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第1章 いちごのように弱い乙女
第2話 母と娘のすれ違い
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「お子さんの教育、ちゃんとしてるんですか!?」
近所のおばさんの怒鳴り声が、私の部屋にも聞こえてきた。
多分、家まで入ってきたんだと思う。
「私も、本当はどうにかしたいんです。
だけど、どうしていいのかわからなくて」
「それでも、母親ですか?」
「母親です。
まだ20代ですが、私は母親を頑張っております」
「20代後半にもなって、それがわからないの?」
「私は、実はまだ20代後半にもなれてないんです」
「そんなことって・・・」
私のお母さんは9歳で妊娠をして、10歳で私を産んだ若くて、幼いママ。
今は25歳というところだ。
私はお母さんからまともな教育を受けた記憶はなくて、先生からいろいろなことを教わった記憶しかない。
「娘は時として、荒れることもありました。
ですが、母親として何ができるかわからなくて」
私が中1で暴走族と付き合って、暴走族の世界で喧嘩最強の姫になっても、学校側の対象ばかりで、お母さんは何もしてくれなかった。
たしか、その時はお母さんは20代前半だったと思う。
私は確信した。
お母さんは、ほんとに何もしてくれなくて、娘の私なんてどうでもいいのか、と。
「私も発達障害のグレーゾーンで、いつも悩んでいます。
娘とどう向き合うか。
彼氏も、夫になってくれましたが、浮気をされて逃げられました。
それでも、娘だけは・・・。
娘だけは、守っていこうって決めました。
娘の行きたい学園にも、入学させました。
だけど、うまくいかないんです。
周囲からは、親の教育が悪いとか、男を見抜く目がないと言われることもあります。
だけど、ただ頑張るしかないんです」
嘘だ。
お母さんは、口だけなんだ。
発達障害のグレーゾーンが何なのかわからないけど、だからって私を見捨てていいわけじゃない。
「ですが、娘さんは学校に来ていません。
20代でも、母親をしっかりやっている人もいます。
自分に甘えているだけじゃないですか?」
「私も辛いんです。
娘は荒れて、荒れて、どう向き合うのかわからないんです」
「わからなくても、向き合うのが母親でしょう?」
「私はまた、娘が学校に行けるようサポートしてみます。
タルギちゃんは、私じゃありません。
1人の人間です。
感情もあります。
娘を踏みにじるようなことは、したくありません。
私も学校で辛いことは、たくさん経験してきました。
だから、タルギちゃんにも、学校に行けば辛いことはあるでしょう。
母親には見せたくないものもあるでしょう。
だけど、母親にできることがあります。
娘を最後までサポートしてあげることです」
「本当にしてるんですか?
口だけなら何度でも」
「だから、タルギちゃんにとっての最善な方法を探します」
近所のおばさんは、帰ったのかな?
扉を開けて、閉めての音がしていなくなった。
いいんだ。
お母さんは、何もわかってくれない。
だけど、私の部屋の前からお母さんの声がした。
「タルギちゃん、カウンセリング受ける?」
「カウンセリング?」
「実は、フラゴラ学園にカウンセリングルームが2個あって、1人は男の先生で、1人が女の先生。
学園の悩みも、もしかしたら解決できるかもしれない」
フラゴラ学園は広くて、どこに何があるのか把握してなかった。
あの幼いお母さんも、知っていたのか。
私は、しばらく考えこんでから答えた。
「行く・・・。
私、カウンセリングだけしたら帰る」
お母さんのせいだ。
お母さんがわかってくれないから、男選びに失敗した上に安易に私を産むことを選んだ。
後先のことなんて、考えてない。
カウンセリングをすすめるということは、お母さんは自分でどうにかする気がないということを意味していた。
困ったらまわりに頼ったりするのは、お母さんの悪いくせだ。
子育てなんて、まともにしない。
自己解決能力もない。
私は、お母さんに真剣に向き合ってほしいのに、そのことすら気づかない。
お父さんは、別の女の人と浮気をして、離婚になった。
それすらも、お母さんのせいなのに、子供を見捨てないいい親を演じようとしている。
お父さんが何故、浮気しなくちゃいけなくなったかお母さんはわかってない。
あの幼稚で分からず屋なお母さんだったから、お父さんが疲れて、別の女の人のところに逃げるしかなかった。
「お父さんに会いたい・・・」
お父さんは帰ってこないのに、どんなに大好きでも、別の家庭があるとわかっていても、それでも一緒にいたかった。
お母さんは、いつになったら自分の愚かさや、私に嫌われていることに気づくのだろうか?
「いい加減、早く気づいてよ・・・」
私は、お母さんの存在が受け付けられない。
私は、カウンセリングを受けるためだけに制服に着替えた。
大嫌いな学園に、なぜかカウンセリングがある。
私が廊下を歩いていただけで、この前の謎のイケメン高身長の男性とすれ違う。
「しばらく、学校に来てなかったみたいだな・・・ 」
「だとしても、私が困るだけだから」
「それでも、嫌なんだ。
タルギがこれ以上苦しむのは・・・」
「君は、私の何?
プリーモアモーレ?
こんなやつなら、会いたくない」
「あいつに何かそそのかされたのか?」
「プリーモアモーレは、パラブロータスの婚約者。
わかりきってるの」
「パラブロータスか。
なぜだよ?
どうして、双子であるプリーモアモーレのことは憶えているのに、俺のことは忘れているんだ?
幼稚園の頃から、ずっと一緒だったじゃないか?」
「双子?
プリーモアモーレの?」
「タルギ、記憶喪失になってからさ、俺の存在を認知できなくなって、本当の両親も忘れて、暴走族であるプリーモアモーレのことばかり追って、付き合ってから荒れきって・・・」
話がよくわからなかった。
明らかに、私の記憶と食い違ってる。
「何を言ってるの?
私はプリーモアモーレと付き合ってなんかいない。
暴走族の彼氏と付き合って、別れたんだよ」
「暴走族の元彼の名前、言えるか?」
「え?」
思い出せない。
誰なのかすらもわからない。
「私は、タルギ・ツァオメイのはず。
お母さんは?
お父さんは他の女と浮気して、離婚したんだよ」
「君は、騙されている。
一緒にいるお母さんは、本当のお母さんなのか?
9歳で妊娠して、10歳の子供がどうやって子育てする?」
確かにそうだ。
お母さんが私を育ててくれた記憶がないし、10代というアルバイトもできない年齢で、親の力を借りずにどうやって育てるんだろう?
「私は誰・・・?
私立フラゴラ学園なんて、本当にあるの?」
思い出そうとすればするほど曖昧に薄れていく記憶。
「君のお母さんは、誰なんだ?」
「本当のお母さん?」
私は、ひたすらに記憶を探る。
「あれは、お母さんじゃない。
叔母さんだった。
私は、いつもそう呼んでいて・・・」
そう呟いた瞬間に、フラゴラ学園にはいちご型のモンスターらしき姿があった。
「きゃっ!?」
「よかった。
気がついたんだ。
君は、幻覚を見ていたんだ
」
「幻覚?」
「ちなみに、カウンセリングルームに行こうとしてないよな?」
「した」
「誰に言われた?」
「叔母さん」
「男の人と女の人のどちらに向かおうとしてた?」
「女の人。
その方が話しやすいから」
「君は、心を完全に支配される目前までいっていた」
近所のおばさんの怒鳴り声が、私の部屋にも聞こえてきた。
多分、家まで入ってきたんだと思う。
「私も、本当はどうにかしたいんです。
だけど、どうしていいのかわからなくて」
「それでも、母親ですか?」
「母親です。
まだ20代ですが、私は母親を頑張っております」
「20代後半にもなって、それがわからないの?」
「私は、実はまだ20代後半にもなれてないんです」
「そんなことって・・・」
私のお母さんは9歳で妊娠をして、10歳で私を産んだ若くて、幼いママ。
今は25歳というところだ。
私はお母さんからまともな教育を受けた記憶はなくて、先生からいろいろなことを教わった記憶しかない。
「娘は時として、荒れることもありました。
ですが、母親として何ができるかわからなくて」
私が中1で暴走族と付き合って、暴走族の世界で喧嘩最強の姫になっても、学校側の対象ばかりで、お母さんは何もしてくれなかった。
たしか、その時はお母さんは20代前半だったと思う。
私は確信した。
お母さんは、ほんとに何もしてくれなくて、娘の私なんてどうでもいいのか、と。
「私も発達障害のグレーゾーンで、いつも悩んでいます。
娘とどう向き合うか。
彼氏も、夫になってくれましたが、浮気をされて逃げられました。
それでも、娘だけは・・・。
娘だけは、守っていこうって決めました。
娘の行きたい学園にも、入学させました。
だけど、うまくいかないんです。
周囲からは、親の教育が悪いとか、男を見抜く目がないと言われることもあります。
だけど、ただ頑張るしかないんです」
嘘だ。
お母さんは、口だけなんだ。
発達障害のグレーゾーンが何なのかわからないけど、だからって私を見捨てていいわけじゃない。
「ですが、娘さんは学校に来ていません。
20代でも、母親をしっかりやっている人もいます。
自分に甘えているだけじゃないですか?」
「私も辛いんです。
娘は荒れて、荒れて、どう向き合うのかわからないんです」
「わからなくても、向き合うのが母親でしょう?」
「私はまた、娘が学校に行けるようサポートしてみます。
タルギちゃんは、私じゃありません。
1人の人間です。
感情もあります。
娘を踏みにじるようなことは、したくありません。
私も学校で辛いことは、たくさん経験してきました。
だから、タルギちゃんにも、学校に行けば辛いことはあるでしょう。
母親には見せたくないものもあるでしょう。
だけど、母親にできることがあります。
娘を最後までサポートしてあげることです」
「本当にしてるんですか?
口だけなら何度でも」
「だから、タルギちゃんにとっての最善な方法を探します」
近所のおばさんは、帰ったのかな?
扉を開けて、閉めての音がしていなくなった。
いいんだ。
お母さんは、何もわかってくれない。
だけど、私の部屋の前からお母さんの声がした。
「タルギちゃん、カウンセリング受ける?」
「カウンセリング?」
「実は、フラゴラ学園にカウンセリングルームが2個あって、1人は男の先生で、1人が女の先生。
学園の悩みも、もしかしたら解決できるかもしれない」
フラゴラ学園は広くて、どこに何があるのか把握してなかった。
あの幼いお母さんも、知っていたのか。
私は、しばらく考えこんでから答えた。
「行く・・・。
私、カウンセリングだけしたら帰る」
お母さんのせいだ。
お母さんがわかってくれないから、男選びに失敗した上に安易に私を産むことを選んだ。
後先のことなんて、考えてない。
カウンセリングをすすめるということは、お母さんは自分でどうにかする気がないということを意味していた。
困ったらまわりに頼ったりするのは、お母さんの悪いくせだ。
子育てなんて、まともにしない。
自己解決能力もない。
私は、お母さんに真剣に向き合ってほしいのに、そのことすら気づかない。
お父さんは、別の女の人と浮気をして、離婚になった。
それすらも、お母さんのせいなのに、子供を見捨てないいい親を演じようとしている。
お父さんが何故、浮気しなくちゃいけなくなったかお母さんはわかってない。
あの幼稚で分からず屋なお母さんだったから、お父さんが疲れて、別の女の人のところに逃げるしかなかった。
「お父さんに会いたい・・・」
お父さんは帰ってこないのに、どんなに大好きでも、別の家庭があるとわかっていても、それでも一緒にいたかった。
お母さんは、いつになったら自分の愚かさや、私に嫌われていることに気づくのだろうか?
「いい加減、早く気づいてよ・・・」
私は、お母さんの存在が受け付けられない。
私は、カウンセリングを受けるためだけに制服に着替えた。
大嫌いな学園に、なぜかカウンセリングがある。
私が廊下を歩いていただけで、この前の謎のイケメン高身長の男性とすれ違う。
「しばらく、学校に来てなかったみたいだな・・・ 」
「だとしても、私が困るだけだから」
「それでも、嫌なんだ。
タルギがこれ以上苦しむのは・・・」
「君は、私の何?
プリーモアモーレ?
こんなやつなら、会いたくない」
「あいつに何かそそのかされたのか?」
「プリーモアモーレは、パラブロータスの婚約者。
わかりきってるの」
「パラブロータスか。
なぜだよ?
どうして、双子であるプリーモアモーレのことは憶えているのに、俺のことは忘れているんだ?
幼稚園の頃から、ずっと一緒だったじゃないか?」
「双子?
プリーモアモーレの?」
「タルギ、記憶喪失になってからさ、俺の存在を認知できなくなって、本当の両親も忘れて、暴走族であるプリーモアモーレのことばかり追って、付き合ってから荒れきって・・・」
話がよくわからなかった。
明らかに、私の記憶と食い違ってる。
「何を言ってるの?
私はプリーモアモーレと付き合ってなんかいない。
暴走族の彼氏と付き合って、別れたんだよ」
「暴走族の元彼の名前、言えるか?」
「え?」
思い出せない。
誰なのかすらもわからない。
「私は、タルギ・ツァオメイのはず。
お母さんは?
お父さんは他の女と浮気して、離婚したんだよ」
「君は、騙されている。
一緒にいるお母さんは、本当のお母さんなのか?
9歳で妊娠して、10歳の子供がどうやって子育てする?」
確かにそうだ。
お母さんが私を育ててくれた記憶がないし、10代というアルバイトもできない年齢で、親の力を借りずにどうやって育てるんだろう?
「私は誰・・・?
私立フラゴラ学園なんて、本当にあるの?」
思い出そうとすればするほど曖昧に薄れていく記憶。
「君のお母さんは、誰なんだ?」
「本当のお母さん?」
私は、ひたすらに記憶を探る。
「あれは、お母さんじゃない。
叔母さんだった。
私は、いつもそう呼んでいて・・・」
そう呟いた瞬間に、フラゴラ学園にはいちご型のモンスターらしき姿があった。
「きゃっ!?」
「よかった。
気がついたんだ。
君は、幻覚を見ていたんだ
」
「幻覚?」
「ちなみに、カウンセリングルームに行こうとしてないよな?」
「した」
「誰に言われた?」
「叔母さん」
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