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第1章 幼稚園から始まる悲劇
第14話 リティラシーギルドのマスターの正体
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ということは、このボンバという爆弾魔には、ペングウィーの存在は見えていないということ?
「君は、精霊が見えないってことは、攻撃しようががないってことでいいのかしら?」
「おらは、見えないってだけで攻撃できないわけではないがな。
この爆弾を投げれば、精霊だろうと、人間だろうと、どんな種族だとしても、全員巻き添えだ。
例外をのぞけばな」
「例外?」
「聞いた話だと、爆弾を跳ね返せる種族や、潰せる種族もいる。
クライム地方では見かけないが。
おらはどちらにしても、そのあたりには興味がないんでな。
お喋りはこのへんにして、お嬢ちゃんもここに来たからには、そこら辺に転がっている死体tお同じようになってもらうぞ」
こうして、ボンバは私に向けて、爆弾を投げてきたけれど、私は槍で爆弾を跳ね返した。
ボンバは避けてしまい、岩に当たって、その岩が崩れた。
ボンバは、なぜか青ざめていた。
「爆弾を跳ね返すとか、その槍は何で出来ている?」
「ピンク色の槍」
「おらが聞きたいのは、そういうことではない。
お嬢ちゃんは何者で、この槍はどこから持ってきた?」
「私の正体は、私でもわかっていないわ。
どうして、君と互角に戦えるのかもね。
ちなみに、この槍はリティラシーのギルドから持ってきたもの。
それ以外はわかっていないわ」
「リティラシーとは、教育が受けられないことで有名な落ちぶれが集まるところ、か。
あそこは、簡単な読み書きでしかできない人たちもいるから、槍の作り方でさえもわからなかったということか?」
「それは言い過ぎだし、それに、これはリティラシーのギルドのマスター、シリーから授かったものよ」
「おらは、シリーについてなら、知っている」
「知ってるって?」
クライム地方とリティラシー地方は隣にあるから、接点はもしかしたら、あるかもしれない。
私に「セリオ」という異世界ネームを与えたのも、強力な槍を与えたのも、ギルドのマスターであるシリーさんだった。
だけど、彼については謎が多い。
最後は、アコーソとその集団に殺されて、私はリティラシーギルドの生き残りとなった。
ほかにも生き残りはいるかもしれないけど、大勢いたし、私は知らない。
リティラシーにはいたけれど、私はそのギルドのことをよくわかっていないし、どうして名前をもらえたのかもわからない。
疑問に残ることがあるとしたた、あのギルドは魔法で経営しているはずなのに、中にいるメンバーはどういうわけだが、魔法を使えないということだった。
「魔法を使えるわりには、人に魔法を教えない。
そんな奴だ」
「シリーさんは、魔法を使えたの?
だけど、魔法を使うところを見たことがないわ」
「おらとシリーは、幼馴染みだけど、実績は独り占めするけれど、自分より下級を集めて、優位になったと喜ぶ、そんな奴だった。
ある時、おらはシリーより優秀な魔法を使えるようになったけれど、それをシリーが気に入らなかったらしくてな、おらをけなすようになっていた。
そこで、リティラシー地方でギルドを魔法で経営し、魔力を持たない者や魔法を使いこなせない人を集めて、武器の使い方は教えても、魔法は一切教えない。
そこで、魔法は自分一人だけが使えると優越感に浸るようになっていったんだ、あいつはな。
ここで学んだんだ。
人は裏切るってな。
幼馴染みとしての絆なんか、最初からなかったんだ」
上から目線になるけれど、私はボンバを説得しようと思った。
信じたくないことだとしても、ボンバの言うことはすべて辻褄が合ってしまう。
シリーさんは、見知らぬ場所で泣いている私を拾ってくれたけれど、この世界の常識も魔法も教えない。
ただ、槍の使い方での特訓しかしてこなくて、他のギルドメンバーとの交流もなかった。
その違和感が何なのか、わからなかった。
私は、もしかしたらいいように利用されていたかもしれない。
「ボンバ。
今すぐ、この爆弾事件は放棄だ。
君のやりたいことは、連続殺人なんかじゃない」
「いやだ!
おらがそんなことをしたら、何も残らない!
高い魔力を持つから、妬まれる!
仲間外れにされて、裏切られる!
だから、そうなる前に人を殺す。
ただ、それだけだ」
ボンバも、辛い過去を経験した。
それは私も同じで、だけど、人を殺そうなんて思わない。
「シリーさんは、私も一緒にいて、いい人なんて思わなかった。
また、同じ歴史を繰り返すかもしれないわね」
「同情のつもりか?
おらの過去とか、わかってないだろうに。
シリーは、シリーは、アコーソとかいう集団に殺されたと聞いた時は、いい気味とか思った。
おらの心は、汚れきっている。
救いようがない。
だから、ここで殺して、おしまいだ。
復讐の対象がいない今は、爆弾事件の被害者を出すことが唯一の、おらの楽しみだあああああ」
こうして、ボンバは私に襲いかかり、私は槍で防御したけれど、爆弾はボンバと私の間で爆発し、彼も私も吹き飛ばされた。
ボンバは動かなくなったけれど、私も動けない。
爆弾の衝撃を受けてしまったから。
痛い・・・・・。
私は、あの一撃で致命傷をおってしまっている。
ここで待つのは、死のみだ。
「君は、精霊が見えないってことは、攻撃しようががないってことでいいのかしら?」
「おらは、見えないってだけで攻撃できないわけではないがな。
この爆弾を投げれば、精霊だろうと、人間だろうと、どんな種族だとしても、全員巻き添えだ。
例外をのぞけばな」
「例外?」
「聞いた話だと、爆弾を跳ね返せる種族や、潰せる種族もいる。
クライム地方では見かけないが。
おらはどちらにしても、そのあたりには興味がないんでな。
お喋りはこのへんにして、お嬢ちゃんもここに来たからには、そこら辺に転がっている死体tお同じようになってもらうぞ」
こうして、ボンバは私に向けて、爆弾を投げてきたけれど、私は槍で爆弾を跳ね返した。
ボンバは避けてしまい、岩に当たって、その岩が崩れた。
ボンバは、なぜか青ざめていた。
「爆弾を跳ね返すとか、その槍は何で出来ている?」
「ピンク色の槍」
「おらが聞きたいのは、そういうことではない。
お嬢ちゃんは何者で、この槍はどこから持ってきた?」
「私の正体は、私でもわかっていないわ。
どうして、君と互角に戦えるのかもね。
ちなみに、この槍はリティラシーのギルドから持ってきたもの。
それ以外はわかっていないわ」
「リティラシーとは、教育が受けられないことで有名な落ちぶれが集まるところ、か。
あそこは、簡単な読み書きでしかできない人たちもいるから、槍の作り方でさえもわからなかったということか?」
「それは言い過ぎだし、それに、これはリティラシーのギルドのマスター、シリーから授かったものよ」
「おらは、シリーについてなら、知っている」
「知ってるって?」
クライム地方とリティラシー地方は隣にあるから、接点はもしかしたら、あるかもしれない。
私に「セリオ」という異世界ネームを与えたのも、強力な槍を与えたのも、ギルドのマスターであるシリーさんだった。
だけど、彼については謎が多い。
最後は、アコーソとその集団に殺されて、私はリティラシーギルドの生き残りとなった。
ほかにも生き残りはいるかもしれないけど、大勢いたし、私は知らない。
リティラシーにはいたけれど、私はそのギルドのことをよくわかっていないし、どうして名前をもらえたのかもわからない。
疑問に残ることがあるとしたた、あのギルドは魔法で経営しているはずなのに、中にいるメンバーはどういうわけだが、魔法を使えないということだった。
「魔法を使えるわりには、人に魔法を教えない。
そんな奴だ」
「シリーさんは、魔法を使えたの?
だけど、魔法を使うところを見たことがないわ」
「おらとシリーは、幼馴染みだけど、実績は独り占めするけれど、自分より下級を集めて、優位になったと喜ぶ、そんな奴だった。
ある時、おらはシリーより優秀な魔法を使えるようになったけれど、それをシリーが気に入らなかったらしくてな、おらをけなすようになっていた。
そこで、リティラシー地方でギルドを魔法で経営し、魔力を持たない者や魔法を使いこなせない人を集めて、武器の使い方は教えても、魔法は一切教えない。
そこで、魔法は自分一人だけが使えると優越感に浸るようになっていったんだ、あいつはな。
ここで学んだんだ。
人は裏切るってな。
幼馴染みとしての絆なんか、最初からなかったんだ」
上から目線になるけれど、私はボンバを説得しようと思った。
信じたくないことだとしても、ボンバの言うことはすべて辻褄が合ってしまう。
シリーさんは、見知らぬ場所で泣いている私を拾ってくれたけれど、この世界の常識も魔法も教えない。
ただ、槍の使い方での特訓しかしてこなくて、他のギルドメンバーとの交流もなかった。
その違和感が何なのか、わからなかった。
私は、もしかしたらいいように利用されていたかもしれない。
「ボンバ。
今すぐ、この爆弾事件は放棄だ。
君のやりたいことは、連続殺人なんかじゃない」
「いやだ!
おらがそんなことをしたら、何も残らない!
高い魔力を持つから、妬まれる!
仲間外れにされて、裏切られる!
だから、そうなる前に人を殺す。
ただ、それだけだ」
ボンバも、辛い過去を経験した。
それは私も同じで、だけど、人を殺そうなんて思わない。
「シリーさんは、私も一緒にいて、いい人なんて思わなかった。
また、同じ歴史を繰り返すかもしれないわね」
「同情のつもりか?
おらの過去とか、わかってないだろうに。
シリーは、シリーは、アコーソとかいう集団に殺されたと聞いた時は、いい気味とか思った。
おらの心は、汚れきっている。
救いようがない。
だから、ここで殺して、おしまいだ。
復讐の対象がいない今は、爆弾事件の被害者を出すことが唯一の、おらの楽しみだあああああ」
こうして、ボンバは私に襲いかかり、私は槍で防御したけれど、爆弾はボンバと私の間で爆発し、彼も私も吹き飛ばされた。
ボンバは動かなくなったけれど、私も動けない。
爆弾の衝撃を受けてしまったから。
痛い・・・・・。
私は、あの一撃で致命傷をおってしまっている。
ここで待つのは、死のみだ。
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