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第1章 水属性の聖女は、鈴木氷雨なのでござる!

第2話 強敵に勝つ方法でござる!

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「必殺・・・・!」

 と、あたくしは決めポーズをしたけれど

「技はないのでござる!」

「まぎらわしいことをするな!」

 そこで、魔王が「痛い、痛い」と苦しみだした。

「効いている!?」

「残念だったでござるね、観念するのでござるよ」

「君、何もしてないけど?」

「貴様、これでわしを倒したつもりか?」

「はい、なのでござる!」

「自身満々に言うな!」

「貴様、わしの真の恐ろしさをわかっていないな?」

「そんなもの、わかるわけないでござるよ」

「堂々と、言うところじゃないから・・・」

「わしの真の恐ろしさは・・・・。

わしの真の恐ろしさとは・・・・。

何なのかわからないから、教えてくれぬか?」

「教えられないのかい!」

「実は、世間から恐れられてはいるものの、みんなが何に恐れているのかわからないのじゃ」

「これで、魔王やっていたんかい」

「よかろうでござる。

あたくしが、教えてあげようでござるよ」

「さっき、わからないって言ってなかったけ?」

「恐ろしさを作れば、いいのでござる!」

「話の論点から、ずれているよ!」

「おお・・・・!

何が言いたいのか、さっぱりわからない・・・」

「魔王も、理解してなかった」

「だけど、貴様の一言に、心を救われた。

ありがとう」

「救われるようなこと、あったけ?」

「だが、おしゃべりは終わりなのでござる!」

「それは、魔王が言うセリフだから」

「ここで、決着をつけるでござる。

水の・・・・」


「痛い、痛い、痛い!」

「まだ、呪文唱えていないけど!」

 ここで、あたくしは「覚悟するでござる!」と魔王めがけて、突進しようとしたけど

「外しているー!」

 壁に当たってしまった。

「痛い、痛い、痛い」

「攻撃、当たってないじゃん!」

「もう無理だ・・・・。

救急車を呼ぶ・・・」

「魔王も、救急車頼るんだ」

 こうして、魔王が病院に電話して、救急車に来てもらい、運ばれた。

 その様子を見た部下たちは・・・・

「よくも、魔王様を!」

「俺たちがいない間に、こてんぱにしてくれたな!」

「そもそも、叔母さん、何もしていないけど!」

「部下がトイレから戻ってくるとは、あたくしの計算が甘かったでござるか」

「それ、計算だったの?」

 こうしている間にも、あたくしとひさめ君は、たくさんの部下たちに囲まれた。

「叔母さん、これどうするの?」

「知らないでござる、自分でどうにかするでござるよ」

「そもそも、これ、叔母さんがやったことだから、叔母さんがなんとかしてよ」

「ここまででござるね」

「叔母さん?」
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