【完結R18】君を待つ宇宙 アラサー乙女、年下理系男子に溺れる

さんかく ひかる

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2章 アラサー女子、年下宇宙男子にハマる

2-4 古民家で休日デート

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 今がチャンス! と私は、かつて先生が学生だったとき応じたインタビュー記事を見せた。
 ほら、昔は先生、ちゃんと記者の質問に答えていたじゃない。
 とてもいい笑顔で、研究の話や家族の話をしているじゃない。
 思い出して。先生が答えてくれたから、こんな素敵な紙面になったの……。

 が、その効果は……大失敗だった。
 顔を赤くして頭を抱えた先生の顔が、さっと青くなった。
素芦もとあしさん、やはり、それで僕を誘ったんですね」
 恐ろしいほど低い声に変わった。

「駄目ですか? 三年前はこんなに楽しそうにお話してたじゃありませんか? この記事、先生の実家のこととか、小さい時は図書館に入り浸りだったとか、学校では自由にしていたとか、私、先生がどんな子か、わかって、楽しく読めました」
「……あなたの仕事はもう終わったんですよね?」

「え? まあ」
 確かに、今は私の就業時間ではない。
「仕事の話はやめませんか?」
「雑誌で見た先生の記事の感想を言うのもダメなんですか?」
 私は未練がましく食い下がる。
 が、先生はトレイを持って立ち上がった。
「帰ります。まだ実験の途中で学生が心配だ」

「先生ごめんなさい! 私が無神経でした!」
 去っていく彼に、私は叫んだ。一瞬、先生の背中がとまった……ような気がした。
 が、彼は振り返ることなく、去っていった。

 先生、私ね、クビになっちゃうの。あなたが取材を受けてくれないと、私、また仕事探さないといけないの。だから……インタビュー受けてくれない?
 でも、それは言っちゃいけない。だって、それは、この先生とは何も関係ない。

 沢井さんの嘘つき! 休み時間に話した方がいい? 失敗したじゃない!


 沢井さんに与えられたミッションは、達成できそうもない。このままだと二か月ちょっとでバイトは終了だ。

 以前かかってきた、荒本丞司からの電話を思い出す。
 素芦の分家、荒本家の次男。五歳年上のかつての幼馴染。
 険悪な関係になって七年、荒本はミツハ不動産宇関支店の副支店長に出世した。
 電話で彼は、私を就職させると言ったが断った。
 彼と同じ職場なんて、ありえない。ありえないけど……バイトが決まる前、塾の面接で全滅した日々を思い出す……足は痛い、散々馬鹿にされる、不採用のメールを送ってくるのはマシな方、多くは何の連絡もない……宇関にある塾の面接は、ほぼ全滅。塾以外で、この私にどんな仕事ができるのだろう?
 
 スマホのアドレス帳を呼び出す。荒本丞司の名を表示させた。
 ミツハに就職したいわけじゃない、ただ、遠い親戚の一人として、険悪な関係を改善したいだけ、ついでに彼なら就職のノウハウは知ってるだろう、コツを教えてもらうぐらい、いいんじゃない? 子ども時代は、仲良しだったし……。
 荒本の名をタップし電話をつなげようとした瞬間、メッセージが来る。
 朝河先生だ!

『今日はすみません。土日、空いてますか? 考え直しました。話し合いましょう』
 え? お休みに会えるってこと?


 本当に彼からのメッセージなのか、送信者のアドレスをチェックした。
 休日にお出かけ? 思わず顔がにやける。
 落ち着こうよ。はっきり『話し合い』とある。あくまでも仕事の延長にすぎない。

『こちらこそ失礼しました。どちらも空いてます』
 私は、事務的にメールを返した。
 すると先生から、土曜日の夕方、私のアパートに迎えに来る、夕食を一緒に、と返事があった。
 自転車では大変だから車を出す、と私は返信する。
『運転は、僕に任せてください』
 いつのまにか車を買ったらしい。人が運転する車に乗るのも久しぶりだ。

 メッセージが終わっても、その日の夜、眠れなかった。
 勘違いしちゃダメ。休日に会えるからといっても、先生にとっては仕事の延長。
 でも。
 心の中で勝手に盛り上がるのは、許してね。


 土曜日の夕方、アパートの駐車場に、オレンジ色の軽のミニバンがやってきた。朝河先生のマイカーだ。
 可愛い車なのが先生らしい。理系の男性はメカにこだわり、マイナーな外車と勝手にイメージしてたが、そうでもないみたい。

 車から出てきた朝河先生は、ダークブラウンのプリントシャツとゆったりした明るいデニムを着ていた。大学ではスウェットが多いけど、オフでは気を遣っている。
「この前はすみません。素芦さんは仕事熱心なだけなのに、僕は子どもみたいでした」
 彼は笑顔で助手席のドアを開けてくれた。
「そうだ。助手席に乗るのはあなたが初めてです」

 彼女はこの車に乗ったことないのね、じゃあ、私にも可能性あるのかな? ん? 可能性って、何を考えてる自分!
「先生の車に乗れるなんて、すごい光栄です」
 心を隠したくておどけて見せたが、声が震えて上ずってしまった。これでは、私がどれほど今テンション爆上がりなのか、バレてしまう。


 住宅街を抜けると、キャベツ畑が目の前に広がった。車は細い農道に入る。その先に竹林が広がっている。
 朝河先生は眉間にしわを寄せて、無言で運転している。
「先生、大丈夫ですか? 私、運転変わりましょうか?」
「……静かにしてください」
 私が行きたい店にしよう、と言ってくれたので、甘えさせてもらった。オープンから気になっていた店だったが、どうしても一人では行く気になれず、そのままにしてあった。

 先生は、明らかに気分を害している。車には初心者マークが貼ってあった。宇関に来てから免許を取ったのだろうか。
 もっと、大通り沿いのチェーン店にすればよかったかな。
 竹林に囲まれた道を抜けると、古民家が現れた。

「お疲れ様。ありがとうございます。変な場所案内してすみません」
「別に……レースゲームに比べれば、どうってことないです」
 朝河先生はうつむいて口を尖らせた。
 レースゲームですか……時速何百キロで走ってるわけじゃないし、後ろや横から強引な割り込みがあるわけじゃない。ちょっと狭い農道で、畑に落ちないようにすればいいだけなのに。すみません田舎道で。
 でも、また情報ゲットした。先生、ゲームするんだ。十八禁乙女ゲームは遊ばないだろうが。


 ここは古民家を改装したカフェで、一年前、オープンのチラシがポストに入っていた。そのチラシに私はくぎ付けになり、それ以来、ずっとずっと気になっていた。
 オーガニックなサラダに、国産小麦を使ったマフィンやキッシュがウリらしい。
 カフェの奥の渡り廊下が別棟の大きな屋敷につながっていて、そこには、宇関町で昔使われていた農具などが展示されているとか。
 ここには二度と来ることはないと思っていた。こんな形で戻れるとは思ってもみなかった。

 若い女の子がレジのカウンターから現れ、声をかけてくれた。アルバイトだろう。
 中は、思ったよりずっと明るい。モダンな照明が天井からぶら下がっている。10席ほどしかないこぢんまりとした店で、奥には畳敷きの座敷がある。よく知っている場所だが、すっかり変わってしまった。
「どうしました?」
 先生の声で我に返る。奥の座敷に案内された。

「私、前からここが気になっていたんです。先生のおかげで来ることができました。ありがとうございます」
「運転がんばってよかった。素芦もとあしさんが喜んでくれて」
 大きな目の笑顔がまぶしい。
 オーダーした魚料理とサラダがテーブルに並んだ。サラダが朝河先生の分だ。
 先生はご飯やパンを控えてその分、スイーツで補充しているとか。思わず「ちゃんとバランス考えて食事してください」と忠告すると「いいんです!」と言い張る。

 彼が宇宙論に興味を持ったのは中学生のころと言う。
「元々は金属加工やロボットが好きだったんだけど、金属を作っている元素ってなんだろう? いや、大もとの素粒子は? と、さかのぼっていったら宇宙の始まりに行きつくでしょ?」

 元素? 素粒子? 『でしょ?』と同意を求められても、よくわからない。
「それって、現代社会の問題を考えていったら、元をたどりすぎて、石器時代までさかのぼってしまったみたいな感じですか?」
「そう! まさにそれ!」
 取材の話はなく、曖昧な時が流れたまま、デザートの豆乳プリンとハーブ入りシフォンケーキが出された。

 この部屋で、こんなデザートを食べられるなんて、不思議だ。味まで懐かしい。この部屋で食べているからだろうか。
 幸せな子ども時代、幸せだからこそ、自分が幸せだとわからなかった時代を呼び起こす、そんな味。
 あの時は、祖母も、父も……そう、母もいた。今から思うと別宇宙のようだ。

 朝河流斗先生の宇宙講義はとまらない。
「前も言ったかな? この宇宙が生まれたとき、多くの宇宙が生まれたと考えられるんです。もしかするとブラックホールの向こう側に宇宙があるかもしれません」

「じゃあ、私も別の宇宙に行けるんですか? 行けるなら行ってみたいわ」

 前から気になっていた別宇宙へのゲート。この先生なら知っているかもしれない。
 ゴト。鈍い音がテーブルに響く。
 朝河先生は、口に持っていこうとしたグレープジュースのグラスをテーブルに置いた。

素芦もとあしさん、そんなこと考えているんですか?」
 彼の顔から微笑が消えた。眉間にしわがよっている。聞いてはいけない質問だったのだろうか?
 十八禁乙女ゲームのヒーローに会えるかもしれないから、なんて言えない。
「この宇宙の何が気に入らないんですか?」
 彼は私を責めるように睨む。

 七年前まで当たり前のように、いつまでもあると思っていた。立場も財産も愛も誇りも。それらが一瞬のうちに失われたとき、どうしたらいいの?
 別の宇宙に行って、宇宙を駆け巡る姫になって誰かに愛されたい……それはいけないことなの?

「先生、違う世界に行ってみたいってダメなんですか?」
「違う世界なんか、別の宇宙じゃなくても、この地球上、たくさんあります。学会発表で外国に行くだけでも、世界の広さを感じますよ。素芦さん、別の宇宙に行く前に行くべきところはたくさんあるんだ」
「お金なくて、海外なんて行けません」
「バーチャルである程度できるでしょ?」

 バーチャル……核心を突かれた。
 皇帝陛下のバーチャル宇宙で充分幸せだったはず。なのになぜ、バーチャルで寂しさを覚えるのだろう。
 目の前の人には私の寂しさは理解できない。二十二歳で准教授になる人だもの。

「バーチャルじゃできないこと、ありますよ。私はもうすぐ三十歳ですが、同期には子どもが幼稚園って人もいます」
「素芦さんは、子どもが欲しいんですか?」
「いえ、そうではありませんが、でも、こればかりは、どうにもなりませんよね」
 何で私はこんなこと言ってるの? 二度と男に頼らないと決めたのに。宇関の最後の素芦さんとして生きるつもりなのに。母親になったかつての友だちを僻んでいるみたいだ。
 先生はちょっと考え込んでから言った。
「大丈夫ですよ。人間の脳そのものを、機械化すればすむことです」

 脳を機械化? どちらにしても、この先生に愚痴を言っても無意味なのに。
「実際にそういう研究あるみたいですが、人間の脳をコンピューターにするんですよ。そうしたら無限の寿命が手に入れられる。人間が無限の寿命を手に入れれば、無理に子どもを増やす必要はないんだ」
 何か、話がますます変な方向にいってる気がする。
「人間が不死身のロボットになれば、子どもはいらないんですか?」
「そうなりませんか? 人の命は有限だから子どもが必要というだけ。人間にとって一番大事なのは、この脳みそです。ここが無限に保存できれば、文明の維持は可能なんだ」
 先生はどや顔で語っている。
 そういう考えってどうなんだろう? 何か違う気がする。

「一つの考えです。世界的には人口増加の方が問題だ。この国の人間は減っていますが、言語や文化を継承できれば、継承者の遺伝子や見た目に拘ることもないでしょう。人口が増えた国からこの国に連れてくればいい。だから」
 無邪気な笑顔がそこにあった。
「つまり、 素芦もとあしさんは、結婚や子どもなんて煩わしいことしなくていい、ということです」

 結婚や子どもが煩わしい……先生はまだ二十二歳と若いから、当然よね。
 でも、同期もかつての私も、人口問題のために、人類の文明を維持するために、子どもが欲しいんじゃない。理屈じゃない。愛する人と結ばれたい、その人の子どもを産みたい、母となってその子を育て、暖かな家庭を築きたい、それは多くの人が願うこと……あれ?
 おかしいのは、私。同期が結婚しようが母親になろうが、独りで生きると決めたのに、先生に八つ当たりしている。

 ただ、この人と少しでも時間を過ごしたくて、デザートまで食べてしまった。
 本来の目的に戻ろう。私は、姿勢を正して、先生に向き直った。
「今日は、取材について話し合うために、お時間を取ってくださったんですよね?」

 朝河先生の顔から笑顔が消えた。やはり取材の話はタブーだったの? でも、それならなぜ彼は私を誘ったの?
「そうです。そうなんだけど……」
 ボサボサ頭が揺れている。怒っているというより、何か迷い考え込んでいるみたいだ。
 先生はグレープフルーツジュースをぐいっと飲み込んだ。喉仏が大きく動く。
 そして、私を見て笑った。
「僕の望みを叶えてくれたら、取材を受けてもいいですよ」

 そこには、無邪気な少年ではなく、悪意を覆い隠すための笑顔を張り付けた大人がいた。
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