運命的に出会ったエリート弁護士に身も心も甘く深く堕とされました

美並ナナ

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#10. Go on a Date

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「お待たせ~! 待たせちゃった?」
「いや、僕もさっき来たところだよ」

「も~ノブくんってば遅ぉーい!」
「ごめんごめん、電車遅延しててさ」

「久しぶり。元気だったか?」
「はい。先生は昔と全然変わってないですね」


週末お昼過ぎの駅前は、待ち合わせ場所として多くの人々で混み合っている。

水族館の最寄の駅であるここで待ち合わせをすることになった私は、自分が思っている以上にデートを楽しみにしていたようで30分も前に到着してしまった。

先程から駅の入口に佇んでいるのだが、近くにいた人々は相手を見つけて、一人また一人とその場をあとにしていく。

高校生くらいの学生さんカップルから、社会人カップル、訳アリそうな男女など様々だ。

普段はお店で直接落ち合うか迎えがあることがほとんどで、このような場所で待ち合わせをすること自体がない私には、周囲の人間模様を観察しているだけでもなんだか楽しい。

早く到着しすぎてしまったのも逆に良かったかもしれない。

私はその場に立ったまま、春臣さんを待ちつつも人間観察に精を出していた。

そんなことをしていれば思いの外時間は早く過ぎていく。

ふと手元の腕時計に目を落とすと、待ち合わせ時間まであと5分だった。

そろそろ春臣さんが来るかなと思うと途端にソワソワしてきて、私は軽く身だしなみを整える。

春臣さんにスマートフォンを返却する時にも待ち合わせをして会ったけれど、あの時とは状況が全く違う。

あの時もソワソワしたのは覚えている。

あれは初対面の人に対する緊張だ。

だが、今日はそれとは異なることが自分でもハッキリ分かった。

今私は春臣さんとのデートへの期待と少しの不安でソワソワしているのだ。

 ……春臣さんは「待ち合わせはデートっぽい」ことだと言っていたけど本当ね。なんだかすごく待ってる時間ってドキドキする……!

それは彼との行為が始まる前にも似ている気がする。

澄んだ瞳に見つめられ、唇を重ね、大きな手が私にそっと触れるあの瞬間。

これから始まることへの期待で、表現しようがないドキドキがいつも私の胸を支配するのだ。

こんな昼間から淫らな夜を少し思い出してしまった私は慌てて頭の中を掻き消す。

軽く目を閉じ、胸を押さえ、深呼吸をするように「ほぅ」と息を小さく吐き出した。

その時だ。

「ねぇ、あの人めちゃくちゃイケメンじゃない⁉︎」
「うわっ、背高っ! 手足長っ!」
「芸能人みたい……!」

辺りがより一層ザワザワして、女性同士がこっそり囁くような声が耳に飛び込んできた。

その声に釣られて私も顔を上げる。

すると、人の流れの中にこちらに向かってくる頭ひとつ高い男性の姿が見えた。

待ち人である春臣さんが来たと分かると反射的に私の顔には笑顔が浮かぶ。

「お待たせ。香澄は早いね」

「はい。楽しみで早く着いてしまって。遠足前の子供みたいですよね」

「それでそんなに笑顔なの?」

「え? 笑顔? 無意識でした。でも、待ち合わせがなんだかドキドキワクワクで楽しかったからかもしれません」

取り繕うことなく思ったままにそう口にすると、春臣さんはわずかに目を見開く。

そして次の瞬間には、突然私の手を取り、するりと指を絡めてきてギュッと握った。

「心配になるから今日は一日この状態ね」

「心配?」

「そう。俺以外の人について行ったらダメってこと」

その少し独占欲を滲ませた言葉に思わずキュンとする。

春臣さんがこういう台詞を言うのは珍しい。

彼は良くも悪くも私に婚約者がいることを割り切っているからだ。

 ……どうしよう。なんだかすごく嬉しい。

自分の頬が緩んでいくのが分かる。

私はギュッと彼の手を握り返し、笑顔で頷いた。


◇◇◇

「春臣さん、見て! あの魚すごく大きいです!」

私は目の前の水槽で気持ち良さそうに自由に泳ぐ魚を指差し、春臣さんを見上げた。

今いるエリアは足元から頭上まで水槽になっていて、まるで海の中に入り込んだような感覚だ。

全体的に薄暗く、水槽から漏れる青い光に春臣さんの整った顔が照らされている。

「本当だ。あっちの魚は変わった色してる」

「どれですか?」

「ほら、あの尖った岩の近くにいるやつ」

「あ、本当ですね! 綺麗な色!」

「次のエリアではペンギンが泳いだり歩いたりする様子が間近で見れるみたいだよ」

「わぁ、楽しみです!」

話しながら春臣さんは私の手を引いて次のエリアに向けて歩き出す。

水族館に来てから、待ち合わせでの約束通り、私たちはずっと手を繋いだ状態だ。

なんだか普通の恋人同士みたいでくすぐったい。

それに春臣さんとの会話はすごく楽しい。

初めて会った時のウインドウショッピングも、試写会後にバーで感想を語り合った時も、彼と言葉を交わすのが楽しかったことを思い出す。

あの時も緊張していたのにいつの間にか打ち解けていて、心を許していた。

今日もまさにその感じ。

以前と異なる点といえば、身体の関係がすでにあるため、あの時以上に距離が近く、恋人っぽさが加算されていることだった。

ペンギンが見られるエリアに着くと、そこは屋外で薄暗いムーディーな雰囲気から一転、青空が広がっている。

気象学では秋の始まりとなる9月になってもまだまだ残暑が厳しく汗ばむ気候だ。

ぽかぽかした陽気な天気はまさに外出日和である。

水族館の中でもペンギンはとても人気のようで、尚且つこの天候の良さもあり、エリアはカップルや親子連れなどで大変な賑わいを見せていた。

あまりの人気ぶりに一番近くからは見られないものの、人の頭越しに覗き込む。

「可愛い……!」

芝生の上をひょこひょこと歩くペンギンの姿は非常に愛らしく一瞬で目を奪われ、私は小さく声を上げた。

「そこからちゃんと見える?」

「はい。大丈夫です。春臣さんは背が高いから見やすそうですね」

「それなら、おんぶしてあげようか?」

「お、おんぶ……⁉︎  いえ、あの、私一応成人しているので……!」

「お姫様だっこの方がいい?」

「えっ⁉︎  それは目立ちすぎると思います……!」

「ふっ、冗談だよ」

なんだか春臣さんなら本気でやりかねないと思って慌てたのだが、そんな私の様子に春臣はくすくすと笑い出す。

笑う顔がやっぱり美形だ。

唇の下にあるホクロもいつもながらに色っぽい。

そう思ったのはどうやら私だけではなかったらしい。

「あの彼氏さんヤバくない⁉︎  超絶カッコいい!」
「あんな彼氏欲しい~! 羨ましいっ!」
「ていうか美男美女でお似合いすぎっ!」
「すっごく楽しそう~!」

囁くような周囲の声が聞こえてきた。

どうやら私たちは第三者から見ると恋人同士に見えているらしい。

 ……それはそうだよね。こんなふうに手を繋いで、休日にデートしてて。誰も私たちが身体だけの関係なんて思わないよね……。

なんとなく自分と春臣さんの関係を思い出して、罪悪感から胸がザワザワしてくる。

楽しくて楽しくて、考えないようにしていた自分を恥じる。

「ここは人が多いから移動しようか。イルカのショーがもうすぐ始まる時間だから、今から行けばちょうどいいよ」

私の表情から何かを読み取ったのか、そう言いながら春臣さんが繋いだ手をギュッと握りしめた。

仕事柄なのか彼は本当に人の機微を読み取るのが上手だ。

気を遣わせてしまったことを感じ取った私は笑顔を向けて頷く。

春臣さんに気を遣わせるのは違うと思うのだ。

婚約者がいながら、私のことを好きだと言ってくれる春臣さんに甘えて関係を重ねているのは私。

だから私が悪いのだ。

 ……せっかくこんな風に外で休日にデートしてるのだから暗い雰囲気になって春臣さんに気を遣わせてはダメね。笑顔! 笑顔!

そんなふうに思って、罪悪感を紛らわせるように無理やり作った笑顔だったが、しばらくするとまた自然に笑顔が溢れてくる。

「わぁ! イルカたち、本当に息ぴったりのジャンプですね!」

「水しぶきがすごいね。香澄もあの水が掛かる席に座りたかった?」

「それも楽しそうです。でもその時はちゃんと濡れて大丈夫なように準備が必要ですね」

「確かに。着替えはあった方がいいだろうね」


可憐な技を次々に繰り出すイルカたちの迫力満点のショーを春臣さんと一緒に観覧しているうちにどうしようもなく楽しくなっていたのだ。

ショーそのものにワクワクさせられるのはもちろんだが、春臣さんと感想を共有しながら見ることでその楽しさが一層増す。

そのことで私は改めて実感させられるような気がした。

春臣さんは身体を重ねる時だけでなく、こうして言葉を交わして一緒にいる時間も私の心を満たしてくれるのだということを。


存分にイルカのショーを堪能した私たちは、その後水族館内のカフェで少し休憩を挟んだのち、まだ見ていないエリアを見て回る。

神秘的な海中世界をのぞき見しながら気になる魚を教え合ったり、解説を読んで勉強したり、
餌やり体験をしてみたり……と十二分に水族館を満喫した。

そして最後に立ち寄ったのは出口付近にあるギフトショップだ。

キーホルダー、ぬいぐるみ、マグカップなど、水族館オリジナルのアイテムが多数並んでいる。

ウインドウショッピングをした時のように、一通り商品を見ながら店内を見て回る。

とても楽しかったから思い出に一つ何か欲しい気持ちもしたが、そもそも今日は本当の恋人とのデートではない。

さすがにグッズを購入するのは浮かれすぎだと自分を諌めた。

「あの、私、少しお手洗いに行ってきますね」

「分かった。じゃあ出口の辺りで待ってるよ」

「分かりました!」

ふとお手洗いのマークが目に飛び込んできたのをきっかけに、水族館を出る前に行っておこうと私はそちらへ向かう。

出口付近のお手洗いということで、私と同じような考えの人が多かったようでお手洗いは列が出来ていた。

しばらく並んだのちにお手洗いを済ませ、鏡の前で簡単にメイク直しをした私は、思ったより時間がかかったため出口に向かって小走りする。

出口付近に佇む春臣さんは目立っていたのですぐに分かった。

「お待たせしました」と駆け寄ったと同時に、私は言いようのない寂しさに襲われる。

なぜならこの後は出口から水族館を後にするわけで、それはつまりもうこの楽しい時間が終わってしまうということだからだ。

「どうかした?」

「……いえ。なんでもないです! 行きましょうか?」

「そうだね」

出口に向かって歩き出すと、当たり前のように春臣さんは私の手を取り、私たちは再び手を繋ぐ。

その大きな手に包まれると相変わらずドキドキする。

だけど同時に不思議なほど安心感もあって、心が温かくなった。

 ……もっと春臣さんと一緒にいたいな。こんなふうにまたデートしたい。


そんな罪深い気持ちが心に滲む。

でも春臣さんに甘えてこの関係を続けていられるのはどんなに長くてもあと約7ヶ月だ。

本当はそれよりも早く彼の手を手放すべきなのだ。

好意を寄せてくれる春臣さんを利用するような関係はよくない。

婚約者である恭吾さんに対しても不誠実すぎる。

私は出口を通り抜けると、春臣さんに気付かれないくらい小さく、寂しさを吐き出すようにこっそり息を吐いた。

水族館を出た後は、近くのレストランでディナーをして、タクシーで私のマンションへといつもの流れになった。

もう何度となくこのマンションに訪れている春臣さんは慣れた様子でリビングへ進む。

今日は一日よく歩いた私たちは、リビングに着くなり「ふぅ」とソファーに深く腰掛けた。

「足疲れた? 大丈夫?」

「大丈夫です。ただ、こんなに歩き回ったのは久々で、明日は筋肉痛になるかもしれません」

「ふっ、それはそれで思い出深くなりそうでいいかもね。ところで、今日のデートはこれで良かった? 高校生のデートの話を聞いて羨ましがってた香澄の気持ちは満たされた?」

「はい! すごく楽しかったです。付き合ってくださってありがとうございました」

「俺も楽しかったよ。だから思い出にと思ってこれ」

そう言って春臣さんがショップ袋の中からおもむろに取り出したのは、スノードームだった。

テーブルの上にコトンと乗せる。

水晶玉の中には、イルカが泳ぐようなオブジェになっていた。

球体は青く光っていて、キラキラとしものが液体の中を舞い散り、まるで幻想的な海の中のようでとても綺麗だ。


「えっ、これ……?」

「水族館のギフトショップで購入した。香澄も何か欲しそうな顔してたし」

「………!」

春臣さんが何か購入したのはショップ袋を持っているのを見て気付いていたけど、まさか私のためのものだとは思わなかった。

物欲しそうにしていたのを、どうやらばっちり僅かな表情から読み取られていたらしい。

「これ、ただのスノードームじゃなくてオルゴールにもなっててね。曲、聴いてみて」

春臣さんはスノードームを手に取りネジを回す。

するとスノードームからはメロディーが流れ始めた。

「あっ……!」

オルゴールの曲を聴いて私は思わず小さく声を上げた。

なぜなら私の知っている曲だったからだ。

そして……

「前に私が春臣さんにピアノで弾いた「ドビュッシーの月の光」ですね」

「そう。すごくいい演奏だったから、あれ以来俺の好きな曲の一つ」

そう言って、春臣さんはスノードームを私の手のひらの上に乗せた。

今日の思い出に、と言葉を添えながら。

 ……ああ、どうしよう。胸がドキドキする。

ただでさえもっと一緒にいたいなと思っていたのに、こんなふうに一緒に過ごした時間を大切にされると嬉しくて胸が甘くときめく。

こんな気持ち、恭吾さんには感じたことがない。

 ……この感情はなに?

うっすら頭の中には二文字の言葉がよぎる。

でもそれを認めてしまえば、もう後戻りできない気がして私の無意識が考えることを拒否して心に蓋をする。

 ……そう。私はただ春臣さんとの快楽に溺れているだけ。身体だけ。


目の前で穏やかに笑う端正な顔を見つめながら、私は自分がズブズブと深みにハマっていくのを必死で食い止める。

心の中で呪文のように「身体だけ」と何度も何度も繰り返し呟いた。
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