5 / 18
第1章 幼稚園から始まる悲劇
第4話 因縁の敵
しおりを挟む
「腐れ縁かあ。
いいなあ。
こういった関係がほしいなあ」
「羨ましい?」
「羨ましい。
すっごく羨ましい。
セリオちゃん、すごくきれいだし」
「ありがとう」
「髪もつややかで、瞳も宝石みたいだ。
髪留めの赤いリボンも似合っている。
どこで、買ったんだ?」
「市場の商店街かしら?
6歳の誕生日に、買ってもらったの」
「髪のお手入れとか、どうしているの?」
「これは、そこらへんで売っているシャンプーとか使っているから、特に意識したことはないかも。
髪質はママからの遺伝かもしれないわね」
ここで、バンピーロの視線を感じた。
やばい、嫉妬しているかもしれない。
「ナンパか?」
「どう見ても、ナンパじゃないわよ」
「君の髪も瞳も僕だけのためのものなのに・・・」
バンピーロは、どこか悔しそうだった。
「大丈夫よ。
私は、誰かのものになったりとかしない」
「だといいんだけど」
バンピーロは、どこか納得していなさそうだった。
「婚約者って言ったでしょ?
その話をしたことは、なかったことになったのかしら?」
「なってない!」
私はこの時、バンピーロは子供みたいで可愛いと思ってしまった。
なんやかんやで、私は幸せな学校生活を送っていた。
だけど、それも長くは続かなかった。
保育園時代のいじめっ子集団がせめてきた。
「ここに、佐藤はいるかー!」
「佐藤のやつ、逃げられると思うなよ!」
佐藤というのは、私の苗字だ。
数年ぶりで懐かしい感情があるのと、同時に恐怖もあった。
どこにいても、やってくる。
まさか、魔法学校にもやってくるとは思わなかったけれど、元いじめっ子軍団は何の魔力も持っていない。
だから、勝てっ子ない。
だけど、元いじめっ子軍団は次々に、人を殺していった。
「なんだ、こいつら?」
「人間の匂いがするけど、何者なんだ?」
「魔力は持っていないはずだ。
どんどん、魔法を使うんだ!」
元いじめっ子集団は銃や包丁を持っていて、それを使い、次々に銃殺や刺殺をしてくる。
魔法学校の生徒や先生たちの魔法で、少しずつ元いじめっ子集団を撃退している。
「佐藤は、どこにいるの?」
「佐藤は、どこかにいるはずだ。
探すんだ!」
私は槍をかまえた。
私が、当のいじめられっ子の佐藤だと気付いていないみたい。
「君のいう、佐藤って誰のこと?」
「は?」
「佐藤って、誰のことかって話よ」
私は、元いじめっ子のリーダーにそうささやいた。
「保育園の頃のひ弱な女のことだ!
坊主頭のな!」
「何のことかわからないけど、君のお目当ての相手はいないと思うわ。
早々に立ち去るのね」
「うちは、佐藤ってやつをいじめたいんだ!
いじめることを生きがいとしている!
今だって、そう!
いじめたいから、探しているんだ!
ストーカーしているんだ!
いじめをしていないと、禁断症状がでそうで・・・・」
「そんなことなら、重症ね」
「そうだよ!
重症だよ!」
「なら、昔の人がどこにいるかを探すよりは、お医者様を探した方がいいんじゃないかしら?」
「今すぐ、殺す!」
元いじめっ子リーダーが銃を向けたところに、バンピーロが私を救出してくれた。
「バンピーロ・・・・」
「セリオちゃんにひどいことをする人は、僕が許さない。
僕が相手だ」
「かかってきな!」
「バンピーロ、こんな相手に勝てる?」
「勝てる勝てないじゃない。
君を守るか、守らないかだ」
こうして、バンピーロが元いじめっ子に立ち向かった。
「一緒に逃げよう!
バンピーロ!
私は、君に生きてほしいよ!」
「はん。
うちは人間世界でも警察に追われ、家族からも見放され、異世界では指名手配犯の身だ!
うちの顔を見た以上は、簡単に逃げられるなんて思わない方がいい!」
私も、戦わないと・・・・!
誰にも言えないけど、私が原因で起こったことだから・・・!
だけど、恐怖のあまり、足が動かなかった。
「バンピーロ、お願い・・・。
帰ってきて・・・・」
バンピーロは、銃で何か所も撃たれて、怪我をしていた。
それでも、生きているのは、吸血鬼であるおかげだと思う。
「セオリちゃん、僕は絶対に助かるから、この場を離れてよ」
バンピーロは足を負傷して、今にも動けそうになかった。
「うちの言ったことを、お忘れで?
顔を知られた以上は、逃がさないって」
「逃げられないことなんて、承知の上だよ。
逃げられないなら、逃がしてくれないなら、戦うまでよ!」
私は槍を抱えて、元いじめっ子のリーダーに戦闘をしかけた。
「うちは、あんたらを、世界を、許さない!」
「全部、ぜーんぶ、自業自得よ!
話を聞いた限りね!」
「うちは、理屈屋なんて嫌い!」
「私は、いつまでも過去のことばかりにこだわって、自分のことよりも、いない人のことばかり気にして、仲間の命でさえも、罪悪感を持たない君が嫌いだよ!」
私は、負けずと言い返す。
二度と、あの時のように我慢したりしない。
私は、逃げることだけじゃない。
戦う手段もある。
私は銃での攻撃を槍で跳ね返し、ナイフも槍の刃先で折った。
「高かったナイフを、どうしてくれるの?」
「こっちこそ、大切な友達をどうしてくれるのよ?」
私は過去にやってきたこともそうだけど、大切な人を傷つけたことを許せそうになかった。
いいなあ。
こういった関係がほしいなあ」
「羨ましい?」
「羨ましい。
すっごく羨ましい。
セリオちゃん、すごくきれいだし」
「ありがとう」
「髪もつややかで、瞳も宝石みたいだ。
髪留めの赤いリボンも似合っている。
どこで、買ったんだ?」
「市場の商店街かしら?
6歳の誕生日に、買ってもらったの」
「髪のお手入れとか、どうしているの?」
「これは、そこらへんで売っているシャンプーとか使っているから、特に意識したことはないかも。
髪質はママからの遺伝かもしれないわね」
ここで、バンピーロの視線を感じた。
やばい、嫉妬しているかもしれない。
「ナンパか?」
「どう見ても、ナンパじゃないわよ」
「君の髪も瞳も僕だけのためのものなのに・・・」
バンピーロは、どこか悔しそうだった。
「大丈夫よ。
私は、誰かのものになったりとかしない」
「だといいんだけど」
バンピーロは、どこか納得していなさそうだった。
「婚約者って言ったでしょ?
その話をしたことは、なかったことになったのかしら?」
「なってない!」
私はこの時、バンピーロは子供みたいで可愛いと思ってしまった。
なんやかんやで、私は幸せな学校生活を送っていた。
だけど、それも長くは続かなかった。
保育園時代のいじめっ子集団がせめてきた。
「ここに、佐藤はいるかー!」
「佐藤のやつ、逃げられると思うなよ!」
佐藤というのは、私の苗字だ。
数年ぶりで懐かしい感情があるのと、同時に恐怖もあった。
どこにいても、やってくる。
まさか、魔法学校にもやってくるとは思わなかったけれど、元いじめっ子軍団は何の魔力も持っていない。
だから、勝てっ子ない。
だけど、元いじめっ子軍団は次々に、人を殺していった。
「なんだ、こいつら?」
「人間の匂いがするけど、何者なんだ?」
「魔力は持っていないはずだ。
どんどん、魔法を使うんだ!」
元いじめっ子集団は銃や包丁を持っていて、それを使い、次々に銃殺や刺殺をしてくる。
魔法学校の生徒や先生たちの魔法で、少しずつ元いじめっ子集団を撃退している。
「佐藤は、どこにいるの?」
「佐藤は、どこかにいるはずだ。
探すんだ!」
私は槍をかまえた。
私が、当のいじめられっ子の佐藤だと気付いていないみたい。
「君のいう、佐藤って誰のこと?」
「は?」
「佐藤って、誰のことかって話よ」
私は、元いじめっ子のリーダーにそうささやいた。
「保育園の頃のひ弱な女のことだ!
坊主頭のな!」
「何のことかわからないけど、君のお目当ての相手はいないと思うわ。
早々に立ち去るのね」
「うちは、佐藤ってやつをいじめたいんだ!
いじめることを生きがいとしている!
今だって、そう!
いじめたいから、探しているんだ!
ストーカーしているんだ!
いじめをしていないと、禁断症状がでそうで・・・・」
「そんなことなら、重症ね」
「そうだよ!
重症だよ!」
「なら、昔の人がどこにいるかを探すよりは、お医者様を探した方がいいんじゃないかしら?」
「今すぐ、殺す!」
元いじめっ子リーダーが銃を向けたところに、バンピーロが私を救出してくれた。
「バンピーロ・・・・」
「セリオちゃんにひどいことをする人は、僕が許さない。
僕が相手だ」
「かかってきな!」
「バンピーロ、こんな相手に勝てる?」
「勝てる勝てないじゃない。
君を守るか、守らないかだ」
こうして、バンピーロが元いじめっ子に立ち向かった。
「一緒に逃げよう!
バンピーロ!
私は、君に生きてほしいよ!」
「はん。
うちは人間世界でも警察に追われ、家族からも見放され、異世界では指名手配犯の身だ!
うちの顔を見た以上は、簡単に逃げられるなんて思わない方がいい!」
私も、戦わないと・・・・!
誰にも言えないけど、私が原因で起こったことだから・・・!
だけど、恐怖のあまり、足が動かなかった。
「バンピーロ、お願い・・・。
帰ってきて・・・・」
バンピーロは、銃で何か所も撃たれて、怪我をしていた。
それでも、生きているのは、吸血鬼であるおかげだと思う。
「セオリちゃん、僕は絶対に助かるから、この場を離れてよ」
バンピーロは足を負傷して、今にも動けそうになかった。
「うちの言ったことを、お忘れで?
顔を知られた以上は、逃がさないって」
「逃げられないことなんて、承知の上だよ。
逃げられないなら、逃がしてくれないなら、戦うまでよ!」
私は槍を抱えて、元いじめっ子のリーダーに戦闘をしかけた。
「うちは、あんたらを、世界を、許さない!」
「全部、ぜーんぶ、自業自得よ!
話を聞いた限りね!」
「うちは、理屈屋なんて嫌い!」
「私は、いつまでも過去のことばかりにこだわって、自分のことよりも、いない人のことばかり気にして、仲間の命でさえも、罪悪感を持たない君が嫌いだよ!」
私は、負けずと言い返す。
二度と、あの時のように我慢したりしない。
私は、逃げることだけじゃない。
戦う手段もある。
私は銃での攻撃を槍で跳ね返し、ナイフも槍の刃先で折った。
「高かったナイフを、どうしてくれるの?」
「こっちこそ、大切な友達をどうしてくれるのよ?」
私は過去にやってきたこともそうだけど、大切な人を傷つけたことを許せそうになかった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

パークラ認定されてパーティーから追放されたから田舎でスローライフを送ろうと思う
ユースケ
ファンタジー
俺ことソーマ=イグベルトはとある特殊なスキルを持っている。
そのスキルはある特殊な条件下でのみ発動するパッシブスキルで、パーティーメンバーはもちろん、自分自身の身体能力やスキル効果を倍増させる優れもの。
だけどその条件がなかなか厄介だった。
何故ならその条件というのが────
髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜
あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。
そんな世界に唯一現れた白髪の少年。
その少年とは神様に転生させられた日本人だった。
その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。
⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。
⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる