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第23話 また増えた
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「そうか・・・もう手遅れなんだな、確かこのユステリカ王国には『死者を甦らす魔法使い』がいるとか・・・なら、君達も死ねば『月島の術』が解けるかもしれない」
「てめえ!まだそんな事言ってんのか!」
「もうやめて・・・」
「光ヶ丘君・・・・」
光ヶ丘の聖剣に光が集約していく。
「君達を解放する為に・・・俺は君達を殺す」
三人に殺意を向ける光ヶ丘。
「よし、そのまま押さえてろ」
「「「え?」」」
ドゴッ!
三人が声のした方向を見るが遅かった。振り向いた瞬間に月島の飛び蹴りが光ヶ丘の顔面にめり込んだ。
『バスタアアアアアアア、ストライク!!!』
月島の邪気を纏った蹴りが光ヶ丘の顔面にクリーンヒット!!
釈迦峰は光ヶ丘の腕から手を離して碧海と七瀬は咄嗟に下がる。
「ぐはああああああああ!!」
遥か後方へと吹っ飛んでいった光ヶ丘。地面に何度も体をぶつけてようやく停止したが動く気配がなかった。
釈迦峰・碧海・七瀬が・・・いや周りにいた兵士達も唖然としていた。
「ふっ、決まったな」
月島の言葉で我に帰る三人。
「いやいや今は説得ターンだったろ!」
「え?光ヶ丘の動きを封じる為にお前等がでしゃばったんだろ?」
「ちげえよ!しかも迷惑がってる!」
「当たり前だバカ野郎!余計な真似すんじゃねえよ!」
「ひでえなあ、おい!」
「どうせ決裂してたじゃねえか!待ってやっただけありがたく思え!」
月島と釈迦峰が言い争っている間に七瀬は光ヶ丘・田島以外のクラスメイトに話しかけていた。
「君達も好きにするといいよ。ここは私達のいたそこそこ安全だった日本じゃない。帰れる保証はない。この世界で一生を送るしかないかもしれない」
七瀬はクラスメイトの面々を見渡す。
「このまま光ヶ丘君とともにこの国に所属して戦争に参加するもよし。斉藤大地や浅田源氏や私達のように好き勝手に生きるもよし・・・悔いが残らないよう自分で選んで決めるといい」
七瀬はクラスメイト達に背を向け月島のいる方へと歩き出した。
「まあまあ、釈迦峰君に月島君!終わったんだからいいだろ!」
釈迦峰・碧海・七瀬が揃うと、今度は兵士達の方を向いて、
「私達はここを離れる事にしたから王様達にもしっかり伝えといてくれたまえ諸君!!」
「勇者様方々、それは困ります!お考え直しを!」
周りにいた騎士の中で指揮官らしき人が出てきた。
「なんでだい?私達が困っているから助けてくれたんだろ?ならもう困っていない奴が出ていくのは問題ないだろ?」
「しかしですね!アナタ達の力は危険過ぎます!アナタ達ほどの強力な力の持ち主は国が管理しなければいけないくらいのレベルなんです!野放しには出来ません!『宰相様』からもキツく仰せつかっております!行かせる訳にはいきません!」
「結局本音はそれか、『王様』ではなく『宰相』か・・・・まあ困っているのを助けたとか言っておいて、私が知らないと思っているのかい?私達の周りに美男美女を置いて崩落しようとしているのをもう何人か手を出してしまって責任を取れと迫られているようだけど?それだけじゃないが他にも色々とやっていたようだけど、」
「仕方がありませんね・・・・『宰相様の命令』によりアナタ達を拘束させていただきます!かかれ!」
五千人もの人間が月島・釈迦峰・碧海・七瀬を捕縛せんと動き出すが、
「ちょっと待って下さい!他にもいない勇者がいます!」
「なっ!なんだと!何人いない!誰が!」
「ミカヅキ様!アキヅキ様!『マイヤーズ』様!『白河(シラカワ)』様!がいらっしゃいません!」
「いつからだ!いつからいない!」
「わかりません!先ほど確認したのですがその時には既に!」
ボシュウウウウウウウウウ!!!
突如、場が白煙に包まれた。
兵士達が騒ぎ出した。
「あ?なんだ?なんか騒がしくなったな」
「ん?どうやら私達の他にいなくなっているらしいね」
「もういいだろ行くぞ!って『トモ』も『マサ』がいないんだが!まさか誘拐!誘拐か?」
「落ち着け月島君、どうやら来たようだよ」
『2tトラック』がこちらに向かって来て俺達のすぐ側に止まる。
そして運転手側の窓が開いた。
「へ~い、乗ってくかい?」
いえ、遠慮します。じゃなかった、誰だコイツ?
「クラスメイトなのに自己紹介が必要なのかい!私は『フォルテ=マイヤーズ』だよ!」
「これはお前の能力か?」
俺は2tトラックを指す。
「私の能力は別だよ!これはアンタの彼女が出したもんさね。荷台に三人乗ってるよ!乗りな!」
俺・釈迦峰・碧海・七瀬の4人が荷台に乗り込むとそこには膝を抱えて落ち込んでいる『三日月 友』・落ち込んでいる三日月を慰める巨漢の『秋月 正満』・そして正座で座っている『知らない女』が乗っていた。
「乗ったね、じゃあ行くよ!」
ブオオン!
2tトラックが発進する。
「で、何でトモは落ち込んでいるだ?」
マサに聞くと、
「えっとね、逃走の用意していたんだけどね。トモさんの魔法で出した乗り物ってゲームキャラのアバターに合わせたサイズだったから・・・その足が届かなくて、その、僕が運転出来ればよかったんだけど、この体型だしね。お腹がつっかえて運転席に乗れなかった」
秋月 正満は自分の大きなお腹を擦りながら答えた。
「で?運転席にいる奴と荷台にいるこの女は誰だ?」
「え?彼女達の事?運転席にいる女子はフォルテ=マイヤーズさんでこの人は『アプリコット=C=白河』さんだよ」
「あ、あの!私アプリコット=C=白河(シラカワ)』と申します!どうかお願いします!私達も連れていって下さい!」
「コラッ、月島!アプリコットに土下座させんてるんじゃないよ!振り落とすよ!」
安全運転しやがれ!ていうか二人迎えにきただけなのにどんどん余計な荷物が増えたな。
『最終結果』
・三日月友 『ゲームアイテムが使える』魔法使い
・秋月正満 『未発現』
・七瀬万桜 『黄金を生み出す』能力者 &『デビルハンター』
・釈迦峰 羅漢 『髪を自由自在に操る』能力者
・碧海 氷孤 『体を水や氷に変化させる』能力者
そして、
フォルテ=マイヤーズ 『使い魔を召喚する』魔法使い
『ガミー・ベア(不思議の森の熊さん)』と呼ばれる見た目はファンシーな熊のぬいぐるみのようなモンスター。
体長は最小20cm~最大100cmサイズのモンスター。
普段の生活の手助けから戦闘までこなす、見た目からはあり得ない力持ちであり、手先がとても器用でとても賢く人懐っこい。そして家族愛が凄く強く、敵には容赦しない。
アプリコット=C=白河 『未発現』
が仲間になった。
「てめえ!まだそんな事言ってんのか!」
「もうやめて・・・」
「光ヶ丘君・・・・」
光ヶ丘の聖剣に光が集約していく。
「君達を解放する為に・・・俺は君達を殺す」
三人に殺意を向ける光ヶ丘。
「よし、そのまま押さえてろ」
「「「え?」」」
ドゴッ!
三人が声のした方向を見るが遅かった。振り向いた瞬間に月島の飛び蹴りが光ヶ丘の顔面にめり込んだ。
『バスタアアアアアアア、ストライク!!!』
月島の邪気を纏った蹴りが光ヶ丘の顔面にクリーンヒット!!
釈迦峰は光ヶ丘の腕から手を離して碧海と七瀬は咄嗟に下がる。
「ぐはああああああああ!!」
遥か後方へと吹っ飛んでいった光ヶ丘。地面に何度も体をぶつけてようやく停止したが動く気配がなかった。
釈迦峰・碧海・七瀬が・・・いや周りにいた兵士達も唖然としていた。
「ふっ、決まったな」
月島の言葉で我に帰る三人。
「いやいや今は説得ターンだったろ!」
「え?光ヶ丘の動きを封じる為にお前等がでしゃばったんだろ?」
「ちげえよ!しかも迷惑がってる!」
「当たり前だバカ野郎!余計な真似すんじゃねえよ!」
「ひでえなあ、おい!」
「どうせ決裂してたじゃねえか!待ってやっただけありがたく思え!」
月島と釈迦峰が言い争っている間に七瀬は光ヶ丘・田島以外のクラスメイトに話しかけていた。
「君達も好きにするといいよ。ここは私達のいたそこそこ安全だった日本じゃない。帰れる保証はない。この世界で一生を送るしかないかもしれない」
七瀬はクラスメイトの面々を見渡す。
「このまま光ヶ丘君とともにこの国に所属して戦争に参加するもよし。斉藤大地や浅田源氏や私達のように好き勝手に生きるもよし・・・悔いが残らないよう自分で選んで決めるといい」
七瀬はクラスメイト達に背を向け月島のいる方へと歩き出した。
「まあまあ、釈迦峰君に月島君!終わったんだからいいだろ!」
釈迦峰・碧海・七瀬が揃うと、今度は兵士達の方を向いて、
「私達はここを離れる事にしたから王様達にもしっかり伝えといてくれたまえ諸君!!」
「勇者様方々、それは困ります!お考え直しを!」
周りにいた騎士の中で指揮官らしき人が出てきた。
「なんでだい?私達が困っているから助けてくれたんだろ?ならもう困っていない奴が出ていくのは問題ないだろ?」
「しかしですね!アナタ達の力は危険過ぎます!アナタ達ほどの強力な力の持ち主は国が管理しなければいけないくらいのレベルなんです!野放しには出来ません!『宰相様』からもキツく仰せつかっております!行かせる訳にはいきません!」
「結局本音はそれか、『王様』ではなく『宰相』か・・・・まあ困っているのを助けたとか言っておいて、私が知らないと思っているのかい?私達の周りに美男美女を置いて崩落しようとしているのをもう何人か手を出してしまって責任を取れと迫られているようだけど?それだけじゃないが他にも色々とやっていたようだけど、」
「仕方がありませんね・・・・『宰相様の命令』によりアナタ達を拘束させていただきます!かかれ!」
五千人もの人間が月島・釈迦峰・碧海・七瀬を捕縛せんと動き出すが、
「ちょっと待って下さい!他にもいない勇者がいます!」
「なっ!なんだと!何人いない!誰が!」
「ミカヅキ様!アキヅキ様!『マイヤーズ』様!『白河(シラカワ)』様!がいらっしゃいません!」
「いつからだ!いつからいない!」
「わかりません!先ほど確認したのですがその時には既に!」
ボシュウウウウウウウウウ!!!
突如、場が白煙に包まれた。
兵士達が騒ぎ出した。
「あ?なんだ?なんか騒がしくなったな」
「ん?どうやら私達の他にいなくなっているらしいね」
「もういいだろ行くぞ!って『トモ』も『マサ』がいないんだが!まさか誘拐!誘拐か?」
「落ち着け月島君、どうやら来たようだよ」
『2tトラック』がこちらに向かって来て俺達のすぐ側に止まる。
そして運転手側の窓が開いた。
「へ~い、乗ってくかい?」
いえ、遠慮します。じゃなかった、誰だコイツ?
「クラスメイトなのに自己紹介が必要なのかい!私は『フォルテ=マイヤーズ』だよ!」
「これはお前の能力か?」
俺は2tトラックを指す。
「私の能力は別だよ!これはアンタの彼女が出したもんさね。荷台に三人乗ってるよ!乗りな!」
俺・釈迦峰・碧海・七瀬の4人が荷台に乗り込むとそこには膝を抱えて落ち込んでいる『三日月 友』・落ち込んでいる三日月を慰める巨漢の『秋月 正満』・そして正座で座っている『知らない女』が乗っていた。
「乗ったね、じゃあ行くよ!」
ブオオン!
2tトラックが発進する。
「で、何でトモは落ち込んでいるだ?」
マサに聞くと、
「えっとね、逃走の用意していたんだけどね。トモさんの魔法で出した乗り物ってゲームキャラのアバターに合わせたサイズだったから・・・その足が届かなくて、その、僕が運転出来ればよかったんだけど、この体型だしね。お腹がつっかえて運転席に乗れなかった」
秋月 正満は自分の大きなお腹を擦りながら答えた。
「で?運転席にいる奴と荷台にいるこの女は誰だ?」
「え?彼女達の事?運転席にいる女子はフォルテ=マイヤーズさんでこの人は『アプリコット=C=白河』さんだよ」
「あ、あの!私アプリコット=C=白河(シラカワ)』と申します!どうかお願いします!私達も連れていって下さい!」
「コラッ、月島!アプリコットに土下座させんてるんじゃないよ!振り落とすよ!」
安全運転しやがれ!ていうか二人迎えにきただけなのにどんどん余計な荷物が増えたな。
『最終結果』
・三日月友 『ゲームアイテムが使える』魔法使い
・秋月正満 『未発現』
・七瀬万桜 『黄金を生み出す』能力者 &『デビルハンター』
・釈迦峰 羅漢 『髪を自由自在に操る』能力者
・碧海 氷孤 『体を水や氷に変化させる』能力者
そして、
フォルテ=マイヤーズ 『使い魔を召喚する』魔法使い
『ガミー・ベア(不思議の森の熊さん)』と呼ばれる見た目はファンシーな熊のぬいぐるみのようなモンスター。
体長は最小20cm~最大100cmサイズのモンスター。
普段の生活の手助けから戦闘までこなす、見た目からはあり得ない力持ちであり、手先がとても器用でとても賢く人懐っこい。そして家族愛が凄く強く、敵には容赦しない。
アプリコット=C=白河 『未発現』
が仲間になった。
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