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番外編 いじめは許さない

第7話

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 私は誰からもいじめられたくないし、いじめられるなんて嫌。
 保育園、幼稚園、小学校、中学校、誰からもいじめられなかった。
 学童とか、習い事、塾でもいじめられることなんてなかった。
 きょうだいとか喧嘩することはあっても、いじめられることはなかった。
 そのきょうだいとは離婚して以来、離れ離れになっているけど、連絡はとっていた。

 習いごとはスイミング、英会話、ピアノ、料理教室とかだった。
 かなり習い事の掛け持ちをしていたけど、今はやめている。
 習い事でも、友達はできる方だった。

 ここで歩いていると、いじめっ子の憎き朱莉あかりを見つけた。
 だけど、そこには界もいた。
 二人が手をつないで歩いていた。
 浮気? 浮気でもしてたの?

 朱莉は同じ高校の同級生で、いじめっ子のリーダーだった。
 私はどうしていじめられるようになったのかわからないけど、気がつけばいじめられるようになっていた。
 そう、物を隠すとかよくあった。
 上履きとか、なくなったり、ゴムベルトを切られたりして、何回買い換えたことか。
 腰まで長く伸ばした髪も、あいつに切られて、ボブカットになった。

 そうか、私は裏切られたんだ。
 裏切も、本当に裏切ったんだ。

 私は、逃げるようにして去ることしかできなかった。
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