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第0章
第2話
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僕が猫のベスと一緒に、異世界に向かうと、目の前に緑髪の一人の少年がいた。
今、俺の左肩にはベスが乗っていて、右肩の方には三毛猫ボールが宙を浮いている。
そして、緑髪の少年が、魔物らしきものに、聞き取れないけど、何か呪文みたいなものを唱えて、氷を飛ばしていた。
助けるかどうかは、しばらく様子を見てからにしよう。
だけど、いつまでも決着がつきそうにないし、魔力もそろそろ限界だろうと思って、助けることにした。
「アグアデューチャー」
水があふれて、魔物は一瞬で消し去れた。
「親切のつもりで助けてくれたの?
ありがとう。
だけど、どこのどれだか知らないけど、修行中だったんだよね」
「修行ですかにゃ?
今の様子を見たら、そうは見えないですのにゃ」
「そっか。やっぱそうか。
俺は、ジェネラルメンテ。
異世界では、一応、こういう名前になっている。
君は?」
「シャーキャニーなのですにゃ」
「この世界では、珍しい氷属性なんだ。
だから、師匠とかいなくて、独学で身に着けていて・・・・」
「そういうことですかにゃ、つかんでみる
俺は、水属性ですが、師匠なんていないですにゃ」
「そっ。
だけど、僕の方も氷の使い方がよくわからなくて、実践でコツとかをつかんでみるしかないんだ」
こうして、ジェネラルメンテと、少しずつ仲良くなった。
後で、僕と同い年くらいとわかってからは、ですにゃ敬語はつかわなくなっていった。
俺は、パンケーキとかクッキーとかも用意しては、よくジェネラルメンテと一緒に食べることが多かった。
「これ、すごくおいしいな」
「それは、俺の手作りなのにゃ」
「あはは、面白いやつ。
君は、女子かって。
自分で、こんなかわいいクッキーを作ってくるなんて」
「はにゃ?
男子が、お菓子を作ったら、おかしいかにゃ?」
「俺は、そういうことは否定しないけど・・・・」
ジェネラルメンテが、悲しそうな顔で答えた。
「俺の友達の家庭は、男とか女とかに厳しいんだよな」
「にゃ?
どういうことかにゃ?」
「さあ、どういうことだろうね。
そこらへんは、よくわからないな。
君は、親から何か言われたりしないのか?」
「言われるも何も、まず親というものがないにゃ」
「親がない?
人間じゃないの?」
「僕の父親は、小学校に入学してから離婚になって、そっれきりで、
母親は、小学校を卒業してからは・・・・。
今の俺は、伯父夫婦と暮らしているのにゃ」
「そっか、ごめん。
悪いこと、聞いたな」
「いいのにゃ。
そもそも、自分で望んで、選んだことだから」
そう、俺はなにひとつ、後悔していない。
今、俺の左肩にはベスが乗っていて、右肩の方には三毛猫ボールが宙を浮いている。
そして、緑髪の少年が、魔物らしきものに、聞き取れないけど、何か呪文みたいなものを唱えて、氷を飛ばしていた。
助けるかどうかは、しばらく様子を見てからにしよう。
だけど、いつまでも決着がつきそうにないし、魔力もそろそろ限界だろうと思って、助けることにした。
「アグアデューチャー」
水があふれて、魔物は一瞬で消し去れた。
「親切のつもりで助けてくれたの?
ありがとう。
だけど、どこのどれだか知らないけど、修行中だったんだよね」
「修行ですかにゃ?
今の様子を見たら、そうは見えないですのにゃ」
「そっか。やっぱそうか。
俺は、ジェネラルメンテ。
異世界では、一応、こういう名前になっている。
君は?」
「シャーキャニーなのですにゃ」
「この世界では、珍しい氷属性なんだ。
だから、師匠とかいなくて、独学で身に着けていて・・・・」
「そういうことですかにゃ、つかんでみる
俺は、水属性ですが、師匠なんていないですにゃ」
「そっ。
だけど、僕の方も氷の使い方がよくわからなくて、実践でコツとかをつかんでみるしかないんだ」
こうして、ジェネラルメンテと、少しずつ仲良くなった。
後で、僕と同い年くらいとわかってからは、ですにゃ敬語はつかわなくなっていった。
俺は、パンケーキとかクッキーとかも用意しては、よくジェネラルメンテと一緒に食べることが多かった。
「これ、すごくおいしいな」
「それは、俺の手作りなのにゃ」
「あはは、面白いやつ。
君は、女子かって。
自分で、こんなかわいいクッキーを作ってくるなんて」
「はにゃ?
男子が、お菓子を作ったら、おかしいかにゃ?」
「俺は、そういうことは否定しないけど・・・・」
ジェネラルメンテが、悲しそうな顔で答えた。
「俺の友達の家庭は、男とか女とかに厳しいんだよな」
「にゃ?
どういうことかにゃ?」
「さあ、どういうことだろうね。
そこらへんは、よくわからないな。
君は、親から何か言われたりしないのか?」
「言われるも何も、まず親というものがないにゃ」
「親がない?
人間じゃないの?」
「僕の父親は、小学校に入学してから離婚になって、そっれきりで、
母親は、小学校を卒業してからは・・・・。
今の俺は、伯父夫婦と暮らしているのにゃ」
「そっか、ごめん。
悪いこと、聞いたな」
「いいのにゃ。
そもそも、自分で望んで、選んだことだから」
そう、俺はなにひとつ、後悔していない。
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