337 / 393
番外編 兵士と騎士とメイドの幼なじみ
第1話
しおりを挟む
悲劇は突然に襲ってきた。
私、せざる、らんせと三人で塔にいたら一人の少女が現れて「お兄さんを殺した盗賊め」と言い、いきなり炎を出して襲いかかってきた。
わけがわからない。
普段から鍛えてないないらんせはよけれるはずがなかった。
だから、らんせを守ったせざるは焼かれてしまった。
「せざるー」とらんせ。
だけど即死のせざるに返事はない。返事ができるはずない。
「これでお兄さんの仇は一人討てたわ」
「そんな‥‥せざる、あたしを守るために?」
私は突然のことに思考が追いつかなかった。死んだ?死んだのよね?
少女がメラメラとらんせを見つめて炎を出そうものだから、私は少女めがけて剣を投げた。だけど避けられてしまった。
「さすが盗賊ね」
「盗賊? 何のこと?」
「とぼけたって無駄よ」
少女がメラメラと私に向かって炎を投げた。
私はよけた。
「やめて!」
そう言い、らんせは私の投げた剣を拾い、少女をさした。
そしたら少女は倒れてしまった。
「これ以上‥‥あたしの大切な人を‥‥奪わないで‥‥」
らんせは少女を剣でプスプスと刺す。
私は思考が追いつかなかった。
らんせがやったの?
「返してよ‥‥あたしの大切な‥‥せざるを返して‥‥」
泣いてる。泣いている上に怒ってる。
私はいつもと違うらんせに硬直していた。
これは夢なんだ。
きっとこわい夢を見てるにちがいない。
これが現実なわけない。
らんせはそんなことしない。
いつものらんせじゃない。
倒れてる少女はもう人の形をしてなくて、誰かが見つけた時にはらんせは「人殺し」と扱われ、死刑になった。
もしかしたららんせもせざるのことが好きだったのかな?
考えてみればあるかも。
私には入りきれない二人の仲があった。
私には内緒で付き合っているんじゃないかという不安がよぎった。
私は近くにいながら何もできなかった。
後で村の人に話を聞いてみれば兄を殺した敵討ちの旅に少女は出ていたらしい。
それで犯人がわからないうちに暴走したかもしれないと。
もういや。
こんなのが現実にあるなんて信じたくない。
信じられない。
お願い、誰か私をこわくて悪い夢から覚まさせて下さい。
らんせとせざるは天国で幸せに過ごしているかもしれないと思うと憎らしく思えてきた。
王様が「せざる、らんせ‥‥」とむせび泣いていた。
「その名前聞きたくない」
「どうしたのじゃ?」
せざるはらんせのことは庇っていた。
だけど、私のことは庇わなかった。
結局弱い方の味方なのね。
だけど、せざるのやることが普段はカッコいいのに‥‥らんせにするなんて‥‥今まで誤魔化していた、自分の気持ち。
らんせはライバルだった‥‥。
「前に進みましょう。
今更どうすることもできないし、どうにもならない」
傷を癒すために自分自身に向けての言葉。
これははじめから報われない恋だった。
この世界に叶わない恋なんてなければいいのに。
だけど、何でいつの時代にも叶わない恋が存在するのだろう?
恋が叶う瞬間はどんな瞬間なのか今となっては想像もつかない。
「王様、私はあなたを守るために戦います」
前に進むためにはお姫様と王様の護衛しかないと思った。
守りたいものを守るために強くなるしかないの。
私は一人で魔王を倒して、お城とか、王様、お姫様、元に戻した。
だけど、恋は報われない。
一年前の幼なじみと再開した。
「どうしたの?」
わたしより低くはないけど、小柄で失恋した名前も聞きたくないあの人とは正反対。
「私は‥‥」
そう、私は生きてる幼なじみと付き合うことにした。
一番好きな人と報われなかったけど、二番目に好きな人と報われた。
これでよかったのかな?
二番目から一番目になれる日がこれたら‥‥、あの失恋は懐かしい思い出になるよね?
私、せざる、らんせと三人で塔にいたら一人の少女が現れて「お兄さんを殺した盗賊め」と言い、いきなり炎を出して襲いかかってきた。
わけがわからない。
普段から鍛えてないないらんせはよけれるはずがなかった。
だから、らんせを守ったせざるは焼かれてしまった。
「せざるー」とらんせ。
だけど即死のせざるに返事はない。返事ができるはずない。
「これでお兄さんの仇は一人討てたわ」
「そんな‥‥せざる、あたしを守るために?」
私は突然のことに思考が追いつかなかった。死んだ?死んだのよね?
少女がメラメラとらんせを見つめて炎を出そうものだから、私は少女めがけて剣を投げた。だけど避けられてしまった。
「さすが盗賊ね」
「盗賊? 何のこと?」
「とぼけたって無駄よ」
少女がメラメラと私に向かって炎を投げた。
私はよけた。
「やめて!」
そう言い、らんせは私の投げた剣を拾い、少女をさした。
そしたら少女は倒れてしまった。
「これ以上‥‥あたしの大切な人を‥‥奪わないで‥‥」
らんせは少女を剣でプスプスと刺す。
私は思考が追いつかなかった。
らんせがやったの?
「返してよ‥‥あたしの大切な‥‥せざるを返して‥‥」
泣いてる。泣いている上に怒ってる。
私はいつもと違うらんせに硬直していた。
これは夢なんだ。
きっとこわい夢を見てるにちがいない。
これが現実なわけない。
らんせはそんなことしない。
いつものらんせじゃない。
倒れてる少女はもう人の形をしてなくて、誰かが見つけた時にはらんせは「人殺し」と扱われ、死刑になった。
もしかしたららんせもせざるのことが好きだったのかな?
考えてみればあるかも。
私には入りきれない二人の仲があった。
私には内緒で付き合っているんじゃないかという不安がよぎった。
私は近くにいながら何もできなかった。
後で村の人に話を聞いてみれば兄を殺した敵討ちの旅に少女は出ていたらしい。
それで犯人がわからないうちに暴走したかもしれないと。
もういや。
こんなのが現実にあるなんて信じたくない。
信じられない。
お願い、誰か私をこわくて悪い夢から覚まさせて下さい。
らんせとせざるは天国で幸せに過ごしているかもしれないと思うと憎らしく思えてきた。
王様が「せざる、らんせ‥‥」とむせび泣いていた。
「その名前聞きたくない」
「どうしたのじゃ?」
せざるはらんせのことは庇っていた。
だけど、私のことは庇わなかった。
結局弱い方の味方なのね。
だけど、せざるのやることが普段はカッコいいのに‥‥らんせにするなんて‥‥今まで誤魔化していた、自分の気持ち。
らんせはライバルだった‥‥。
「前に進みましょう。
今更どうすることもできないし、どうにもならない」
傷を癒すために自分自身に向けての言葉。
これははじめから報われない恋だった。
この世界に叶わない恋なんてなければいいのに。
だけど、何でいつの時代にも叶わない恋が存在するのだろう?
恋が叶う瞬間はどんな瞬間なのか今となっては想像もつかない。
「王様、私はあなたを守るために戦います」
前に進むためにはお姫様と王様の護衛しかないと思った。
守りたいものを守るために強くなるしかないの。
私は一人で魔王を倒して、お城とか、王様、お姫様、元に戻した。
だけど、恋は報われない。
一年前の幼なじみと再開した。
「どうしたの?」
わたしより低くはないけど、小柄で失恋した名前も聞きたくないあの人とは正反対。
「私は‥‥」
そう、私は生きてる幼なじみと付き合うことにした。
一番好きな人と報われなかったけど、二番目に好きな人と報われた。
これでよかったのかな?
二番目から一番目になれる日がこれたら‥‥、あの失恋は懐かしい思い出になるよね?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
エレンディア王国記
火燈スズ
ファンタジー
不慮の事故で命を落とした小学校教師・大河は、
「選ばれた魂」として、奇妙な小部屋で目を覚ます。
導かれるように辿り着いたのは、
魔法と貴族が支配する、どこか現実とは異なる世界。
王家の十八男として生まれ、誰からも期待されず辺境送り――
だが、彼は諦めない。かつての教え子たちに向けて語った言葉を胸に。
「なんとかなるさ。生きてればな」
手にしたのは、心を視る目と、なかなか花開かぬ“器”。
教師として、王子として、そして何者かとして。
これは、“教える者”が世界を変えていく物語。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる