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番外編 左目に隠された不思議な力は~高橋家の場合~

第2話

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 僕の好きな子は、ゆりまだけだ。。
 だけど、告白をいつまでもできないでいる。

「さて、私たちもそろそろ行くか」
「どこに?」
「さあね」
 
 僕とゆりまの二人となった。
「ねえ、私、ずっと前から高橋君のことが気になっていたんだけど」
「それって???」
 告白のような予感はしたけれれど、生まれてから告白されたことはない。
「高橋君って、今彼女とかいないの?」
「いないけど」
「なら、私と付き合わない?」
「付き合うって・・・」
「恋人になるってこと」
「君がそうしたいなら・・・・」
「なら、決まりだね」

 いざ、付き合ってみると、ゆりまに対する思いが変わった。
 僕が守ってやらなくちゃいけない誰よりも大切な女と認識するようになった。

「ゆりま、行こう」
「どこへ?」
「どこでもいいんじゃないかな」
「彼女なら、何でも教えてよ」
「彼女でも、教えることができるものと、できない物があるの」
「意地悪」
 
 二人で行けば、知らない人が現れた。
「いけませんね。幸せになるとかいいですか」
「僕は、幸せじゃない」

「誰、この人?」
「近づくな。ずっと僕の近くにいるんだ」

     ゆりまだけは、守ってみせる。
 そんな僕の思いは、悲劇を起こすと知らずに
「幸せになってはいけないですよ」

 知らない人がゆりまに鎌で襲い掛かった。
「ゆりま、逃げるんだ」
    ゆりまは、走って逃げて行く。
    だけど、知らない人はそれを追いかけてー。
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