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3章 アラサー女子、ふるさとの祭りに奔走する
3-21 姫を救う勇者
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まさに私が荒本に飲み込まれようとした時。
目の前に軽トラックが、突っ込んでくる。
運転席のドアが開き現れたのは……朝河流斗、その人だった。
「また、てめーか!」
荒本が流斗君に殴りかかろうとする。が、流斗君はひょいっとかわして逃げた。
「ちょっと危ないじゃないですか、荒本さん。話し合いましょうよ」
流斗君が後ずさりする。
「よそもんのおめーに、俺の那津美を取られてたまるか!」
「僕は話し合いに来たんです。荒本さんだって、那津美さんと喧嘩したくはないでしょう?」
だめ流斗君! 話し合いなんてこいつには通じないの!
「嫌がる女とするのも悪くない。それに」
再び荒本が私の元に戻って手首を捉える。
「センセーだって男だ。女が男に気持ちよさそうにやられてる顔、見たいだろ」
「流斗君、もういいから逃げて!」
自分のこんなみじめな姿を彼に見られたくない。彼に背を向け全身を丸めるしかない。見ないで。私を見ないで!
「そうですか。じゃ、ちょっとこのアプリで実験しますか」
何言ってるの! もう逃げて!
「そいつか。センセーにはお礼を言わないとな。アプリで位置がわかる。だから俺は簡単にこいつを捕まえられたわけで」
痛い! 髪ひっぱらないで! 何なのこの男!
そういえば、ウェブカメラの位置情報管理を提案したのは、この男だ。
「先生、よく見つけられましたね。カメラもタブレットも電源を切ったのに」
ここに来る間、荒本に促され、私はタブレットの電源を切った。カメラの回収を言い出したのもこの男だ。
「だからです。那津美さんのタブレットが突然すごい勢いで動き出してすぐ切れた。その前に、あなたのタブレットと神社のカメラだけ電源が切れた。マスターで全部わかります」
それだけの情報で、私の場所がわかったの? すごい流斗君、ありがとう……でも……逃げて!
「よく宮司のじじいが車のカギを渡したな」
彼が運転した軽トラックは、道をふさいでいたあのトラックだ。
「そんなこと、どうでもいいでしょう。荒本さん、これ以上何かすると、僕がこれでネット生配信します」
「センセー、そんなことして何の特になるんです? 大学だってミツハ不動産、敵に回したくないだろ」
「西都科学技術大学をやめて、他に移るだけです」
彼ならどんな大学や研究所でも歓迎してくれる……ダメ! これから衛星打ち上げるんでしょ! だから逃げて!
「俺はともかく、那津美のエロい顔も配信するですかい? PVすごい稼げますね」
「だから、アプリで実験するんですよ。これに那津美さんの顔が登録されている。そしてリアルタイムに顔認証で那津美さんだけモザイクがかかるんですよ。顔だけじゃない。全身が消えます」
一瞬、荒本が固まったようだ。
「そんなのハッタリだ! そんな機能は聞いてない!」
「学生の実験ですからテスト的に入れてみたんです。実際、今回試したら上手く行きました。見ますか?」
「だったら、そいつをぶっ壊すだけだ」
何かがぶつかる音がする。
「いったいなあ、荒本さん。僕にそんな態度、取っていいんですか?」
うそ! 流斗君に何をしたの? やめてやめて!
「荒本さん! 私、大人しくする! だから暴力だけはやめて!」
平気よそれぐらい。ただ、目を閉じてじっと時間が過ぎるのを待てばいいだけ。
ごめんね流斗君。もっともっと仲良くしたかったけど。
言えばよかった。大好き。私と付き合って、私を好きになって、と。
大好き。これからもずっと大好き。
大丈夫。私は変わらない。何があっても。
私に誰かが近づく足音が聞こえる。荒本に違いない。
固く目をつむり身体が丸める。大丈夫、だからお願い。流斗君は逃げて!
「那津美さん! 絶対だめだ!」
彼の叫びが嬉しくて、涙がにじみ出る。
「荒本さん、僕に何かあれば、政府が黙ってませんよ!」
嬉しい。でもこれから起きること、流斗君には見られたくない。
「やめて! 流斗君逃げるの! 衛星、打ち上げるんでしょ!」
足音が遠ざかる。荒本が流斗君の元に戻ったらしい。
「なぜ僕がこの年で准教授になれたか、知りたくありませんか?」
だめ! 流斗君、これ以上あいつを挑発しないで。
「どーせ、お偉い先生にヤラレまくったんだろ? お前、顔も体も女みたいだしな」
気持ち悪い! 流斗君を気色悪いことばで汚すな!
「ははは! そんな必要ないんです。だって、僕の頭には、地球を破壊する理論が入ってますから」
「俺に殴られ尻つけてる野郎がほざくな!」
「高エネルギー粒子で人工的に真空崩壊を起こすんです。物質が完全に消滅しますよ。核兵器どころじゃない究極の最終兵器です。政府は、その理論を発見した僕を優遇し莫大な予算をつけてます。この兵器さえあれば、世界は思いのままです」
「わからんこというな!」
「試せばいい。僕に何があったら、あなただって宇関の町だってミツハだって、ただじゃすまされない。いや、この国が滅びます」
「デタラメだ! お前にそんな力あるはずない!」
私も彼の言うことが分からない。ただ、荒本が怯み攻撃がおさまったことはわかった。
と。
強烈なライトが目に刺さった。辺りが明るくなる。
何かが転がる音と共に、そのライトが地面を照らした。
ナイフが転がっていた。
何が起きたか考える間もなく、私はナイフを手に取り、右手首を縛る紐を切った。左手でナイフを使うのに手間取るが、特殊なナイフらしく、あっさりと紐はばらける。
立ち上がり白い着物を羽織って、流斗君を捕まえ殴り倒そうとする荒本の元に向かった。
「逃げなさい!」
女の叫び声で思わず振り返る。
「うそ……どうして! いやああ!!」
そこには、しゃがみ込んで私を見つめる母がいた。
何であの人がここにいるの? いつからいたの? いや、あれは幻だ。恐怖が見せる幻影。
あの人がここにいるはずがない。だって、本当に助けてほしい時にはいなかった。
私は危機になると幻に見るぐらい、あの人のことを考えていたわけ?
いや、それより今、すべきことがある!
私は走り、そして叫んだ!
「お兄ちゃんの言う通りよ! 私、お兄ちゃんずっと好きだった! だから、これ以上ひどいことして、小さい時の私の思い出壊さないで! 憧れのカッコいいお兄ちゃんのままでいて!!」
二人の男が駆け寄ってきた。
流斗君を助けなければ! なのに、足が恐怖でもつれて動けない。
月は高く昇っている。ウサギさまが餅をついている。亀さまは月を追いかけ海にもぐった。
亀石の前の池に月がキラキラと映っている。
私も、ウサギさまのいる月に行きたい……
吸い寄せられるように、私は池に自ら落下した。
水面に映る月に引き寄せられ、私は泳いだ。秋の夜の池は冷たく肌に染みる。
冷たくて体が思うように動かない。と、手を伸ばして水を掻こうとすると何かにぶつかった。
「那津美さん捕まって!」
甲高い男の人の声と共に何か棒状の物が差し出される。
「いいの! 私は行くの! 月に行くの! 宇宙に行くの!」
「捕まって! そこにいたんじゃ、月も宇宙もどこにも行けない!」
「ウサギさまは溺れたの! 亀さまは水に潜ったの!」
「僕はウサギにも亀にもなりたくない! 一緒に行くんだ!」
「連れてってくれるの?」
「どこでも連れてく! 早く捕まって!」
なぜかそのことばを信じたくなった。どこにでも私は行けるのだと。
差し出された木の枝にしがみつく。そのまま岸辺に引き寄せられる。
暖かい腕がびしょぬれになった私の背中をさする。
「那津美さん、わかる? 僕だよ」
静かに私はうなずいた。誰よりも好きな人だ。
「あ、流斗君、平気? 荒本は?」
「もう大丈夫だから」
流斗君が指さした先には、大勢の神職の男たちに取り囲まれた荒本がいる。
「お前らにどれだけつぎ込んだか忘れたのか!」
彼の叫び声が聞こえる。
「那津美様はあなたを選ばなかった。それが全てです」
宮司が遮る。
「いいのか! 俺らが駅を、大学を引っ張ってやったんだぞ! 俺らが引いたら、お前ら終わりだぞ!」
ずっとその様子を見ていたが、流斗君の手が私のびしょぬれの頭に触れる。
「見なくていい」
「で、でも」
振り返ろうとすると、遮られる。
「那津美! 行くな那津美! 俺なら素芦を復活できる! そいつは何の力もないぞ! 行くんじゃない! 頼むから行くな!」
いつまでも荒本は叫び続けていた。
目の前に軽トラックが、突っ込んでくる。
運転席のドアが開き現れたのは……朝河流斗、その人だった。
「また、てめーか!」
荒本が流斗君に殴りかかろうとする。が、流斗君はひょいっとかわして逃げた。
「ちょっと危ないじゃないですか、荒本さん。話し合いましょうよ」
流斗君が後ずさりする。
「よそもんのおめーに、俺の那津美を取られてたまるか!」
「僕は話し合いに来たんです。荒本さんだって、那津美さんと喧嘩したくはないでしょう?」
だめ流斗君! 話し合いなんてこいつには通じないの!
「嫌がる女とするのも悪くない。それに」
再び荒本が私の元に戻って手首を捉える。
「センセーだって男だ。女が男に気持ちよさそうにやられてる顔、見たいだろ」
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「そいつか。センセーにはお礼を言わないとな。アプリで位置がわかる。だから俺は簡単にこいつを捕まえられたわけで」
痛い! 髪ひっぱらないで! 何なのこの男!
そういえば、ウェブカメラの位置情報管理を提案したのは、この男だ。
「先生、よく見つけられましたね。カメラもタブレットも電源を切ったのに」
ここに来る間、荒本に促され、私はタブレットの電源を切った。カメラの回収を言い出したのもこの男だ。
「だからです。那津美さんのタブレットが突然すごい勢いで動き出してすぐ切れた。その前に、あなたのタブレットと神社のカメラだけ電源が切れた。マスターで全部わかります」
それだけの情報で、私の場所がわかったの? すごい流斗君、ありがとう……でも……逃げて!
「よく宮司のじじいが車のカギを渡したな」
彼が運転した軽トラックは、道をふさいでいたあのトラックだ。
「そんなこと、どうでもいいでしょう。荒本さん、これ以上何かすると、僕がこれでネット生配信します」
「センセー、そんなことして何の特になるんです? 大学だってミツハ不動産、敵に回したくないだろ」
「西都科学技術大学をやめて、他に移るだけです」
彼ならどんな大学や研究所でも歓迎してくれる……ダメ! これから衛星打ち上げるんでしょ! だから逃げて!
「俺はともかく、那津美のエロい顔も配信するですかい? PVすごい稼げますね」
「だから、アプリで実験するんですよ。これに那津美さんの顔が登録されている。そしてリアルタイムに顔認証で那津美さんだけモザイクがかかるんですよ。顔だけじゃない。全身が消えます」
一瞬、荒本が固まったようだ。
「そんなのハッタリだ! そんな機能は聞いてない!」
「学生の実験ですからテスト的に入れてみたんです。実際、今回試したら上手く行きました。見ますか?」
「だったら、そいつをぶっ壊すだけだ」
何かがぶつかる音がする。
「いったいなあ、荒本さん。僕にそんな態度、取っていいんですか?」
うそ! 流斗君に何をしたの? やめてやめて!
「荒本さん! 私、大人しくする! だから暴力だけはやめて!」
平気よそれぐらい。ただ、目を閉じてじっと時間が過ぎるのを待てばいいだけ。
ごめんね流斗君。もっともっと仲良くしたかったけど。
言えばよかった。大好き。私と付き合って、私を好きになって、と。
大好き。これからもずっと大好き。
大丈夫。私は変わらない。何があっても。
私に誰かが近づく足音が聞こえる。荒本に違いない。
固く目をつむり身体が丸める。大丈夫、だからお願い。流斗君は逃げて!
「那津美さん! 絶対だめだ!」
彼の叫びが嬉しくて、涙がにじみ出る。
「荒本さん、僕に何かあれば、政府が黙ってませんよ!」
嬉しい。でもこれから起きること、流斗君には見られたくない。
「やめて! 流斗君逃げるの! 衛星、打ち上げるんでしょ!」
足音が遠ざかる。荒本が流斗君の元に戻ったらしい。
「なぜ僕がこの年で准教授になれたか、知りたくありませんか?」
だめ! 流斗君、これ以上あいつを挑発しないで。
「どーせ、お偉い先生にヤラレまくったんだろ? お前、顔も体も女みたいだしな」
気持ち悪い! 流斗君を気色悪いことばで汚すな!
「ははは! そんな必要ないんです。だって、僕の頭には、地球を破壊する理論が入ってますから」
「俺に殴られ尻つけてる野郎がほざくな!」
「高エネルギー粒子で人工的に真空崩壊を起こすんです。物質が完全に消滅しますよ。核兵器どころじゃない究極の最終兵器です。政府は、その理論を発見した僕を優遇し莫大な予算をつけてます。この兵器さえあれば、世界は思いのままです」
「わからんこというな!」
「試せばいい。僕に何があったら、あなただって宇関の町だってミツハだって、ただじゃすまされない。いや、この国が滅びます」
「デタラメだ! お前にそんな力あるはずない!」
私も彼の言うことが分からない。ただ、荒本が怯み攻撃がおさまったことはわかった。
と。
強烈なライトが目に刺さった。辺りが明るくなる。
何かが転がる音と共に、そのライトが地面を照らした。
ナイフが転がっていた。
何が起きたか考える間もなく、私はナイフを手に取り、右手首を縛る紐を切った。左手でナイフを使うのに手間取るが、特殊なナイフらしく、あっさりと紐はばらける。
立ち上がり白い着物を羽織って、流斗君を捕まえ殴り倒そうとする荒本の元に向かった。
「逃げなさい!」
女の叫び声で思わず振り返る。
「うそ……どうして! いやああ!!」
そこには、しゃがみ込んで私を見つめる母がいた。
何であの人がここにいるの? いつからいたの? いや、あれは幻だ。恐怖が見せる幻影。
あの人がここにいるはずがない。だって、本当に助けてほしい時にはいなかった。
私は危機になると幻に見るぐらい、あの人のことを考えていたわけ?
いや、それより今、すべきことがある!
私は走り、そして叫んだ!
「お兄ちゃんの言う通りよ! 私、お兄ちゃんずっと好きだった! だから、これ以上ひどいことして、小さい時の私の思い出壊さないで! 憧れのカッコいいお兄ちゃんのままでいて!!」
二人の男が駆け寄ってきた。
流斗君を助けなければ! なのに、足が恐怖でもつれて動けない。
月は高く昇っている。ウサギさまが餅をついている。亀さまは月を追いかけ海にもぐった。
亀石の前の池に月がキラキラと映っている。
私も、ウサギさまのいる月に行きたい……
吸い寄せられるように、私は池に自ら落下した。
水面に映る月に引き寄せられ、私は泳いだ。秋の夜の池は冷たく肌に染みる。
冷たくて体が思うように動かない。と、手を伸ばして水を掻こうとすると何かにぶつかった。
「那津美さん捕まって!」
甲高い男の人の声と共に何か棒状の物が差し出される。
「いいの! 私は行くの! 月に行くの! 宇宙に行くの!」
「捕まって! そこにいたんじゃ、月も宇宙もどこにも行けない!」
「ウサギさまは溺れたの! 亀さまは水に潜ったの!」
「僕はウサギにも亀にもなりたくない! 一緒に行くんだ!」
「連れてってくれるの?」
「どこでも連れてく! 早く捕まって!」
なぜかそのことばを信じたくなった。どこにでも私は行けるのだと。
差し出された木の枝にしがみつく。そのまま岸辺に引き寄せられる。
暖かい腕がびしょぬれになった私の背中をさする。
「那津美さん、わかる? 僕だよ」
静かに私はうなずいた。誰よりも好きな人だ。
「あ、流斗君、平気? 荒本は?」
「もう大丈夫だから」
流斗君が指さした先には、大勢の神職の男たちに取り囲まれた荒本がいる。
「お前らにどれだけつぎ込んだか忘れたのか!」
彼の叫び声が聞こえる。
「那津美様はあなたを選ばなかった。それが全てです」
宮司が遮る。
「いいのか! 俺らが駅を、大学を引っ張ってやったんだぞ! 俺らが引いたら、お前ら終わりだぞ!」
ずっとその様子を見ていたが、流斗君の手が私のびしょぬれの頭に触れる。
「見なくていい」
「で、でも」
振り返ろうとすると、遮られる。
「那津美! 行くな那津美! 俺なら素芦を復活できる! そいつは何の力もないぞ! 行くんじゃない! 頼むから行くな!」
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