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第1章

第6話

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 紫髪の女性は、静かに自分の名前を語る。

「あたくしは、プレゼデントですわ。
いじめ殺しを作る組織の社長の娘ですの。

つまり、君の敵ですのよ。

ちなみに、プレジデンテは、いじめ殺しの社長に対抗する、いじめ殺し退治屋のギルドを作った社長の娘ですわよ。

そうとわかったら、あたくしに必要以上の接触をしないことですわ」

「どうして、敵同士ってなるの?」

「逆に聞くけど、どうして敵ではないと思うのですの?」

「助けてくれたから。
それに、プレジデンテの気持ちはないし、いじめ殺し退治屋のギルドも追放されたから、もう関係ない」

「そんなのんきなことを・・・。
君は、昭島朱莉に目をつけられて、マフィアの賞金首として狙われているのに?」

「賞金首?
どういうこと?」

「昭島朱莉が、君を賞金首にしましたの。
いじめ殺し退治屋の元メンバーで、プレジデンテの元彼であるがために。
ちなみに、プレジデンテの家族も、殺されましたわ。

次は、学校のクラスメイトも狙うでしょう」

「よくわからないけど、プレゼデントが俺を守ってよ」

「いきなり、何を言うんですの?」

「プレゼデントは強くて、かっこいいし、かわいいから、一緒にいたいの。
だから、俺を守るというきっかけに、一緒にいられる時間を作れたら・・・」

「あたくしといたら、いじめ殺しといじめっ子との戦争が起こる危険性もありますが、それでいいんですか?
あたくしのお父様も、黙っていませんわ。

あたくしは、そのことに責任を負えません」

「それでも・・・・・」

 話は半分以上、わからない。
 プレゼデントが、何を言いたいとかも、わからない。
 
 だけど、これだけははっきりしていた。

「どんなに許されないことだろうと、君と一緒にいたい」

 だって、プレゼデントのことが好きだから・・・。
 会って間もないけど・・・・。

 俺は、プレゼデントと同行することになった。

 いじめ殺しである、プレゼデントに・・・・。

 いつか、決着をつけたい。
 今すぐってわけじゃないけど、プレゼントが俺のことを好きかどうかに・・・。
 恋愛として、好きなら、俺は君のことを離さないし、離したくない・

 だけど、恋がこわいんだ。
 青髪セミショートのプレジデントに振られたことが、今でも記憶として残っているんだ。
 それが、自分でも気づかないうちに、トラウマになって、何度もフラッシュバックをしてしまうから、プレゼデントに告白ができないでいる。

 いつか、告白しよう・・・・。
 だけど、別れることがこわいなら、友達のままでいたい・・・。
 だけど、こんなに綺麗なら、いつか他の男にとられてしまいそうで・・・。
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