて、邪魔者は一時退散するか、ここは任せて『二階にいる奴』に会いに行くか。
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