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第0章
第3話
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目的と場所にはたどり着けずにいたけど、ここで研究所にヒビが入った。
「一体、何が起こった!?」
「魔力の波動を感じる場所に、行きますわ」
「魔力に、波動なんてあるん・・・・?」
走るニーノの後を追って、そこでたどり着いたのは、研究員を倒し、ワンエイスたちを助け出している、左目を髪で隠し、背中までの長い髪を持つ薄い紫髪の、たった一人の小さな尖った耳を持つエルフだった。
「リコルド・・・」
僕は、その子の名前を呼んだ。
三つ子ではないけど、三姉妹の長女で、性格も穏やかで、気品があり、常識的なニーノとは正反対の勇者の使命を持ったお嬢様で、その実力はニーノを超えていて「勇者嬢」として、世間に認められるぐらいだった。
ちなみに、ニーノは人間の方の血が濃いクウォーターエルフで、そのためか人間の耳を持ち、知能も人間の子供並みでしかないが、こちらはエルフの方の血が濃い方のクウォーターエルフであり、リコルドはエルフ特有の尖った耳を持ち、身体能力や知能も、人間の子供とは思えないくらいだった。
同じように勇者の予言を受けていても、素質はリコルドの方があった。
リコルドの方が勇者として覚醒した年齢は早いし、一般人の中からは強いかもしれないけど、数々の勇者の中では、ニーノが最弱勇者であるのに対して、リコルドは最強の勇者だ。
「リコルド様・・・、どうしてここにいらっしゃいますの?」
ニーノが、驚きを隠せないでいた。
「そんなことは、決まっているのです」
リコルドは、一人称は「あたし」のなのです口調。
長い剣を腰にしまいながら、話す。
「あたしも、ワンエイスの研究所を壊し、ワンエイスたちを助けるようにと、言われたからなのです。
アイリス様や、毒蛇様も、あたしが助けて救出したのですよ」
すごい・・・・。
こんな小さな体で、どうしてこんな力を発揮できるんだ?
彼女こそが、予言の通りの、世界を救出すると言う、本物の「ちびっ子勇者」だ。
間違いない。
二人は、幼い頃に「左目に力を宿したちびっ子勇者の予言を受けていた」らしいけど、どちらが真の勇者になれるのかは、この時ははっきりしていなかったそうだ。
「あたち達が、迷子になっている間に、研究所の中から、囚われている人たちを見つけ出すなんて・・・・」
俺も人のことは言えないけど、迷子になったのは、間違いなく、君が極度の方向音痴で、情報のない中、突っ走るからだろう?
「あたしは、無謀なことはしないのですよ。
地図とかも、持ってきているのです」
「一体、何が起こった!?」
「魔力の波動を感じる場所に、行きますわ」
「魔力に、波動なんてあるん・・・・?」
走るニーノの後を追って、そこでたどり着いたのは、研究員を倒し、ワンエイスたちを助け出している、左目を髪で隠し、背中までの長い髪を持つ薄い紫髪の、たった一人の小さな尖った耳を持つエルフだった。
「リコルド・・・」
僕は、その子の名前を呼んだ。
三つ子ではないけど、三姉妹の長女で、性格も穏やかで、気品があり、常識的なニーノとは正反対の勇者の使命を持ったお嬢様で、その実力はニーノを超えていて「勇者嬢」として、世間に認められるぐらいだった。
ちなみに、ニーノは人間の方の血が濃いクウォーターエルフで、そのためか人間の耳を持ち、知能も人間の子供並みでしかないが、こちらはエルフの方の血が濃い方のクウォーターエルフであり、リコルドはエルフ特有の尖った耳を持ち、身体能力や知能も、人間の子供とは思えないくらいだった。
同じように勇者の予言を受けていても、素質はリコルドの方があった。
リコルドの方が勇者として覚醒した年齢は早いし、一般人の中からは強いかもしれないけど、数々の勇者の中では、ニーノが最弱勇者であるのに対して、リコルドは最強の勇者だ。
「リコルド様・・・、どうしてここにいらっしゃいますの?」
ニーノが、驚きを隠せないでいた。
「そんなことは、決まっているのです」
リコルドは、一人称は「あたし」のなのです口調。
長い剣を腰にしまいながら、話す。
「あたしも、ワンエイスの研究所を壊し、ワンエイスたちを助けるようにと、言われたからなのです。
アイリス様や、毒蛇様も、あたしが助けて救出したのですよ」
すごい・・・・。
こんな小さな体で、どうしてこんな力を発揮できるんだ?
彼女こそが、予言の通りの、世界を救出すると言う、本物の「ちびっ子勇者」だ。
間違いない。
二人は、幼い頃に「左目に力を宿したちびっ子勇者の予言を受けていた」らしいけど、どちらが真の勇者になれるのかは、この時ははっきりしていなかったそうだ。
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