73 / 80
第1章
第3話
しおりを挟む
俺は、いつも通りに学校に向かった。
ここで、同級生の背の高い高《こう》君にぶつかった。
「ごめん」
「ごめんじゃないだろ。
生存権ないくせに」
高君は、この年齢で身長が170センチあって、学年の中で一番背が高いし、学年で一番スタイルがいいCカップの彼女もいる。
よく、男は身長170センチ未満は生存権ないとか、女はCカップ以上ないと生存権ないとか言うけど、生存権ってないってどういうことだろう?
Bカップは、人によるらしい。
Aカップが絶対的にないとか。
なんの話をしているのだろう?
血液型のことかな?
高君の言うAが、A型のことで、
BがB型のことだろうけど、
血液型のことかな?
だけど、C型なんてないし、友達に聞いても答えてくれない。
「生存権?」
「そうだ。
身長170センチ未満だろ?」
「そうだけど」
「うわー、女みてえ」
もしかして、高君、僕のことを女だと思ってるの?
「俺は、男だけど、女の子って勘違いされてたの?」
「そんなことは、見ればわかるわ!」
高君は、何が言いたかったんだろう?
「お前の彼女も、人じゃないんだろう?」
「人間じゃない?」
「生存権。
人としての生きる権利。
お前の彼女、Aだろ?」
「俺の彼女は、A型じゃない」
「違うって。
貧乳って言いたいの。
それより、お前はB以上の彼女とかできるのか?」
「B型の彼女?
前、付き合ってた彼女がB型だけど、別れたよ」
「いろいろ突っ込みどころが多いな。
血液型の話をしていないから、血液型から離れろ。
そして、彼女と別れたってどういうことだ?」
「13日の金曜日に別れたの」
「はは、別れたって」
高君が、どういうわけだか、笑っていた。
何がおかしかったんだろう?
「初めての彼女だったんだろう?」
「初めての彼女だし、それがどうかしたの?」
「次の彼女は、作らないのか?」
「好きな人いないからなあ。
高君、いい人いたら、紹介してよ」
「いいぜ、紹介してやる。
お前に見合ういい彼女をな」
「わあい、すごく楽しみ。
高君、大好き。
ずっと親友でいようね」
「親友?
友達とすら思ってないが・・・」
「今日から、最高の友達になっていくの。
ありがとうね、高君」
「あ・・・ああ・・・・」
クラスのホームルームが始まった。
担任の先生が入ってくると「みなさん、悲しいお知らせがあります」
悲しいこと?
何だろう?
「うちの学校の生徒が、今月の15日の日曜日にお亡くなりになりました」
先生の話を聞いてみると、それは俺の元カノであるプレジデンテだった。
後でわかったことだけど、ティータオさんも殺されていたみたいだし、いじめ殺し退治屋のギルドメンバー全員、あの有名な指名手配犯の昭島朱莉に、13日の日曜日に皆殺しにされたらしい。
俺が、ギルドを追放された二日後の話だ。
ここで、同級生の背の高い高《こう》君にぶつかった。
「ごめん」
「ごめんじゃないだろ。
生存権ないくせに」
高君は、この年齢で身長が170センチあって、学年の中で一番背が高いし、学年で一番スタイルがいいCカップの彼女もいる。
よく、男は身長170センチ未満は生存権ないとか、女はCカップ以上ないと生存権ないとか言うけど、生存権ってないってどういうことだろう?
Bカップは、人によるらしい。
Aカップが絶対的にないとか。
なんの話をしているのだろう?
血液型のことかな?
高君の言うAが、A型のことで、
BがB型のことだろうけど、
血液型のことかな?
だけど、C型なんてないし、友達に聞いても答えてくれない。
「生存権?」
「そうだ。
身長170センチ未満だろ?」
「そうだけど」
「うわー、女みてえ」
もしかして、高君、僕のことを女だと思ってるの?
「俺は、男だけど、女の子って勘違いされてたの?」
「そんなことは、見ればわかるわ!」
高君は、何が言いたかったんだろう?
「お前の彼女も、人じゃないんだろう?」
「人間じゃない?」
「生存権。
人としての生きる権利。
お前の彼女、Aだろ?」
「俺の彼女は、A型じゃない」
「違うって。
貧乳って言いたいの。
それより、お前はB以上の彼女とかできるのか?」
「B型の彼女?
前、付き合ってた彼女がB型だけど、別れたよ」
「いろいろ突っ込みどころが多いな。
血液型の話をしていないから、血液型から離れろ。
そして、彼女と別れたってどういうことだ?」
「13日の金曜日に別れたの」
「はは、別れたって」
高君が、どういうわけだか、笑っていた。
何がおかしかったんだろう?
「初めての彼女だったんだろう?」
「初めての彼女だし、それがどうかしたの?」
「次の彼女は、作らないのか?」
「好きな人いないからなあ。
高君、いい人いたら、紹介してよ」
「いいぜ、紹介してやる。
お前に見合ういい彼女をな」
「わあい、すごく楽しみ。
高君、大好き。
ずっと親友でいようね」
「親友?
友達とすら思ってないが・・・」
「今日から、最高の友達になっていくの。
ありがとうね、高君」
「あ・・・ああ・・・・」
クラスのホームルームが始まった。
担任の先生が入ってくると「みなさん、悲しいお知らせがあります」
悲しいこと?
何だろう?
「うちの学校の生徒が、今月の15日の日曜日にお亡くなりになりました」
先生の話を聞いてみると、それは俺の元カノであるプレジデンテだった。
後でわかったことだけど、ティータオさんも殺されていたみたいだし、いじめ殺し退治屋のギルドメンバー全員、あの有名な指名手配犯の昭島朱莉に、13日の日曜日に皆殺しにされたらしい。
俺が、ギルドを追放された二日後の話だ。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
10秒で読めるちょっと怖い話。
絢郷水沙
ホラー
ほんのりと不条理なギャグが香るホラーテイスト・ショートショートです。意味怖的要素も含んでおりますので、意味怖好きならぜひ読んでみてください。(毎日昼頃1話更新中!)
怪談居酒屋~幽へようこそ~
弾
ホラー
コインロッカーベイビーにベッドの下男、はたまたターボババアまで。あんな怪異やこんな怪談に遭遇した人が助けを求めて駆け込む場所があった。それが怪談居酒屋『幽』
優しい美人女将といつも飲んだくれている坊主が貴方の不思議の相談にのります。
今宵も店には奇怪な体験をした人が現れて……
怪談や都市伝説を題材にしたちょっと怖くてちょっといい話。ホラーあり都市伝説講座ありの小説です。
#彼女を探して・・・
杉 孝子
ホラー
佳苗はある日、SNSで不気味なハッシュタグ『#彼女を探して』という投稿を偶然見かける。それは、特定の人物を探していると思われたが、少し不気味な雰囲気を醸し出していた。日が経つにつれて、そのタグの投稿が急増しSNS上では都市伝説の話も出始めていた。
カッコウの子供
白い黒猫
ホラー
ある家族に降りかかった少し不思議な現象。それを叔父、息子、母親の三人の視点で語られる怪奇現象。それぞれの行動がどんな結末を導くのか?
独り暮らしのなのに部屋に誰かいるような気がする孝明。【何かがそこにいる】
自分の家に知らない男の子がいる。その子供は何故か陽一以外に見えないらしい。陽一はその子と友達になるが…【イラナイ】
言う事まったく聞かない四歳児の息子に振り回される静香は、日々ストレスとためていくが……【カッコウの子供】
【完結】初恋相手に失恋したので社交から距離を置いて、慎ましく観察眼を磨いていたのですが
藍生蕗
恋愛
子供の頃、一目惚れした相手から素気無い態度で振られてしまったリエラは、異性に好意を寄せる自信を無くしてしまっていた。
しかし貴族令嬢として十八歳は適齢期。
いつまでも家でくすぶっている妹へと、兄が持ち込んだお見合いに応じる事にした。しかしその相手には既に非公式ながらも恋人がいたようで、リエラは衆目の場で醜聞に巻き込まれてしまう。
※ 本編は4万字くらいのお話です
※ 他のサイトでも公開してます
※ 女性の立場が弱い世界観です。苦手な方はご注意下さい。
※ ご都合主義
※ 性格の悪い腹黒王子が出ます(不快注意!)
※ 6/19 HOTランキング7位! 10位以内初めてなので嬉しいです、ありがとうございます。゚(゚´ω`゚)゚。
→同日2位! 書いてて良かった! ありがとうございます(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
黒猫館の黒電話
凪司工房
ホラー
雑誌出版社に勤める黒井良樹は十年前のある失踪事件について、調べていた。
それは彼の大学時代、黒猫館と呼ばれたある建物にまつわるもので「黒猫館にある黒電話を使うと亡くなった人と話すことができる」そんな噂話が当時あった。
それを使って肝試ししようと、サークル仲間の安斉誠一郎が提案し、仲の良かった六人の男女で、夏のある夜、その館に侵入する。
しかしその内の一人が失踪してしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる