4 / 18
第1章 幼稚園から始まる悲劇
第3話 新たな仲間
しおりを挟む
ついた場所は、お墓。
ここについてから、吸血鬼さんは私を解放してくれた。
「こんなところに連れて、どうするつもりかしら?」
「どうもしません。
嬢ちゃんの好きなように過ごしてください」
「なら、好きにさせてもらうわ」
どこからか、吸血鬼らしきもの達が現れる。
「人間だ」
「明らかに、人間の匂いがする」
「魔力は、持ってなさそうだ」
「こんなところに、何の用だろう?」
「何のようもないわ。
ただ、来ただけよ」
「まあ、人間が?」
「ママ、この女の子、すごっく美人だよ?
付き合っていい?」
「初対面でしょう?
見た目だけで付き合うのは、やめた方がいいわよ」
「それでも、この子がいいの」
男の子が、私のところに近づいてきた。
「すっごく、きれいだね」
「ありがとう」
「何歳なの?」
「もうすぐで、7歳よ」
「僕と年近いじゃん?
結婚とか、考えてる?」
「まだ、結婚できる年齢でもないし・・・・」
「かわいいね。
行く当てがないなら、僕のところこない?」
「いいわよ」
「やったあ」
男の子は、バンザイしてから、母親のところに駆け寄った。
「ママ、こうゆうことでいいよね?」
男の子の目は、輝いていた。
「仕方ないわね。
何かあったら、君が責任とるのよ」
こうして、男の子の家に泊まることになった。
男の子の家も、シングルマザーみたい。
男の子の名前は、バンピーロ。
「魔法学園は、興味ある?」
「急にどうしたの?」
「なんとなく。
おんなじ、学校に入学したいと思ったから」
「そこまで言うなら、付き添ってあげるわ」
「これで、いつでもどこでも一緒になれるね」
バンピーロの目は、輝いていた。
バンピーロと同じベッドで寝ることになった。
「近い・・・・。
寝息がかかる・・・・」
私の心臓は、ドキドキしていた。
「いいでしょ?
これから、結婚するんだし」
「こんな約束、した覚えないんだけど」
「僕が今日、考えたんだ。
セリオちゃんの花婿になれたらなって」
「何、それ?
好きにしたら?」
私の顔は、すでに赤くなっていた。
こんな感情、生まれて初めてだった。
「顔、赤くなった。
かわいい~。
僕のこと、好きでしょう?」
「1歳しか年変わらないくせに、生意気。
でも、いいわよ。
結婚したげる。
ただし、条件があるわ」
「条件って?」
「私のこと・・・・、ずっと守ってくれる?」
「条件にするまでもないじゃん。
セリオちゃんのこと、好きなんだよ。
彼女だし。
婚約者だよ。
未来のお嫁さんなんだから、守らないわけないじゃん?」
「そうね。
条件にするまででもなかったわ。
すっごく、私が馬鹿馬鹿しいわ。
なら、高難易度の方がいいかしら?」
「高難易度とは?」
「私のパパを探して?
私は、生まれてから会ったことがなくて、ずっと見つけるための旅をしてきたの」
「写真とかあるの?」
「ない」
「これは、本当に高難易度だ。
でも、セリオちゃんのためなら、探してあげるよ。
そして、セリオちゃんのパパが見つかったら、結婚してくれる?」
「ここまできたら、結婚してあげてもいいわよ。
結婚でも、出産でも、何でもするわ」
「やったあ。
子供とか、何人ほしいの?」
「考えたことない。
バンピーロは?」
「僕もないかな?」
「あはは、おかしいね」
私は、思わずふきだしてしまった。
「あ、笑った」
「いちいち、言わなくていいから」
私は、布団に潜り込んだ。
次の日からは、私とバンピーロで学校に行く。
様々な種族が集まる学校に入学することになったから。
魔法学園には、様々な年齢の種族が通う、魔法を習得すれための学校。
私と、バンピーロは、晴れて入学することになった。
入学試験とかはなく、願書だけ出せば、それだけで入れる。
人間世界の学校なら、義務教育とかじゃない限り、そんなことはなさそう。
だけど、外国ならあるかもしれない。
その中でも、人間はめずらしいのか、よく話しかけられる。
「もしかして、人間?」
「人間の匂いがする」
「人間がどうやって、ここにやってきたの?」
「魔力を感じないけど、魔法なんて使えるの?
落ちこぼれになりそう・・・」
私は、そんなことで動揺もしない。
だけど、問題はバンピーロだ。
「セリオちゃんは、これでも頑張っているんだ!」
「バンピーロ、いいのよ・・・。
こういうこと言われるのは、慣れっこだし・・・」
「セオリちゃんは、傷つくことがあるなら、遠慮なんてしなくていいから、もっと僕を頼るんだ。
でないと、本当にセリオちゃんが・・・・」
バンピーロが、悲しそうな表情をした。
もしかして、私のことを心配してくれている?
「ありがとう、バンピーロ。
でもね、この人たちは、私にひどいことをしようってわけではないと思うわ。
ただ、人間や魔力を持たない者が目の前にいることが、珍しいだけだから、バンピーロは必要以上に気にしすぎなのよ・・・・」
まわりにいる人たちからは、ひそひそ話が始まる。
「この二人、付き合ってる?」
「入学した当初から、こんな感じか」
だけど、私はこんなことぐらいでは、物おじたりしない。
「ただの腐れ縁よ」
私は、静かに答えた。
ここについてから、吸血鬼さんは私を解放してくれた。
「こんなところに連れて、どうするつもりかしら?」
「どうもしません。
嬢ちゃんの好きなように過ごしてください」
「なら、好きにさせてもらうわ」
どこからか、吸血鬼らしきもの達が現れる。
「人間だ」
「明らかに、人間の匂いがする」
「魔力は、持ってなさそうだ」
「こんなところに、何の用だろう?」
「何のようもないわ。
ただ、来ただけよ」
「まあ、人間が?」
「ママ、この女の子、すごっく美人だよ?
付き合っていい?」
「初対面でしょう?
見た目だけで付き合うのは、やめた方がいいわよ」
「それでも、この子がいいの」
男の子が、私のところに近づいてきた。
「すっごく、きれいだね」
「ありがとう」
「何歳なの?」
「もうすぐで、7歳よ」
「僕と年近いじゃん?
結婚とか、考えてる?」
「まだ、結婚できる年齢でもないし・・・・」
「かわいいね。
行く当てがないなら、僕のところこない?」
「いいわよ」
「やったあ」
男の子は、バンザイしてから、母親のところに駆け寄った。
「ママ、こうゆうことでいいよね?」
男の子の目は、輝いていた。
「仕方ないわね。
何かあったら、君が責任とるのよ」
こうして、男の子の家に泊まることになった。
男の子の家も、シングルマザーみたい。
男の子の名前は、バンピーロ。
「魔法学園は、興味ある?」
「急にどうしたの?」
「なんとなく。
おんなじ、学校に入学したいと思ったから」
「そこまで言うなら、付き添ってあげるわ」
「これで、いつでもどこでも一緒になれるね」
バンピーロの目は、輝いていた。
バンピーロと同じベッドで寝ることになった。
「近い・・・・。
寝息がかかる・・・・」
私の心臓は、ドキドキしていた。
「いいでしょ?
これから、結婚するんだし」
「こんな約束、した覚えないんだけど」
「僕が今日、考えたんだ。
セリオちゃんの花婿になれたらなって」
「何、それ?
好きにしたら?」
私の顔は、すでに赤くなっていた。
こんな感情、生まれて初めてだった。
「顔、赤くなった。
かわいい~。
僕のこと、好きでしょう?」
「1歳しか年変わらないくせに、生意気。
でも、いいわよ。
結婚したげる。
ただし、条件があるわ」
「条件って?」
「私のこと・・・・、ずっと守ってくれる?」
「条件にするまでもないじゃん。
セリオちゃんのこと、好きなんだよ。
彼女だし。
婚約者だよ。
未来のお嫁さんなんだから、守らないわけないじゃん?」
「そうね。
条件にするまででもなかったわ。
すっごく、私が馬鹿馬鹿しいわ。
なら、高難易度の方がいいかしら?」
「高難易度とは?」
「私のパパを探して?
私は、生まれてから会ったことがなくて、ずっと見つけるための旅をしてきたの」
「写真とかあるの?」
「ない」
「これは、本当に高難易度だ。
でも、セリオちゃんのためなら、探してあげるよ。
そして、セリオちゃんのパパが見つかったら、結婚してくれる?」
「ここまできたら、結婚してあげてもいいわよ。
結婚でも、出産でも、何でもするわ」
「やったあ。
子供とか、何人ほしいの?」
「考えたことない。
バンピーロは?」
「僕もないかな?」
「あはは、おかしいね」
私は、思わずふきだしてしまった。
「あ、笑った」
「いちいち、言わなくていいから」
私は、布団に潜り込んだ。
次の日からは、私とバンピーロで学校に行く。
様々な種族が集まる学校に入学することになったから。
魔法学園には、様々な年齢の種族が通う、魔法を習得すれための学校。
私と、バンピーロは、晴れて入学することになった。
入学試験とかはなく、願書だけ出せば、それだけで入れる。
人間世界の学校なら、義務教育とかじゃない限り、そんなことはなさそう。
だけど、外国ならあるかもしれない。
その中でも、人間はめずらしいのか、よく話しかけられる。
「もしかして、人間?」
「人間の匂いがする」
「人間がどうやって、ここにやってきたの?」
「魔力を感じないけど、魔法なんて使えるの?
落ちこぼれになりそう・・・」
私は、そんなことで動揺もしない。
だけど、問題はバンピーロだ。
「セリオちゃんは、これでも頑張っているんだ!」
「バンピーロ、いいのよ・・・。
こういうこと言われるのは、慣れっこだし・・・」
「セオリちゃんは、傷つくことがあるなら、遠慮なんてしなくていいから、もっと僕を頼るんだ。
でないと、本当にセリオちゃんが・・・・」
バンピーロが、悲しそうな表情をした。
もしかして、私のことを心配してくれている?
「ありがとう、バンピーロ。
でもね、この人たちは、私にひどいことをしようってわけではないと思うわ。
ただ、人間や魔力を持たない者が目の前にいることが、珍しいだけだから、バンピーロは必要以上に気にしすぎなのよ・・・・」
まわりにいる人たちからは、ひそひそ話が始まる。
「この二人、付き合ってる?」
「入学した当初から、こんな感じか」
だけど、私はこんなことぐらいでは、物おじたりしない。
「ただの腐れ縁よ」
私は、静かに答えた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

パークラ認定されてパーティーから追放されたから田舎でスローライフを送ろうと思う
ユースケ
ファンタジー
俺ことソーマ=イグベルトはとある特殊なスキルを持っている。
そのスキルはある特殊な条件下でのみ発動するパッシブスキルで、パーティーメンバーはもちろん、自分自身の身体能力やスキル効果を倍増させる優れもの。
だけどその条件がなかなか厄介だった。
何故ならその条件というのが────
髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜
あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。
そんな世界に唯一現れた白髪の少年。
その少年とは神様に転生させられた日本人だった。
その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。
⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。
⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる