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#04. Fiancé and Friend
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「ねえ、この前眞帆が持ってた漫画ってどこで売ってるものなの?」
「この前持ってたって……あ、TL漫画のこと? なに、香澄ハマっちゃった?」
あの一夜から2週間が経ったある休日の午後。
私は高校の頃からの友人である西織眞帆と会っていた。
一人暮らしをしている私の自宅マンション兼ピアノ教室に眞帆が遊びに来ている。
リビングのソファーでお茶をしている最中に、私は勇気を振り絞って尋ねたのだが、眞帆は面白いものを見つけた子供のように目を輝かせて私を見た。
実は眞帆の言葉は図星だ。
他の作品も読んでみたくてしょうがない。
あの一夜以来、より一層そう思うようになっていた。
……だってあの夜が凄すぎて。もう二度と私の人生では起こらないことだから、せめて漫画で擬似体験してみたいんだもの。
こんな心の内はとてもじゃないが眞帆には明かせない。
私は返事をする代わりに、曖昧に微笑んだ。
「普通に本屋で買えるよ? 店舗で購入するのが恥ずかしかったら、最近は電子書籍もあるしね。みんな結構電子で読んでるみたい」
「そうなんだ」
「読むのはいいけど、TL漫画に感化されてワンナイトとかしないでよね? TL漫画ってそういうストーリー展開のヤツが割と多いからさ。香澄は婚約者がいるわけなんだし」
……ごめん、眞帆。すでに手遅れみたい……。
もちろんこの心の声も口にはできない。
ストーリーに感化されたわけではないけど、眞帆の懸念通り、私はすでにいわゆるワンナイトをしてしまっていた。
でも私の場合は本当に一夜限りだ。
漫画みたいにその関係が続く可能性はない。
なにしろあの日、朝になってシャワーを浴び身支度を整えた私は、入れ替わりで久坂さんがシャワーを浴びている間に何も言わずにそっと部屋をあとにした。
おおよその部屋代分を現金でテーブルに置いてきたが連絡先などは残してきていない。
私も久坂さんの連絡先を知らないから、もう連絡の取りようのない人なのだ。
これで良かったと思っている。
婚約者がいる身であり、最初から一度だけのつもりだったのだから後腐れがないのが一番だ。
「婚約者とは最近どうなの? もうお見合いして付き合い出してから1年くらい経つよね?」
「うん。ちょうど1年経ったところ。そろそろ入籍のタイミングとか、結婚式のこととか、具体的な話を始めることになりそう」
「そっかぁ、香澄もいよいよ結婚かぁ。24歳で結婚って早い方だよね。ま、香澄の家の場合はそういうもんなのかもだけど」
眞帆は高校の同級生なのだが、私が小中高とエスカレーター式で進学したのに対し、眞帆は高校から外部入学してきた。
名門お嬢様学校のため、医者や経営者などの親を持つ裕福な家庭の子供が多い中、眞帆はごく普通のサラリーマン家庭だ。
なぜこの高校に入学したのかを聞けば、制服が好みだったからだという。
家に縛られない自由でマイペースな眞帆に私は内心憧れていた。
そして家庭環境も性格も全然似ていない私たちなのだが、不思議なことに妙に馬があって、高校から今に至るまで仲良くしている。
「眞帆は? 前の彼とお別れしてしばらく経つけど、今はいい人いないの?」
「全~然っ! むしろ彼氏はしばらくいいかなぁ。今は仕事が面白いから」
「パラリーガルの仕事ってそんなに面白いの?」
「すごく奥深いよ! 一般的な事務スキルに加えて法律知識も求められるから専門性を高められるし、弁護士先生の補助をしながら色々な相談や依頼に立ち会うから勉強にもなるしね」
「弁護士先生……」
その言葉で脳裏に浮かぶのは久坂さんの顔だ。
彼もきっとどこかの法律事務所に勤め、普段は久坂先生と周囲に呼ばれているのだろう。
「弁護士先生も色々いてね。ぶっちゃけピンキリ。もし弁護士に相談や依頼をするなら、自分に合う先生を見つけるのが大切だなぁってつくづく思うよ」
「そうなんだ」
「人柄もそうだけど、先生によって得意分野とか強みも違うからね。その点、うちの法律事務所はバラエティに富んでるよ」
「ふふっ、なんだか宣伝みたいになってるよ」
「あら? バレちゃった? 最近は海外案件にも対応できる国際弁護士も揃ってるから、何かあればぜひ!」
「あいにく今のところ弁護士さんに依頼したいようなことはないかな」
「だよね~。ははは」
そんな冗談も含んだ会話を繰り広げ、私と眞帆は声を出して笑い合った。
気の置けない友人との時間は本当に貴重だ。
結婚しても眞帆とは今と変わらない関係をこれからも継続してきたいと心底思う。
Rururururu……
会話がひと段落して、二人して飲み物を口にしていたその時、突然部屋に着信音が鳴り響いた。
鳴っているのは私のスマートフォンだ。
画面を見ると、相手は恭吾さんだった。
眞帆に断りを入れてから私は電話に出る。
「もしもし」
「僕だ。今日この後に予定していたオペがキャンセルになったから時間ができた。今から君の家に行って構わないか?」
「えっと……」
チラリと眞帆に視線を送ると、眞帆は瞬時に状況を察したらしい。
「私のことはいいから」と口をパクパクしながらジェスチャーをしている。
「あ、はい。分かりました。お待ちしていますね」
「40分くらいで着くと思う。じゃああとで」
端的に用件だけを告げた電話はそれで切れた。
恭吾さんと顔を合わせるのは、あのホテルでが最後だから約2週間ぶりだった。
「ごめん、恭吾さんがこれから来ることになって……」
「全然大丈夫! 結構のんびりさせてもらったし、色々話せて楽しかったから。じゃ、私帰るね」
「本当にごめんね。また近いうちに今度は外で食事でもしようね」
「いいね、そうしよう!」
眞帆はバタバタと素早く手荷物をまとめると、「お邪魔しました。またね!」と笑顔で手を振って帰って行った。
一人になった私は飲み物を飲んでいたグラスなどを片付ける。
そうこうしているうちにガチャリと玄関の扉が開く音がした。
合鍵を使って恭吾さんが中へ入ってきたのだと思う。
慌てて手を止め、パタパタと小走りになり私は玄関の方へお迎えに向かった。
「お仕事お疲れ様です。早かったですね」
「道が空いていたんだ」
玄関先での短いやりとりののち、私たちはリビングへ移動する。
恭吾さんが脱いだジャケットを受け取りハンガーにかけると、私はキッチンでコーヒーを用意。
再びリビングに戻り、ソファーに腰掛ける恭吾さんの隣に座ってマグカップを手渡した。
「また夜には病院へ戻られるんですか?」
「いや、今日は急患の呼び出しでもない限り、明日の朝までオフになった」
「ゆっくりできるんですね。最近特にお忙しそうなので、少しは身体が休められるようで良かったです」
恭吾さんは私の従兄弟と同じ大学病院に勤務しているのだが、従兄弟からその忙しさは聞き及んでいる。
いつも疲労を顔や態度に出さない恭吾さんだが、きっと気を遣わせないように隠しているのではないかと私は思っていた。
「君は? 今日は何してたんだ?」
「今日はレッスンの予定はなかったので、先程まで友人と会っていました」
「もしかして邪魔してしまった?」
「いえ、もともと友人とは夕食前には解散することになっていたと思うので大丈夫です」
「そうか。夕食は鮨屋をさっき予約しておいたから。銀座にある有名な店だ」
「楽しみです。ありがとうございます」
病院からここに来るまでの間に予約しておいてくれたらしい。
食事は大抵外食だ。
なぜなら私はあまり料理が上手くないから。
このマンションで一人暮らしをするようになったのは1年前のこと。
大学を卒業してピアノ教室を開業したと同時に初めての一人暮らしを始めた。
それが父から許されたのは恭吾さんとの婚約が決まったことが大きい。
結婚までの期間限定みたいなものだからだ。
いざ一人暮らしを始めたら自分の生活能力のなさに直面した。
実家には使用人がいたのだが、何から何までしてくれていたのだと今更ながらに実感した。
これではいけないと、最近は時間があることをいいことに料理教室に通い始めたのだが、今のところまだその成果は披露できるものではない。
「まだ予約の時間まで十分に時間はある。少しゆっくりしてから向かおう」
「はい。分かりました」
コクリと頷くと、コーヒーを飲んでいた恭吾さんが手を止めてマグカップをテーブルの上に置く。
そして私の方に身体を向けたかと思うと、気がつけば抱きしめられていた。
すぐに唇が落ちてきて、私はそれに応える。
「食事に行く前に、君を抱いても構わないか?」
「はい、恭吾さん」
こうやって夜ではない時間帯に恭吾さんと顔を合わせることは珍しい。
だから当然、恭吾さんとの行為もいつも夜だ。
それゆえに、なんだか不思議な感じがするが、婚約者からの求めを断る理由なんてなく、私は素直に頷いた。
すぐに寝室へと連れて行かれ、シャワーを浴びることもなく、私たちは身体を重ねた。
恭吾さんとの営みは、優しく丁寧で大切に扱われていることが伝わってくる。
でも……やっぱりイクことはできなかった。
「この前持ってたって……あ、TL漫画のこと? なに、香澄ハマっちゃった?」
あの一夜から2週間が経ったある休日の午後。
私は高校の頃からの友人である西織眞帆と会っていた。
一人暮らしをしている私の自宅マンション兼ピアノ教室に眞帆が遊びに来ている。
リビングのソファーでお茶をしている最中に、私は勇気を振り絞って尋ねたのだが、眞帆は面白いものを見つけた子供のように目を輝かせて私を見た。
実は眞帆の言葉は図星だ。
他の作品も読んでみたくてしょうがない。
あの一夜以来、より一層そう思うようになっていた。
……だってあの夜が凄すぎて。もう二度と私の人生では起こらないことだから、せめて漫画で擬似体験してみたいんだもの。
こんな心の内はとてもじゃないが眞帆には明かせない。
私は返事をする代わりに、曖昧に微笑んだ。
「普通に本屋で買えるよ? 店舗で購入するのが恥ずかしかったら、最近は電子書籍もあるしね。みんな結構電子で読んでるみたい」
「そうなんだ」
「読むのはいいけど、TL漫画に感化されてワンナイトとかしないでよね? TL漫画ってそういうストーリー展開のヤツが割と多いからさ。香澄は婚約者がいるわけなんだし」
……ごめん、眞帆。すでに手遅れみたい……。
もちろんこの心の声も口にはできない。
ストーリーに感化されたわけではないけど、眞帆の懸念通り、私はすでにいわゆるワンナイトをしてしまっていた。
でも私の場合は本当に一夜限りだ。
漫画みたいにその関係が続く可能性はない。
なにしろあの日、朝になってシャワーを浴び身支度を整えた私は、入れ替わりで久坂さんがシャワーを浴びている間に何も言わずにそっと部屋をあとにした。
おおよその部屋代分を現金でテーブルに置いてきたが連絡先などは残してきていない。
私も久坂さんの連絡先を知らないから、もう連絡の取りようのない人なのだ。
これで良かったと思っている。
婚約者がいる身であり、最初から一度だけのつもりだったのだから後腐れがないのが一番だ。
「婚約者とは最近どうなの? もうお見合いして付き合い出してから1年くらい経つよね?」
「うん。ちょうど1年経ったところ。そろそろ入籍のタイミングとか、結婚式のこととか、具体的な話を始めることになりそう」
「そっかぁ、香澄もいよいよ結婚かぁ。24歳で結婚って早い方だよね。ま、香澄の家の場合はそういうもんなのかもだけど」
眞帆は高校の同級生なのだが、私が小中高とエスカレーター式で進学したのに対し、眞帆は高校から外部入学してきた。
名門お嬢様学校のため、医者や経営者などの親を持つ裕福な家庭の子供が多い中、眞帆はごく普通のサラリーマン家庭だ。
なぜこの高校に入学したのかを聞けば、制服が好みだったからだという。
家に縛られない自由でマイペースな眞帆に私は内心憧れていた。
そして家庭環境も性格も全然似ていない私たちなのだが、不思議なことに妙に馬があって、高校から今に至るまで仲良くしている。
「眞帆は? 前の彼とお別れしてしばらく経つけど、今はいい人いないの?」
「全~然っ! むしろ彼氏はしばらくいいかなぁ。今は仕事が面白いから」
「パラリーガルの仕事ってそんなに面白いの?」
「すごく奥深いよ! 一般的な事務スキルに加えて法律知識も求められるから専門性を高められるし、弁護士先生の補助をしながら色々な相談や依頼に立ち会うから勉強にもなるしね」
「弁護士先生……」
その言葉で脳裏に浮かぶのは久坂さんの顔だ。
彼もきっとどこかの法律事務所に勤め、普段は久坂先生と周囲に呼ばれているのだろう。
「弁護士先生も色々いてね。ぶっちゃけピンキリ。もし弁護士に相談や依頼をするなら、自分に合う先生を見つけるのが大切だなぁってつくづく思うよ」
「そうなんだ」
「人柄もそうだけど、先生によって得意分野とか強みも違うからね。その点、うちの法律事務所はバラエティに富んでるよ」
「ふふっ、なんだか宣伝みたいになってるよ」
「あら? バレちゃった? 最近は海外案件にも対応できる国際弁護士も揃ってるから、何かあればぜひ!」
「あいにく今のところ弁護士さんに依頼したいようなことはないかな」
「だよね~。ははは」
そんな冗談も含んだ会話を繰り広げ、私と眞帆は声を出して笑い合った。
気の置けない友人との時間は本当に貴重だ。
結婚しても眞帆とは今と変わらない関係をこれからも継続してきたいと心底思う。
Rururururu……
会話がひと段落して、二人して飲み物を口にしていたその時、突然部屋に着信音が鳴り響いた。
鳴っているのは私のスマートフォンだ。
画面を見ると、相手は恭吾さんだった。
眞帆に断りを入れてから私は電話に出る。
「もしもし」
「僕だ。今日この後に予定していたオペがキャンセルになったから時間ができた。今から君の家に行って構わないか?」
「えっと……」
チラリと眞帆に視線を送ると、眞帆は瞬時に状況を察したらしい。
「私のことはいいから」と口をパクパクしながらジェスチャーをしている。
「あ、はい。分かりました。お待ちしていますね」
「40分くらいで着くと思う。じゃああとで」
端的に用件だけを告げた電話はそれで切れた。
恭吾さんと顔を合わせるのは、あのホテルでが最後だから約2週間ぶりだった。
「ごめん、恭吾さんがこれから来ることになって……」
「全然大丈夫! 結構のんびりさせてもらったし、色々話せて楽しかったから。じゃ、私帰るね」
「本当にごめんね。また近いうちに今度は外で食事でもしようね」
「いいね、そうしよう!」
眞帆はバタバタと素早く手荷物をまとめると、「お邪魔しました。またね!」と笑顔で手を振って帰って行った。
一人になった私は飲み物を飲んでいたグラスなどを片付ける。
そうこうしているうちにガチャリと玄関の扉が開く音がした。
合鍵を使って恭吾さんが中へ入ってきたのだと思う。
慌てて手を止め、パタパタと小走りになり私は玄関の方へお迎えに向かった。
「お仕事お疲れ様です。早かったですね」
「道が空いていたんだ」
玄関先での短いやりとりののち、私たちはリビングへ移動する。
恭吾さんが脱いだジャケットを受け取りハンガーにかけると、私はキッチンでコーヒーを用意。
再びリビングに戻り、ソファーに腰掛ける恭吾さんの隣に座ってマグカップを手渡した。
「また夜には病院へ戻られるんですか?」
「いや、今日は急患の呼び出しでもない限り、明日の朝までオフになった」
「ゆっくりできるんですね。最近特にお忙しそうなので、少しは身体が休められるようで良かったです」
恭吾さんは私の従兄弟と同じ大学病院に勤務しているのだが、従兄弟からその忙しさは聞き及んでいる。
いつも疲労を顔や態度に出さない恭吾さんだが、きっと気を遣わせないように隠しているのではないかと私は思っていた。
「君は? 今日は何してたんだ?」
「今日はレッスンの予定はなかったので、先程まで友人と会っていました」
「もしかして邪魔してしまった?」
「いえ、もともと友人とは夕食前には解散することになっていたと思うので大丈夫です」
「そうか。夕食は鮨屋をさっき予約しておいたから。銀座にある有名な店だ」
「楽しみです。ありがとうございます」
病院からここに来るまでの間に予約しておいてくれたらしい。
食事は大抵外食だ。
なぜなら私はあまり料理が上手くないから。
このマンションで一人暮らしをするようになったのは1年前のこと。
大学を卒業してピアノ教室を開業したと同時に初めての一人暮らしを始めた。
それが父から許されたのは恭吾さんとの婚約が決まったことが大きい。
結婚までの期間限定みたいなものだからだ。
いざ一人暮らしを始めたら自分の生活能力のなさに直面した。
実家には使用人がいたのだが、何から何までしてくれていたのだと今更ながらに実感した。
これではいけないと、最近は時間があることをいいことに料理教室に通い始めたのだが、今のところまだその成果は披露できるものではない。
「まだ予約の時間まで十分に時間はある。少しゆっくりしてから向かおう」
「はい。分かりました」
コクリと頷くと、コーヒーを飲んでいた恭吾さんが手を止めてマグカップをテーブルの上に置く。
そして私の方に身体を向けたかと思うと、気がつけば抱きしめられていた。
すぐに唇が落ちてきて、私はそれに応える。
「食事に行く前に、君を抱いても構わないか?」
「はい、恭吾さん」
こうやって夜ではない時間帯に恭吾さんと顔を合わせることは珍しい。
だから当然、恭吾さんとの行為もいつも夜だ。
それゆえに、なんだか不思議な感じがするが、婚約者からの求めを断る理由なんてなく、私は素直に頷いた。
すぐに寝室へと連れて行かれ、シャワーを浴びることもなく、私たちは身体を重ねた。
恭吾さんとの営みは、優しく丁寧で大切に扱われていることが伝わってくる。
でも……やっぱりイクことはできなかった。
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