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番外編 パラレルラブ

第5話

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僕はこれから何をしようかな?
兄妹みんなと離れることになったからほぼ自由だと思う、さあて何食べようかな?
そうだ、その前にお城で働こうかな?
きっとお城はいろいろと楽しいはずだよ。
うん、そうしよう。
だけど現実はそんなもんじゃなくて、王様は城で雇ってはくれなかった。
かなりの腕前の剣の使い手だとか有名になるくらいの魔術師だとかお姫様や王様のサイズを図り、ドレスや靴などを手作りでできてしまうようなメイドに推薦できるような裁縫上手とかお勉強を教えれる賢い家庭教師とかそうゆうのでないと簡単には雇ってはくれないらしい。
この王様は少しぐらいの欠点も許してくれない人かのようにしか思えなくなってきた。
 だから僕は裁縫、剣、家庭教師、料理などいろんなところを弟子入りしたけど師匠の厳しさと掃除が多い大変さに挫折して達成段階にいってないのにすぐにやめてしまった。
城を作って自分がお姫様になるなんて方法もあるけど、それにはかなりの労力と人数、時間が必要になるし、僕が何かを成し遂げて即位しなくてはならなくなる。
戦いに勝つとか有名にならなければ、メイド、騎士、大臣、家庭教師、手品師、魔術師、錬金術師、兵士などを雇えなくなる。
命を狙われたり、誘拐事件も起きやすいため、気を緩めることなく自分やまわりの身を守り続けられるよう朝、昼、夜と3つ分けて兵士や騎士を活動させるとか夜こそ見張りを雇うとか動物とかにも見張りを任せるとかいろいろ工夫をしなくてはならなくなる。
だから国王は熟睡をしにくいし、熟睡している間に狙われてしまうかもしれないという恐怖かららしい。
つまり夢も希望もない職業ということになるけど、この職業に憧れる人は少なくないらしいけど実際に就ける人はほんの一握りということになる。
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