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番外編 好きな人が二人いて

第2話

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「そしたら、何で浮気したの?」
「本命彼女もことも好きだけど、高校時代の元カノを忘れられなくて。
本命彼女とは大学の時から付き合っているけれど、元カノとは高校時代の時に付き合って、高校の卒業と同時に別れたんだ。だけど、しばらくしてから、よりを戻そうという話になったから」

私が彼の心の傷を癒してあげたいのに、できない。

「本命彼女には振られ、高校時代の元カノと付き合っているけど、既婚者って知らなかったんだ」

既婚者に手をだしていたのか、それはまずい。

「慰謝料請求されて、どうしようもないんだ」

かわいそう。

「そして、同僚の女の子に手を出したら、妊娠が発覚して、結婚をせまられて、大変なんだ」

私以外の女の子に手を出して、妊娠?
一気に引くのがわかった。

私は、低野の気持が冷めていった。
結局、会社でも噂が広まり、妊娠した女の子と結婚することになり、
慰謝料を払うこととなり、会社を退職することになった。

ちょうど、私にもう一人、好きな人ができて、中野《なかの》だった。
今年で、22歳。

どうして私が年下を好きになるかは、年上とか、同い年の恋にはうんざりしていたから。
最初は、同い年にアプローチしていたけど、18歳を最後にしてやめて、
18歳のころから、年上にアプローチしていた。
高校生で社会人と付き合ってみたり、
40代のサラリーマンと付き合ったこともあった。
結局は長続きしなくて、音信不通となり、別れてしまった。

今は、年上も、同い年も20代前半の若い女の子に乗り換えてしまったため、
私にあれだけ話かけてくれた人も、今は20代前半の若い子に話かけている。
だから、私は年下にした。
年下の方がよくなってきた。

中野君にアプローチして、話かけても、中野君は振り向かない。
二人きっりのデートにも誘ってみた。
だけど、「忙しいから」と断られてしまう。

私も、そろそろ結婚を焦っていた。
年下でもいいから、結婚をしたかった。

火塚は、40代のおばちゃんと友達になったらしい。
そう、私にライバルができた。
スカートも似合わないおばちゃんと、楽しそうに会話をしている。
化粧すらしていないのに、あの人のどこがいいの?

火塚に「あの人は何なの?」と聞いてみたところ、「俺の大切な友達」と返されたところに、殺意が湧いてきた。
許せない。
何で、私の火塚のそばにいつもいるの?

そして、あのおばちゃんの名前は、美奈さんだった。
名前はきれいなのに、外見は太っていて、とてもきれいとは思えなかった。
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