上 下
163 / 393
番外編 世界でたった一人の魔法少女

第4話

しおりを挟む
 宇宙の話じゃない。
 宇宙の外の宇宙、つまり宇宙外だ。

 そんな世界があるなんて信じられるかな?
 私、ここで生きて地球は22世紀を迎えた。
 私の生きていた21世紀はもうないし、姉もいない。
 もしかしたら、姉たちの子孫はいるかもしれない。
 
 21世紀だった頃に、私が行方不明扱いとなったけど、22世紀でやっと地球に帰ってこれた。
 だけど、地球の人たちは誰も私を知らない。

 私は世界でたった一人の‥‥。
 これ以上は辛くなる。

 とにかく、私は22世紀で魔法少女として、地球で戦わなくてはならない。
 21世紀にはいなかったカテホーという敵と。
 いたのかもしれないけど、21世紀では認識されてなかったのかもしれない。

「やっと覚醒できたか」
 21世紀で、私が魔法少女になる前に地球で出会った子どもに会った。
「誰‥‥?あなたは何者?」
「自分で魔法少女になると交わしておきながら、そりゃないさ。
オラは、ウサ。
魔法少女で言うそなたのマスコット的存在かな。
実年齢は地球で言えば100歳越えかな?」
「100歳?」
「オラが生まれたのは21世紀だから、あれから22世紀になっているし、適当にな。
実際はオラ自身が自分の年齢わからなくなっているしな。
とにかく、オラの記憶を一部植え付けたから、頑張れ」
 そんな無責任な‥‥!
 あの男の子の言うことは本当だったんだ‥‥。
しおりを挟む

処理中です...