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第1章 親友と同じ人を好きになってしまって
第15話 私の幼馴染みは、世界一無敵な騎士
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「青葉・・・青葉・・・・」
誠君は、青葉ちゃん、青葉ちゃんのお姉さん、勇気さんがいなくなってから、好きな人の名前を呟きながら、一人で泣いていた。
誠君の好きな人が私だったら、どんなにいいいか。
だけど、誠君はなぜか、私のことなんて一向に好きにならない。
誠君の瞳には、いつも青葉ちゃんばかりうつっていて、私のことは昔から眼中になかった。
「誠君?」
「許せない・・・。
本当に許せなよ・・・・」
誠君は、まだ泣いている。
「うん、許せないね」
「俺、いつか青葉を見返して、いい男になる。
それで、あの時に俺を選ばなかったことを後悔させてやるんだ・・・・」
「そっか・・・・」
誠君は、袖で涙を拭った。
「ありがとう。
赤音。
君は、どんな時も一緒にいてくれる最高の幼馴染みだよ。
大、。大、大親友だよ」
「うん。
そうだね。
私もそうだよ」
「俺も、君みたいな姉がいたら、もっと幸せな家庭とか築けただろうし、今の俺は赤音がいるだけで幸せだよ。
何だって乗り越えられそうだ。
これからは、赤音という大切な幼馴染みを守れるためだけの世界一無敵な騎士になるよ」
「ありがとう。
誠君。
だけどね、誠君、君はすでに、世界一無敵な騎士だよ。
だって、私の幼馴染みは、世界一無敵な騎士だから。
だから、誠君のことは私が全力でサポートするから、安心して前進していいよ。
誠君、青葉ちゃんが嫌いだとしても、私は誠君が大好き」
「うん、幼馴染みとしてね」
「この大好きには、もうひとつどんな意味が含まれていると思う?」
私は、告白のつもりだった。
だけど、告白する勇気ないから、気づかせてもらおうと思った。
だけど、期待はしていない。
誠君は、鈍感だから。
しかも、天然だし、いつも見当違いな答えをだすんだろうな。
「親友として?」
「もうひとつは?」
「大親友として!」
「どっちも、同じ意味でしょ?
なら、ほかの答えを出すなら?」
「姉弟として!
俺のことは、弟みたいな存在と思っているんじゃなくて?」
私は、ここで諦めた。
そうか、誠君は私を恋愛対象として見ていないし、私の気持ちにも気づかない。
「やっぱ、なんでもない」
「えー、どうして?」
「どうしても」
こうして、誠君と私は、二人で笑い合った。
こうして、家に帰った。
学校に行くものの、青葉ちゃんは誠君を避けていて、その度に私のところに着た。
「赤音、俺、学校に行きたくない。
青葉に避けられるの辛いよ」
「青葉vちゃんは女子校に進学するみたいだし、私と誠君は同じ高校に行くことになるから、大丈夫だよ」
「それ、励ましているの?」
「励ましているよ!」
誠君は、青葉ちゃん、青葉ちゃんのお姉さん、勇気さんがいなくなってから、好きな人の名前を呟きながら、一人で泣いていた。
誠君の好きな人が私だったら、どんなにいいいか。
だけど、誠君はなぜか、私のことなんて一向に好きにならない。
誠君の瞳には、いつも青葉ちゃんばかりうつっていて、私のことは昔から眼中になかった。
「誠君?」
「許せない・・・。
本当に許せなよ・・・・」
誠君は、まだ泣いている。
「うん、許せないね」
「俺、いつか青葉を見返して、いい男になる。
それで、あの時に俺を選ばなかったことを後悔させてやるんだ・・・・」
「そっか・・・・」
誠君は、袖で涙を拭った。
「ありがとう。
赤音。
君は、どんな時も一緒にいてくれる最高の幼馴染みだよ。
大、。大、大親友だよ」
「うん。
そうだね。
私もそうだよ」
「俺も、君みたいな姉がいたら、もっと幸せな家庭とか築けただろうし、今の俺は赤音がいるだけで幸せだよ。
何だって乗り越えられそうだ。
これからは、赤音という大切な幼馴染みを守れるためだけの世界一無敵な騎士になるよ」
「ありがとう。
誠君。
だけどね、誠君、君はすでに、世界一無敵な騎士だよ。
だって、私の幼馴染みは、世界一無敵な騎士だから。
だから、誠君のことは私が全力でサポートするから、安心して前進していいよ。
誠君、青葉ちゃんが嫌いだとしても、私は誠君が大好き」
「うん、幼馴染みとしてね」
「この大好きには、もうひとつどんな意味が含まれていると思う?」
私は、告白のつもりだった。
だけど、告白する勇気ないから、気づかせてもらおうと思った。
だけど、期待はしていない。
誠君は、鈍感だから。
しかも、天然だし、いつも見当違いな答えをだすんだろうな。
「親友として?」
「もうひとつは?」
「大親友として!」
「どっちも、同じ意味でしょ?
なら、ほかの答えを出すなら?」
「姉弟として!
俺のことは、弟みたいな存在と思っているんじゃなくて?」
私は、ここで諦めた。
そうか、誠君は私を恋愛対象として見ていないし、私の気持ちにも気づかない。
「やっぱ、なんでもない」
「えー、どうして?」
「どうしても」
こうして、誠君と私は、二人で笑い合った。
こうして、家に帰った。
学校に行くものの、青葉ちゃんは誠君を避けていて、その度に私のところに着た。
「赤音、俺、学校に行きたくない。
青葉に避けられるの辛いよ」
「青葉vちゃんは女子校に進学するみたいだし、私と誠君は同じ高校に行くことになるから、大丈夫だよ」
「それ、励ましているの?」
「励ましているよ!」
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