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♯14 (Side蒼太)
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いつもは平日の仕事終わりに飲んでいた由美ちゃんと休日に出掛けることになったのは、ただの思い付きがキッカケだった。
年明けに飲んでいた時に、「今年も推し活を充実させる!」と意気込む由美ちゃんの話を聞いて、単純な興味でどんなことをしてるのか聞いてみたのだ。
てっきり平日の仕事中だけなのかと思ったら、休日も推し(つまり俺の姉)に勧められたことや場所を体験しているという。
それなら、弟である俺が知ってることも役に立つかもと思って、姉の好きな場所へ休日に連れていこうか?と提案したのだ。
思い付きで言ったけど、由美ちゃんは目をキラキラさせて興奮していた。
まるで高価なアクセサリーをプレゼントされたような喜びようで、こんな提案でこんなふうな反応をされるのは新鮮である。
姉の好きな美術館に行くことになったのだが、休日に初めて会った由美ちゃんも新鮮だった。
カジュアルで女の子らしいニットのワンピースに身を包んだ由美ちゃんはいつもとは違った雰囲気だ。
女性を褒めると勘違いされることがあるから控えているのだけど、由美ちゃんには「可愛い」という言葉が自然と口をついて出た。
ちょっと照れた様子なのも初々しい。
それにしてもやっぱり由美ちゃんは面白い、飽きないな~と思ったのは展覧会を見て回ってる時だった。
表情がクルクル変わって、展示物を見てるより由美ちゃんを見てる方がよっぽど面白かったのだ。
由美ちゃんに喜んでもらえればと、俺は時々姉の情報を伝える。
そのたびに、わずかに頬を赤く染めて、推し情報に静かに興奮しているようだった。
正直、美術館なんて芸術に造詣のない俺はさほど興味はなく、行っても楽しめるのか疑問だったが、その日は素直に楽しいと感じられ充実した休日となった。
その日の夜、用事があり姉と電話していた際、会話の中で姉につられて俺もついポロッと「由美ちゃん」と言ってしまった。
コラボの打合せの時は「高岸さん」と呼んでいたので、姉は違和感を感じたらしかった。
その流れで、俺は由美ちゃんと飲み友達になったことを姉に話した。
別に隠していたわけではないが、由美ちゃんに姉を推しと崇めていることは秘密にして欲しいと以前言われてたこともあり、なんとなく話してなかったのだった。
「由美ちゃん、すっごく良い子でしょ?話してると明るくなれるよね。蒼太は女の子の友達っていないから、2人が仲良くしてるのは私も嬉しいよ」
姉の声のトーンが上がり、喜んでいるのが分かった。
そんなこともあり、後日姉から3人で食事に行こうと言われてそれが実行されることになったのだった。
その食事に行く日の仕事中、デスクでメールチェックをしていた俺のところに伊藤さんがやってきた。
「この前取引先の新年会に蒼太さんが参加された時に行ったお店が良かったって言ってたじゃないですかぁ?あれってどこでしたっけ?」
「あぁ、新宿の駅から近くのオフィスビルに入ってるお店だよ」
それはまさに今日、由美ちゃんと姉と一緒に行くために予約した店だった。
今年参加した新年会で行った時に雰囲気もいいし、料理も美味しかったからちょうどいいと思ったのだ。
「新宿かぁ~!パスタが美味しいって言ってましたよねぇ?」
「そうだけど?」
「今度連れてってくれませんかぁ?私、パスタが大好きで、この前蒼太さんが話してるのを聞いた時からずっと気になってたんです~!」
伊藤さんは上目遣いでおねだりするように俺を見つめてくる。
この前話したというのは、営業メンバー数人と雑談してる時にちょっと話題に出しただけだった。
(目敏く覚えてんな~。それに「一緒に行こう」じゃなく、「連れてって」っていうのがなんとも伊藤さんらしいというか‥‥)
俺は角が立たないように断るにはどうしようかと頭を働かせる。
結局、うまい言葉が見つからず、率直に事実を言うことにした。
「その店、近々他の人と行く予定があるから、しばらくはいいかな~。ごめんね、店の場所は教えるから誰かに連れてってもらってよ」
「えっ?他の人?」
「そう。あ、そうだ取引先に電話しないといけなかった。ごめん、電話するから」
もう話は終わりだと言わんばかりに、俺はスマホを取り出して電話をかけ出す。
あえて姉とは言わず、他の人と言って、女の影を匂わせたからだろう。
伊藤さんは何か物言いたげだったが、俺が電話で話し出すと引き下がって自分のデスクに戻っていった。
彼女と別れてからの伊藤さんの猛攻に、ここ数ヶ月で俺は疲れを感じていた。
仕事が終わると、予定通りに由美ちゃんと姉と店で落ち合い、食事を楽しんだ。
気心の知れた2人と話すのは本当に楽だ。
姉は血の繋がった姉弟で長年の付き合いだから当たり前ではあるのだが、由美ちゃんとはまだ知り合って半年くらいなのに不思議なものである。
日中の伊藤さんとの腹の探り合いみたいな会話とは正反対というくらい、飾り気のない自然体の会話に俺は心底楽しんでいた。
(恋愛が絡んでなくて楽しく話せる人は貴重だ。由美ちゃんとは、これからも飲み友達として仲良くしたい!)
改めてそう感じる。
由美ちゃんが俺を好きになるとは思わないが(なんせ推しに関する情報源としか思われてないし)、みすみす恋愛絡みにしたくない。
なぜなら、彼女を作るよりも、こんな気楽に話せる女友達を作る方が至難の業だから。
由美ちゃんと誕生日が同じ日という驚きの事実以上に、2人と話しながらも俺はそんなことを心の中で考えていたーー。
年明けに飲んでいた時に、「今年も推し活を充実させる!」と意気込む由美ちゃんの話を聞いて、単純な興味でどんなことをしてるのか聞いてみたのだ。
てっきり平日の仕事中だけなのかと思ったら、休日も推し(つまり俺の姉)に勧められたことや場所を体験しているという。
それなら、弟である俺が知ってることも役に立つかもと思って、姉の好きな場所へ休日に連れていこうか?と提案したのだ。
思い付きで言ったけど、由美ちゃんは目をキラキラさせて興奮していた。
まるで高価なアクセサリーをプレゼントされたような喜びようで、こんな提案でこんなふうな反応をされるのは新鮮である。
姉の好きな美術館に行くことになったのだが、休日に初めて会った由美ちゃんも新鮮だった。
カジュアルで女の子らしいニットのワンピースに身を包んだ由美ちゃんはいつもとは違った雰囲気だ。
女性を褒めると勘違いされることがあるから控えているのだけど、由美ちゃんには「可愛い」という言葉が自然と口をついて出た。
ちょっと照れた様子なのも初々しい。
それにしてもやっぱり由美ちゃんは面白い、飽きないな~と思ったのは展覧会を見て回ってる時だった。
表情がクルクル変わって、展示物を見てるより由美ちゃんを見てる方がよっぽど面白かったのだ。
由美ちゃんに喜んでもらえればと、俺は時々姉の情報を伝える。
そのたびに、わずかに頬を赤く染めて、推し情報に静かに興奮しているようだった。
正直、美術館なんて芸術に造詣のない俺はさほど興味はなく、行っても楽しめるのか疑問だったが、その日は素直に楽しいと感じられ充実した休日となった。
その日の夜、用事があり姉と電話していた際、会話の中で姉につられて俺もついポロッと「由美ちゃん」と言ってしまった。
コラボの打合せの時は「高岸さん」と呼んでいたので、姉は違和感を感じたらしかった。
その流れで、俺は由美ちゃんと飲み友達になったことを姉に話した。
別に隠していたわけではないが、由美ちゃんに姉を推しと崇めていることは秘密にして欲しいと以前言われてたこともあり、なんとなく話してなかったのだった。
「由美ちゃん、すっごく良い子でしょ?話してると明るくなれるよね。蒼太は女の子の友達っていないから、2人が仲良くしてるのは私も嬉しいよ」
姉の声のトーンが上がり、喜んでいるのが分かった。
そんなこともあり、後日姉から3人で食事に行こうと言われてそれが実行されることになったのだった。
その食事に行く日の仕事中、デスクでメールチェックをしていた俺のところに伊藤さんがやってきた。
「この前取引先の新年会に蒼太さんが参加された時に行ったお店が良かったって言ってたじゃないですかぁ?あれってどこでしたっけ?」
「あぁ、新宿の駅から近くのオフィスビルに入ってるお店だよ」
それはまさに今日、由美ちゃんと姉と一緒に行くために予約した店だった。
今年参加した新年会で行った時に雰囲気もいいし、料理も美味しかったからちょうどいいと思ったのだ。
「新宿かぁ~!パスタが美味しいって言ってましたよねぇ?」
「そうだけど?」
「今度連れてってくれませんかぁ?私、パスタが大好きで、この前蒼太さんが話してるのを聞いた時からずっと気になってたんです~!」
伊藤さんは上目遣いでおねだりするように俺を見つめてくる。
この前話したというのは、営業メンバー数人と雑談してる時にちょっと話題に出しただけだった。
(目敏く覚えてんな~。それに「一緒に行こう」じゃなく、「連れてって」っていうのがなんとも伊藤さんらしいというか‥‥)
俺は角が立たないように断るにはどうしようかと頭を働かせる。
結局、うまい言葉が見つからず、率直に事実を言うことにした。
「その店、近々他の人と行く予定があるから、しばらくはいいかな~。ごめんね、店の場所は教えるから誰かに連れてってもらってよ」
「えっ?他の人?」
「そう。あ、そうだ取引先に電話しないといけなかった。ごめん、電話するから」
もう話は終わりだと言わんばかりに、俺はスマホを取り出して電話をかけ出す。
あえて姉とは言わず、他の人と言って、女の影を匂わせたからだろう。
伊藤さんは何か物言いたげだったが、俺が電話で話し出すと引き下がって自分のデスクに戻っていった。
彼女と別れてからの伊藤さんの猛攻に、ここ数ヶ月で俺は疲れを感じていた。
仕事が終わると、予定通りに由美ちゃんと姉と店で落ち合い、食事を楽しんだ。
気心の知れた2人と話すのは本当に楽だ。
姉は血の繋がった姉弟で長年の付き合いだから当たり前ではあるのだが、由美ちゃんとはまだ知り合って半年くらいなのに不思議なものである。
日中の伊藤さんとの腹の探り合いみたいな会話とは正反対というくらい、飾り気のない自然体の会話に俺は心底楽しんでいた。
(恋愛が絡んでなくて楽しく話せる人は貴重だ。由美ちゃんとは、これからも飲み友達として仲良くしたい!)
改めてそう感じる。
由美ちゃんが俺を好きになるとは思わないが(なんせ推しに関する情報源としか思われてないし)、みすみす恋愛絡みにしたくない。
なぜなら、彼女を作るよりも、こんな気楽に話せる女友達を作る方が至難の業だから。
由美ちゃんと誕生日が同じ日という驚きの事実以上に、2人と話しながらも俺はそんなことを心の中で考えていたーー。
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