28 / 80
番外編 プロローグ
第11話
しおりを挟む
条件を飲み込むか、どうか。
私の心はすでに決まっていた。
「こんな条件に飲むつもりはない。
あんな悪質な犯罪に手を染めることとか、いくら恨みがあったとしても、どんなに復讐をしたかったとしても、私にはできない」
そんなことを言ったら、きっと取引は成立しなくなるのはわかっていた。
だけど、こんな無残なことに手を染めたくなかった。
相手の反応は、意外だった。
「はははは。 面白いし、すごく真面目だな」
私は、一瞬きょとんとした。
一体、何を言いたかったのだろうか?
「正真正銘の悪ではないってことだな。 偉い。
通常のいじめ殺しつーのは、恨みも感情に染まり、どんな手段を使ってでも、必ず復讐を果たすものだが、貴様はちょっと違うんだな。
でも、貴様みたいな奴は、この世界には必要だと思うんだが、なかなかそうはいない。
よっしゃ、取引は成立だ」
「成立って・・・・?」
私は、断ったはずなのに?
当然のことに状況がよく読めなかった。
「いじめ殺し屋というのは、通常はただど復讐のためのグループなんだが、こちらはちょっと特殊でな、いじめをなくすという願いとともに、いじめの浄化も目的ともしている」
ここで、リスナーが口を開いた。
「浄化? 一度、そこまで情のわかなくなったやつの、浄化とかできるのか?」
「できるできないの論で言えば、できないだな。
だが、0ではない確率でないことにかけるのは、こちらのやり方だ。
我の名前は、キャポだ。 いじめ殺しやのリーダーだ」
「私は、闇姫と呼ばれているから、闇姫って呼んでもいいかな」
「呼んでもいいかなって、ははは、面白いな」
何が面白いんだろう?
「おいらは、リスナー。 いじめ殺しの監督者かつ、闇姫のパートナーだ」
「よろしくな」
私の心はすでに決まっていた。
「こんな条件に飲むつもりはない。
あんな悪質な犯罪に手を染めることとか、いくら恨みがあったとしても、どんなに復讐をしたかったとしても、私にはできない」
そんなことを言ったら、きっと取引は成立しなくなるのはわかっていた。
だけど、こんな無残なことに手を染めたくなかった。
相手の反応は、意外だった。
「はははは。 面白いし、すごく真面目だな」
私は、一瞬きょとんとした。
一体、何を言いたかったのだろうか?
「正真正銘の悪ではないってことだな。 偉い。
通常のいじめ殺しつーのは、恨みも感情に染まり、どんな手段を使ってでも、必ず復讐を果たすものだが、貴様はちょっと違うんだな。
でも、貴様みたいな奴は、この世界には必要だと思うんだが、なかなかそうはいない。
よっしゃ、取引は成立だ」
「成立って・・・・?」
私は、断ったはずなのに?
当然のことに状況がよく読めなかった。
「いじめ殺し屋というのは、通常はただど復讐のためのグループなんだが、こちらはちょっと特殊でな、いじめをなくすという願いとともに、いじめの浄化も目的ともしている」
ここで、リスナーが口を開いた。
「浄化? 一度、そこまで情のわかなくなったやつの、浄化とかできるのか?」
「できるできないの論で言えば、できないだな。
だが、0ではない確率でないことにかけるのは、こちらのやり方だ。
我の名前は、キャポだ。 いじめ殺しやのリーダーだ」
「私は、闇姫と呼ばれているから、闇姫って呼んでもいいかな」
「呼んでもいいかなって、ははは、面白いな」
何が面白いんだろう?
「おいらは、リスナー。 いじめ殺しの監督者かつ、闇姫のパートナーだ」
「よろしくな」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
赤い部屋
山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。
真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。
東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。
そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。
が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。
だが、「呪い」は実在した。
「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。
凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。
そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。
「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか?
誰がこの「呪い」を生み出したのか?
そして彼らはなぜ、呪われたのか?
徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。
その先にふたりが見たものは——。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
熾ーおこりー
ようさん
ホラー
【第8回ホラー・ミステリー小説大賞参加予定作品(リライト)】
幕末一の剣客集団、新撰組。
疾風怒濤の時代、徳川幕府への忠誠を頑なに貫き時に鉄の掟の下同志の粛清も辞さない戦闘派治安組織として、倒幕派から庶民にまで恐れられた。
組織の転機となった初代局長・芹澤鴨暗殺事件を、原田左之助の視点で描く。
志と名誉のためなら死をも厭わず、やがて新政府軍との絶望的な戦争に飲み込まれていった彼らを蝕む闇とはーー
※史実をヒントにしたフィクション(心理ホラー)です
【登場人物】(ネタバレを含みます)
原田左之助(二三歳) 伊代松山藩出身で槍の名手。新撰組隊士(試衛館派)
芹澤鴨(三七歳) 新撰組筆頭局長。文武両道の北辰一刀流師範。刀を抜くまでもない戦闘の際には鉄製の軍扇を武器とする。水戸派のリーダー。
沖田総司(二一歳) 江戸出身。新撰組隊士の中では最年少だが剣の腕前は五本の指に入る(試衛館派)
山南敬助(二七歳) 仙台藩出身。土方と共に新撰組副長を務める。温厚な調整役(試衛館派)
土方歳三(二八歳)武州出身。新撰組副長。冷静沈着で自分にも他人にも厳しい。試衛館の弟子筆頭で一本気な男だが、策士の一面も(試衛館派)
近藤勇(二九歳) 新撰組局長。土方とは同郷。江戸に上り天然理心流の名門道場・試衛館を継ぐ。
井上源三郎(三四歳) 新撰組では一番年長の隊士。近藤とは先代の兄弟弟子にあたり、唯一の相談役でもある。
新見錦 芹沢の腹心。頭脳派で水戸派のブレインでもある
平山五郎 芹澤の腹心。直情的な男(水戸派)
平間(水戸派)
野口(水戸派)
(画像・速水御舟「炎舞」部分)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる