【完結R18】君を待つ宇宙 アラサー乙女、年下理系男子に溺れる

さんかく ひかる

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4章 アラサー女子、年下宇宙男子に祈る

4-10 最後に首都へ行った夜

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 流斗君がプロジェクトに入っている宇宙観測衛星の打ち上げが、延期された。
 観測データを受信するプログラムに不具合が見つかったとのことで、打ち上げは未定という。

「ちゃんと打ち上げ成功してほしいわ」
 沢井さんが心配そうにしている。
「もし打ち上げが失敗して衛星が壊れたら、二度とないでしょうからね」
「え?」
「打ち上げってお金かかるの。気象衛星とかの実用衛星なら、失敗してももう一度やるだろうけど、残念ながら、宇宙初期の信号を受信する観測衛星なんて、必要度は低いわ。復活するとしても後回しでしょうね」

「そ、そんな……」
「今回は、発射前に直せばいいだけだから、大丈夫と思うけどね」
 打ち上げが失敗したら?
 彼の理論を実証する機会が奪われることになる?
「私たちが焦ってもどうにもならないわ。朝河先生、しばらく宇宙研究センターに籠りきりみたいね。きっと不具合の解消で忙しいのね」
 流斗君が遠くの宇宙研究センターに籠っていることは、知っていた。
 だって彼のスケジュール確認は、私のルーティーンになってしまったんだもの。

「それより、環境棟の公開講座のチラシ、そろそろいいかしら?」
 沢井さんにポンと肩を叩かれた。私は相当ひどい顔をしていたようだ。
 デザイン用のアプリを立ち上げ、作りかけのファイルを読み込む。フォントを選択しグラデーションをかけたりしながら、頭の半分は別のことを考えている。


 まさか、私がウサギさまに、ロケット打ち上げ失敗を祈ったせいなの?
 そんな非科学的な思考が私を捉えて離さない。
 どうして私はウサギさまに願ったのだろう?
 世界に讃えられる彼と彼の家族を見たくなかったから。
 彼の名前をつけた法則を教科書に載せたくなかったから。
 自分の身勝手な思いから、打ち上げが本当に失敗したら?

 二度と彼と二人で会うことはない。休日にでかけることも、一緒にランチを取ることもない。
 でも、彼は宇関にいる。私はここで仕事をしている。
 関わりが少ないとはいえ、全く顔を合わせないわけにいかない。
 でも今の私は、ただのアルバイトとしても先生に顔を向けることができない。

 こんな私、捨て去りたい。
 余計な私を、消してしまいたい。


 帰宅後、私は、押入れを開けた。
 とっくに解約した通帳に、借金督促状。
 戒めとして一つだけ残し、あとは、ハサミで細かく裁断する。シュレッダーが欲しいところだが仕方ない。
 高級ヘッドフォンは、駅前のリサイクルショップに持っていこう。一円でも売れれば構わない。
 それと年賀状……これは残しておきたい。
 自らの意地で疎遠になった学校の友人たち。
 今さら、会いたい、なんて図々しいだろう。
 だけど、みんなと楽しく過ごした学校生活は大切な思い出だから。残しておきたい。

 一番の問題は、倉橋さん……母から毎年届いた誕生日プレゼントだ。
 今年貰ったものも含めてが八個もたまっている。
 これこそ、余計な私を作っているもの。
 一年に一度、祭りの時しか来ない母。
 今度こそ、本当にサヨナラしよう。
 私は包装を開けることなく箱のまま段ボールにつめ、宅配便で送り返した。
 それと……私自身のいらないものを捨てよう。

 休日、駅前の美容院にいった。
「バッサリ切っちゃって」
 腰まである伸ばした髪を、ショートヘアにしてもらった。
 美容師は何度も何度も「切っちゃっていいの?」と繰り返した。
「あはは、失恋しちゃったんです」
 あまりにベタだが、物心ついた時から伸ばした髪から解放されたかった。

 鏡に映った私は、見た目だけなら仕事ができる女かな?
 頭を振っても重くない。いちいち食事のたびに髪を抑える必要もない。
 何だ、世界は軽かったのね。この軽さなら、私はどこへでもいけそうだ。
 これならいつか、宇関の外に出られるかもしれない。
 素芦の家とも、流斗君とも、関係ない世界へ。

 なのに。
 アパートに戻ると、母がドアの前で立っていた。


 目を疑うしかない。なんでこの人がここにいるの? この人と会うのは一年に一度、宇関の月祭りの時だけだ。
「何かあったかと、心配で」
 そのように声をかけてきた人は、左手で大きな手提げ袋を持ち上げた。それは私が三日前に送り返したプレゼントに違いない。
 なるほど。
 二十年前に捨てた娘でも、プレゼントを送り返されればショックらしい。
「髪、ばっさり切ったのね。ショートも可愛いわ」
 母がそっと、私の頭に触れる。私は反射的にばっと身構える。
 彼女は悲し気に手を引っ込めた。いきなり触らないでほしい。
 そんな顔をされると私がひどく悪いことをしたみたいだ。


 仕方ないので、母を部屋に入れた。
「心配しなくてもいいですよ。プレゼントがいらないから、返しただけです」
「何かあったかと思って……」
「それどころではないんです。人工衛星の打ち上げが延期になったんです! 倉橋さん、なんとかしてくれるんですか?」
 理不尽な八つ当たりだとわかっても、止められない。
 どうして今さら、この人が何とかしてくれると思ったの?


 思い出した。
 私はあの夜。母なら助けてくれると思ったのだ。


**************************


 あの夜。父との最後の夜。
 酒浸りの日々を止められない父から酒を取り上げた。
 途端に父は、私を殴り、髪を掴み床にたたきつける。
 理不尽な暴力を受けながら私は『くそじじい死んでしまえ!』と叫びたい衝動を堪えた。ふるうべき理性を何とか総動員して私は叫んだ。
「あなたはずっとこの古い屋敷で生きればいい! でも私は嫌だ!」

 死ね、だけは言ってはならない。それだけは守った。
 思わぬ私の叫びで父は腕を降ろし、今度は泣き出した。
「那津美! ごめんよ。お父さんが悪かった!」
 追いすがる父の手を振り払った。
 理性を最大限、動員する。『死ね』だけは、絶対に言ってはいけない。

「私、ママの家に行く! 二度とここには帰らない!」

 自分の言葉に驚く。母とは一年に一度、祭りの時にしか会ってないのに。
「那津美! 行くな行くな! あの女のトコだけは行くな! 行くんじゃない!」
 私は、父が憎む女の元へ行くと宣言し、家を出た。
 そのことばが一番父を傷つけると知ってたから。
 父にとっては、『死ね』と同じか、それよりひどい意味かもしれない。
 唯一彼のそばに残った存在が自分を捨て、何よりも憎む存在を選択したのだから。
 それは、彼自身の存在を否定することに他ならない。
 多分、私は。
 わかってて、そう言った。理性を最大限総動員して、意志の力で宣言した。


 当座に必要な荷物とお金を持って、車に乗り込んだ。
 車で宇関を出たのは、教習所で習った高速道路実習だけだが、何とかなる。
 カーナビをセットした。母の家の住所はわかっている。


 代表的な中世文学である日記に記録された、超新星爆発。
 大学の先生の専門からずれたテーマを選んだのは……その研究をしている首都の先生に会いたかったから。
 母と行ったプラネタリウム、すぐ眠ってしまったけど、宇宙に包み込まれているような暖かさは覚えている。
 そう。卒論のテーマは、母に少しでもつながりたくて決めたんだ。

 卒論の相談で首都の大学の先生にお世話になった帰りのこと。
 母の年賀状の住所を手掛かりに家を探し、こっそり遠くから家を眺めた。
 都会の高級住宅地のオシャレな一戸建て。母と家族の姿を見ることはなかったが。
 母の家に割り込むつもりはなかった。そんな勇気は持ち合わせてない。
 時々、遠くからその家を見つめてそれで満足していた。その夜までは。


 真夜中の高速道路は空いていたため、初めてでもなんとか運転できた。
 ただ、都心に近づくにつれややこしい。何度も車線変更を要求される。
 巨大なダンプカーが恐ろしいほど走っている。段々交通量が激しくなり、心臓が高鳴る。
 ようやく下道に降りたとき解放されるが、今度は田舎にはほとんどない一方通行に悩まされた。
 カーナビを使っても機能を生かしきれない。何度も回り道しては、ナビに計算させる。
 戸惑いながらも三時間近く車を走らせ、母の家に着いた。ここまで家に近づいたのは初めてだ。

 なるべく家側に寄せて車を停め、私は降りた。
 辺りが少し明るくなってきた。空の一部が赤く染まっている。あそこが東だ。雲が垂れ込めていて、都会の日の出を拝むことはできない。
 頭が痛くなってきた。父に散々床にたたきつけられたためだろうか。
 朝の五時だ。いくらなんでもこの時間に訪ねるのは非常識だ。いつまでも路上駐車しているのも落ち着かない。

 車に戻ってカーナビを起動する。意外にもこのような住宅街の近くにも駐車場がある。コンビニの場所もチェックして、再び発進する。
 駐車場の狭さと値段に驚きつつ止めた。コンビニで暖かいコーヒーを注文。コップをもらって自分でコーヒーを入れるシステムに戸惑いつつ、私は甘いカフェオレをコップに注いだ。
 贅沢。コンビニのコーヒーなんて久しぶりの贅沢。
 これが贅沢という暮らしになって半年近く経った。それも今日でおしまい。

 ママは、祭りの時しか会えなくなった。でも、会った時は必ず言ってくれた。
『なこ。大変だったらいつでも来ていいのよ』
 私がそれに返事することはなかった。私とお父さんを捨てて他の男の人と結婚したママが嫌いだったから。
 でも、いいよね。私、がんばった。これ以上がんばれない。
 私はこっちで暮らすんだ。この車は売っちゃおう。都会は車なくても生きていける。
 ママの旦那さん、ナントカ省の偉い人らしいから、仕事を世話してもらおう。
 一杯千円もするコーヒーを飲むんだ。
 お金がなくて売ったけど、パールのネックレスを買ってもらおう。ちゃんとした本物を。
 ママの旦那さんに、彼氏紹介してもらおうかな? ナントカ省のエリート奥様だったら、働かなくていいよね。

 駐車場に戻ってシートを倒し夜明けを待つことにする。
 頭の痛みも大分おさまった。希望に満ちた生活を思い描いて車の中で二時間過ごす。コーヒーはすぐぬるくなった。七時。外が明るくなってきた。

 車を降りて、十分ほど歩き、家に着いた。
 塀に着けられたインターフォン。指を震わせながら押してみる。ポーンと小さく鳴った。
 ワクワクすること数分。ワクワクがドキドキへ、ドキドキが焦りに変わる。
 まだ、早すぎたか。七時ならもう起きてもいいはずだ。
 もう一度押してみる。何度も押してみる。

 不安に駆られた私は、茶色い木目調の門扉を押し開き、ポーチに入った。
 玄関のドアにもインターフォンがついているので、また押してみた。今度はキンコンと固いチャイムの音が鳴る。
 何度押しても誰も出ない。
 こらえきれず、ドアを叩いた。激しくドアをぶち破ろうと叩く。

「ママ開けて! 入れてよ! 那津美だよ!! 入れてよママ、ママ!」

 何度叩いてもドアは開かれることはない。

「ひどい! 入れてよ入れてよ! 那津美のこと嫌いなんだ、だから出ていったんでしょ! いつでも来てっていったじゃない! ママ! ママの嘘つき!!」

 手が痛い。頭も痛い。

「すいませーん、いいですかー?」
 どこかのんびりした声が背中から聞こえ、私は振り返った。
「ひっ、あ、あの……そこの家でしたら今誰もいませんよ……」
 五十代ぐらいの女性が、怯えるように私を見つめている。
 私が首をかしげていると、その人はおずおずと続けた。
「夏休みで外国旅行いってますよ。しばらく戻りませんから」

「外国ですか」
 私はふらふらと立ち上がった。
 近所にすんでいるらしい女性が、私を指さす。
「そ、その怪我は、頭から血が……」
 指し示された通りに額に手を触れた。何かざらついている。
 こするとうっすら指先が赤く染まった。額から流れた血が固まったらしい。父に殴られた覚えはあるが、興奮し出血にも気がつかなかった。
 そのまま、女性に頭を下げて、私は車に戻ることにする。

 素晴らしい。あの人は、私と父を捨て、夏休みに海外旅行できるほどの幸せを掴んだ。その幸せに割り込む余地はない。

「あはははは。すごいなあ。ママったら最高じゃない! 勝ち組も勝ち組! あっはははは」

 朝の住宅地、頭に血の塊を乗せた女が笑い叫びながらフラつく。自分でもおかしいことはわかっているが、止められない。
 家には帰れない。帰りたくない。

 通勤ラッシュの都会の道は、遅々として進まない。
 いい加減に疲れた。
 昨晩、父に散々殴られてから一睡もしていない。
 ナビを頼りに、近くの大きな公園に車を停めることとした。
 気が抜けたのか睡魔が襲ってくる。私は後部座席に体を横たえた。
 車の中でこれほどぐっすり眠ったのは初めて。

 が、眠りも長くは続かない。スマホの着信音で目が覚めた。
 寝ぼけ眼で電話を取った。疋田の叔母からだ。
 父に泣きつかれて、家に戻るよう説得を頼まれたのだろう。
 無視したかったが、渋々取った。ただの叔母ではない。勤務先の塾のオーナーでもある。
「那津美ちゃん! 良かった出てくれて! あのね、ちゃんと聞くのよ」
 その緊迫した声を聞いても、まだ私は半分、眠りの世界にいた。

「お父さんね、川でおぼれて亡くなったの」
 

 どうやって宇関に戻ったのか覚えていない。屋敷にはパトカーが止まっていた。
 赤く染まった額を警官に見られ、パトカーに乗って病院に向かう。
 検査で異常がないことが確認され手当てがすむと、取調室で事情徴収を受けた。
 父の死亡時に私が宇関にいなかったことは、多くの目撃情報があり証明されている。都会の住宅地で、頭から血を流して嬌声を上げていたのだ。皮肉にもそれが強力なアリバイ証明となった。
 酒屋の証言や、死亡時の検査により、常時、アルコールを摂取していたことが認められた。
 葬儀は、県外に移った叔父一家、そして疋田の叔母とその子どもたちだけで済ませた。
 荒本家からの香典と母の香典は、後で送り返した。


 私は宇関を出てはいけない。私が母のところに行こうとしたから父は死んだのだ。
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