ざまあニート系ロリは、水の聖女として復讐を始める

野うさぎ

文字の大きさ
上 下
14 / 16
第2章 ざまあ幼女の氷雨ヒサメは、水の聖女

第1話 大好きな叔父さん

しおりを挟む
 あたくしは、氷雨《ひさめ》ヒサメ。
 セーラー服に、スカーフを巻いている。
 そして、鮫のぬいぐるみリュックをしょっている。
 暑すぎる真夏以外は、鮫のパーカーを着ている。
 黒のタイツに、ニーハイブーツをはいている。

 緑色の髪を、2本の三つ編みにしている。
 鮫のぬいぐるみがついたヘアーゴムを使っている。
 深緑色の瞳を持つ。

 魔法属性は、水。
 どうやら、水の聖女と呼ばれるものらしい。

 好きな動物は、鮫。
 血液型は、О型。
 夏生まれ。
 身長は、150センチ代。
 背の順にすると、1番前ということではないけれど、クラスの中では小柄の部類に入る。
 バストは、AAAAAカップという、ひとつのアルファベットが5個つくくらいの小ささで、まだ成長途中だと思いたい。
 
 幼馴染の鈴木君に好意を持っているけど、告白できないでいる。

 両親はすでに離婚していて、母親が違う人と再婚してからは、氷雨という苗字になっている。
 だから、母親は血がつながっているけど、父親は全然違う人。

 学校は嫌いで、ほぼニートと近い状態になっている。
 喧嘩は弱くて、いつも負けてばかり。

 学校に行くときは、薄紫色のランドセルに、鮫の絵柄のランドセルカバーをつけての登校だった。

 あたくしには、氷雨《ひさめ》ひさめ叔父さんという、血のつながらない父親の弟がいる。
 髪は、緑色の1本の三つ編みにしている。

 どうして、同じ名前と苗字なのかというと、これは偶然一致でしかないかもしれない。
 ひさめ叔父さんも、両親が離婚しているから。

「ひさめ叔父さん、あたくしとあーそーぼ」

「全く、幼稚だなあ。

氷雨叔母さんに、そっくりだよ」

「氷雨叔母さんって、だあれ?」

「こっちの話だ」

 ひさめ叔父さんは、そう言い、そっぽを向いてしまったけれど、あたくしには何のことがよくわからなかったし、そのままスルーすることにした。

 それよりも、あたくしのやりたいことと言えば・・・・。

「ひさめ叔父さん、あたくしはブランコがしたいな。

あと、滑り台も」

「欲張りすぎじゃないのか?」

「欲張ってなんかないもん。

これって、自然なことなの。

ブランコも、滑り台も、なんでも、今しか遊べないものだから、今のうちにたーくさん、遊んでおくの」

 子供の遊びができるのは、今だけ。
 それは、あたくしもよくわかっていることだから、子供の今でしかできないことを、やっておく。

「わーったよ」

「やったあ」

 あたくしは、こうやってひさめ叔父さんと遊ぶことが多かった。

 大人になりたいあたくしと、子供のままでいたいあたくしが、両方いるような感じだった。
 聖女に選ばれたとしても、何気ない毎日を送りたかった。
 これが、あたくしの気持ち。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

伏喰童子

七転ヤオキ
ファンタジー
「はー・・・くっしゅん!!」  それは誰かのくしゃみから始まった。  日本で落ちこぼれの『ざしきわらし』として過ごしていたフクは、気づくと何もない霧の中にいた。霧の中で出会った黒い神様(?)にキスされたり、霧から助けられたと思ったらキョンシー使いの導師に襲われたり、二重人格の主人に刺されかけたりして散々な目にあう。異世界に訪問してから散々な目に遭っているが、この世界の人からは別世界からの訪問者は、みんな『悪魔』として討伐されてしまう! 「僕って今『ざしきわらし』だよね?趣味の悪いって、有名な鬼じゃないよね??」  誰もが嫌う『ゴミ掃除』に明け暮れながらも、今日も天使の目から掻い潜って生活している。  フクの世界のお釈迦さま、神様、神様が治める国の悪魔討伐隊『討伐天使』から逃れる毎日に、怯えながらもどうにか過ごしています。  一ヶ月前から、子供が消える事件が発生した。目撃者もなく、痕跡もなく消えることから、『悪魔』もしくは『悪魔付き』の仕業として調査を続けている。しかし、進展はなく、1人、また1人と子供が各地で誘拐されていく。子供の身分はバラバラ、共通点もほとんどない。フクは、『友達』から誘拐された子供を心配されるが、天使の監視を避けるために、動けずにいたところを、霧の中で出会った神様とよく似た青年が現れて・・・?

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

М女と三人の少年

浅野浩二
恋愛
SМ的恋愛小説。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...