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8章
140話 誰がために
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「よし、異常なし。暫くは様子見ってことであと数日入院してもらうけど、問題無さそうだったらすぐに退院だ。ったく、お前は本当に手が掛かるな~。もう刺されないように気を付けろよ~。…じゃ、くれぐれも安静に。」
九条が冗談めいた言葉を残しながら去って行った。検査を終え無事問題が無かった琳太郎。晴柊はベッドで上半身を起こす琳太郎にひしっとくっ付いて離れない。
「……晴柊…」
晴柊は黙ってひしっと琳太郎の首元に腕を回すようにしてハグしている。しかし黙りこくったままだ。それでもまるで引っ付き虫の如く密着している。
「晴柊、晴柊。泣いてんのか?」
「泣いてない。」
顔を琳太郎の首元にうずめながら、この1か月の不安を埋めるように抱き着いていた。
「悪かった。お前に嫌な思いを――」
「謝んないで。……謝んなくていいから、俺の傍にいて。」
身を挺して自分を守ってくれた琳太郎に、謝ってほしくなかった。謝罪なんて晴柊は求めていない。ただしばらくはこうしていたい。晴柊は甘えるように、それでも琳太郎の身体を気遣うようにして体温を感じていた。
「その姿勢じゃ辛いだろ。」
そういうと琳太郎はベッドの端に体を寄せ、すっぽりと晴柊を布団の中へと招き入れた。いつものベッドと違い狭く、消毒の独特の匂いがする。けれどその狭さすら晴柊を安心させた。琳太郎もまた、晴柊を一身に抱きしめたかった。お互い抱き合うようにして身を寄せ合う。
「心配かけたな。」
「本当だよ。……俺はどこも怪我してないのに、生きた心地がまるでしなかった。」
「お前が無事でよかった。」
琳太郎が晴柊の額に口付けする。晴れた昼間、静かな病室。木漏れ日とそよそよと風の音だけが入り込んでいた。彼の生きる世界は、いつ何時と今回の様な危険に晒されるかわからない。ヤクザとはそういう立場なのだと思い知らされる。傍にいれば例外なく自分も危ない目に合うかもしれない。
けれど、晴柊にはそんなことどうだってよかった。自分が狙われるよりも、琳太郎が危ない目に合う方が心配でならない。そして琳太郎もまた、晴柊と同じように自分を差し置いて晴柊のことを心配している。お互いがお互いを思っている2人だからこそ、どちらかが悲しい思いをすることは避けられない。唯一、避けることができる可能性があるとすればそれは2人一緒に命を絶つときくらいであろう。
それをわかっていても、口には出さない。今この時の幸せを噛みしめながら生きていくしかないのだ。
晴柊はそっと琳太郎の胸元に耳を当てた。琳太郎が意識を失って眠っているときから、随分癖になっている様だった。
しばらくして、廊下が騒がしくなる。こちらにバタバタと駆けてくる音が聞こえたと思えば、側近たちが見事に大集合していた。子供の様にベッドで病み上がりの琳太郎にあやしてもらっている晴柊は最早当たり前というような様子で話が進んでいく。
「組長……!!生きてる……!!」
榊が目を潤ませながら琳太郎に一番近いところに置いてあった椅子に飛び乗った。
「勝手に殺すな。」
「本当に危ない状態だったんですからね?九条先生だって奇跡に近いって。」
天童が安堵したように眉を下げ、今にでも飛び掛かりそうな勢いの榊の首根っこを掴み手綱を握る。
「マジで良かった……久々にこんな肝冷えましたって……」
篠ケ谷は脱力したように壁に背を付けた。
「組の方は心配しないでください。貴方がご不在の間も、きちんと守っておきましたよ。」
「坊ちゃんは暫くの間療養してください。1か月近くも意識が無かったんですから。」
遊馬と日下部も揃ってこの1か月の報告をする。組長が刺されたとはいえ、組の動きを止めるわけにはいかない。ましてや今回は身内での事件。働きを滞らせることになってしまえば、まるで弱みを握られたかのように他の組織から攻撃を受ける可能性がある。
側近や幹部たちを始めとする構成員が必死に明楼会を守ってくれていたのだ。
「助かった。ありがとな、お前ら。」
琳太郎が珍しく側近たちに「ありがとう」なんて言うものだから、思わず琳太郎大好き人間たちはそれぞれ胸に来る想いがあった。ジーンと来ている中、やっと篠ケ谷が琳太郎の隣で黙ってくっついている晴柊に話題を投げる。
「この引っ付きコアラは何だ?寝てんのか?」
篠ケ谷が晴柊の耳を引っ張る。
「甘えたいお年頃なんだよ。」
琳太郎が晴柊の背中をさする。怖い程にうんともすんとも言わない晴柊。正直見ていられない時すらあった晴柊を側近たちは目の当たりにしていただけに、目を覚ました琳太郎に対し嬉しいのと安心したのとで、こうなってしまうことはよく理解していた。
体に障らない程度に、とは思うのだったが琳太郎も琳太郎でこうしていたいのだろう。むやみやたらに突っかかることをやめた篠ケ谷は大人しく晴柊の頭を撫でる。全員が晴柊に甘いのであった。
♦
その晩、晴柊が「離れたくない」の一点張りで、九条に無理を言い一晩一緒に過ごさせてもらう許可をもらった。いつもより狭いベッドではあるが、こうして2人眠るのはいつぶりであろうかと晴柊はまた目の奥がジンとするのがわかる。
真っ暗な病室、月明りだけが室内を照らしていた。九条の病院は表立った病院ではない。琳太郎たちを始めそういった表立った診察を受けられない人たちが集まる小さな診療所。表向きはカモフラージュのため、また違った商売をしているのだが。そうともなると、入院患者というのも早々多くは無い。
静かな夜の病院で、晴柊と琳太郎は身を寄せ合っていた。晴柊は落ち着きを取り戻してはいたが、時折こみ上げるものがあるのか、琳太郎から顔を隠すようにして静かに涙を零す。
琳太郎は晴柊の手を絡めとるようにして繋ぐ。
「俺が居ない間、ちゃんと眠れていたか。ご飯は食べてたのか?」
「……うん。いつか、琳太郎が目を覚ましていた時に俺が倒れてたら意味が無いと思ったから。それでも、……毎日苦しかった。目を覚まさないでただじっとしている琳太郎を見て、心臓の音を聞いて、体温に触れて……琳太郎は生きていると自分に実感させることに必死だった。」
「晴柊。」
琳太郎が晴柊の頭を寄せる。こんな様子の晴柊を見るのは初めてだった。片時も琳太郎から離れることを嫌がり、甘えるように縋る晴柊を宥めるように、そして、琳太郎は心中を明かす。
「今回は運よく目を覚ましたが、これから先またこうならない保証は無い。俺には敵が多い。でも、お前は何としても守る。」
琳太郎は誰が守るの?
晴柊はこの言葉が出かけたが、そっとしまった。自分では琳太郎を守ることはできない。すぐにそれを理解したからだった。愛する人も守れない自分が惨めになりそうだった。
「……俺は怖くないよ。前みたいに誘拐されたって、怖くない。……でも、琳太郎が居なくなることが一番怖い。琳太郎がいなくなったら、俺―――」
琳太郎はここでようやく気がづいた。晴柊だけを守っても意味が無いと言うことに。自分がいなくなれば、晴柊は必ず後を追う。そんなことさせてたまるか。だとすれば、もう自分がやるべきことは一つだ。晴柊の為に生きなければ。
「その先は言うな。俺がそんなことは止めろと言ったところで、お前がそうすることはわかってる。だから、その先は言わないでくれ。俺がそんなことさせないから。」
「二人で長生きする……?」
「ああ、しよう。引退後はどこか静かな所に身を寄せて、シルバと3人で暮らそう。」
「ふふ、シルバも相当長生きしてもらわないとな。」
晴柊が琳太郎が目を覚ましてから初めて笑う。琳太郎はそんな晴柊の様子を見て顔にそっと触れると、唇にキスを落とす。優しく温かいキス。ゆっくりと琳太郎の唇が離れると、今度は晴柊から唇を奪った。
舌は入れはしない。入れてしまえば、その先も望んでしまいそうになるから。やっと意識が戻った矢先に、さすがに無理はさせられない。晴柊がそう思っていることもまた琳太郎はわかっていた。お互いが色情をぐっと抑え込み一線を越えないようにしながらも、それでも、求めあうようにキスを繰り返した。
「よし、異常なし。暫くは様子見ってことであと数日入院してもらうけど、問題無さそうだったらすぐに退院だ。ったく、お前は本当に手が掛かるな~。もう刺されないように気を付けろよ~。…じゃ、くれぐれも安静に。」
九条が冗談めいた言葉を残しながら去って行った。検査を終え無事問題が無かった琳太郎。晴柊はベッドで上半身を起こす琳太郎にひしっとくっ付いて離れない。
「……晴柊…」
晴柊は黙ってひしっと琳太郎の首元に腕を回すようにしてハグしている。しかし黙りこくったままだ。それでもまるで引っ付き虫の如く密着している。
「晴柊、晴柊。泣いてんのか?」
「泣いてない。」
顔を琳太郎の首元にうずめながら、この1か月の不安を埋めるように抱き着いていた。
「悪かった。お前に嫌な思いを――」
「謝んないで。……謝んなくていいから、俺の傍にいて。」
身を挺して自分を守ってくれた琳太郎に、謝ってほしくなかった。謝罪なんて晴柊は求めていない。ただしばらくはこうしていたい。晴柊は甘えるように、それでも琳太郎の身体を気遣うようにして体温を感じていた。
「その姿勢じゃ辛いだろ。」
そういうと琳太郎はベッドの端に体を寄せ、すっぽりと晴柊を布団の中へと招き入れた。いつものベッドと違い狭く、消毒の独特の匂いがする。けれどその狭さすら晴柊を安心させた。琳太郎もまた、晴柊を一身に抱きしめたかった。お互い抱き合うようにして身を寄せ合う。
「心配かけたな。」
「本当だよ。……俺はどこも怪我してないのに、生きた心地がまるでしなかった。」
「お前が無事でよかった。」
琳太郎が晴柊の額に口付けする。晴れた昼間、静かな病室。木漏れ日とそよそよと風の音だけが入り込んでいた。彼の生きる世界は、いつ何時と今回の様な危険に晒されるかわからない。ヤクザとはそういう立場なのだと思い知らされる。傍にいれば例外なく自分も危ない目に合うかもしれない。
けれど、晴柊にはそんなことどうだってよかった。自分が狙われるよりも、琳太郎が危ない目に合う方が心配でならない。そして琳太郎もまた、晴柊と同じように自分を差し置いて晴柊のことを心配している。お互いがお互いを思っている2人だからこそ、どちらかが悲しい思いをすることは避けられない。唯一、避けることができる可能性があるとすればそれは2人一緒に命を絶つときくらいであろう。
それをわかっていても、口には出さない。今この時の幸せを噛みしめながら生きていくしかないのだ。
晴柊はそっと琳太郎の胸元に耳を当てた。琳太郎が意識を失って眠っているときから、随分癖になっている様だった。
しばらくして、廊下が騒がしくなる。こちらにバタバタと駆けてくる音が聞こえたと思えば、側近たちが見事に大集合していた。子供の様にベッドで病み上がりの琳太郎にあやしてもらっている晴柊は最早当たり前というような様子で話が進んでいく。
「組長……!!生きてる……!!」
榊が目を潤ませながら琳太郎に一番近いところに置いてあった椅子に飛び乗った。
「勝手に殺すな。」
「本当に危ない状態だったんですからね?九条先生だって奇跡に近いって。」
天童が安堵したように眉を下げ、今にでも飛び掛かりそうな勢いの榊の首根っこを掴み手綱を握る。
「マジで良かった……久々にこんな肝冷えましたって……」
篠ケ谷は脱力したように壁に背を付けた。
「組の方は心配しないでください。貴方がご不在の間も、きちんと守っておきましたよ。」
「坊ちゃんは暫くの間療養してください。1か月近くも意識が無かったんですから。」
遊馬と日下部も揃ってこの1か月の報告をする。組長が刺されたとはいえ、組の動きを止めるわけにはいかない。ましてや今回は身内での事件。働きを滞らせることになってしまえば、まるで弱みを握られたかのように他の組織から攻撃を受ける可能性がある。
側近や幹部たちを始めとする構成員が必死に明楼会を守ってくれていたのだ。
「助かった。ありがとな、お前ら。」
琳太郎が珍しく側近たちに「ありがとう」なんて言うものだから、思わず琳太郎大好き人間たちはそれぞれ胸に来る想いがあった。ジーンと来ている中、やっと篠ケ谷が琳太郎の隣で黙ってくっついている晴柊に話題を投げる。
「この引っ付きコアラは何だ?寝てんのか?」
篠ケ谷が晴柊の耳を引っ張る。
「甘えたいお年頃なんだよ。」
琳太郎が晴柊の背中をさする。怖い程にうんともすんとも言わない晴柊。正直見ていられない時すらあった晴柊を側近たちは目の当たりにしていただけに、目を覚ました琳太郎に対し嬉しいのと安心したのとで、こうなってしまうことはよく理解していた。
体に障らない程度に、とは思うのだったが琳太郎も琳太郎でこうしていたいのだろう。むやみやたらに突っかかることをやめた篠ケ谷は大人しく晴柊の頭を撫でる。全員が晴柊に甘いのであった。
♦
その晩、晴柊が「離れたくない」の一点張りで、九条に無理を言い一晩一緒に過ごさせてもらう許可をもらった。いつもより狭いベッドではあるが、こうして2人眠るのはいつぶりであろうかと晴柊はまた目の奥がジンとするのがわかる。
真っ暗な病室、月明りだけが室内を照らしていた。九条の病院は表立った病院ではない。琳太郎たちを始めそういった表立った診察を受けられない人たちが集まる小さな診療所。表向きはカモフラージュのため、また違った商売をしているのだが。そうともなると、入院患者というのも早々多くは無い。
静かな夜の病院で、晴柊と琳太郎は身を寄せ合っていた。晴柊は落ち着きを取り戻してはいたが、時折こみ上げるものがあるのか、琳太郎から顔を隠すようにして静かに涙を零す。
琳太郎は晴柊の手を絡めとるようにして繋ぐ。
「俺が居ない間、ちゃんと眠れていたか。ご飯は食べてたのか?」
「……うん。いつか、琳太郎が目を覚ましていた時に俺が倒れてたら意味が無いと思ったから。それでも、……毎日苦しかった。目を覚まさないでただじっとしている琳太郎を見て、心臓の音を聞いて、体温に触れて……琳太郎は生きていると自分に実感させることに必死だった。」
「晴柊。」
琳太郎が晴柊の頭を寄せる。こんな様子の晴柊を見るのは初めてだった。片時も琳太郎から離れることを嫌がり、甘えるように縋る晴柊を宥めるように、そして、琳太郎は心中を明かす。
「今回は運よく目を覚ましたが、これから先またこうならない保証は無い。俺には敵が多い。でも、お前は何としても守る。」
琳太郎は誰が守るの?
晴柊はこの言葉が出かけたが、そっとしまった。自分では琳太郎を守ることはできない。すぐにそれを理解したからだった。愛する人も守れない自分が惨めになりそうだった。
「……俺は怖くないよ。前みたいに誘拐されたって、怖くない。……でも、琳太郎が居なくなることが一番怖い。琳太郎がいなくなったら、俺―――」
琳太郎はここでようやく気がづいた。晴柊だけを守っても意味が無いと言うことに。自分がいなくなれば、晴柊は必ず後を追う。そんなことさせてたまるか。だとすれば、もう自分がやるべきことは一つだ。晴柊の為に生きなければ。
「その先は言うな。俺がそんなことは止めろと言ったところで、お前がそうすることはわかってる。だから、その先は言わないでくれ。俺がそんなことさせないから。」
「二人で長生きする……?」
「ああ、しよう。引退後はどこか静かな所に身を寄せて、シルバと3人で暮らそう。」
「ふふ、シルバも相当長生きしてもらわないとな。」
晴柊が琳太郎が目を覚ましてから初めて笑う。琳太郎はそんな晴柊の様子を見て顔にそっと触れると、唇にキスを落とす。優しく温かいキス。ゆっくりと琳太郎の唇が離れると、今度は晴柊から唇を奪った。
舌は入れはしない。入れてしまえば、その先も望んでしまいそうになるから。やっと意識が戻った矢先に、さすがに無理はさせられない。晴柊がそう思っていることもまた琳太郎はわかっていた。お互いが色情をぐっと抑え込み一線を越えないようにしながらも、それでも、求めあうようにキスを繰り返した。
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