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13. 沁みる優しさ(Side詩織)
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墓場まで持って行こうと思っていた秘密がバレてしまった。
必死で誤魔化そうとしたけどそれも無理だった。
ああ、もうどうしようもない。
それならせめて口止めしなきゃ、絶対に兄本人に知られるわけにはいかない。
瀬戸さんは健ちゃんの友人だ。
健ちゃん経由で兄の耳に入る可能性もあるのだ。
その事態を考えるだけで身も縮む思いだ。
「……………誰にも言わないで」
無我夢中すぎて相手が上司であるということもすっかり抜け落ちた。
思わずタメ口で懇願する。
それくらいこの秘密を守ることに必死だった。
バレてしまうのではという恐怖が襲い、声が震え、体も震える。
……どうか、どうか、この叶わない私の一方的な気持ちをバラさないで……!兄を困らせるのは私の本意じゃないから。
心の中で真剣にそう念じながら瀬戸さんを見つめた。
すると瀬戸さんは予想外にふっと表情を緩めて、ものすごく優しい顔になる。
そのことに驚いたのも束の間。
次の言葉に今度こそ私は固まってしまった。
「今まで辛かったんだね」
とても優しい労わるような声だった。
これまで誰にも胸の内を明かしたことがなかったし、誰にもこんな言葉をかけられたことがなかった。
この兄への不純な想いを知ってそんな風に声を掛けてもらえるなんて。
思わず涙が溢れてくる。
泣くつもりなんてなかったのに。
なのに涙は止めどなく溢れ、ポロポロとこぼれ落ちていく。
……いやだ、人前で泣きたくない。恥ずかしい。
涙を止めるため焦って目に手を当てようとしたら、瀬戸さんにその手を掴み取られた。
まるで私が泣くのを止めようとするのを阻止するような動きだ。
そのまま手を引かれて、ガーデンテラス内にあったベンチに腰を掛けさせられた。
「泣きたいなら無理せず泣いた方がいいよ」
「えっ……」
そんなことを言われるとは思っていなくて再び驚いた。
辛かった気持ちを肯定してくれて、さらには泣きたいならもっと泣けと言う。
その言葉にみるみるまた涙が溢れてきた。
瀬戸さんはそんな泣きじゃくる私に何を言うでもなく、ただ頭をポンポンしてくれる。
その優しい仕草にますます涙腺が緩んだ。
……そういえば私、全然泣いてなかったな。
自分が初めて兄の結婚に対してこうやってしっかり泣けたことを実感する。
これまでずっとただ耐えるだけだった。
思う存分に涙を流して、なんだか少し気持ちが楽になっていくような気がする。
泣いてる間、瀬戸さんは何も言わずにただそばにいてくれ、慰めるように時折頭を撫でてくれた。
思わぬ形で秘密がバレてしまったけど、相手が瀬戸さんで良かったと思わざるを得ない。
まさかこんなに優しく接してもらえるなんて。
兄への想いなんて軽蔑されても仕方ない。
不純な想いだし、人によっては気持ち悪いと思うだろう。
こんな想いを抱える私が変なのだ。
なのに、瀬戸さんは全然そんなふうに思っていなさそうだ。
単純に私が兄を好きだという事実を事実として受け止めているだけのようだった。
……瀬戸さんのおかげで思いっきり泣けた。こんなに気持ちが軽くなるのは久しぶりかも。
改めて瀬戸さんの優しさに感謝の気持ちでいっぱいだ。
素敵な人だと思う。
女性関係が派手だというけど、たぶん瀬戸さんが女性に優しいからだろう。
そういえばパリの時もそうだった。
私が処女だと分かるとすごく優しく気遣いながらしてくれたなと思い出す。
もしかすると相手が瀬戸さんじゃなかったら大変なことになっていたのかもしれない。
「十分に泣けた?」
泣き止んだところで、隣に座っていた瀬戸さんが顔を覗き込むように私を見た。
泣きすぎてお化粧がぐちゃぐちゃだ。
今になってまた恥ずかしくなってきて、私は思わず顔を背けるように俯いた。
「どうしたの?」
「いえ、ちょっと恥ずかしくなって。それにメイクもぐちゃぐちゃで……」
「そんなことないのに。詩織ちゃんは泣き顔がきれいだよね」
「そんなこと言わないでください。恥ずかしいです……!」
「ホントのことなのになぁ」
いつも通りの気さくな雰囲気と軽妙な口調の瀬戸さんになんだか安心する。
兄への想いを知っても、こんなに泣きじゃくっても、変わらない態度なことが嬉しかった。
「………それで、聞いていい?」
少し躊躇うように発せられたその一言で何の話か分かる。
兄への叶わぬ私の想いのことだろう。
さっきバレてはしまったけど、詳細を話す前に泣き出してしまったからだ。
「……どうぞ」
もうバレてしまっているのだから今さら隠してもしょうがない。
腹を括った私は頷いた。
「まず、俺が推測した、詩織ちゃんがお兄さんのこと好きだってのはあってるってことだよね?」
「……………はい」
「ずっと密かに想ってたの?」
「……はい。自分がおかしいのは重々承知しています」
「だから今まで彼氏がいなくて、恋愛経験もなかったってわけ?」
「……そうですね。そんな気にならなかったので」
今まで誰にも話したことのない話を私はポツリポツリと打ち明けた。
「前に前職を辞めた理由を聞いた時、仕事以外で色々あったって言ってたのは、察するにあのお兄さんの彼女と初めて会って、結婚するって聞かされたこと?」
「……すごい。瀬戸社長はなんでもお見通しですね。その通りです。初めて兄の彼女を婚約者として紹介されて苦しくなってしまいました」
瀬戸さんの洞察力には驚かされる。
これまで私が話したことを結びつけて推論を立てるのだから。
しかもそれがすべて当たっている。
「やっぱりそうかぁ。それでお兄さんが結婚するとなった今、詩織ちゃんはどうしたいの?」
「もうやめたい。前に進みたいです……」
どうしたいのかと聞かれ、私は率直な気持ちを吐露した。
実際のところ、それが上手くできないからもがいている。
結局兄のことを思いだして、やっぱり好きだと元に戻ってしまうのだから。
「あのさ、もしかして、あのパリの時もそのために?」
「はい……。拗らせた象徴みたいなものだったから、なくなれば何か変わるかなと思って」
「俺が言うのもなんだけど、それ、絶対前に進む方法間違ってるよ」
「…………」
ぐうの音も出ない。
まさにおっしゃる通りだからだ。
処女を捨てたってただ虚しいだけだった。
何も前に進めなかったのは今の現状の私が物語っている。
私が黙って項垂れていると、相反するように「よしっ!」と瀬戸さんの明るい声が聞こえた。
自然と瀬戸さんの方に目を向ける。
すると瀬戸さんは何かを企むような笑顔を浮かべて私を見た。
「それじゃあ、詩織ちゃんが前に進むために協力するよ」
「協力、ですか……?」
言葉の意味が分からず首を傾げる。
……前に進む協力ってどんなことだろう?
「今まで一人でなんとかしようと思ってもがいてたんだよね?」
「はい、そうですけど……?」
「だからパリであんな強硬手段に出たわけでしょ?」
「………はい」
そこを突かれると痛い。
瀬戸さんにも面倒をかけただけに、何も言い返すことができない。
「こういう時はさ、無理に前に進むんじゃなくて、まずは気が紛れることをした方がいいよ」
「気が紛れること、ですか?」
「そう。そうしたらそのうち時間とともにいつの間にか忘れられたりするから」
「………そういうものですか?」
「そういうもんだよ。一人でなんとかしようとして無理だったんだから、今度は人のアドバイスに乗っかってみれば?」
「確かに……」
瀬戸さんの言うことは一理ある。
一人だと限界があるのかもしれない。
「ところで、詩織ちゃんは今週末暇?」
「えっ、今週末ですか?特に予定はないですけど……?」
考え込んでいたら突然話が変わり、驚きつつ私は答える。
なぜ急に週末の話になったのだろう。
不思議に思ったその答えはその直後にすぐに分かった。
「それなら今週末、気を紛らわせるために俺とデートね」
瀬戸さんは笑顔でそう言い放った。
必死で誤魔化そうとしたけどそれも無理だった。
ああ、もうどうしようもない。
それならせめて口止めしなきゃ、絶対に兄本人に知られるわけにはいかない。
瀬戸さんは健ちゃんの友人だ。
健ちゃん経由で兄の耳に入る可能性もあるのだ。
その事態を考えるだけで身も縮む思いだ。
「……………誰にも言わないで」
無我夢中すぎて相手が上司であるということもすっかり抜け落ちた。
思わずタメ口で懇願する。
それくらいこの秘密を守ることに必死だった。
バレてしまうのではという恐怖が襲い、声が震え、体も震える。
……どうか、どうか、この叶わない私の一方的な気持ちをバラさないで……!兄を困らせるのは私の本意じゃないから。
心の中で真剣にそう念じながら瀬戸さんを見つめた。
すると瀬戸さんは予想外にふっと表情を緩めて、ものすごく優しい顔になる。
そのことに驚いたのも束の間。
次の言葉に今度こそ私は固まってしまった。
「今まで辛かったんだね」
とても優しい労わるような声だった。
これまで誰にも胸の内を明かしたことがなかったし、誰にもこんな言葉をかけられたことがなかった。
この兄への不純な想いを知ってそんな風に声を掛けてもらえるなんて。
思わず涙が溢れてくる。
泣くつもりなんてなかったのに。
なのに涙は止めどなく溢れ、ポロポロとこぼれ落ちていく。
……いやだ、人前で泣きたくない。恥ずかしい。
涙を止めるため焦って目に手を当てようとしたら、瀬戸さんにその手を掴み取られた。
まるで私が泣くのを止めようとするのを阻止するような動きだ。
そのまま手を引かれて、ガーデンテラス内にあったベンチに腰を掛けさせられた。
「泣きたいなら無理せず泣いた方がいいよ」
「えっ……」
そんなことを言われるとは思っていなくて再び驚いた。
辛かった気持ちを肯定してくれて、さらには泣きたいならもっと泣けと言う。
その言葉にみるみるまた涙が溢れてきた。
瀬戸さんはそんな泣きじゃくる私に何を言うでもなく、ただ頭をポンポンしてくれる。
その優しい仕草にますます涙腺が緩んだ。
……そういえば私、全然泣いてなかったな。
自分が初めて兄の結婚に対してこうやってしっかり泣けたことを実感する。
これまでずっとただ耐えるだけだった。
思う存分に涙を流して、なんだか少し気持ちが楽になっていくような気がする。
泣いてる間、瀬戸さんは何も言わずにただそばにいてくれ、慰めるように時折頭を撫でてくれた。
思わぬ形で秘密がバレてしまったけど、相手が瀬戸さんで良かったと思わざるを得ない。
まさかこんなに優しく接してもらえるなんて。
兄への想いなんて軽蔑されても仕方ない。
不純な想いだし、人によっては気持ち悪いと思うだろう。
こんな想いを抱える私が変なのだ。
なのに、瀬戸さんは全然そんなふうに思っていなさそうだ。
単純に私が兄を好きだという事実を事実として受け止めているだけのようだった。
……瀬戸さんのおかげで思いっきり泣けた。こんなに気持ちが軽くなるのは久しぶりかも。
改めて瀬戸さんの優しさに感謝の気持ちでいっぱいだ。
素敵な人だと思う。
女性関係が派手だというけど、たぶん瀬戸さんが女性に優しいからだろう。
そういえばパリの時もそうだった。
私が処女だと分かるとすごく優しく気遣いながらしてくれたなと思い出す。
もしかすると相手が瀬戸さんじゃなかったら大変なことになっていたのかもしれない。
「十分に泣けた?」
泣き止んだところで、隣に座っていた瀬戸さんが顔を覗き込むように私を見た。
泣きすぎてお化粧がぐちゃぐちゃだ。
今になってまた恥ずかしくなってきて、私は思わず顔を背けるように俯いた。
「どうしたの?」
「いえ、ちょっと恥ずかしくなって。それにメイクもぐちゃぐちゃで……」
「そんなことないのに。詩織ちゃんは泣き顔がきれいだよね」
「そんなこと言わないでください。恥ずかしいです……!」
「ホントのことなのになぁ」
いつも通りの気さくな雰囲気と軽妙な口調の瀬戸さんになんだか安心する。
兄への想いを知っても、こんなに泣きじゃくっても、変わらない態度なことが嬉しかった。
「………それで、聞いていい?」
少し躊躇うように発せられたその一言で何の話か分かる。
兄への叶わぬ私の想いのことだろう。
さっきバレてはしまったけど、詳細を話す前に泣き出してしまったからだ。
「……どうぞ」
もうバレてしまっているのだから今さら隠してもしょうがない。
腹を括った私は頷いた。
「まず、俺が推測した、詩織ちゃんがお兄さんのこと好きだってのはあってるってことだよね?」
「……………はい」
「ずっと密かに想ってたの?」
「……はい。自分がおかしいのは重々承知しています」
「だから今まで彼氏がいなくて、恋愛経験もなかったってわけ?」
「……そうですね。そんな気にならなかったので」
今まで誰にも話したことのない話を私はポツリポツリと打ち明けた。
「前に前職を辞めた理由を聞いた時、仕事以外で色々あったって言ってたのは、察するにあのお兄さんの彼女と初めて会って、結婚するって聞かされたこと?」
「……すごい。瀬戸社長はなんでもお見通しですね。その通りです。初めて兄の彼女を婚約者として紹介されて苦しくなってしまいました」
瀬戸さんの洞察力には驚かされる。
これまで私が話したことを結びつけて推論を立てるのだから。
しかもそれがすべて当たっている。
「やっぱりそうかぁ。それでお兄さんが結婚するとなった今、詩織ちゃんはどうしたいの?」
「もうやめたい。前に進みたいです……」
どうしたいのかと聞かれ、私は率直な気持ちを吐露した。
実際のところ、それが上手くできないからもがいている。
結局兄のことを思いだして、やっぱり好きだと元に戻ってしまうのだから。
「あのさ、もしかして、あのパリの時もそのために?」
「はい……。拗らせた象徴みたいなものだったから、なくなれば何か変わるかなと思って」
「俺が言うのもなんだけど、それ、絶対前に進む方法間違ってるよ」
「…………」
ぐうの音も出ない。
まさにおっしゃる通りだからだ。
処女を捨てたってただ虚しいだけだった。
何も前に進めなかったのは今の現状の私が物語っている。
私が黙って項垂れていると、相反するように「よしっ!」と瀬戸さんの明るい声が聞こえた。
自然と瀬戸さんの方に目を向ける。
すると瀬戸さんは何かを企むような笑顔を浮かべて私を見た。
「それじゃあ、詩織ちゃんが前に進むために協力するよ」
「協力、ですか……?」
言葉の意味が分からず首を傾げる。
……前に進む協力ってどんなことだろう?
「今まで一人でなんとかしようと思ってもがいてたんだよね?」
「はい、そうですけど……?」
「だからパリであんな強硬手段に出たわけでしょ?」
「………はい」
そこを突かれると痛い。
瀬戸さんにも面倒をかけただけに、何も言い返すことができない。
「こういう時はさ、無理に前に進むんじゃなくて、まずは気が紛れることをした方がいいよ」
「気が紛れること、ですか?」
「そう。そうしたらそのうち時間とともにいつの間にか忘れられたりするから」
「………そういうものですか?」
「そういうもんだよ。一人でなんとかしようとして無理だったんだから、今度は人のアドバイスに乗っかってみれば?」
「確かに……」
瀬戸さんの言うことは一理ある。
一人だと限界があるのかもしれない。
「ところで、詩織ちゃんは今週末暇?」
「えっ、今週末ですか?特に予定はないですけど……?」
考え込んでいたら突然話が変わり、驚きつつ私は答える。
なぜ急に週末の話になったのだろう。
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