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番外編 恋のライバルはいちえちゃん~異世界編~
第1話
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「 宇佐木《うさぎ》君」
あたしの幼馴染みの宇佐木君に会った。
今は、恋に悩みたいお年頃。
あたしの理想とする王子様を発見したいな。
発見できなくても、作ればいいの。
鼻くそほじっても、あぐらかいても、爪かんでも、お風呂1日くらい入らなくても、
あたしらしく生きれればいいの。
結婚なんて楽勝。
嘘ついてればできてしまうの。
だけど、幼なじみだけは騙せない。
幼なじみなんて、あたしの本性とか知ってるもの。
幼なじみの牛縞君。
嫌な思い出とかあったよ。
あたしに「デブ」「最近、太ってきてね?」とか言ってきたり、
お団子ヘアーにした時なんか「おばさんみたい」とケラケラ笑われた時には、堪忍袋の尾が切れていた。
「思うんだけどさ」
「何?」
あたしは、不機嫌そうに返事をした。
どうせ、あたしのことを馬鹿にしたいだけでしょ?
「髪が可愛いと思うんだけどさ…」
へ?
あたしの顔は真っ赤になっていた。
牛縞君の口から、そんな言葉が出るとか思ってなかったから。
「どんなヘアースタイルがいいかな…?」
「どんなヘアースタイルだっていいんだよ。
とにかく、お団子以外にしろよな」
「どんなって何よ?」
牛縞君とあたしは、一緒にいればすぐに喧嘩ばかりしていた。
喧嘩だけで、1日過ごせるんじゃないかってくらい。
牛縞君があたしを好きとか絶対にないよ。
何でも知ってる幼なじみだし、
会えば喧嘩ばかりだし、
あたしのことをからかうけど、
褒めたことはないし、
優しくされたこともないし、
ピンクと赤は嫌いな色と聞いたことあるし、
嫌いな食べ物はいちごみたいだし、
あたしとは趣味が合わないもん。
だけど、不思議なくらい一緒にいるのはどうしてだろう?
あいつのことは大嫌いなはずなのに。
嫌いなら、無視していけばいいのに。
嫌いで無視する人、
嫌いだから喧嘩する人、
どんな違いがあるのかな?
どんな髪型にしようかな?
鏡の前で、自分自身を見つめる。
別に、牛縞君のためじゃないからね。
ツインテールがいいかな?
可愛い…。
よしっ、明日この髪型と決めたら、ダイエットのために軽く筋トレして早めに寝るか。
そして、ツインテールで牛縞君に会いに行った。
靴下はワンポイントなし、いちごはどこにもない。
あたし、変わるって決めたの。
いちごとか、ピンクとか、赤とか、お団子とはさよならするって決めたの。
牛縞君が顔を真っ赤にしながら、「お前、可愛いじゃん」と呟いた。
本当に牛縞君なの? 信じられない。
嬉しすぎて、跳びはねそうだった。
あたしはそこで、牛縞君が好きだと自覚するようになった。
ある時、森の中で見てしまったんだ。
牛縞君が市江ちゃんに告白されるところを見てしまった。
「牛縞君が好き」
「ごめん、好きな人がいるんだ」
牛縞君の好きな人って、誰だろう?
そんな人いたら、嫉妬しちゃうな。
「好きな人って誰のこと?」
「それは誰にも言えない」
牛縞君の好きな人は、あたしも気になる。
あたしは小学生の時からずっと牛縞君といるけれど、好きな人のことは教えてくれない。
小学生のころは純粋に、恋バナがしたくて、好きな人が誰なのか聞いていたけれど、今は好きな人があたしであるかどうかの確認のために知りたかった。
牛縞君はうるさいやつという認識くらいで、恋愛感情とかなかったから。
牛縞君のことを改めて見ると、かっこいいかも。
小さい頃から仲良しで、全然そんなに意識したことなかった。
「好きな人って、もしかして、苺野さん?
いつも、一緒にいるし、他の女子のことは避けるのに、苺野さんとはずっと一緒にいるから」
「関係ない。あいつと俺はただの幼なじみでしかないから」
牛縞君は、他の女の子と話とかしなくなって、避けるようになっていた。
「じゃあな」
「待ってよ」
やばい。
あたしは、その場を離れた。
だけど、すぐに見つかった。
「さあ、帰ろうか」
「うん」
よかった。
話、聞いたことばれてない。
「また、お風呂入ってないだろ?」
一日くらい、入らなくてもいいかなって思っていたのに。
「そんなこと、めんどくさいし」
「女の子なんだから、それくらいしろよ」
あたしには、実はもう一人幼馴染がいて、宇佐木《うさぎ》君だ。
私には牛縞君に対する思いもある。
だけど、その頃には、あたしは宇佐木君が好きになっていた。
真面目で、優しいところに惹かれていった。
あたしは自分の気持ちにけじめをつけるために、
どんなあたしも受け入れてくれるかどうか試すために、
肩まで長かった青い髪を、ショートカットにした。
牛縞豊君の答えは、ひとつ。
「似合ってんじゃん」
「じゃあ、あたしと付き合ってくれる?」
「そこまで言うなら」
あたしと幼馴染みの豊君は、めでたくカップルになれた。
あたしの幼馴染みの宇佐木君に会った。
今は、恋に悩みたいお年頃。
あたしの理想とする王子様を発見したいな。
発見できなくても、作ればいいの。
鼻くそほじっても、あぐらかいても、爪かんでも、お風呂1日くらい入らなくても、
あたしらしく生きれればいいの。
結婚なんて楽勝。
嘘ついてればできてしまうの。
だけど、幼なじみだけは騙せない。
幼なじみなんて、あたしの本性とか知ってるもの。
幼なじみの牛縞君。
嫌な思い出とかあったよ。
あたしに「デブ」「最近、太ってきてね?」とか言ってきたり、
お団子ヘアーにした時なんか「おばさんみたい」とケラケラ笑われた時には、堪忍袋の尾が切れていた。
「思うんだけどさ」
「何?」
あたしは、不機嫌そうに返事をした。
どうせ、あたしのことを馬鹿にしたいだけでしょ?
「髪が可愛いと思うんだけどさ…」
へ?
あたしの顔は真っ赤になっていた。
牛縞君の口から、そんな言葉が出るとか思ってなかったから。
「どんなヘアースタイルがいいかな…?」
「どんなヘアースタイルだっていいんだよ。
とにかく、お団子以外にしろよな」
「どんなって何よ?」
牛縞君とあたしは、一緒にいればすぐに喧嘩ばかりしていた。
喧嘩だけで、1日過ごせるんじゃないかってくらい。
牛縞君があたしを好きとか絶対にないよ。
何でも知ってる幼なじみだし、
会えば喧嘩ばかりだし、
あたしのことをからかうけど、
褒めたことはないし、
優しくされたこともないし、
ピンクと赤は嫌いな色と聞いたことあるし、
嫌いな食べ物はいちごみたいだし、
あたしとは趣味が合わないもん。
だけど、不思議なくらい一緒にいるのはどうしてだろう?
あいつのことは大嫌いなはずなのに。
嫌いなら、無視していけばいいのに。
嫌いで無視する人、
嫌いだから喧嘩する人、
どんな違いがあるのかな?
どんな髪型にしようかな?
鏡の前で、自分自身を見つめる。
別に、牛縞君のためじゃないからね。
ツインテールがいいかな?
可愛い…。
よしっ、明日この髪型と決めたら、ダイエットのために軽く筋トレして早めに寝るか。
そして、ツインテールで牛縞君に会いに行った。
靴下はワンポイントなし、いちごはどこにもない。
あたし、変わるって決めたの。
いちごとか、ピンクとか、赤とか、お団子とはさよならするって決めたの。
牛縞君が顔を真っ赤にしながら、「お前、可愛いじゃん」と呟いた。
本当に牛縞君なの? 信じられない。
嬉しすぎて、跳びはねそうだった。
あたしはそこで、牛縞君が好きだと自覚するようになった。
ある時、森の中で見てしまったんだ。
牛縞君が市江ちゃんに告白されるところを見てしまった。
「牛縞君が好き」
「ごめん、好きな人がいるんだ」
牛縞君の好きな人って、誰だろう?
そんな人いたら、嫉妬しちゃうな。
「好きな人って誰のこと?」
「それは誰にも言えない」
牛縞君の好きな人は、あたしも気になる。
あたしは小学生の時からずっと牛縞君といるけれど、好きな人のことは教えてくれない。
小学生のころは純粋に、恋バナがしたくて、好きな人が誰なのか聞いていたけれど、今は好きな人があたしであるかどうかの確認のために知りたかった。
牛縞君はうるさいやつという認識くらいで、恋愛感情とかなかったから。
牛縞君のことを改めて見ると、かっこいいかも。
小さい頃から仲良しで、全然そんなに意識したことなかった。
「好きな人って、もしかして、苺野さん?
いつも、一緒にいるし、他の女子のことは避けるのに、苺野さんとはずっと一緒にいるから」
「関係ない。あいつと俺はただの幼なじみでしかないから」
牛縞君は、他の女の子と話とかしなくなって、避けるようになっていた。
「じゃあな」
「待ってよ」
やばい。
あたしは、その場を離れた。
だけど、すぐに見つかった。
「さあ、帰ろうか」
「うん」
よかった。
話、聞いたことばれてない。
「また、お風呂入ってないだろ?」
一日くらい、入らなくてもいいかなって思っていたのに。
「そんなこと、めんどくさいし」
「女の子なんだから、それくらいしろよ」
あたしには、実はもう一人幼馴染がいて、宇佐木《うさぎ》君だ。
私には牛縞君に対する思いもある。
だけど、その頃には、あたしは宇佐木君が好きになっていた。
真面目で、優しいところに惹かれていった。
あたしは自分の気持ちにけじめをつけるために、
どんなあたしも受け入れてくれるかどうか試すために、
肩まで長かった青い髪を、ショートカットにした。
牛縞豊君の答えは、ひとつ。
「似合ってんじゃん」
「じゃあ、あたしと付き合ってくれる?」
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