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読み切り 第1章

第2話

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 異世界に来たら、やること。
 うん、何も考えていないし、初期装備はレイピア以外、何も持っていない。

 僕はいつも計画性とかないし、「無鉄砲」なんて学校のクラスメートから言われたこともあったけど、考えても仕方のないこともあるのに、どうするかばかり練っても先に進まないとしか思えなかった。

 僕が勇者になったらやることと言えば、仲間集めかな。
 よくファンタジー小説、ゲーム、少年漫画とかでは仲間集めからスタートすると言うし、そこから始めようと思っていても、何もないところからどうやって仲間集めをするとかは、うむ、何も考えていない。

 まずはパートナーとか相棒とかその存在がほしいなと思っていた。
 だけど、ここで世界を滅ぼすとかいう魔王の存在がないから、魔王とかの情報が聞きたい。

 勇者と言えば、お嬢様が勇者として選ばれたり、
 勇者騎士なんて言うのもいいな。
 貧しい村娘とか、お姫様が勇者というのは定番の話だから、僕としてはあまり面白くない。
 ハーフエルフとか、ハーフドワーフとかもいいな。
 
 武器は剣なんて当たり前だし、ブーメラン、槍、斧、銃、小柄な勇者が大きくて重そうなものを持つ両手剣、老人や小さな男の子がギャップを感じさせるような鞭とか、短剣もいいな。

 これは妄想の範疇だから、実際はどうなるかなんてわからないし、イメージ通りじゃないことも考えられなくもない。
 勇者をどうやって探して見つけるか。

 まずは町とか城まで行ってみて、いろんな人たちの話を聞いてみよう。
 僕はどんなことができるかもわかっていないし、小さなことからクリアしてみよう。
僕は13歳になったばかりの頃に異世界に迷い込んでは、異世界の冒険にはまりだした一人の少年でしかすぎないかもしれないけど、世間的に成人を迎えていないような子供が、やたらいろんなことに首を突っ込むなと思うかもしれないけど、僕の気持ちはすでに大人で、一人の自我を持つ若者として、一人前の勇者としてまわりから見てほしい承認欲求は、この年代からしてみれば強いほうだと予想ができる。

 そこで、当てもなく、適当に歩いているので、詳しい場所は把握してないけど、多分は城下町と言われているところを歩いていると「勇者募集!!」という大きな見出しのポスターを見つけた。
 壁に貼ってあるポスターは「勇者募集」以外にも、右から順に「魔法使い募集」、「賢者募集」とかいろいろなポスターを貼ってあったけど、僕は勇者以外の記事に興味がなかった。
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