【完結R18】君を待つ宇宙 アラサー乙女、年下理系男子に溺れる

さんかく ひかる

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2章 アラサー女子、年下宇宙男子にハマる

2-8 研究室で二人きり -乙女ゲーム6- ※R

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コギタス・エルゴ・スム 6 暗黒の愛

 暗黒の皇帝は、気が向くと傍らの后に慰みを求める。
 女はひたすら声を押し殺して、男の愛撫を受け止めた。
「苦しそうだな。バリオンとは、なんと哀れな存在であるか」
 男が笑う。
 女の嬌声が星々の滅びを加速させると聞けば耐えるしかない。

 と、男は片手をかざす。何もない暗闇の空間が現れ、二人は闇の遮蔽に閉じ込められた。
「そなたの声を聞かせるがよい……この遮蔽はすべてを閉じ込める」
 それなら、ここで何をしようが、周りの宇宙には何も影響を与えないということ?
 なぜ闇の皇帝がそのような慈悲を見せるのか理解できぬまま、男の手が優しく女の身体をさまよい始めた。
 それでも女は声を押し殺す。

 いつもなら女の意志など関係なく身体を奪われてきたが、その指も唇も優しく何かを確かめるように触れてきた。
 何かが違う? が、知らず知らず女は男の闇の衣に覆われた背中にしがみついた。
 闇の后は声を発しようとする。
 が、その声は音にならない。
「この暗黒の空間は全てを打ち消すのだ。そなたの思う存分に振舞うがよい」

 男が女のこめかみに唇を落とす。
(お願い、もっと激しく私を抱いて! 触って! 私のすべてに触れて! あなたの指と唇がもっともっと欲しいの!)
 男の腕の中で、女は背中を反らせ、手足を男の背中に絡ませる。
「そうだ。そなたはそういう女だ。わかったであろう。もっと乱れるがよい」
 女は男の上にまたがった。自ら腰を落として男とつながり、激しく身体を揺すぶった。
(あなたが欲しい! もっと欲しいの! あああ! あ、だ、だめ! もう、私は)
 泣きながら女は男の上で何度も高みに上り詰めた。
 一瞬、闇の皇帝は顔を歪ませる。精が女の胎に解き放たれた。

 全てが終わったあとも、女は男とつながったまま、自らの唇を男のそれと重ねた。
(愛しい人。あなたと離れたくない。ずっとこのままでいたい)
「哀れなバリオンよ。それでこそ、わが后に相応しい」
 闇の皇帝は女の身体を引き離した。
(いや、離れたくない!)
 女は泣きながら男の足元に縋る。
 男は、女をうつぶせの姿勢を取らせ、腰を持ち上げ、勢いを取り戻した自らを突き刺した。
(あなたあなた! お願い、私をずっとつなぎとめて!)
 何度も女は叫ぶが、声は音にならず闇に吸い込まれていった。

 泣きながら女は、故郷を思った。
 お父様、お母様、星の民よ、申し訳ありません。星を継ぐべき私は、あなた方を滅ぼした男を愛してしまいました。
 もう、私は、この人がいなければ、存在できません。
 全てから隔絶された空間で、暗黒皇帝と后はいつまでも絡み合った。


************************


 何かから逃げたい時、暗黒皇帝のボイスに癒しを求めてしまう。いい加減、やめたいのに。
 憎い男に抱かれながらも惹かれてしまうというのは、ある種のジャンルで定番となっている。

 現実でも、ここまで過激ではないが、相手に軽蔑され、嫌われ、裏切られたからといって、すぐ恋がやめられるわけではない。
 心は取り戻せないとわかっているのに、自分の誇りなどかなぐり捨て、みっともなくも泣きわめき足元に縋りつきたくなる。
 ホントは意地張ってただけ、あなたの好きにして、全部あなたの言うとおりにする、だから昔みたいに私を抱きしめて……ずっとそんなことを考えてた。何度もスマホをタップする衝動と戦った……それはすごく遠い過去に思える。

 それにしても……流斗君、呆れているだろうな。
 私は彼に取材を断ると約束した。なのに、動画を撮影するなんて言ってしまった。確かにそれを願っていたけど、あまりに唐突で露骨すぎる。

『情報棟で流斗君に会えるなんてびっくり、撮影のこと気にしないでね』
 無難なメッセージを送ってみる。送ったあとで、こんな真夜中にメッセージは顰蹙かな、ますます怒りを買うのでは? とグルグルしてしまう。
 グルグルの結論が出る前に、電話が鳴った。
「那津美さん、起きてたんだ」
 流斗君の声は、どこかのんびりしている。
「変な時間にメッセージしてごめんね」
 暗黒皇帝と遊んでいたから余計遅くなったことはもちろん内緒だ。
「那津美さんが仕事するところ、初めて見た」
 声が優しい。怒ってないようだ。

「尾谷先生は親切で、私の子どもみたいな質問にも、嫌な顔しないでわかりやすく答えてくれて」
「僕だったら那津美さんみたいな質問されたら、キレるかも」
 スマホの向こうでクスクス笑っている。あれ? お昼の時は『質問にバカも賢いもありません』なんて、カッコいい言ってたのに。
「ひどいよ流斗君。私、これでも少しずつ科学勉強してるんだ」
「へー、僕も先生やってるんだよ、知ってる?」
 流斗君の声が明るい。
「で、その、流斗君の撮影のことなんだけど……」

 電話の向こうの沈黙が怖い。長い一秒のあと、答えが返ってきた。
「撮影した動画をアップする前にチェックできる?」
 ということは、出てくれるということで?
「ありがとう!」
 先ほどの憂鬱はどこかへ消えた。バイト終了前に、一番大きな思い出ができた。


「課長、朝河先生、出演OKです」
「やはり、先生にはあなたが効くみたいね」
 沢井さんはよくわからないことを言う。
 でも、それなりの成果じゃないかな? 私のバイトを延長してもらえないだろうか。
 が、沢井さんは何も言ってくれない。
 事前打ち合わせについて沢井さんに声をかけたが、私に任せるという。
「朝河先生は、素芦もとあしさん一人の方がいいんじゃない?」と、またよくわからないことを言われた。


 流斗君のいる宇宙棟は、私たちのいる事務棟から五分ぐらい歩いたところにある。この建物を見るのは二度目だ。一度目は、バイトの面接を受けた日、もしかすると二度と来られないかも、と行ったんだ。

 建物の四階は、流斗君の研究室と、宇宙棟のリーダー邦見教授の研究室で占められている。流斗君は学生時代、邦見先生の元にいたとか。同じフロアで師匠と弟子だから、交流があるに違いない。

 いくつもの扉が廊下に並んでいる。どれが入り口かわからない。私は、扉が開かれている一室に入った。
 広い部屋の壁際にいくつもの机が並び、何人もの研究員がパソコンとにらめっこしている。中央に大きな四角いテーブルが置かれている。
派手な服を着た一人の研究員が近寄ってきた。

「那津美さん!」
 かつて塾で一緒だった真智君だ。真智君は赤い前髪を揺らしながら、黒地にどぎつい前衛アートをプリントしたシャツをゆったり着けている。全然変わってないので安心する。
「久しぶりね。研究、がんばってるのね」
「流斗先生に追い回されたくないからなあ」
 真智君は大学の後輩を「先生」と読んだ。下の名前で呼ぶのは親しみもあるのかな。

 ここで旧交を温めている場合ではない。
「朝河先生の部屋はどこかしら?」
「変なの。那津美さんが『朝河先生』って呼ぶの」
「だって、先生は先生じゃない」
 真智君は、壁際の扉を指した。学生さんの部屋とは続き部屋になっているようだ。
「それより、いつ大学デートする?」
「真智君が修士論文書きあげたら、かな?」
 ごめんね真智君。そのころ、私はここにはいないの。
「那津美さん、ツンデレ。それじゃいつになるかわからない……おっと!」

 真智君が指した扉から、くせ毛の小柄な彼が現れた。
素芦もとあしさんは打ち合わせに来たんです。明日の論文紹介は真智さんだよね。テーマは微細構造定数の測定だっけ? 発表準備は終わったんですか?」
 流斗君が腕くみをして憮然と立っていた。


「先生ごめん。もうちょっとで終わる!」
 真智君はあたふたと、自分の机に戻った。
 流斗君、また不機嫌だ。
「素芦さん、学生はすごく忙しいんだ。彼らの時間を取らないでください」
 私は、流斗君に腕を引っ張られ、准教授室に連れていかれた。
「すみません。先生の部屋がわからなくて」
 大学ではちゃんと、先生とアルバイトという立場を守らなくてはならない。
 部屋のどの棚も、本・雑誌・そして雑多なファイルで埋め尽くされている。

 流斗君に無言に椅子を指し示され、私たちは座って向き直った。
素芦もとあしさん、真智さんに会えてうれしいでしょうけど、惑わせないでください」
 惑わす?
「知り合いに挨拶しただけです」
「素芦さんは、挨拶でデートの話するんですか」
「あれは真智君の口癖です! 朝河先生だって知ってるでしょ?」

 私たちは睨みあっている。
「そうだ。僕は真智さんのことよく知っている。いつも女の子とトラブってた。だからあなたも気をつけてほしい」
 さほど付き合いがなかった元同僚のことでなぜ争わなければならないのだろう?
「先生にとって大学は研究するところでしょう。でも多くの大学生にとっては、恋してトラブルして傷つけあうのも、大切な経験なんです」
 流斗君が沈んだ声で返した。
「きっと那津美さんは大学で、大勢の男を傷つけたんでしょうね」

 え? いくら何でも先生、ひどすぎませんか?
「……なぜ、そこまで言われなければならないの? 私の学生時代を勝手に決めつけて」
 彼の顔がさっと青ざめ、怒りから悲しみの色に変わった。
「……すみません。言いすぎました……」
 流斗君はぼそっとつぶやいた。が、私の気持ちはおさまらない。
「いいえ、私こそ、先生に対して失礼しました」
 とても仕事の話をする気になれない。私は立ち上がった。
「お互い頭を冷やした方がいいと思います」
「本当に悪かった。わかった。すぐ戻るから待ってて! 絶対待ってて!」
 そういって、彼は勢いよく飛び出していった。


 仕方ないので私は、彼の言う通り待つことにした。
 彼の部屋を眺めてみる。机には、よくわからない書類や外国語の専門書らしい本が積みあがっている。ディスプレイが三つも並んでいる。
 ホワイトボードも、謎の記号や式と図形で埋め尽くされている。

 ここで流斗君は、難しいことをたくさん考えているのだろうか?
 私は唐突に、このホワイトボートになりたい、と思ってしまった。彼の思考をどんどんぶつけられるこのボード。彼の手が消しては書いて、書いては消して。朝から晩までずっと悩み続ける彼の姿を見つめ……って、さっき喧嘩した先生に対してなに妄想しているの?
「お待たせ!」
 あらぬ考えにふけっていると、流斗君が息をはずませて飛び込んできた。

 飲料の缶を二つ抱えている。一つは紫色にプリントされたミルクティーの缶だ。
「那津美さん、はい、好きでしょ?」
 ミルクティーの缶を渡された。
「送ってもらった時飲んだのと同じヤツだよ。今は夏だからホットじゃなくてコールドだけど」
 あれは春だった。桜はまだ蕾だった。今は夏。
「この建物の自販機で見つけたとき、思わず買っちゃって……僕、お茶系ドリンクは苦手だったけど、あれから時々飲むんだ」

 私は「ありがとうございます」と返す。
 彼の記憶力に驚くばかりだ。偶然会った人間が飲んだ飲料のブランドまで覚えているものなの? 飲んだ私ですら覚えていないのに。
 やっぱりこの人は普通の人じゃない。

「先生、そろそろ仕事の話、始めませんか?」
 缶のプルタブが開かれる音が、准教授室に響いた。流斗君は椅子に座って麦茶ドリンクを口にする。
「あれ? 先生、甘くないのも飲むんだ」
 流斗君は麦茶の缶を机に置いた。
素芦もとあしさん、仕事するんでしょ」
 そっぽを向いた表情は、普通の男の子だった。
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