10 / 39
#09. Ask Out for a Date
しおりを挟む
――♪♬~♪♬♪♬~♪♬
訓練された少女の指は、鍵盤の隅から隅までを疾風のように駆け巡り、軽快な音色を奏でる。
私はその音に注意深く耳を傾けた。
「明奈ちゃん、ちょっとテンポがズレてきてるよ。メトロノームを意識してみて」
指摘を受けテンポを調整した音は先程よりも輝きを増す。
そのまま約5分の楽曲を弾き終えた彼女に、私は大きな拍手で称えた。
「うん、この前よりもすごく良くなってるね。明奈ちゃんらしい明るさが音にも表れていて素敵だった。後半になると少し焦ってテンポが速くなりがちだから、そこだけ注意かな。あとは完璧!」
「わぁ! やったぁ!」
制服に身を包んだ明奈ちゃんは無邪気な笑顔で明るい声を上げた。
彼女は私が教えている生徒の一人で、現在高校三年生。
音大進学を希望していて、実技試験に向けてレッスンに励んでいる。
「私、香澄先生に習うようになってから周りにピアノをすごく褒められるようになったの!」
「ふふっ、そう言ってもらえると嬉しいな」
「ピアノはプロ並みの腕前な上に教えるのも上手いもんね。なのに、香澄先生って大々的に生徒募集してないから知る人ぞ知るピアノ教室って感じ! 私、ここ紹介してもらえてラッキーだったと思うもん」
明奈ちゃんの言う通り、ここの生徒さんは基本的に全員、親族の誰かからの紹介だ。
すぐに結婚することが分かっていたため、規模は拡大せずこじんまりとやっている。
明奈ちゃんも親戚の友人のお子さんだ。
音大進学のためという目的がある明奈ちゃんは珍しいケースで、他の生徒さんは習い事として通っている人ばかり。
子供に教養としてピアノを習わせたいと思う親御さんは多く、特に裕福な家庭はそれが顕著で、親戚経由での紹介は意外と多かった。
「次はこの曲を練習してきてね。音大の実技試験でよく課題になるから」
「あー、これ弾いたことあるけどいつも指がもつれちゃうんだよねぇ……」
「指使いが難しい曲だから、ピアノを弾き始める前にウォーミングアップとして指のストレッチをやってみるといいよ」
「はぁい。やってみるね!」
「じゃあ今日のレッスンはこれで終わり。明奈ちゃんの練習の成果を楽しみにしてるからね」
私はパンと両手を叩き、レッスンを締め括る。
明奈ちゃんは楽譜を鞄に片づけながら、チラリと私を見るとなぜかおもむろに首を傾げた。
「ねぇ、香澄先生って最近メイクかスキンケア変えた?」
「ううん、別に変えてないけど? どうかした?」
よく分からない質問に今度は私が首を傾げる。
「なんか最近香澄先生ますます綺麗になったから気になってたの。なんて言うのかなぁ、こうツヤっぽくなったっていうか。変えたなら何使ってるのか教えて欲しいなぁ~って思って!」
「何も特別なことはしてないから残念ながら教えてあげられることはないかな。それに明奈ちゃんは十分可愛いから必要ないと思うよ?」
「え~香澄先生ってば、分かってないなぁ! 女の子はいつだって彼のために少しでも可愛くなりたいの!」
「えっ、彼? 明奈ちゃん恋人がいるの?」
「いるよ~! 付き合って半年くらいなの!」
自分には高校生の頃に恋人がいなかったこともあり、なんとなくビックリする。
彼のために少しでも可愛くなりたいと語る明奈ちゃんはとてもイキイキと輝いていた。
なんだかその姿が眩しくてたまらない。
「今週末はね、彼とディスティニーランドに行くの! すっごく楽しみなんだぁ」
「そうなんだ。楽しみだね」
「放課後デートはカラオケとか、映画とか、カフェでおしゃべりとか近場で遊ぶことが多いんだけど、休みの日には水族館とか動物園とかに遠出もしてて。大学生になったら旅行やドライブもできるようになるし早く大人になりたいよ。ねぇ、香澄先生が高校生の頃はどんなデートしてたの?」
「え? ええっと……」
明奈ちゃんの話、いわゆる恋バナを微笑ましく聞いていたのだが、急に自分に話を振られて口ごもる。
この手の話題にもっとも相応しくないのが私だ。
経験がないから話せることもない。
婚約者ができたのはここ1年のことで、しかもデートらしいデートなんてしていない。
春臣さんと初対面の頃に行った映画の試写会やウインドウショッピングくらいだろうか。
……どうしよう。なんて答えようかな。
答えに窮していたが、明奈ちゃんは真剣に聞きたいというよりも軽く話を振っただけだったらしい。
「といっても香澄先生と私ってそんなに歳変わらないし、きっと同じようなもんだよね~」
「え? あ、そうだね。うん」
明奈ちゃんが勝手に結論を出してくれたので、余計なことは言わずに私はそれに乗っかった。
その後話しながら片付けを終えた明奈ちゃんは「じゃあまた来週よろしくお願いしまーす!」と元気に帰って行った。
……明奈ちゃんすごく可愛かったなぁ。あれが恋する乙女ってやつなのかな?
生徒がいなくなった教室で私も後片付けをしながら、先程の会話を思い出す。
恋人のことやデートについて話す姿はとても幸せそうで、いつも以上に明奈ちゃんが可愛く見えた。
……それにしても今の高校生ってあんなデートしてるんだ。楽しそう。
遊園地や水族館、動物園など女友達と行ったことはあるが、きっと恋人と行くとまた違うのだろう。
……それにしても皆んな普通は高校生の頃にそういうデートをしているものなのかな?
そんなことを夕方に考えていたからだろう。
その日の夜、春臣さんがマンションに来て、いつものように身体を重ねた後、ベッドに横たわっていた時に私はふと彼に尋ねた。
「春臣さんは高校生の頃、どんなデートをしていたんですか?」
それは素朴な疑問だった。
春臣さんは私の唐突にも感じるその問いに不思議そうな顔をする。
「いきなりどうしたの?」
「ごめんなさい。確かに唐突でしたね。実は今日高校生の生徒さんのレッスンの時にそういう話になって――」
私はその時の出来事を掻い摘んで話す。
それで私がなぜこんな話をし出したのかを納得したらしい春臣さんは、記憶を遡るように少し宙を見た。
「それなら俺は香澄の知りたい普通とは違うから参考にならないかも」
「どういう意味ですか?」
「ほら、俺は海外暮らしが長いって前に話しただろう? あれ、高校の頃からなんだ」
「えっ、そんなに前からなんですか?」
「そう。だから学生の頃は海外で過ごしているからイレギュラーかなと思って」
聞けば、春臣さんはアメリカにいたらしい。
向こうの高校、大学を卒業して、アメリカで弁護士資格を得たという。
今は日本の弁護士資格も保有しているそうで、アメリカでも日本でも弁護士活動が可能なのだそうだ。
海外に長く住んでいたとは知っていたが、学生の頃からだとは思わなかった。
春臣さんが「可愛い」「好き」など甘い言葉をサラリと口にするのはそのせいかもしれない。
「でもどうして香澄は普通はどんなデートするのかなんて気になったの?」
「えっ? その、どうなのかな~ってちょっと思っただけです。素朴な疑問というやつです……!」
深く突っ込まれて慌てて誤魔化す。
明奈ちゃんの話を聞いていてちょっと羨ましくなったなんて本音は気付かれたくない。
だが、人の顔色から心の内を読み取ることに長けた春臣さんにはもはや手遅れだった。
「もしかして羨ましい?」
「……っ」
「香澄もしてみたいの?」
あっさり見破られてしまう。
目を泳がせる私を見て図星だと悟ったらしい春臣さんは意味ありげな笑みを浮かべる。
そして軽い口調でサラリと言った。
「じゃあ週末デートしようか?」
意外な言葉に目を瞬く。
春臣さんとは身体だけの関係で、彼もそう割り切っている様子だったから驚いたのだ。
それにしても、人生で初めてこんなに真正面からデートに誘われた。
「確かにいつも部屋の中だから、たまにはいいかもね。香澄はどこか行ってみたいところある?」
希望を尋ねられ、私はしばし考える。
明奈ちゃんの話に上がっていた、遊園地、水族館、動物園などに行ってみたい気持ちはある。
だけど私が自分の希望を主張しても良いものだろうかと悩みつつ、恐る恐る口にしてみたところ、春臣さんは「いいね」と賛同してくれた。
結局、水族館に行くことで決まりとなった。
「デートらしく、待ち合わせをしようか」
「待ち合わせですか?」
「そう。俺が迎えに来て一緒に出掛けることもできるけど、待ち合わせの方がデートっぽいと思わない?」
そう言われて想像してみると確かにその通りだ。
きっと高校生の休日デートもドキドキしながら待ち合わせ場所で相手を待つに違いない。
青春時代にそういう経験をしてこなかった私は、少しでも似たようなことを体験してみたい気分になり、その提案に頷いた。
こうして、思いがけず週末に春臣さんと水族館でデートが決定したのだった。
訓練された少女の指は、鍵盤の隅から隅までを疾風のように駆け巡り、軽快な音色を奏でる。
私はその音に注意深く耳を傾けた。
「明奈ちゃん、ちょっとテンポがズレてきてるよ。メトロノームを意識してみて」
指摘を受けテンポを調整した音は先程よりも輝きを増す。
そのまま約5分の楽曲を弾き終えた彼女に、私は大きな拍手で称えた。
「うん、この前よりもすごく良くなってるね。明奈ちゃんらしい明るさが音にも表れていて素敵だった。後半になると少し焦ってテンポが速くなりがちだから、そこだけ注意かな。あとは完璧!」
「わぁ! やったぁ!」
制服に身を包んだ明奈ちゃんは無邪気な笑顔で明るい声を上げた。
彼女は私が教えている生徒の一人で、現在高校三年生。
音大進学を希望していて、実技試験に向けてレッスンに励んでいる。
「私、香澄先生に習うようになってから周りにピアノをすごく褒められるようになったの!」
「ふふっ、そう言ってもらえると嬉しいな」
「ピアノはプロ並みの腕前な上に教えるのも上手いもんね。なのに、香澄先生って大々的に生徒募集してないから知る人ぞ知るピアノ教室って感じ! 私、ここ紹介してもらえてラッキーだったと思うもん」
明奈ちゃんの言う通り、ここの生徒さんは基本的に全員、親族の誰かからの紹介だ。
すぐに結婚することが分かっていたため、規模は拡大せずこじんまりとやっている。
明奈ちゃんも親戚の友人のお子さんだ。
音大進学のためという目的がある明奈ちゃんは珍しいケースで、他の生徒さんは習い事として通っている人ばかり。
子供に教養としてピアノを習わせたいと思う親御さんは多く、特に裕福な家庭はそれが顕著で、親戚経由での紹介は意外と多かった。
「次はこの曲を練習してきてね。音大の実技試験でよく課題になるから」
「あー、これ弾いたことあるけどいつも指がもつれちゃうんだよねぇ……」
「指使いが難しい曲だから、ピアノを弾き始める前にウォーミングアップとして指のストレッチをやってみるといいよ」
「はぁい。やってみるね!」
「じゃあ今日のレッスンはこれで終わり。明奈ちゃんの練習の成果を楽しみにしてるからね」
私はパンと両手を叩き、レッスンを締め括る。
明奈ちゃんは楽譜を鞄に片づけながら、チラリと私を見るとなぜかおもむろに首を傾げた。
「ねぇ、香澄先生って最近メイクかスキンケア変えた?」
「ううん、別に変えてないけど? どうかした?」
よく分からない質問に今度は私が首を傾げる。
「なんか最近香澄先生ますます綺麗になったから気になってたの。なんて言うのかなぁ、こうツヤっぽくなったっていうか。変えたなら何使ってるのか教えて欲しいなぁ~って思って!」
「何も特別なことはしてないから残念ながら教えてあげられることはないかな。それに明奈ちゃんは十分可愛いから必要ないと思うよ?」
「え~香澄先生ってば、分かってないなぁ! 女の子はいつだって彼のために少しでも可愛くなりたいの!」
「えっ、彼? 明奈ちゃん恋人がいるの?」
「いるよ~! 付き合って半年くらいなの!」
自分には高校生の頃に恋人がいなかったこともあり、なんとなくビックリする。
彼のために少しでも可愛くなりたいと語る明奈ちゃんはとてもイキイキと輝いていた。
なんだかその姿が眩しくてたまらない。
「今週末はね、彼とディスティニーランドに行くの! すっごく楽しみなんだぁ」
「そうなんだ。楽しみだね」
「放課後デートはカラオケとか、映画とか、カフェでおしゃべりとか近場で遊ぶことが多いんだけど、休みの日には水族館とか動物園とかに遠出もしてて。大学生になったら旅行やドライブもできるようになるし早く大人になりたいよ。ねぇ、香澄先生が高校生の頃はどんなデートしてたの?」
「え? ええっと……」
明奈ちゃんの話、いわゆる恋バナを微笑ましく聞いていたのだが、急に自分に話を振られて口ごもる。
この手の話題にもっとも相応しくないのが私だ。
経験がないから話せることもない。
婚約者ができたのはここ1年のことで、しかもデートらしいデートなんてしていない。
春臣さんと初対面の頃に行った映画の試写会やウインドウショッピングくらいだろうか。
……どうしよう。なんて答えようかな。
答えに窮していたが、明奈ちゃんは真剣に聞きたいというよりも軽く話を振っただけだったらしい。
「といっても香澄先生と私ってそんなに歳変わらないし、きっと同じようなもんだよね~」
「え? あ、そうだね。うん」
明奈ちゃんが勝手に結論を出してくれたので、余計なことは言わずに私はそれに乗っかった。
その後話しながら片付けを終えた明奈ちゃんは「じゃあまた来週よろしくお願いしまーす!」と元気に帰って行った。
……明奈ちゃんすごく可愛かったなぁ。あれが恋する乙女ってやつなのかな?
生徒がいなくなった教室で私も後片付けをしながら、先程の会話を思い出す。
恋人のことやデートについて話す姿はとても幸せそうで、いつも以上に明奈ちゃんが可愛く見えた。
……それにしても今の高校生ってあんなデートしてるんだ。楽しそう。
遊園地や水族館、動物園など女友達と行ったことはあるが、きっと恋人と行くとまた違うのだろう。
……それにしても皆んな普通は高校生の頃にそういうデートをしているものなのかな?
そんなことを夕方に考えていたからだろう。
その日の夜、春臣さんがマンションに来て、いつものように身体を重ねた後、ベッドに横たわっていた時に私はふと彼に尋ねた。
「春臣さんは高校生の頃、どんなデートをしていたんですか?」
それは素朴な疑問だった。
春臣さんは私の唐突にも感じるその問いに不思議そうな顔をする。
「いきなりどうしたの?」
「ごめんなさい。確かに唐突でしたね。実は今日高校生の生徒さんのレッスンの時にそういう話になって――」
私はその時の出来事を掻い摘んで話す。
それで私がなぜこんな話をし出したのかを納得したらしい春臣さんは、記憶を遡るように少し宙を見た。
「それなら俺は香澄の知りたい普通とは違うから参考にならないかも」
「どういう意味ですか?」
「ほら、俺は海外暮らしが長いって前に話しただろう? あれ、高校の頃からなんだ」
「えっ、そんなに前からなんですか?」
「そう。だから学生の頃は海外で過ごしているからイレギュラーかなと思って」
聞けば、春臣さんはアメリカにいたらしい。
向こうの高校、大学を卒業して、アメリカで弁護士資格を得たという。
今は日本の弁護士資格も保有しているそうで、アメリカでも日本でも弁護士活動が可能なのだそうだ。
海外に長く住んでいたとは知っていたが、学生の頃からだとは思わなかった。
春臣さんが「可愛い」「好き」など甘い言葉をサラリと口にするのはそのせいかもしれない。
「でもどうして香澄は普通はどんなデートするのかなんて気になったの?」
「えっ? その、どうなのかな~ってちょっと思っただけです。素朴な疑問というやつです……!」
深く突っ込まれて慌てて誤魔化す。
明奈ちゃんの話を聞いていてちょっと羨ましくなったなんて本音は気付かれたくない。
だが、人の顔色から心の内を読み取ることに長けた春臣さんにはもはや手遅れだった。
「もしかして羨ましい?」
「……っ」
「香澄もしてみたいの?」
あっさり見破られてしまう。
目を泳がせる私を見て図星だと悟ったらしい春臣さんは意味ありげな笑みを浮かべる。
そして軽い口調でサラリと言った。
「じゃあ週末デートしようか?」
意外な言葉に目を瞬く。
春臣さんとは身体だけの関係で、彼もそう割り切っている様子だったから驚いたのだ。
それにしても、人生で初めてこんなに真正面からデートに誘われた。
「確かにいつも部屋の中だから、たまにはいいかもね。香澄はどこか行ってみたいところある?」
希望を尋ねられ、私はしばし考える。
明奈ちゃんの話に上がっていた、遊園地、水族館、動物園などに行ってみたい気持ちはある。
だけど私が自分の希望を主張しても良いものだろうかと悩みつつ、恐る恐る口にしてみたところ、春臣さんは「いいね」と賛同してくれた。
結局、水族館に行くことで決まりとなった。
「デートらしく、待ち合わせをしようか」
「待ち合わせですか?」
「そう。俺が迎えに来て一緒に出掛けることもできるけど、待ち合わせの方がデートっぽいと思わない?」
そう言われて想像してみると確かにその通りだ。
きっと高校生の休日デートもドキドキしながら待ち合わせ場所で相手を待つに違いない。
青春時代にそういう経験をしてこなかった私は、少しでも似たようなことを体験してみたい気分になり、その提案に頷いた。
こうして、思いがけず週末に春臣さんと水族館でデートが決定したのだった。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
初恋は溺愛で。〈一夜だけのはずが、遊び人を卒業して平凡な私と恋をするそうです〉
濘-NEI-
恋愛
友人の授かり婚により、ルームシェアを続けられなくなった香澄は、独りぼっちの寂しさを誤魔化すように一人で食事に行った店で、イケオジと出会って甘い一夜を過ごす。
一晩限りのオトナの夜が忘れならない中、従姉妹のツテで決まった引越し先に、再会するはずもない彼が居て、奇妙な同居が始まる予感!
◆Rシーンには※印
ヒーロー視点には⭐︎印をつけておきます
◎この作品はエブリスタさん、pixivさんでも公開しています
地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!
めーぷる
恋愛
見た目はどこにでもいそうな地味系女子の小鳥風音(おどりかざね)が、ようやく就職した会社で何故か社長秘書に大抜擢されてしまう。
秘書検定も持っていない自分がどうしてそんなことに……。
呼び出された社長室では、明るいイケメンチャラ男な御曹司の社長と、ニコリともしない銀縁眼鏡の副社長が風音を待ち構えていた――
地味系女子が色々巻き込まれながら、イケメンと美形とぶつかって仲良くなっていく王道ラブコメなお話になっていく予定です。
ちょっとだけ三角関係もあるかも?
・表紙はかんたん表紙メーカーで作成しています。
・毎日11時に投稿予定です。
・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。
・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。
契約結婚のはずが、幼馴染の御曹司は溺愛婚をお望みです
紬 祥子(まつやちかこ)
恋愛
旧題:幼なじみと契約結婚しましたが、いつの間にか溺愛婚になっています。
夢破れて帰ってきた故郷で、再会した彼との契約婚の日々。
★第17回恋愛小説大賞(2024年)にて、奨励賞を受賞いたしました!★
☆改題&加筆修正ののち、単行本として刊行されることになりました!☆
※作品のレンタル開始に伴い、旧題で掲載していた本文は2025年2月13日に非公開となりました。
お楽しみくださっていた方々には申し訳ありませんが、何卒ご了承くださいませ。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
Adria
恋愛
仕事ばかりをしている娘の将来を案じた両親に泣かれて、うっかり頷いてしまった瑞希はお見合いに行かなければならなくなった。
渋々お見合いの席に行くと、そこにいたのは瑞希の勤め先の社長だった!?
合理的で無駄が嫌いという噂がある冷徹社長を前にして、瑞希は「冗談じゃない!」と、その場から逃亡――
だが、ひょんなことから彼に瑞希が自社の社員であることがバレてしまうと、彼は結婚前提の同棲を迫ってくる。
「君の未来をくれないか?」と求愛してくる彼の強引さに翻弄されながらも、瑞希は次第に溺れていき……
《エブリスタ、ムーン、ベリカフェにも投稿しています》

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる