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第33話 シャープル死す、そして月島パーティーメンバーに異変が!
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「ダメだ、する必要はねえ。勘違いするなラクシャータ、お前はもう俺の『所有物』なんだよ。俺の女になった気になってんのか?コイツは殺す。生かしちゃ帰さん」
ラクシャータは無言で月島を見つめる。
「ちっ・・・・好きにしろ、が、その前にてめえ、シャープルとか言ったな。服を脱げ全部だ」
「ちょっと、なんでゴミ共の前で脱がなきゃいけないのよ!」
「ラクシャータに危害を加える危険性があるからに決まってんだろ?武器を隠し持っているかもしれないしな?」
「ふざけんじゃないわよ!私を誰だと思ってるの!」
「数分後に死体に変わる物体Bだ。なんならボディチェック受けるか?この浅田が触るが、」
「なんで俺?嫌だよ俺、あんな灰汁が出そうなババアに触るの」
「俺だって嫌だ。あんな年増に触るなんざ拷問だぜ。かといって秋月や白河は無能力だから危険だしラクシャータは論外・・・アニスたんの匂い?アニスたんはどうした?」
「あ、アニスちゃんは疲れたと言って寝てしまったのでトラックの荷台で寝てます。秋月さんがついていて異常があれば警鐘音が鳴り響くはずです。月島さんよければ私が調べましょうか?」
月島は碧海に頼むと目線を送り、わかりましたと碧海が調べようとするが。
「ちょっと汚らわしい平民風情が触らないで!」
碧海は片腕を氷の剣に変化させシャープルの服を切り刻んだ。
一瞬何が起きたのか理解できなかったシャープルだったが、自分が生まれたままの姿、裸なのに気付いて手で胸や大事な部分を隠し叫び声を上げる。
「きゃあああああああ!何するのよ!変態共!アンタ達美しい私を犯して楽しもうとしてるのね!汚らわしい!やっぱりごみ溜め生まれの平民は獣ね!」
「月島さん、武器は持っていないようです。これでいいですか?」
碧海が振り向くと、
「「おえええええええ!!」」
浅田と月島、嘔吐している!!
「やるならやるって言ってからやってよ碧海さん!」
「年増の全裸見ちまった。おえっ!」
二人の態度にキレるシャープル。
「ふざけんじゃないわよ!私はまだ16よ!クズのくせに私の裸体を見て吐いてんじゃないわよ!」
顔を羞恥とは別の意味で顔を真っ赤にして叫ぶシャープル。
「うそっ!20後半だと思ってた!すごい老け顔だね・・・なるほどラクシャータちゃんの可愛らしい顔を羨ましく思うのは当然だね。ダイヤモンドと犬のフンくらいの差があるから」
「無礼な奴等!ゴミの分際で!不遜!不遜!不遜!貴族になんたる態度!許されるものじゃないわよ!ラクシャータ!こんな連中とは手を切って私と組みなさい!」
ラクシャータは姉に近づいていく。
「そうよ!ラクシャータ!さすが私の妹!賢いのね!貴女の父に私を認知するよう進言しなさい!そして私が公爵家を継ぐわ!その時、貴女も当然私の妹として一生養ってあげるわ!一生贅沢させてあげる!」
更にラクシャータが近づいていく。
「ラクシャータ。平民から金を搾るだけ搾り上げて贅沢させてあげる!食べたい物や欲しい服、いい男も見繕ってあげるわ!公爵家に相応しい生活ができるのよ!ソイツ等についていっても貧しい貧乏暮しが待っているだけよ!」
ラクシャータは姉の目の前で立ち止まる。
「さあ、いらしゃい。ラクシャータ、私のたった、一人の?」
ラクシャータの手にはナイフが握られ、そのナイフとラクシャータの体は血にまみれていた。
シャープルはおもむろに自身の首に手をやる。
首を触った手を見ると真っ赤に染まっていた。
力が入らなくなりその場に倒れ込むシャープル。
「ごひゅ!ごはっ!ごほっ!ごひゅ!」
最後の力を振り絞りラクシャータの顔を見上げる。
そこには恍惚な笑みを浮かべるラクシャータがいた。10歳とは思えないほど妖艷な色気を纏わせ、かつ幼さを残した子供の顔でにこやかに笑っている。
「ごめんなさい姉様、私ね、公爵家の事なんてどうでもいいの。私の持っていた物はリュウイチに全部破壊されたから。もう私はユステリカ王国、ゼニスドル公爵家令嬢、ラクシャータ=ゼニスドルではないの、私はリュウイチの『所有物』・・・人じゃなく、ただの『物』だから。リュウイチに捨てられるまでリュウイチの物だから」
ラクシャータは自分の姉の頭を踏みつける。
「ごめんなさい姉様、私ね、もうリュウイチなしじゃ生きていけないの、だから死んで姉様。姉様の存在はリュウイチを不快にさせているの。だから今すぐ死んで。さっさと死んで。遺言なんて残さなくていいから死んで。家族、姉妹の感情なんてこれっぽっちもないから早く死んで」
ラクシャータは何度も『姉だった物』を踏みつける。
「私怖かった。リュウイチから引き離されて、もう会えないんじゃないかって、もうリュウイチに抱いてもらえないんじゃないかって?本当に怖かった。全部姉様のせいなの?ねえ、姉様のせいなの?ああ、ごめんなさい、答えなくていいの。早く死んでくれれば許してあげるから。死んで、死んで、死んで、死んで」
「おい、ラクシャータ・・・もういいやめろ」
シャープルの頭は潰れていた。
そしてラクシャータの体に『異変』が起きていた。
ラクシャータの体から『邪気』とは違う、この世界の魔法や能力の発動時に感じる物とは違う力を感じる。
この感じは、俺の左腕から感じる物に似ている?
ラクシャータの背中から小さい純白の天使のような『羽』が生えている。頭の上には光輝く『輪っか』が浮かんでいる。
本人はどうやら気づいた様子はない。
「う~ん!絶好調なのだあああ!力が溢れてくるのだ!」
トラックの方からアニスの声が聞こえてきたので、そちらの方に視線をやると、蝙蝠のような『羽』があり、頭にはヌビア・アイベックスのような『後ろに反り返った角』が生え、額に『赤く光輝く宝石』が埋まっている。更に尻尾が生えていた。
その姿はまるで『悪魔』のような姿になっていた。
「ああああああああ!」
今度は何だ、何が起きてる。
碧海氷狐が叫び声を上げ苦しみだす。
すると、碧海の腰の部分から、まるで『狐の尻尾』のようなものが生えて、本来あった耳がなくなり頭上に『獣の耳』が生え、両手に『変な模様』が浮かび上がる。
そして碧海の体から発する力は『邪気』と同じ感じがする。
「おーーーい、大変だ!三日月が苦しみだしたんだ!月島君、何とかしてくれ!!」
更に、三日月を背負った七瀬とピエロの死体を持った釈迦峰に左目に眼帯を着けたフォルテが戻ってきた。
ラクシャータは無言で月島を見つめる。
「ちっ・・・・好きにしろ、が、その前にてめえ、シャープルとか言ったな。服を脱げ全部だ」
「ちょっと、なんでゴミ共の前で脱がなきゃいけないのよ!」
「ラクシャータに危害を加える危険性があるからに決まってんだろ?武器を隠し持っているかもしれないしな?」
「ふざけんじゃないわよ!私を誰だと思ってるの!」
「数分後に死体に変わる物体Bだ。なんならボディチェック受けるか?この浅田が触るが、」
「なんで俺?嫌だよ俺、あんな灰汁が出そうなババアに触るの」
「俺だって嫌だ。あんな年増に触るなんざ拷問だぜ。かといって秋月や白河は無能力だから危険だしラクシャータは論外・・・アニスたんの匂い?アニスたんはどうした?」
「あ、アニスちゃんは疲れたと言って寝てしまったのでトラックの荷台で寝てます。秋月さんがついていて異常があれば警鐘音が鳴り響くはずです。月島さんよければ私が調べましょうか?」
月島は碧海に頼むと目線を送り、わかりましたと碧海が調べようとするが。
「ちょっと汚らわしい平民風情が触らないで!」
碧海は片腕を氷の剣に変化させシャープルの服を切り刻んだ。
一瞬何が起きたのか理解できなかったシャープルだったが、自分が生まれたままの姿、裸なのに気付いて手で胸や大事な部分を隠し叫び声を上げる。
「きゃあああああああ!何するのよ!変態共!アンタ達美しい私を犯して楽しもうとしてるのね!汚らわしい!やっぱりごみ溜め生まれの平民は獣ね!」
「月島さん、武器は持っていないようです。これでいいですか?」
碧海が振り向くと、
「「おえええええええ!!」」
浅田と月島、嘔吐している!!
「やるならやるって言ってからやってよ碧海さん!」
「年増の全裸見ちまった。おえっ!」
二人の態度にキレるシャープル。
「ふざけんじゃないわよ!私はまだ16よ!クズのくせに私の裸体を見て吐いてんじゃないわよ!」
顔を羞恥とは別の意味で顔を真っ赤にして叫ぶシャープル。
「うそっ!20後半だと思ってた!すごい老け顔だね・・・なるほどラクシャータちゃんの可愛らしい顔を羨ましく思うのは当然だね。ダイヤモンドと犬のフンくらいの差があるから」
「無礼な奴等!ゴミの分際で!不遜!不遜!不遜!貴族になんたる態度!許されるものじゃないわよ!ラクシャータ!こんな連中とは手を切って私と組みなさい!」
ラクシャータは姉に近づいていく。
「そうよ!ラクシャータ!さすが私の妹!賢いのね!貴女の父に私を認知するよう進言しなさい!そして私が公爵家を継ぐわ!その時、貴女も当然私の妹として一生養ってあげるわ!一生贅沢させてあげる!」
更にラクシャータが近づいていく。
「ラクシャータ。平民から金を搾るだけ搾り上げて贅沢させてあげる!食べたい物や欲しい服、いい男も見繕ってあげるわ!公爵家に相応しい生活ができるのよ!ソイツ等についていっても貧しい貧乏暮しが待っているだけよ!」
ラクシャータは姉の目の前で立ち止まる。
「さあ、いらしゃい。ラクシャータ、私のたった、一人の?」
ラクシャータの手にはナイフが握られ、そのナイフとラクシャータの体は血にまみれていた。
シャープルはおもむろに自身の首に手をやる。
首を触った手を見ると真っ赤に染まっていた。
力が入らなくなりその場に倒れ込むシャープル。
「ごひゅ!ごはっ!ごほっ!ごひゅ!」
最後の力を振り絞りラクシャータの顔を見上げる。
そこには恍惚な笑みを浮かべるラクシャータがいた。10歳とは思えないほど妖艷な色気を纏わせ、かつ幼さを残した子供の顔でにこやかに笑っている。
「ごめんなさい姉様、私ね、公爵家の事なんてどうでもいいの。私の持っていた物はリュウイチに全部破壊されたから。もう私はユステリカ王国、ゼニスドル公爵家令嬢、ラクシャータ=ゼニスドルではないの、私はリュウイチの『所有物』・・・人じゃなく、ただの『物』だから。リュウイチに捨てられるまでリュウイチの物だから」
ラクシャータは自分の姉の頭を踏みつける。
「ごめんなさい姉様、私ね、もうリュウイチなしじゃ生きていけないの、だから死んで姉様。姉様の存在はリュウイチを不快にさせているの。だから今すぐ死んで。さっさと死んで。遺言なんて残さなくていいから死んで。家族、姉妹の感情なんてこれっぽっちもないから早く死んで」
ラクシャータは何度も『姉だった物』を踏みつける。
「私怖かった。リュウイチから引き離されて、もう会えないんじゃないかって、もうリュウイチに抱いてもらえないんじゃないかって?本当に怖かった。全部姉様のせいなの?ねえ、姉様のせいなの?ああ、ごめんなさい、答えなくていいの。早く死んでくれれば許してあげるから。死んで、死んで、死んで、死んで」
「おい、ラクシャータ・・・もういいやめろ」
シャープルの頭は潰れていた。
そしてラクシャータの体に『異変』が起きていた。
ラクシャータの体から『邪気』とは違う、この世界の魔法や能力の発動時に感じる物とは違う力を感じる。
この感じは、俺の左腕から感じる物に似ている?
ラクシャータの背中から小さい純白の天使のような『羽』が生えている。頭の上には光輝く『輪っか』が浮かんでいる。
本人はどうやら気づいた様子はない。
「う~ん!絶好調なのだあああ!力が溢れてくるのだ!」
トラックの方からアニスの声が聞こえてきたので、そちらの方に視線をやると、蝙蝠のような『羽』があり、頭にはヌビア・アイベックスのような『後ろに反り返った角』が生え、額に『赤く光輝く宝石』が埋まっている。更に尻尾が生えていた。
その姿はまるで『悪魔』のような姿になっていた。
「ああああああああ!」
今度は何だ、何が起きてる。
碧海氷狐が叫び声を上げ苦しみだす。
すると、碧海の腰の部分から、まるで『狐の尻尾』のようなものが生えて、本来あった耳がなくなり頭上に『獣の耳』が生え、両手に『変な模様』が浮かび上がる。
そして碧海の体から発する力は『邪気』と同じ感じがする。
「おーーーい、大変だ!三日月が苦しみだしたんだ!月島君、何とかしてくれ!!」
更に、三日月を背負った七瀬とピエロの死体を持った釈迦峰に左目に眼帯を着けたフォルテが戻ってきた。
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