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番外編 サクラノ花びら
第1話
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わたし、桜さほ。
身長146センチ。小学五年生。血液型は、BO型。
誕生日は1月9日生まれのやぎ座。
性格は、わがまま、生意気、マイペース。
少女漫画は読まなくて、少年漫画ばかり読んでいる。
わたしには兄が二人いて、
一番上のお兄ちゃんがサクラノお兄ちゃんで、小学六年生。とっても優しいの。
だけど、苗字が「桜」なのに名前が「サクラノ」なんて変な感じするなあ。
二番目のお兄ちゃんは、双子の兄で、花びらお兄ちゃんっていうけど、身長が144センチというわたしよりも低いの。ガーン。
おかげで、わたしはクラスの男子に「巨人」とからかわれ、お兄ちゃんは「小人」って言われる始末。
サクラノお兄ちゃんはどうかって?
サクラノお兄ちゃんはわたしより背が高いけど、わたしが3センチのヒールを履くとお兄ちゃんの身長を抜かしちゃうの。
だから、ヒールのある靴を履けないでいるし、1センチや2センチのヒールなんて売ってない。
サクラノお兄ちゃんも学年の中では小柄な方になるらしい。
サクラノお兄ちゃんも、花びらお兄ちゃんも、男の子なんだから、わたしより大きくなってよ。
そんなわたしに一歳年上の憧れの先輩がいて、身長149センチのためにわたしが3センチとヒール履くと同じくらいになるの。
車悪先輩っていうんだけど、かっこいいの。
同級生の中では小柄な部類に入るけど、年下には人気で、わたしもその中の一人。
サクラノお兄ちゃんと車悪先輩が仲良しだから、よく家に来るの。
何度みても、かっこいい‥‥。
わたしのママもパパも共働きで、よくお兄ちゃんと遊んだ記憶があるの。
ママは看護師で、パパは会社員。
「ブラコン」と言われる程お兄ちゃん大好き。
時々花びらお兄ちゃんと喧嘩することはあっても、仲良しなの。
サクラノお兄ちゃんから「将来大人になったら結婚しような」なんて言われてるけど、「兄妹なんだから結婚できないよ」と返している。
悲しいのが、サクラノお兄ちゃんと花びらお兄ちゃんで、わたしの取り合いをすること。
二人とも妹大好きだから、ひとりじめしたがるの。
「わたしは二人の妹だよ」
「それじゃ、駄目なんだ‥‥」と花びらお兄ちゃん。
「そうだ、さほ。」とサクラノお兄ちゃん。「俺だけを見てよ。一生そばにいよう?」
どうしてだかわからないけど、昔からサクラノお兄ちゃんは優しいけど、独占欲が強くて嫉妬深い。
例え、花びらお兄ちゃんでも許さなかったし、パパでさえも取り返しにくるくらいだった。
唯一許してくれるのはママと女友達ぐらいで、男友達なんか作ればサクラノお兄ちゃんは嫉妬するし、喧嘩にもなる。
だから、わたしに男友達はいない。
花びらお兄ちゃんは、「さほを束縛しすぎ」といつもサクラノお兄ちゃんと喧嘩していた。
花びらお兄ちゃんは意地悪だけど、わたしのプライバシーは守ってくれるし、クラスも毎年違うから、学校では一緒に過ごさないことが多い。
近所のおばさんによると「サクラノ君、本当は桜家と血のつながり」がないと聞かされたけど、わたしは信じなかった。
しまいには「花びら君、さほちゃんと異母兄妹にあたるらしいよ」と言われて悔しくなって「あっそ」と言い、その場を離れることにした。
ママがBB型で、パパがO型。
花びらお兄ちゃんがAO型。
サクラノお兄ちゃんがAB型。
確か、B型とO型の間には、B型かO型しか生まれないはず‥‥。
検査ミス?何回検査してもそうだったらしい。
A型とかAB型って生まれるかな?
ううん、きっとみんな本当の血のつながった家族だよ。
わたし、信じてる。
だけど、明らかに矛盾してる。
パパが170センチで、ママが160センチで、小学生の頃から身長が高かったらしいけどお兄ちゃんたちは低い。
サクラノお兄ちゃんが白人で、金髪に青い目。
花びらお兄ちゃんが黒人。
パパとママとわたしは日本人の黄色人種で黒髪黒目。
黄色人種から白人とか黒人とか生まれるかな?
黒髪黒目の両親から、金髪青い目の子どもが生まれるかな?
クラスの友達にも疑われたけど、わたし信じてる。
本当の血のつながった兄妹ということを。
身長146センチ。小学五年生。血液型は、BO型。
誕生日は1月9日生まれのやぎ座。
性格は、わがまま、生意気、マイペース。
少女漫画は読まなくて、少年漫画ばかり読んでいる。
わたしには兄が二人いて、
一番上のお兄ちゃんがサクラノお兄ちゃんで、小学六年生。とっても優しいの。
だけど、苗字が「桜」なのに名前が「サクラノ」なんて変な感じするなあ。
二番目のお兄ちゃんは、双子の兄で、花びらお兄ちゃんっていうけど、身長が144センチというわたしよりも低いの。ガーン。
おかげで、わたしはクラスの男子に「巨人」とからかわれ、お兄ちゃんは「小人」って言われる始末。
サクラノお兄ちゃんはどうかって?
サクラノお兄ちゃんはわたしより背が高いけど、わたしが3センチのヒールを履くとお兄ちゃんの身長を抜かしちゃうの。
だから、ヒールのある靴を履けないでいるし、1センチや2センチのヒールなんて売ってない。
サクラノお兄ちゃんも学年の中では小柄な方になるらしい。
サクラノお兄ちゃんも、花びらお兄ちゃんも、男の子なんだから、わたしより大きくなってよ。
そんなわたしに一歳年上の憧れの先輩がいて、身長149センチのためにわたしが3センチとヒール履くと同じくらいになるの。
車悪先輩っていうんだけど、かっこいいの。
同級生の中では小柄な部類に入るけど、年下には人気で、わたしもその中の一人。
サクラノお兄ちゃんと車悪先輩が仲良しだから、よく家に来るの。
何度みても、かっこいい‥‥。
わたしのママもパパも共働きで、よくお兄ちゃんと遊んだ記憶があるの。
ママは看護師で、パパは会社員。
「ブラコン」と言われる程お兄ちゃん大好き。
時々花びらお兄ちゃんと喧嘩することはあっても、仲良しなの。
サクラノお兄ちゃんから「将来大人になったら結婚しような」なんて言われてるけど、「兄妹なんだから結婚できないよ」と返している。
悲しいのが、サクラノお兄ちゃんと花びらお兄ちゃんで、わたしの取り合いをすること。
二人とも妹大好きだから、ひとりじめしたがるの。
「わたしは二人の妹だよ」
「それじゃ、駄目なんだ‥‥」と花びらお兄ちゃん。
「そうだ、さほ。」とサクラノお兄ちゃん。「俺だけを見てよ。一生そばにいよう?」
どうしてだかわからないけど、昔からサクラノお兄ちゃんは優しいけど、独占欲が強くて嫉妬深い。
例え、花びらお兄ちゃんでも許さなかったし、パパでさえも取り返しにくるくらいだった。
唯一許してくれるのはママと女友達ぐらいで、男友達なんか作ればサクラノお兄ちゃんは嫉妬するし、喧嘩にもなる。
だから、わたしに男友達はいない。
花びらお兄ちゃんは、「さほを束縛しすぎ」といつもサクラノお兄ちゃんと喧嘩していた。
花びらお兄ちゃんは意地悪だけど、わたしのプライバシーは守ってくれるし、クラスも毎年違うから、学校では一緒に過ごさないことが多い。
近所のおばさんによると「サクラノ君、本当は桜家と血のつながり」がないと聞かされたけど、わたしは信じなかった。
しまいには「花びら君、さほちゃんと異母兄妹にあたるらしいよ」と言われて悔しくなって「あっそ」と言い、その場を離れることにした。
ママがBB型で、パパがO型。
花びらお兄ちゃんがAO型。
サクラノお兄ちゃんがAB型。
確か、B型とO型の間には、B型かO型しか生まれないはず‥‥。
検査ミス?何回検査してもそうだったらしい。
A型とかAB型って生まれるかな?
ううん、きっとみんな本当の血のつながった家族だよ。
わたし、信じてる。
だけど、明らかに矛盾してる。
パパが170センチで、ママが160センチで、小学生の頃から身長が高かったらしいけどお兄ちゃんたちは低い。
サクラノお兄ちゃんが白人で、金髪に青い目。
花びらお兄ちゃんが黒人。
パパとママとわたしは日本人の黄色人種で黒髪黒目。
黄色人種から白人とか黒人とか生まれるかな?
黒髪黒目の両親から、金髪青い目の子どもが生まれるかな?
クラスの友達にも疑われたけど、わたし信じてる。
本当の血のつながった兄妹ということを。
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