ざまあニート系ロリは、水の聖女として復讐を始める

野うさぎ

文字の大きさ
上 下
1 / 16
第1章 水属性の聖女は、鈴木氷雨なのでござる!

プロローグ

しおりを挟む
 あたくしは、鈴木《すずき》氷雨《ひさめ》なのでござる!
 一人称は「あたくし」のがござる口調。
 属性は、水。
 身長は、150センチ代。血液型は、O型。
 自他ともに認めるくらいの貧乳で、服の上からでは見えない。
 髪は緑髪で、二本の三つ編みにしている。
 嫌いなものは勉強、学校。
 夏生まれ。
 セーラー服に、赤いリボンで、セーラー服の上に、鮫のパーカーを着ている。
 黒のタイツの上に、ニーハイブーツをはいている。
 好きな動物は、鮫。

 あたくしは、水の聖女として選ばれた。
 選ばれた理由はわからないけど、とにかく選ばれた。

 あたくしの日課と言えば、炎の聖女であるカンナの野郎と、喧嘩することだった。


「おい、今、カレーパンとろうとしてないか?」

「したでござるよ」

 そのせいか、あたくしは女子を敵に回し、学校に友達がいない。
 そういえば、ギャルとかは気に入らないから「見え張っているのか?」とちょっかいかけて、太っている人の体型のことを言い、そいつとも喧嘩になった。
 
「カレーパンは、あたくしも食べたいのでござる。
よこすでござるよ」

 学食のカレーパンは、あたくしの物。
 というか、学校の物は、すべてあたくしの物。

 女子は、仲良くグループを作るけど、馬鹿じゃないかと正直思っている。
 
 カレーパンはこうして揉めている間に、男子にとられることになった。

 あたくしは、よく学校で「チビ」とか「ド貧乳」という誉め言葉を受ける。
 風が当たるみたいに、痛くない。

 あたくしには、甥っ子がいて、それがなぜかあたくしと同じ名前のひさめ君。
 緑色の髪を、一本の三つ編みにしている。
 あたくしの姉の方の息子だから、苗字は「鈴木」ではない。

「叔母さん、学校でも、そんな鮫のパーカーを着ているの?」

「悪いでござるか?」

「悪いっていうか、学校の校則で、だめじゃないの?」

「ひさめ君よ、生きるための手段を教えようなのでござる。
校則を、守る必要はないのでござるよ」

「え、どうして?」

「自分らしく生きるために必要なのでござる」

「叔母さんは、自分勝手に生きたいだけじゃないの?」

「うむ、よくぞわかったのでござるね」

「わかるも何も、いつもやっていることじゃん!」

 あたくしは、こうして甥のひさめ君と過ごすことが多い。

 そして、女ヤンキーと喧嘩してくるものの、真っ先に負けて、傷だらけで帰ってくる。

「叔母さん、その傷、どうしたの?」

 ひさめ君が、あたくしの方に駆け寄ってきた。

「人生、いろいろなことがあるでござるよ」

「かっこよくない!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

М女と三人の少年

浅野浩二
恋愛
SМ的恋愛小説。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

処理中です...