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2章 アラサー女子、年下宇宙男子にハマる
2-14 二人きりの車内 -乙女ゲーム7- ※R
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「何してるの!」
予告なく突然されたキスにどう対処したらいいのかわからない。
「練習。あっちの国の挨拶」
落ち着こう。たかがほっぺにキスされたぐらいで動揺してはいけない。私は彼より七歳も年上。その程度、何度も経験済みだと思わせなければならない。現実は、父以外の異性で一人だけど。いやたった今二人になったか。
「セクハラ准教授さん。その挨拶、間違ってますよ」
私はいかにも経験豊富を装い冷静に返した。
沈黙のあと彼が耳元で囁いた。
「じゃ、正しい挨拶、教えて」
それなら知ってる。
「あのね、本当にキスしなくていいの。頬を寄せて音を立てるだけ」
外国に行ったことのない私は良く知らないが、学生時代、旅行好きの同期から聞いたことがある。
「そうか。じゃ、那津美さんからしてよ。正しい挨拶」
はい?
「今、教えたでしょ? 本当にキスしたら、ドン引きされるよ」
「うん、だからどんな感じか教えて」
流斗君が笑っている。解放してくれそうもない。
心を鎮めよう。あくまでもこれは友情の挨拶だ。
私は、おずおずと彼の頬にそっと自分の頬を重ね、唇を突き出し軽く音を鳴らす。
思いのほかざらついた肌は、髭の剃り跡だろうか。子どものような無邪気な笑顔なのに、この人は大人の男性なのだ。
「へへ、これで向こうでがんばれる」
そういって彼は私をきゅっと抱きしめる。
わかっている。彼はあくまでも友情を求めている。
なのに、この狭い車の中で抱き合っていると、淫らな気持ちが沸き起こる。
彼の頬に触れたい。そのくせ毛をいじりたい。頬のキスだけでは物足りない。私の唇を奪ってほしい。顔や背中だけじゃなく、普通は絶対に触らないところに触ってほしい。
「あのさ、那津美さん、この後……」
彼が何かを言いかけるが私はそれを遮る。
「ごめんなさい。約束破ります」
「どしたの?」
彼が優しく見つめている。
「お願い! もう一度取材、考えて」
彼が取材を受けたくないのは、取材に応じた宗教団体の信者が自殺したからだ。
自分のことばがきっかけで自殺される辛さは身にしみてわかるから、私は約束した。二度と、取材を頼まない、と。
なのに……私は、今、何て言った!?
「出発前に言うべきことじゃないのはわかってる。でもね、私も未練があるの」
私は彼の肩にしがみついた。
彼は何も答えない。先ほどの優しいまなざしとは違う。
「私、流斗君を撮った動画を見直したの。でも私の力じゃ足りない。取材のプロには全然敵わない。信頼できる人の取材は受けようよ。宇宙の謎を解き明かすプロジェクト、もっともっと色んな人に知らせたいよ」
こんな浅い言葉で、彼の心が動くはずない。
「流斗君からしたら、私なんて科学音痴にしか見えないけど、これでも少しは勉強しているの。私は動画で勉強しているんだ。本もいいけど、映像の力ってすごいの。直感的に伝わってくるから」
嘘くさいのはわかっている。本当は、クビになりたくないだけ。
「難しい式ばかりだと逃げたくなっちゃう。でもね、流斗君の実家のこととか免許のこととか話してくれると、親しみが湧くの。宇宙に挑む人も私たちと同じ人なんだって。そしたら、自分も宇宙に挑戦しよう、と思う子が出るかもしれない」
ついに告げることが尽きてしまった。
流斗君。私、もっと一緒にいたいよ。こんな風にずっと触れ合っていたいの。宇関はただの田舎だけど、都会の君には珍しいところいっぱいあるんだよ。今日みたいに一緒に遊びに行きたいよ。彼女の代わりに、あのホテルだって一緒に行くから。このままじゃ、私、大学クビになっちゃうの。まだ離れたくないよ……
……そんなことは言えない。それだけは言ってはいけない。
彼の視線が怖い。軽蔑? 怒り? 少なくとも私を抱きしめたときの優しい眼とは違った、静かな冷たい光をたたえている。
彼は、私の腕を引き離し、私の身体を運転席に押し戻した。温かなぬくもりは消え去った。
私から顔を背け、うつむき、何か考えているようだ。
と、長い時の果てに、ズボンのポケットからスマホを取り出す。じっと画面を眺め、何か操作をしている。文字を入力しているようだ。
「広報課長にメールしたよ。取材の段取りよろしくって」
いつもの通り、爽やかな声が聞こえる。
「いいの?」
「取材、受けてほしいんでしょ?」
私は何もいえず、ただ何度も大げさにうなずいた。
「素芦さんがそこまで必死なんだから、協力しますよ」
彼は、それだけを言って、清酒の瓶と天然水のペットボトルが入った袋を手に取った。
助手席のドアが開いた。彼は振り返ることなく、マンションの中に消えていった。
たったいま、私は大切な友を失った。
アパートの部屋の窓の外に広がる宇関の町。膨らみかけの月が西に沈もうとしている。そろそろ、宇関の月祭りの準備が始まる。
かつて祭りをまとめていた素芦家はもういない。分家の荒本家が仕切っている。祭り準備会の役員は、半年前から準備を始める。
ただの宇関町民である私は、折り紙づくりなどの作業を手伝うだけだ。沢井さんに念のためバイト更新を確認し、祭りが終わるまで、時々早退することを伝えておかないと。
会合で荒本丞司に顔を合わせるのはムカつくけど、それぐらい我慢しよう。
暗黒皇帝陛下さえいれば、私は幸せなんだから。
************************
コギタス・エルゴ・スム 7 暗黒の衣
暗黒の障壁に包まれたまま、何度も二人はつながった。
闇の后は、宇宙が、穏やかで暖かな静寂に包まれたことに、気がついた。
暗黒皇帝も穏やかな微笑を湛えている。
「そなた、いかがした?」
皇帝は后にいたわりをもって問いかけた。
「私の命の限り、あなた様にお仕えしましょう」
「我が手数がよほど気に入ったようだな」
男が邪悪な微笑を浮かべる。
「そう思われるのなら、それで結構でございます」
女は赤らめた顔を背けた。
「そのような顔、悪くない」
男は寂しげな顔で、女の輝く黄金色の髪を手に取り唇を寄せる。
后の身体は皇帝の力により、通常の生命体と比べれば永遠ともいえる命を与えられた。
女は、自らの使命を悟った。この全能の邪悪な力を持つ寂しい人を愛することだと。
彼の魂が安らえば、宇宙も穏やかになるのだ。
「たまには、このような一時も悪くない」
女の目から涙が流れた。自身の寿命ほどの長さでも、この方には一時に過ぎないのだ。
闇の后は皇帝の唇を吸い取った。
「そなた、あれほど抱きおうたのに、まだ足りぬのか?」
男の冷笑をものともせず、女は、彼の頬に額にそして首筋に口づけを繰り返した。
何度抱かれても、彼の身は衣に包まれたままだった。それをもどかしく感じる。この男の素肌に触れたい。触れられたい。そのぬくもりを感じたい。
女は男を包む闇の衣に手をかけた。
「触れるな! バリオンの分際で!」
途端に男は身を起こし、女を突き飛ばす。
突如拒絶され、女は悲しみに包まれる。
「私はあなたを知りたい、どうか衣を脱いでください」
「そなたの手をよく見ろ!」
女は、衣に触れた指を見た。いや正確には指のあった部分を見ようとした。
指がそっくり消えている。
「いやあああ!」
闇の皇帝が右手をかざす。女の指は元に戻った。
「陛下! これはどういうことです?」
「わかったであろう? 余をまとう衣を剥がそうとすれば、そなたは……消滅する。余が戻せるのはその程度だ」
男は、女の両手を手に取り、何かを唱える。と、手首が黒い帯状のもので縛られてしまった。
「大人しくするなら、可愛がってやろうぞ」
「陛下、ああ、やめて、何をなさるの、そんな、あああ!」
手首を縛られたまま、女は男のもたらす快楽の渦に飲み込まれ、涙を流した。
両の腕で彼を抱きしめることができないから。彼を知ることができないから。
予告なく突然されたキスにどう対処したらいいのかわからない。
「練習。あっちの国の挨拶」
落ち着こう。たかがほっぺにキスされたぐらいで動揺してはいけない。私は彼より七歳も年上。その程度、何度も経験済みだと思わせなければならない。現実は、父以外の異性で一人だけど。いやたった今二人になったか。
「セクハラ准教授さん。その挨拶、間違ってますよ」
私はいかにも経験豊富を装い冷静に返した。
沈黙のあと彼が耳元で囁いた。
「じゃ、正しい挨拶、教えて」
それなら知ってる。
「あのね、本当にキスしなくていいの。頬を寄せて音を立てるだけ」
外国に行ったことのない私は良く知らないが、学生時代、旅行好きの同期から聞いたことがある。
「そうか。じゃ、那津美さんからしてよ。正しい挨拶」
はい?
「今、教えたでしょ? 本当にキスしたら、ドン引きされるよ」
「うん、だからどんな感じか教えて」
流斗君が笑っている。解放してくれそうもない。
心を鎮めよう。あくまでもこれは友情の挨拶だ。
私は、おずおずと彼の頬にそっと自分の頬を重ね、唇を突き出し軽く音を鳴らす。
思いのほかざらついた肌は、髭の剃り跡だろうか。子どものような無邪気な笑顔なのに、この人は大人の男性なのだ。
「へへ、これで向こうでがんばれる」
そういって彼は私をきゅっと抱きしめる。
わかっている。彼はあくまでも友情を求めている。
なのに、この狭い車の中で抱き合っていると、淫らな気持ちが沸き起こる。
彼の頬に触れたい。そのくせ毛をいじりたい。頬のキスだけでは物足りない。私の唇を奪ってほしい。顔や背中だけじゃなく、普通は絶対に触らないところに触ってほしい。
「あのさ、那津美さん、この後……」
彼が何かを言いかけるが私はそれを遮る。
「ごめんなさい。約束破ります」
「どしたの?」
彼が優しく見つめている。
「お願い! もう一度取材、考えて」
彼が取材を受けたくないのは、取材に応じた宗教団体の信者が自殺したからだ。
自分のことばがきっかけで自殺される辛さは身にしみてわかるから、私は約束した。二度と、取材を頼まない、と。
なのに……私は、今、何て言った!?
「出発前に言うべきことじゃないのはわかってる。でもね、私も未練があるの」
私は彼の肩にしがみついた。
彼は何も答えない。先ほどの優しいまなざしとは違う。
「私、流斗君を撮った動画を見直したの。でも私の力じゃ足りない。取材のプロには全然敵わない。信頼できる人の取材は受けようよ。宇宙の謎を解き明かすプロジェクト、もっともっと色んな人に知らせたいよ」
こんな浅い言葉で、彼の心が動くはずない。
「流斗君からしたら、私なんて科学音痴にしか見えないけど、これでも少しは勉強しているの。私は動画で勉強しているんだ。本もいいけど、映像の力ってすごいの。直感的に伝わってくるから」
嘘くさいのはわかっている。本当は、クビになりたくないだけ。
「難しい式ばかりだと逃げたくなっちゃう。でもね、流斗君の実家のこととか免許のこととか話してくれると、親しみが湧くの。宇宙に挑む人も私たちと同じ人なんだって。そしたら、自分も宇宙に挑戦しよう、と思う子が出るかもしれない」
ついに告げることが尽きてしまった。
流斗君。私、もっと一緒にいたいよ。こんな風にずっと触れ合っていたいの。宇関はただの田舎だけど、都会の君には珍しいところいっぱいあるんだよ。今日みたいに一緒に遊びに行きたいよ。彼女の代わりに、あのホテルだって一緒に行くから。このままじゃ、私、大学クビになっちゃうの。まだ離れたくないよ……
……そんなことは言えない。それだけは言ってはいけない。
彼の視線が怖い。軽蔑? 怒り? 少なくとも私を抱きしめたときの優しい眼とは違った、静かな冷たい光をたたえている。
彼は、私の腕を引き離し、私の身体を運転席に押し戻した。温かなぬくもりは消え去った。
私から顔を背け、うつむき、何か考えているようだ。
と、長い時の果てに、ズボンのポケットからスマホを取り出す。じっと画面を眺め、何か操作をしている。文字を入力しているようだ。
「広報課長にメールしたよ。取材の段取りよろしくって」
いつもの通り、爽やかな声が聞こえる。
「いいの?」
「取材、受けてほしいんでしょ?」
私は何もいえず、ただ何度も大げさにうなずいた。
「素芦さんがそこまで必死なんだから、協力しますよ」
彼は、それだけを言って、清酒の瓶と天然水のペットボトルが入った袋を手に取った。
助手席のドアが開いた。彼は振り返ることなく、マンションの中に消えていった。
たったいま、私は大切な友を失った。
アパートの部屋の窓の外に広がる宇関の町。膨らみかけの月が西に沈もうとしている。そろそろ、宇関の月祭りの準備が始まる。
かつて祭りをまとめていた素芦家はもういない。分家の荒本家が仕切っている。祭り準備会の役員は、半年前から準備を始める。
ただの宇関町民である私は、折り紙づくりなどの作業を手伝うだけだ。沢井さんに念のためバイト更新を確認し、祭りが終わるまで、時々早退することを伝えておかないと。
会合で荒本丞司に顔を合わせるのはムカつくけど、それぐらい我慢しよう。
暗黒皇帝陛下さえいれば、私は幸せなんだから。
************************
コギタス・エルゴ・スム 7 暗黒の衣
暗黒の障壁に包まれたまま、何度も二人はつながった。
闇の后は、宇宙が、穏やかで暖かな静寂に包まれたことに、気がついた。
暗黒皇帝も穏やかな微笑を湛えている。
「そなた、いかがした?」
皇帝は后にいたわりをもって問いかけた。
「私の命の限り、あなた様にお仕えしましょう」
「我が手数がよほど気に入ったようだな」
男が邪悪な微笑を浮かべる。
「そう思われるのなら、それで結構でございます」
女は赤らめた顔を背けた。
「そのような顔、悪くない」
男は寂しげな顔で、女の輝く黄金色の髪を手に取り唇を寄せる。
后の身体は皇帝の力により、通常の生命体と比べれば永遠ともいえる命を与えられた。
女は、自らの使命を悟った。この全能の邪悪な力を持つ寂しい人を愛することだと。
彼の魂が安らえば、宇宙も穏やかになるのだ。
「たまには、このような一時も悪くない」
女の目から涙が流れた。自身の寿命ほどの長さでも、この方には一時に過ぎないのだ。
闇の后は皇帝の唇を吸い取った。
「そなた、あれほど抱きおうたのに、まだ足りぬのか?」
男の冷笑をものともせず、女は、彼の頬に額にそして首筋に口づけを繰り返した。
何度抱かれても、彼の身は衣に包まれたままだった。それをもどかしく感じる。この男の素肌に触れたい。触れられたい。そのぬくもりを感じたい。
女は男を包む闇の衣に手をかけた。
「触れるな! バリオンの分際で!」
途端に男は身を起こし、女を突き飛ばす。
突如拒絶され、女は悲しみに包まれる。
「私はあなたを知りたい、どうか衣を脱いでください」
「そなたの手をよく見ろ!」
女は、衣に触れた指を見た。いや正確には指のあった部分を見ようとした。
指がそっくり消えている。
「いやあああ!」
闇の皇帝が右手をかざす。女の指は元に戻った。
「陛下! これはどういうことです?」
「わかったであろう? 余をまとう衣を剥がそうとすれば、そなたは……消滅する。余が戻せるのはその程度だ」
男は、女の両手を手に取り、何かを唱える。と、手首が黒い帯状のもので縛られてしまった。
「大人しくするなら、可愛がってやろうぞ」
「陛下、ああ、やめて、何をなさるの、そんな、あああ!」
手首を縛られたまま、女は男のもたらす快楽の渦に飲み込まれ、涙を流した。
両の腕で彼を抱きしめることができないから。彼を知ることができないから。
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