運命的に出会ったエリート弁護士に身も心も甘く深く堕とされました

美並ナナ

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#23. Side Haruomi ⑥

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次に香澄に会った時、俺たちは一緒にキッチンで料理を作った。

本当は俺が作って振る舞うつもりで材料を買っておいたのだが、香澄が料理を教えて欲しいと言ったからだ。

料理は苦手だと以前口にしていた香澄は、確かにやや危なっかしい手つきで、見ていてハラハラさせられた。

だが、自分の出来ないことを認め、克服しようと一生懸命に頑張る姿はただただ可愛らしい。

この前会った時は抱きしめただけだったし、先週は香澄に予定があって会えなかったから、しばらく香澄を抱いていない。

「香澄から離れなければ」と頭の片隅では思っているのに、つい本能に負けてしまい、食事を終えて早々に香澄を求めてしまった。

俺は本来性的に淡白なはずなのに、何をしているんだと自分で自分に呆れる。

香澄の口の中に舌を差し入れながら絡め取るようなキスをし、そのまま押し倒そうとしたところで香澄が静止をかけた。

押しに弱く、流れに身を任せやすい香澄がこうして明確に拒否をするのは珍しい。

「待ってください。その前に私、春臣さんと話がしたいんです」

香澄の言葉を受け、聞く体勢になった俺に香澄はやや緊張の面持ちで口を開く。

そうして香澄の口から語られたのは、俺にとって驚きの内容だった。

「私、春臣さんに伝えたいことがあるんです。ずっと気が付かないフリをして誤魔化してきました。思い返せばもっと早く自覚できたはずなのに。ようやく今になってハッキリ自分の気持ちが分かりました。……私、春臣さんのことが好きです。好きになってしまいました」

「香澄……」

「でも私には婚約者がいます。それなのに春臣さんのことを好きになって、この気持ちを抱えたまま結婚なんてとてもできないと思いました。だから婚約破棄するつもりです」

「婚約を破棄、するの……?」

「はい。すでに先日婚約者にその旨を申し出ました。……残念ながらまだ成立はしていないんですけど、これからしっかりもう一度話し合おうと思っています」

「もう相手に申し出たんだ……」

なんと香澄は俺を好きになったから婚約を破棄すると言うのだ。

ある意味、当初俺が描いていた復讐計画が成功したと言える状況だった。

あとは婚約破棄が成立した後に俺が香澄をこっぴどく捨てるだけで復讐が完了することになるのだ。

もちろんこれはあくまで当初の計画通りであれば、の話だ。

今はもうその計画は崩れ去っている。

東條清隆が香澄を溺愛しているわけではないという前提を覆す事実が分かったからだ。

 ……それだけでなく、当の俺が香澄を好きになってしまったからな。

もう当初の復讐計画が破綻している今、俺にとって重要なのは香澄の想いだった。

香澄も俺を好きだと言ってくれたことが心の底から嬉しいと思った。

過去の恋愛では相手に気持ちを返すということがよく分からなかったが、今なら理解できる気がする。

好きな相手に同じように想ってもらえるのはこれほど心が満たされるものなのだ、と。

 ……香澄に近づいたのは復讐に利用するために意図的だったけど、香澄はその事実を知らない。当初の復讐計画もなくなった今、その事実は隠し、このまま香澄と一緒にいてもいいだろうか……?

香澄があの東條清隆の娘である事実は変わらないが、彼女とあの男は全くの別人だ。

もともと香澄には何の恨みもない。

親が決めた婚約なのに破棄することになって大丈夫なのかと尋ねれば、香澄は「父の反応は怖いがもう自分の気持ちを押し殺すのはやめたい」と懸命に声を振り絞るように答えた。

父の意のままの人生から決別しようとするその姿がいじらしい。

そんな香澄を支えたい、力になりたいという想いが溢れてくる。

思わず香澄を勇気付けるように抱きしめていた。

「私は春臣さんが好きでこれからも一緒にいたい、離れたくないって思っています。だからそのためにちゃんと婚約破棄するつもりです。すべて決着が付いた暁には……私の恋人になってくれますか……?」

「香澄……。もちろんだよ。俺も香澄が好きでこれからも一緒いたいよ」

俺はそう即答した。

秘密裏に進めた当初の復讐計画なんて誰も知らないのだから、俺が言わなければいいだけだ。

今は本当に言葉通り香澄を想っているし、一緒にいたいと心から思っているのだから。

しかし、そう思った直後、香澄が「一つだけ確認させて欲しいことがある」と突如切り出してきた。

その不穏な言葉に俺はギクリとする。

もしや俺が意図的に近づいたことを知ってしまったのでは……と身構えてしまった。

だが、それは杞憂で、香澄の言う確認したいことは全く別の事だった。

なんと俺のことを春くんと呼ぶ女が香澄のマンションの前に突然現れたという。

しかも「春くんは私のものだから盗らないで。手を引いて欲しい」などふざけたことを言ってきたらしい。

その出来事を受け、香澄はもしかしたら俺にも恋人がいるのではないかと不安になったようだ。

 ……間違いなくその女はゆかりだな。俺を春くんと呼ぶのはゆかりしかいない。なぜ香澄のマンションを知ってるんだ?

それは明後日にでも仕事で会った時に本人から確認するしかない。

今はまず香澄の誤解を解くべきだろう。

俺はその女はただの同僚だと説明して、香澄だけしか想っていないとはっきり伝える。

それはまごうことなき真実だ。

納得してくれたようで香澄はようやくホッとした顔を見せた。

「話したいって言ってたことはこれで全部?」

「はい。ちゃんと話を聞いてくれてありがとうございました。……春臣さん、好きです」

「……っ」

ほわりと微笑みながら、不意打ちで「好き」と言われて、あまりの可愛さに俺は息を呑んだ。

我慢できずに香澄の唇を奪い、ソファーに押し倒す。

お互いに「好き」だと認め合い、心を通わせたセックスはこれまでと比べものにならないくらい気持ち良かった。

もう自分が淡白だとはとても言えそうにない。

香澄とであれば何度だってしたいと思った。

行為そのものというより、行為を通した心の触れ合いに引き込まれた。

 ……もう復讐のことは忘れよう。父や母には申し訳ないけど、香澄とこうなった今、もう過去のこととして水に流すべきだ。

黒く染まっていた俺の心は浄化されるように、元通りに戻っていく。

あくまでも過去のこととして気持ちに整理をつけ、以前のように心の片隅に入れて蓋をした。

近いうちに父と母の墓参りに行こう。

そして今回の顛末を語り、無念を晴らせずに申し訳ないと詫びを入れよう。

きっと父も母も理解してくれるはずだ、そう思えた。


◇◇◇

週明け、事務所に出勤すると俺は話があると言ってゆかりを応接室へ呼び出した。

香澄から聞いた話を確認するためだ。

ずっとゆかりからの好意は感じてきたが、曖昧に流してきた俺が間違いだった。

同じ児童養護施設出身で昔馴染みだからと手心を加えなければ良かった。

どうやって香澄の存在やマンションを知ったのか知らないが、会いに行くとは。

こうなったら専任も外れてもらう方がいいだろう。

次期事務所経営者として、それくらいの権限は俺にもある。

「話があるって言ってたけど、どうしたの?」

俺に呼び出されて応接室に二人きりの状況が嬉しいのかゆかりは上機嫌で問いかけてきた。

何の話をされるのかまるで心当たりがないような顔をしている。

「この前、東條香澄っていう女性のマンションに行ったのはゆかり?」

「えっ」

「俺のことを春くんって呼ぶ女だったって聞いた。それはゆかりしかいないから、誤魔化しても無駄だよ」

「………そう、私。……それが何?」

ゆかりは開き直るように認めると、悪びれることなく逆に尋ね返してきた。

「まず聞きたいのは、どうやって香澄の存在とマンションを知ったの?」

俺は弁護人から証言を引き出す時のようにゆっくりと落ち着いたトーンの声で問いかける。

ゆかりによると、最近俺の様子が妙だと感じていて、俺が平日珍しく早く帰った日にこっそりデスクの中にあった身辺調査書を見たらしい。

その時に咄嗟に香澄の住所をメモに控えたそうだ。

おそらくあの割烹料理店に行った日のことだろう。

まさかデスクを無断で探られるとは思っていなかったが、事務所のデスクに資料を残しておいたのは迂闊だったと舌打ちしたい気分だ。

その後、ゆかりは香澄の跡を付けて俺と会っているところを目撃したらしい。

最初は依頼人かなと思ったようだが、俺の表情を見てそうではないと勘付いたらしく、居ても立っても居られなくて香澄に会いに行ったということだった。

「なんで会いに行ったの? 突然知らない女が待ち伏せするように訪ねてきたら相手は驚くし怖い思いをするとは思わなかった?」

「だって、どうしてもあの子に春くんを取らないでって伝えたくて……! 私はただお願いしに行っただけなの!」

「ゆかりが俺に好意を向けてくれてるのは感じてたよ。曖昧にしてたけどハッキリ言う。悪いけど俺はゆかりのことは恋愛対象には見れない」

「……っ! あの子を愛してるの……?」

「ああ、そうだよ」

「……でもあの子、婚約者がいるよね。それなのに春くんにも近づくなんて許せない……!」

「だとしてもゆかりには関係ないだろう? ほっといてくれないか」

俺は突き放すように明確に言い放った。

どうやらゆかりは香澄から俺に言い寄ったと思っているようだが、実際は意図的に近づいたのは俺だ。

そんなことをゆかりにいちいち説明する必要もないが。

「……私が春くんの運命の人なのに」

ゆかりは押し殺すような声でそうつぶやく。

この前も「運命」と口にしていたが、ゆかりは偶然の再会を相当神聖化してしまっているように見受けられる。

「そう思い込むのはゆかりの勝手だけど、でも俺の運命の人はゆかりではない」

「あの子だって言うの?」

「運命かどうかなんて分からないよ。ただ彼女は俺が初めて本気で愛しいと思った人だ」

そうハッキリ告げれば、ゆかりはようやく口を閉ざして黙り込んだ。

これで変な期待はもう抱かないだろうと判断した俺は最後にもう一言付け加える。

「勝手に弁護士のデスクの中を漁るのは専任とはいえ許されざる行為だ。職業柄、秘匿すべき事案も多いしね。ゆかりもそれは理解してると思う。だから近いうちに専任は変更させてもらうよ。人員調整が付き次第になると思うからそのつもりで」

「…………」

「話は以上だから仕事に戻ろう」

「………分かった」

話し合いを終えた俺たちは通常業務へと戻る。

その日以降ゆかりから今までのように好意を向けられることはなくなった。

仕事ぶりもいつも通りだったから、俺の伝えたことをきちんと理解して心を整理してくれたのだと思っていた。

まさかこの後あんな事件をゆかりが引き起こすとはこの時想像もしていなかった。

そしてその日は何の前触れもなく突然やって来た。

ある日の夜、仕事を終えて家でのんびり寛いでいたところ、スマホの着信音が鳴り香澄から電話を告げる。

平日の夜に電話をしてくるなんて珍しい。

香澄からも俺を求めてくれているような感じがしてじわりと広がる喜びを胸に俺はスマホを耳に押し当てた。

「春臣さん……。私、すごく変な話を聞いてしまったんです」

ただ、香澄の第一声を耳にした途端、明らかに様子がおかしいと察する。

電話の向こう側から聞こえてきた香澄の声はなぜか異常に震えていたのだ。

なにかあったのだろうかと心配になり問いかける。

すると香澄の口からは予想外の言葉がいきなり飛び出した。

「……春臣さんが私の父に恨みを抱いて、私に意図的に近づいたって。可笑しいですよね? そんなはずないですよね?」

一瞬、時間が止まってしまったかのようだった。

香澄には知られたくなかった事実を知られてしまったのだと察し、俺は何も言えず、固まってしまった。

「なぜ黙っているんですか? ありえないって笑い飛ばしてくれるだけでいいのに。どうして? どうして何も言ってくれないんですか?」

「……………ごめん、すべて事実だ」

悲痛な声で問いかけてくる香澄に、俺はもう正直に認めざるを得なかった。

もちろん知らぬ存ぜぬと徹底的に誤魔化すことはできたと思う。

でもこれ以上香澄に対して嘘を重ねたくない。

最初はどうあれ今は本当に香澄のことを想っているから。

「……じゃあすべて嘘だったんですか? 好きって言ってくれたのも、あれも全部?」

だが香澄にとってはこれまでの俺の言葉すべてが信じられず疑わしくなってしまったようだった。

即座に嘘ではないと否定しても懐疑的な様子が窺える。

今まで見えていた世界が一変したのだから、それも無理からぬことかもしれない。

俺は直接会ってきちんと説明したいと申し出て、香澄とシェルトンホテルのラウンジで落ち合う約束を取り付けた。

 ……香澄が何をどう知ってしまったのか分からない。一つ一つすべてをありのままに自分の口で説明しよう。せっかく想いが通じ合い、復讐に対しても心の整理をつけたのにこんな形で香澄を失いたくない。

そう思っていたのに、香澄は待てども待てども待ち合せ場所に姿を現さなかった。

不安になって約1時間後にかけた電話に出たのは香澄ではなく、香澄の婚約者だった。

そして告げられたのだ。

香澄が刺されて緊急手術中である、と。

目の前が真っ暗になり、同時にここで会う約束さえしていなければと激しい後悔が俺を襲う。

婚約者から病院の場所を教えられた俺は、慌てて会計を済ませると、ラウンジを飛び出した。

ただただ香澄の無事を祈って。

だが、到着した病院で俺はさらなる絶望に突き落とされることになるのだった――。
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