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23. 不安(Side詩織)
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知り合いの誕生日パーティーがあると言っていた千尋さんは、金曜の夜23時過ぎに家に帰って来た。
その顔にはどこか疲れが見える。
リビングで読書をしていた私は、ソファーに深く腰掛けた千尋さんの姿を見て、キッチンに行ってミネラルウォーターをグラスに注ぎ、彼に手渡した。
「疲れて見えますけど大丈夫ですか?」
「うん、何か気疲れしたよ。癒してくれる?」
「もちろんです」
なんの躊躇いもなく、私は千尋さんの背中に腕を回して身を寄せる。
いつも元気が出る、癒されると笑ってくれるから、もはや恒例の流れになった。
私自身もこうして千尋さんの体温に触れると満たされた気持ちになれる。
だけど、この日は違った。
くっついた瞬間、千尋さんからはベリーのような甘酸っぱい香りがした。
いつもの匂いと違うことに思わず身が強張る。
「どうかした?」
「えっ?あ、なんでもないですよ?」
咄嗟に何事もないように取り繕って笑顔を見せた。
……この香り、どう考えても女性の香水、だよね?パーティーだから女性もいたんだろうけど、匂いが移るくらい近くにいたのかな……?
なんとなく胸がザワザワする。
でも千尋さんの態度はいつも通りで、疲れて見える以外に変なところはない。
わざわざ指摘するのも失礼かと思って私は何も言わないことにした。
「詩織ちゃんはもうお風呂入ったんだよね?俺もシャワー浴びて来ようかな」
千尋さんは私から体を離すと、ポケットからスマホやキーケースを取り出してテーブルの上に置いて立ち上がる。
ジャケットを脱ぎながらクローゼットのある部屋に入り、そのまま浴室へ行ってしまった。
その姿を見送った私はリビングで続きから読書を再開する。
しばらくすると、ブーブーブーというスマホのバイブ音が耳に飛び込んできた。
本から目を上げ、どこからか聞こえる音を探して耳を澄ませると、テーブルの上にある千尋さんのスマホだった。
鳴り響く音の長さから電話の着信のようだ。
一向に鳴り止まないバイブ音に、急ぎの仕事関係かもと思い、千尋さんに知らせるべきかなと迷う。
申し訳なく思いつつ、スマホの画面を見れば、着信元の表示は「瑠美」という女性の名前だった。
……仕事関係者で瑠美っていう女性はいなかったよね?それなら急ぎの仕事ではなさそうかな。
社長秘書として千尋さんの仕事関係者はほとんど把握している。
その中に該当するような人はいなかった。
つまり、プライベートでの知り合いなのだろう。
勝手に着信元を見てしまって申し訳なく思い、私はそっとスマホからそっと目を離した。
しばらく鳴っていた着信は諦めたように途中で止まった。
なんとなくそのことにホッとしたのも束の間。
続いて、ブブッと短い受信音が何度か鳴った。
ダメだと思いつつ、私の視線はその音に引きつけられるようにスマホに向けられる。
スマホのロック画面にはメッセージアプリのトークが表示されていた。
“瑠美: 今日会えて嬉しかった”
“瑠美: やっぱり前みたいに一緒に楽しい夜を過ごしたいの”
“瑠美: だって私たち体の相性最高だよね?”
“瑠美: 私なら千尋くんを満足させてあげられるよ?”
ポンポンポンポンと立て続けに短文のメッセージが届いていた。
見る必要なんてなかったのに、その内容はバッチリ目に入ってしまった。
……さっきの香水、この人、かな?
見てしまったメッセージから、千尋さんが以前にこの女性と関係があったことが伺える。
千尋さんの女性関係が派手だと言うことは聞いたことがあるから知っていた。
でもいざそれを目の当たりにすると、やっぱり胸が締め付けられる。
……やっぱり千尋さんは物足りなく思ってるのかな……。
満足させてあげられるという言葉にそんな想いがよぎった。
私はキスもまだうまくできないし、それ以上のことはまだ付き合ってからしていない。
私が慣れていないせいで、千尋さんに我慢させているのかもしれない。
長年の拗らせのせいで、もう27歳だというのに私はホントに男女の営みに疎いし、経験不足だ。
そのことを引け目に感じる気持ちがあった。
とても読書を続けられる気分じゃなくなり、私は本を閉じる。
許可なく千尋さんのプライベートなメッセージを盗み見てしまったことにも罪悪感を感じ、千尋さんのスマホがあるこの場を離れることにした。
「ここにいたんだ。もう眠いの?シャワーから出てきたらリビングから居なくなってて驚いたよ」
シャワーを浴びてスーツから家着のスウェットに着替えた千尋さんが寝室に入ってきた。
私はベッドの中で布団にくるまっている。
「はい、なんだか読書に集中できなかったんで早く寝ようかなって思って」
本当はあのメッセージが気になるから意識を紛らわせるために寝てしまいたいだけ。
兄のことが好きで苦しかった時もいつもこうして対処してきた。
寝てしまえば翌日には楽になるし、記憶は薄れるからだ。
「そうなんだ。じゃあ俺も一緒に寝ようかな。ちょっと待ってて」
千尋さんは一度リビングの方へ行ったあと、また寝室に戻って来た。
その片手にはスマホが握られている。
ベッドに腰かけてスマホをチェックしていた千尋さんは、一瞬眉を寄せ怪訝な表情を見せたけど、何事もなかったようにそのままスマホを枕元に置いて布団の中に入って来た。
……返信しないんだ。良かった。
様子をこっそり見ていた私は、そんな些細なことに少し安堵する。
勝手にメッセージを盗み見て、勝手に様子を観察し、勝手に安堵するなんて、なんて自分勝手なんだろう。
布団の中に入ってきた千尋さんは、いつものように私を引き寄せてギュッと抱きしめる。
今度はあの甘い香りはしなくて、いつもと同じお風呂上がりのシャンプーの匂いだ。
そのことにこんなに安心するなんて。
「今日もキス練する?」
「はい、したいです」
一緒に暮らし始めてから、私は千尋さんにキスを教えて欲しいとお願いした。
名前を呼んだり、ギュッとするだけで嬉しそうにしてくれる千尋さんにもっと喜んでもらえるようになりたかったからだ。
いつの時か、千尋さんがそのことを冗談っぽく「部活の朝練ならぬ、キス練だね」と笑って、なんとなくその言葉が今も定着していた。
千尋さんが少し上体を起こし、私を上から見つめる。
唇が近づいてきて、私はそっと目を閉じた。
ふわりと柔らかい感触が落ちてきて、角度を変えるように何度もキスが繰り返される。
唇のラインをなぞるように舌先で丁寧にやさしく舐めれ、促されるように私は閉じた口を開いた。
まさにこれまでのキス練の成果だろう。
呼吸もできるし、言われなくても自然と口を開けるように私はなっていた。
口の中に差し込まれた舌が私の口内を蹂躙する。
探るように舌の裏や歯茎などを丁寧に舐められ、舌を吸われ、その刺激に翻弄された。
されるがままで、それを受け止めるのに精一杯。
私から絡めていくような余裕はまだない。
ーー“私なら千尋くんを満足させてあげられるよ?”
その時、ふとさっきのメッセージが脳裏に蘇った。
……きっとあの女性なら、余裕があって、千尋さんをもっと喜ばせてあげられるんだろうな。
人と比べてもしょうがない。
そんなことは重々分かっているのに、頭は私の意思とは関係なく無意識に考えてしまう。
しばらくのキス練ののち顔が離れ、「そろそろ寝ようか」と千尋さんがいつものように寝る体制になる。
千尋さんがキス以上をしようとしている気配はない。
いつもなら不慣れな私のペースに合わせてくれる優しさに感謝の気持ちでいっぱいだし、こういうところも好きだなって思う。
なのに今日はなぜか急にとても不安になった。
千尋さんはこんな私で満足しているんだろうか。
我慢させたりしてるんじゃないだろうか。
そんな想いが膨らんでいく。
「……そうですね、寝ましょうか。電気消しますね」
だけど私はそんな不安を飲み込んだ。
寝てしまおう、それが一番いい、そう思った。
電気を消して布団に入り、目を瞑る。
さっきまで感じていた不安や、目にしたメッセージが頭の中でチラつくけど、見ないふりをする。
ただ想うだけの一方通行の恋しかしたことがない私は、耐えることしか知らなかった。
不安を相手に伝えるということを全く思いつかなかった。
その不安がすくすく育ち、自分の心を蝕んでいくなんて想像もしていなかったのだーー。
その顔にはどこか疲れが見える。
リビングで読書をしていた私は、ソファーに深く腰掛けた千尋さんの姿を見て、キッチンに行ってミネラルウォーターをグラスに注ぎ、彼に手渡した。
「疲れて見えますけど大丈夫ですか?」
「うん、何か気疲れしたよ。癒してくれる?」
「もちろんです」
なんの躊躇いもなく、私は千尋さんの背中に腕を回して身を寄せる。
いつも元気が出る、癒されると笑ってくれるから、もはや恒例の流れになった。
私自身もこうして千尋さんの体温に触れると満たされた気持ちになれる。
だけど、この日は違った。
くっついた瞬間、千尋さんからはベリーのような甘酸っぱい香りがした。
いつもの匂いと違うことに思わず身が強張る。
「どうかした?」
「えっ?あ、なんでもないですよ?」
咄嗟に何事もないように取り繕って笑顔を見せた。
……この香り、どう考えても女性の香水、だよね?パーティーだから女性もいたんだろうけど、匂いが移るくらい近くにいたのかな……?
なんとなく胸がザワザワする。
でも千尋さんの態度はいつも通りで、疲れて見える以外に変なところはない。
わざわざ指摘するのも失礼かと思って私は何も言わないことにした。
「詩織ちゃんはもうお風呂入ったんだよね?俺もシャワー浴びて来ようかな」
千尋さんは私から体を離すと、ポケットからスマホやキーケースを取り出してテーブルの上に置いて立ち上がる。
ジャケットを脱ぎながらクローゼットのある部屋に入り、そのまま浴室へ行ってしまった。
その姿を見送った私はリビングで続きから読書を再開する。
しばらくすると、ブーブーブーというスマホのバイブ音が耳に飛び込んできた。
本から目を上げ、どこからか聞こえる音を探して耳を澄ませると、テーブルの上にある千尋さんのスマホだった。
鳴り響く音の長さから電話の着信のようだ。
一向に鳴り止まないバイブ音に、急ぎの仕事関係かもと思い、千尋さんに知らせるべきかなと迷う。
申し訳なく思いつつ、スマホの画面を見れば、着信元の表示は「瑠美」という女性の名前だった。
……仕事関係者で瑠美っていう女性はいなかったよね?それなら急ぎの仕事ではなさそうかな。
社長秘書として千尋さんの仕事関係者はほとんど把握している。
その中に該当するような人はいなかった。
つまり、プライベートでの知り合いなのだろう。
勝手に着信元を見てしまって申し訳なく思い、私はそっとスマホからそっと目を離した。
しばらく鳴っていた着信は諦めたように途中で止まった。
なんとなくそのことにホッとしたのも束の間。
続いて、ブブッと短い受信音が何度か鳴った。
ダメだと思いつつ、私の視線はその音に引きつけられるようにスマホに向けられる。
スマホのロック画面にはメッセージアプリのトークが表示されていた。
“瑠美: 今日会えて嬉しかった”
“瑠美: やっぱり前みたいに一緒に楽しい夜を過ごしたいの”
“瑠美: だって私たち体の相性最高だよね?”
“瑠美: 私なら千尋くんを満足させてあげられるよ?”
ポンポンポンポンと立て続けに短文のメッセージが届いていた。
見る必要なんてなかったのに、その内容はバッチリ目に入ってしまった。
……さっきの香水、この人、かな?
見てしまったメッセージから、千尋さんが以前にこの女性と関係があったことが伺える。
千尋さんの女性関係が派手だと言うことは聞いたことがあるから知っていた。
でもいざそれを目の当たりにすると、やっぱり胸が締め付けられる。
……やっぱり千尋さんは物足りなく思ってるのかな……。
満足させてあげられるという言葉にそんな想いがよぎった。
私はキスもまだうまくできないし、それ以上のことはまだ付き合ってからしていない。
私が慣れていないせいで、千尋さんに我慢させているのかもしれない。
長年の拗らせのせいで、もう27歳だというのに私はホントに男女の営みに疎いし、経験不足だ。
そのことを引け目に感じる気持ちがあった。
とても読書を続けられる気分じゃなくなり、私は本を閉じる。
許可なく千尋さんのプライベートなメッセージを盗み見てしまったことにも罪悪感を感じ、千尋さんのスマホがあるこの場を離れることにした。
「ここにいたんだ。もう眠いの?シャワーから出てきたらリビングから居なくなってて驚いたよ」
シャワーを浴びてスーツから家着のスウェットに着替えた千尋さんが寝室に入ってきた。
私はベッドの中で布団にくるまっている。
「はい、なんだか読書に集中できなかったんで早く寝ようかなって思って」
本当はあのメッセージが気になるから意識を紛らわせるために寝てしまいたいだけ。
兄のことが好きで苦しかった時もいつもこうして対処してきた。
寝てしまえば翌日には楽になるし、記憶は薄れるからだ。
「そうなんだ。じゃあ俺も一緒に寝ようかな。ちょっと待ってて」
千尋さんは一度リビングの方へ行ったあと、また寝室に戻って来た。
その片手にはスマホが握られている。
ベッドに腰かけてスマホをチェックしていた千尋さんは、一瞬眉を寄せ怪訝な表情を見せたけど、何事もなかったようにそのままスマホを枕元に置いて布団の中に入って来た。
……返信しないんだ。良かった。
様子をこっそり見ていた私は、そんな些細なことに少し安堵する。
勝手にメッセージを盗み見て、勝手に様子を観察し、勝手に安堵するなんて、なんて自分勝手なんだろう。
布団の中に入ってきた千尋さんは、いつものように私を引き寄せてギュッと抱きしめる。
今度はあの甘い香りはしなくて、いつもと同じお風呂上がりのシャンプーの匂いだ。
そのことにこんなに安心するなんて。
「今日もキス練する?」
「はい、したいです」
一緒に暮らし始めてから、私は千尋さんにキスを教えて欲しいとお願いした。
名前を呼んだり、ギュッとするだけで嬉しそうにしてくれる千尋さんにもっと喜んでもらえるようになりたかったからだ。
いつの時か、千尋さんがそのことを冗談っぽく「部活の朝練ならぬ、キス練だね」と笑って、なんとなくその言葉が今も定着していた。
千尋さんが少し上体を起こし、私を上から見つめる。
唇が近づいてきて、私はそっと目を閉じた。
ふわりと柔らかい感触が落ちてきて、角度を変えるように何度もキスが繰り返される。
唇のラインをなぞるように舌先で丁寧にやさしく舐めれ、促されるように私は閉じた口を開いた。
まさにこれまでのキス練の成果だろう。
呼吸もできるし、言われなくても自然と口を開けるように私はなっていた。
口の中に差し込まれた舌が私の口内を蹂躙する。
探るように舌の裏や歯茎などを丁寧に舐められ、舌を吸われ、その刺激に翻弄された。
されるがままで、それを受け止めるのに精一杯。
私から絡めていくような余裕はまだない。
ーー“私なら千尋くんを満足させてあげられるよ?”
その時、ふとさっきのメッセージが脳裏に蘇った。
……きっとあの女性なら、余裕があって、千尋さんをもっと喜ばせてあげられるんだろうな。
人と比べてもしょうがない。
そんなことは重々分かっているのに、頭は私の意思とは関係なく無意識に考えてしまう。
しばらくのキス練ののち顔が離れ、「そろそろ寝ようか」と千尋さんがいつものように寝る体制になる。
千尋さんがキス以上をしようとしている気配はない。
いつもなら不慣れな私のペースに合わせてくれる優しさに感謝の気持ちでいっぱいだし、こういうところも好きだなって思う。
なのに今日はなぜか急にとても不安になった。
千尋さんはこんな私で満足しているんだろうか。
我慢させたりしてるんじゃないだろうか。
そんな想いが膨らんでいく。
「……そうですね、寝ましょうか。電気消しますね」
だけど私はそんな不安を飲み込んだ。
寝てしまおう、それが一番いい、そう思った。
電気を消して布団に入り、目を瞑る。
さっきまで感じていた不安や、目にしたメッセージが頭の中でチラつくけど、見ないふりをする。
ただ想うだけの一方通行の恋しかしたことがない私は、耐えることしか知らなかった。
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