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番外編 魔界王の嫁 第2章

第5話

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  魔界女王は、魔界王と魔界王の一歳年下の弟も、子供を産まなくて、頭を悩ませていた。

「三男ちゃんの婚約相手は決まらないし、長男ちゃんも、二男ちゃんも、子供ができる様子がないから、どうしましょ」
「子供なら、ゆっくりでいいじゃないか」
「あなた・・・」

  そこに現れたのは、魔界王の父で、魔界女王の夫の優心《ゆうしん》さんだった。
  優心さんは婿養子で、発達障害で生まれ、
  実の祖父に暴力を振るって殺してしまったけれど、
  魔界女王との出会いをえて、改心したと魔界王から聞いたことがある。
 魔界女王は、男兄弟がいないため、長女である魔界女王が後を継ぐことになったらしい。

  優心さんの本当の両親は、父方の祖父から聞かされた話しか知らないらしく、両親が誰なのかわからないらしい。
  2、3歳の頃に両親から離れ、そこからずっと祖父と暮らしていただとか。

  魔界女王と結婚した優心さんは、今はこうして三人 
  兄弟の父親となり、
  長男、二男は大丈夫だったけど、
  三男が発達障害として生まれてしまい、
  そこは魔界女王と優心さんが頭を悩ます問題となっていて、
  発達障害があるとなると、婚約を断られてしまうから。

「三男君はまだ18だから、今すぐ婚約相手なんて、決まらなくてもどうにでもなる。
長男君や、二男君も、子どもができなくても、じっくり待てばいい。
もしかしたら、今は子どもができる時ではないのかもしれない」
「あなた・・・」

  優心さんは、いい父親だと思う。
  魔界女王も気が強いところはあるけど、悪い母親ではないと思う。

魔界女王と優心さんがいなくなった頃になって、
「始めよう」
「何を?」
「子作りだ」
「子どもはゆっくりでいいって聞いたよ」
「ゆっくりでいいのと、作らないは同じ意味じゃない。とにかく、おとなしくなればいい」

   持っていたのは、縄・・!?
   何を始めようとしているのかは、想像がつく。

「今日も?」
「毎日やるんだ。
嫌ではないんだよな?」
「嫌ではないかもしれないけど・・・」
「なら、決まりだな」

  私は魔界王に腕を後ろに縛られ、
  猿轡を用意され、
  ガムテープで何重にも貼られてから、
  布で口を巻かれた。
  鼻は覆われてないから、息はできる。

「穴は大きく開くか?」

  魔界王が私の足を大きく広げた。
  穴なんて開いたら、何でも入るよ。
  足で抵抗しよう。

「小さいな」
  そして、魔界王がボールを用意して、
  私の穴の中に入れては、
  ガムテープで穴を止め、
  足を閉じた状態で縛る。

  股にも縄を通し、
  膝上、膝下、足首も縛る。

  私はひたすら、耐える以外の選択肢仕掛けなくなった。
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