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3章 アラサー女子、ふるさとの祭りに奔走する
3-12 私は私がわからない
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翌日の夜、彼からもらったパソコンをセットした。
画面が大きい。ちょっとしたテレビと変わらない。電源を入れると、すぐ使える状態になっていた。初期設定をしていると言ってたっけ。
文字が前のパソコンより小さく細かい。解像度が細かいんだ。テレビのチューナーもついていて、新しい解像度に対応した番組が楽しめる。
パソコンの説明書を見ながら、古いパソコンのデータを移す。ルーターに取付け、説明書通りにアプリを起動すれば、あとは流れ作業で移行できる。
ただし、流斗君が言ってた通り、ゲームのデータを移すのはできないみたい。
それはもう一度ダウンロードしてやり直せばいい。いや、陛下とサヨナラしてもいいかもしれない。
と、昨日の落ち込みも忘れて浮かれたが、このパソコン……かなり高いのでは?
ここまでのプレゼントをさせて三時間も待たされれば、怒るに決まっている。
まずお詫びとお礼のメッセージを送った。
ほどなく返事が返ってくる。
「良かった。データ移行は大丈夫?」
無視されるのも覚悟の上だったが、あんな目に合っても彼は、パソコンの心配をしてくれている。
申し訳ない。
とにかく、パソコンのお返しとして見合わなくても、何かお礼をしよう。
すぐ渡せなくても、お詫びも兼ねて、機会があれば渡したい。
次の土曜日。
私は、宇関駅前のファッションビルに出かけた。メンズファッションやグッズを探す。
首都まで出かければもっといいものがあるかもしれないが、散々、宇関脱出を試みるたびに挫折したのでそれは諦める。
いろいろ回り、私はブランドもののスマートウォッチを買った。二万円は痛い出費だが、それでも、パソコンのお返しとしては足りない。
台風災害には二千円しか寄付しないのに、好きな人には二万円と出すというのも申し訳ない。次の給料が入ったら追加で義援金を出そう。
部屋に戻った途端、ドアフォンが鳴った。
流斗君が来てくれたの!? 私は急いで駆け付けた。
それは待ち焦がれた人ではなく、宅配業者の男性だった。
まさか倉橋さんの荷物? いや、期待してはいけない。どうせ裏切られるのだから。
私は、予め印鑑を持ってドアを開けた。
「お疲れさまです」
業者の年配の男性は片手で持てるほどの箱を手渡した。
「ここに印鑑をお願いします」
私は、伝票を確認する。送り主は、母、倉橋美子だった。
誕生日にあれほど探し回った倉橋美子さんからの贈り物。
なぜ今ごろ? と首を捻るが、伝票の日時指定は、私の誕生日の一番遅い時間帯になっている。
私は宅配業者を問い詰めた。
「これ、日付指定では三日前になってますが」
「台風で遅れました。すいません」
男性は頭を下げた。
じゃあ、あの人は一応、まだ私を見限ってはいなかった。別にそれはいいけど。
しかし、台風のはずがない。
「あの台風は西地方でこちらは無事です。送り元は首都からです」
「それはよくわかりませんが……でも台風で道がふさがっていたんで……じゃ……」
私が宅配業者を回って流斗君を三時間も待たせたことは、無駄だったの?
ペコっと頭を垂れ立ち去ろうとする宅配業者を私は引き留めた。
「伝票に私の電話番号あるでしょ? 遅れるなら私に連絡ぐらいできなかったんでしょうか」
「いえ、そうは言われても、台風ですから……」
「私の誕生日なんです。この日に来なかったら全然意味がないんです。私ずっと探してたんです!」
これじゃ完全に私はモンスタークレーマーだ。でも止められない。
「何やってんの」
業者とは別の、甲高い男性の声が入ってきた。
「あ……流斗君?」
待ち焦がれていた彼がそこにいる。しかも、一番いやなタイミングに。
「どしたの?」
業者に怒鳴りつけているところを見られた。
「荷物が三日も遅れたの」
「食べ物? 賞味期限が切れたとか?」
業者が首を振っている。
伝票の日付を流斗君に見せた。
「私の誕生日よ。三日も遅れたら意味ないじゃない」
「すいません。台風だったんで」
「へー、そういえばそんなニュースやってたっけ?」
流斗君が向き直る。
「届いてよかったね」
彼は笑っている。
私は何やってるの? この業者さんに怒鳴り散らしても意味ないのに。
「ごめんなさい! 台風で大変な時に送ってくださったのに、私、ひどいことを言って……」
「あ、それじゃ」
業者さんはそそくさと帰っていく。
この人は、たくさんの荷物をこれからも届けなければならない。中には日時指定のもあるだろう。
なのに私が無駄に言いがかりをつけ引き留めてしまった。そんな醜い私を、彼に見られてしまった。
私は笑うしかない。曖昧な微笑をたたえたまま三日遅れの誕生日プレゼントを抱え、アパートに戻ろうとする。
「那津美さん変だよ。どうしたの?」流斗君に肩を掴まれた。
彼はちゃぶ台の前に座った。グレープジュースが入ったグラスをテーブルに置く。
「もう、来てくれないと思ってた」
「パソコンが心配で」
メッセージでもそんなことを書いてくれてた。
「すごくいいパソコンだったんでしょ? 大きい画面でテレビが入っていて」
「大きい画面だと、ヤバいゲームも楽しいよね」
彼が意地悪く笑う。
そんな冗談が嬉しい。そんな笑顔がまた見られることが嬉しい。
私はあんなにひどいことをしたのに。
「やだな、せっかくこれ用意したのに」
だから私も笑いながら、包装された小さな箱を渡した。
「え?」
流斗君が戸惑っている。
「あんなにいいパソコンのお返しでは全然足りないけど」
彼は恐る恐る箱を取って「開けていい?」と聞いてくる。
私がうなずくと、包装紙のテープを慎重にはがした。開け方がとても丁寧で意外にも流斗君らしくも思える。
「何か真智さんとかの方が似合いそうだな」
そう言いながら流斗君は、時計を着け、ボタンを押しいろいろ確認している。
「ありがと」
会ったのは三日ぶりなのに、久しぶりに会えた気持ちになった。
でも楽しい時間は続かない。
彼は、居住まいを正し、口を引き締めた。
「那津美さん、あの日、あいつと会ってたの? 夜中まで何してたの?」
彼が笑顔で私のお返しを受けてくれたからといって、私の過ちがリセットされたわけではない。
流斗君のいう『あいつ』は荒本さんのことだ。
「まさか! 私、あの日は、仕事が終わってすぐ帰ったわ」
「あなたは十二時までどこかに行ってた」
私自身、なぜ夜中まで出かけていたのか、自分でもわからない。
「あの……毎年、誕生日に荷物が届くの。でも今年に限ってこなかったので、宅配業者を回ってたの」
流斗君は首を捻っている。
「那津美さん、誕生日プレゼントを待ってたの? さっきクレームつけたのもそれ?」
私は静かにうなずいた。
「台風のせいで遅れただけなのに、それで流斗君をあんなに待たせたと思うと、腹が立って……ひどいことしたわ」
「やっぱり、あいつだろ? あいつからもらうの楽しみにしてたんだ」
「違う違う」
彼の疑いを晴らす証拠ならある。
「ほら、この人よ」
たった今受け取った箱に張り付けてある伝票を見せた。
そこには彼が知らないはずの女性の名前と首都の住所が書いてある。
「よっぽど楽しみにしてたんだね。僕を待たせておじさんにクレームするぐらい」
「そんなことない!」
私はちゃぶ台を叩いた。
「迷惑なの! 勝手に送り付けてるの。毎年毎年、ほら!」
私は、床に転がしてある倉橋さんからの送り物を彼に見せた。
「ね? もう七年間も送ってくるのよ! しつこいでしょ?」
流斗君の顔が凍り付くのがわかった。
彼が怯えている。怯えさせているのは私。私自身、理解できない自分が、彼を恐怖に追い込んでいる。
「どうして開けないでそのままにしてあるの?」
流斗君が、伝票が張り付けたままの箱を手に取って眺める。
「開けたくないの。それだけよ」
「邪魔なら、捨てるか売ればいいのに」
私は首を振った。
「捨てるにしても売るにしても開けないと。でも私は触りたくないの」
彼が頭を抱えている。
「送るなとか、言った?」
「そんなことできないわ。そういう関係ではないの」
流斗君はテーブルに置いてあった、先ほど私が受け取った一番新しいプレゼントを手に取った。
「なのに、届かなかったら、僕を待たせて探し回る。遅れたらモンスタークレーマーになるんだ」
「今まで毎年来てたのよ。なのにいつまで待っても来なかったから、だから……」
自分でも矛盾していることはわかる。
彼は瞼を何度もぱちくりさせている。彼は私を今度こそ妖怪だと思っているのだろう。
「流斗君、ありがとうね」
突然、礼を言われて、彼は硬直している。
「私、流斗君を雨の中、三時間も待たせてひどいことした」
「あの時は腹立ったよ。僕は会議を途中で切り上げたのに、あなたがあいつと一緒かと思って……けど、僕にはわからない理由があることはわかったよ」
「優しいのね。私ね、大切な友だちを失ったと思った。二度と口も聞いてくれないと思った。だから、本当に来てくれて嬉しい」
心の底から思っている。
「友だちなんかじゃない!!」
彼に腕を取られ、私はぎゅっと抱きしめられた。
画面が大きい。ちょっとしたテレビと変わらない。電源を入れると、すぐ使える状態になっていた。初期設定をしていると言ってたっけ。
文字が前のパソコンより小さく細かい。解像度が細かいんだ。テレビのチューナーもついていて、新しい解像度に対応した番組が楽しめる。
パソコンの説明書を見ながら、古いパソコンのデータを移す。ルーターに取付け、説明書通りにアプリを起動すれば、あとは流れ作業で移行できる。
ただし、流斗君が言ってた通り、ゲームのデータを移すのはできないみたい。
それはもう一度ダウンロードしてやり直せばいい。いや、陛下とサヨナラしてもいいかもしれない。
と、昨日の落ち込みも忘れて浮かれたが、このパソコン……かなり高いのでは?
ここまでのプレゼントをさせて三時間も待たされれば、怒るに決まっている。
まずお詫びとお礼のメッセージを送った。
ほどなく返事が返ってくる。
「良かった。データ移行は大丈夫?」
無視されるのも覚悟の上だったが、あんな目に合っても彼は、パソコンの心配をしてくれている。
申し訳ない。
とにかく、パソコンのお返しとして見合わなくても、何かお礼をしよう。
すぐ渡せなくても、お詫びも兼ねて、機会があれば渡したい。
次の土曜日。
私は、宇関駅前のファッションビルに出かけた。メンズファッションやグッズを探す。
首都まで出かければもっといいものがあるかもしれないが、散々、宇関脱出を試みるたびに挫折したのでそれは諦める。
いろいろ回り、私はブランドもののスマートウォッチを買った。二万円は痛い出費だが、それでも、パソコンのお返しとしては足りない。
台風災害には二千円しか寄付しないのに、好きな人には二万円と出すというのも申し訳ない。次の給料が入ったら追加で義援金を出そう。
部屋に戻った途端、ドアフォンが鳴った。
流斗君が来てくれたの!? 私は急いで駆け付けた。
それは待ち焦がれた人ではなく、宅配業者の男性だった。
まさか倉橋さんの荷物? いや、期待してはいけない。どうせ裏切られるのだから。
私は、予め印鑑を持ってドアを開けた。
「お疲れさまです」
業者の年配の男性は片手で持てるほどの箱を手渡した。
「ここに印鑑をお願いします」
私は、伝票を確認する。送り主は、母、倉橋美子だった。
誕生日にあれほど探し回った倉橋美子さんからの贈り物。
なぜ今ごろ? と首を捻るが、伝票の日時指定は、私の誕生日の一番遅い時間帯になっている。
私は宅配業者を問い詰めた。
「これ、日付指定では三日前になってますが」
「台風で遅れました。すいません」
男性は頭を下げた。
じゃあ、あの人は一応、まだ私を見限ってはいなかった。別にそれはいいけど。
しかし、台風のはずがない。
「あの台風は西地方でこちらは無事です。送り元は首都からです」
「それはよくわかりませんが……でも台風で道がふさがっていたんで……じゃ……」
私が宅配業者を回って流斗君を三時間も待たせたことは、無駄だったの?
ペコっと頭を垂れ立ち去ろうとする宅配業者を私は引き留めた。
「伝票に私の電話番号あるでしょ? 遅れるなら私に連絡ぐらいできなかったんでしょうか」
「いえ、そうは言われても、台風ですから……」
「私の誕生日なんです。この日に来なかったら全然意味がないんです。私ずっと探してたんです!」
これじゃ完全に私はモンスタークレーマーだ。でも止められない。
「何やってんの」
業者とは別の、甲高い男性の声が入ってきた。
「あ……流斗君?」
待ち焦がれていた彼がそこにいる。しかも、一番いやなタイミングに。
「どしたの?」
業者に怒鳴りつけているところを見られた。
「荷物が三日も遅れたの」
「食べ物? 賞味期限が切れたとか?」
業者が首を振っている。
伝票の日付を流斗君に見せた。
「私の誕生日よ。三日も遅れたら意味ないじゃない」
「すいません。台風だったんで」
「へー、そういえばそんなニュースやってたっけ?」
流斗君が向き直る。
「届いてよかったね」
彼は笑っている。
私は何やってるの? この業者さんに怒鳴り散らしても意味ないのに。
「ごめんなさい! 台風で大変な時に送ってくださったのに、私、ひどいことを言って……」
「あ、それじゃ」
業者さんはそそくさと帰っていく。
この人は、たくさんの荷物をこれからも届けなければならない。中には日時指定のもあるだろう。
なのに私が無駄に言いがかりをつけ引き留めてしまった。そんな醜い私を、彼に見られてしまった。
私は笑うしかない。曖昧な微笑をたたえたまま三日遅れの誕生日プレゼントを抱え、アパートに戻ろうとする。
「那津美さん変だよ。どうしたの?」流斗君に肩を掴まれた。
彼はちゃぶ台の前に座った。グレープジュースが入ったグラスをテーブルに置く。
「もう、来てくれないと思ってた」
「パソコンが心配で」
メッセージでもそんなことを書いてくれてた。
「すごくいいパソコンだったんでしょ? 大きい画面でテレビが入っていて」
「大きい画面だと、ヤバいゲームも楽しいよね」
彼が意地悪く笑う。
そんな冗談が嬉しい。そんな笑顔がまた見られることが嬉しい。
私はあんなにひどいことをしたのに。
「やだな、せっかくこれ用意したのに」
だから私も笑いながら、包装された小さな箱を渡した。
「え?」
流斗君が戸惑っている。
「あんなにいいパソコンのお返しでは全然足りないけど」
彼は恐る恐る箱を取って「開けていい?」と聞いてくる。
私がうなずくと、包装紙のテープを慎重にはがした。開け方がとても丁寧で意外にも流斗君らしくも思える。
「何か真智さんとかの方が似合いそうだな」
そう言いながら流斗君は、時計を着け、ボタンを押しいろいろ確認している。
「ありがと」
会ったのは三日ぶりなのに、久しぶりに会えた気持ちになった。
でも楽しい時間は続かない。
彼は、居住まいを正し、口を引き締めた。
「那津美さん、あの日、あいつと会ってたの? 夜中まで何してたの?」
彼が笑顔で私のお返しを受けてくれたからといって、私の過ちがリセットされたわけではない。
流斗君のいう『あいつ』は荒本さんのことだ。
「まさか! 私、あの日は、仕事が終わってすぐ帰ったわ」
「あなたは十二時までどこかに行ってた」
私自身、なぜ夜中まで出かけていたのか、自分でもわからない。
「あの……毎年、誕生日に荷物が届くの。でも今年に限ってこなかったので、宅配業者を回ってたの」
流斗君は首を捻っている。
「那津美さん、誕生日プレゼントを待ってたの? さっきクレームつけたのもそれ?」
私は静かにうなずいた。
「台風のせいで遅れただけなのに、それで流斗君をあんなに待たせたと思うと、腹が立って……ひどいことしたわ」
「やっぱり、あいつだろ? あいつからもらうの楽しみにしてたんだ」
「違う違う」
彼の疑いを晴らす証拠ならある。
「ほら、この人よ」
たった今受け取った箱に張り付けてある伝票を見せた。
そこには彼が知らないはずの女性の名前と首都の住所が書いてある。
「よっぽど楽しみにしてたんだね。僕を待たせておじさんにクレームするぐらい」
「そんなことない!」
私はちゃぶ台を叩いた。
「迷惑なの! 勝手に送り付けてるの。毎年毎年、ほら!」
私は、床に転がしてある倉橋さんからの送り物を彼に見せた。
「ね? もう七年間も送ってくるのよ! しつこいでしょ?」
流斗君の顔が凍り付くのがわかった。
彼が怯えている。怯えさせているのは私。私自身、理解できない自分が、彼を恐怖に追い込んでいる。
「どうして開けないでそのままにしてあるの?」
流斗君が、伝票が張り付けたままの箱を手に取って眺める。
「開けたくないの。それだけよ」
「邪魔なら、捨てるか売ればいいのに」
私は首を振った。
「捨てるにしても売るにしても開けないと。でも私は触りたくないの」
彼が頭を抱えている。
「送るなとか、言った?」
「そんなことできないわ。そういう関係ではないの」
流斗君はテーブルに置いてあった、先ほど私が受け取った一番新しいプレゼントを手に取った。
「なのに、届かなかったら、僕を待たせて探し回る。遅れたらモンスタークレーマーになるんだ」
「今まで毎年来てたのよ。なのにいつまで待っても来なかったから、だから……」
自分でも矛盾していることはわかる。
彼は瞼を何度もぱちくりさせている。彼は私を今度こそ妖怪だと思っているのだろう。
「流斗君、ありがとうね」
突然、礼を言われて、彼は硬直している。
「私、流斗君を雨の中、三時間も待たせてひどいことした」
「あの時は腹立ったよ。僕は会議を途中で切り上げたのに、あなたがあいつと一緒かと思って……けど、僕にはわからない理由があることはわかったよ」
「優しいのね。私ね、大切な友だちを失ったと思った。二度と口も聞いてくれないと思った。だから、本当に来てくれて嬉しい」
心の底から思っている。
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