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番外編 世界でたった一人の魔法少女

エピローグ

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 戦う魔法少女。
 身長151、0センチも低い少女が21世紀の世を一人で戦う。

  彼女は実年齢600歳となる。
 何故、600歳なのか?

 現在は2100年。
 彼女は15世紀のヨーロッパ生まれ。

 1年に100歳しか年をとらないために、
 今は、肉体年齢が15歳です。

 600歳で、15歳。
 500歳で、14歳。
 400歳で、13歳。
 300歳で、12歳。
 200歳で、11歳。
 100歳で、10歳。

 こんな体質になったのは、9歳の頃になります。

  やっと、600歳。
 やっと、15歳になれたよ。

 昔の町なみとすっかり変わってきたし、
 農家は減る。
 紙で読む本が電子書籍へ変わっていったし、
 セーラー服は男の子のファッションじゃなくて、女の子のファッションへと変わった。

 21世紀の終わりでやっと15歳。
 20世紀の終わりでやっと14歳。
 19世紀の終わりでやっと13歳。
 18世紀の終わりでやっと12歳。
 17世紀の終わりでやっと11歳。
 16世紀の終わりでやっと10歳。

 まともに年をとれたのは9歳までかな?

 ママが不老長生を目指すのがいけないんだ。
 結局、ママは今ここにいないけどね。

 ママは30代で、不老長生になり、
 実際は、老化を遅くしたり、寿命を長くするだけだけど、
 40代でこの世を去った。

 どの道、カテホーウイルスさえ開発されれば終わりだけどね。
 
 カテホーウイルスは、糧保社長が、不老長生になってしまった魔法少女を終わらせる。

 カテホーウイルスの開発は、22世紀になってかららしい。
 予定は、22世紀の1月1日。
 
 明日か。
 12月31日で誕生日を迎えて、明日で終われるのか。

 あーしが生まれたのは、15世紀。
 12月31日。
 
 不老長生を人類が目指していたのは、
 昔からあったけど、
 見つけたのは15世紀の頃。

 あーしが9歳の誕生日を迎えた。
 この時、不老長生がどういったものかわかっていれば、ママのこと止めていたと思う。

 だけど当時のあーしは、不老長生なんて聞いたら、
 長生きできるとか、しわしわのおばあちゃんにならなくていい
 なんていうことしか頭になかった。

 不老長生はならない方がいい。
 経験したあーしが言うのだから、間違いはないはず。

 ママは28歳で妊娠して、29歳であーしを産んだ。
 25を越えただけで、「ババアから生まれた子供」とよく言われた。
 当時は25歳越えての出産は珍しかった。

 ママが「魔法少女になれば不老長生になれる」と言うから、喜んで魔法少女になった。
 魔法少女は感染によるもので、少女だけが感染する病気だった。

 パパはあーしが8歳の頃からいないから、
 その時からママの言いなりだった。

 魔法少女が生まれたのも15世紀から。

 9歳の頃のあーしは純真で、人を疑うことなんかなかった。

 言い忘れていたけどあーしは、ユーズ。
 9歳になるまではどこにでもいるような女の子だった。

 魔法少女の始まりも、魔法少女の終わりも感染症からでした。

 魔法少女がどういったものかの詳しい説明がない中、物語が進んでいき、後から明かされる。
 何故、ここまでして説明がなされていなかったかは簡単です。
 魔法少女ってものを理解している人がいないからです。
 理解が浅いのは、とても怖いことなんです。
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