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6 主人公は、あっさりワナにはまる
(44)マジでいきなり最終回やるかも、ごめん
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「やっとここまで来たか~。長かったな~」
遥か天空の造物主(作者)は、いつものように机に伏せっていた。
「話が進むにつれ、長くなるんだよね~。一章、二章は単発話。三章が七話、四章は十七話で五章は二十二話」
「六章で一気に四十四話。この分だと次は八十話ぐらいかのう?」
例によっていきなり時の神クロノスが現れるが、すっかり慣れた造物主はもう驚かない。今までの展開から、そろそろ出番だろうと待ち構えていた。
「次は八十話? そんなの無理! まかせてクロノスさん! 今からサクッと終わらせるから」
「今からじゃと?」
造物主は再び世界を紡ぎだした。
パターン1 人新世の終わり
アカイアの王たちは、スパルタ王妃ヘレネと王女ヘルミオネを取り替えそうと、こぞってトロイアに襲いかかる。
戦争は十年経っても終わらず、泥沼と化してきた。
オリュンポス山の最高神ゼウスは、愚かな人間たちに怒り、ついにこれらを滅ぼすこととした。
山が火を吹き、町という町を焼き尽くした。焼け焦げた大地は裂き割れ、僅かに残った人々を飲み込んだ。末つ方、絶え間ない雨嵐からの大洪水が、文明の痕跡を跡形もなく洗い流す。
こうして人の世は終わり、最高神の深慮は達せられた。
輝ける神アポロンは、かつてトロイアと呼ばれた荒野に立つ。琴をかき鳴らし、英雄たちの生きざまを歌う。しかし、神の挽歌を聴くのは、大地に生い茂る草木だけだった。
「ばっかもーん! 何をやけ起こしとんのじゃ!」
「人類全滅って、いかにも壮大なファンタジーっぽい終わりじゃん」
「そもそもわしは、全滅エンドが大嫌いじゃが、シリアスなダークファンタジーならわからんでもない。が、このなんちゃってファンタジーには合わんじゃろ!」
「だめか~。私にしては、目一杯雰囲気ある文体でがんばったんだけどなあ」
これは本当で、この造物主は、これ以上壮大なエンドシーンは書けない。どうかご容赦願う。
「まず、主役のパリスがどうなったか書かんかい」
「じゃあ、ちゃんとパリスがハッピーになれるエンドにするかあ」
再び造物主は、糸を紡ぎだした。
パターン2 全ては夢の果て
アカイアの王たちは、スパルタ王妃ヘレネと王女ヘルミオネを取り替えそうと、こぞってトロイアに襲いかかった。
戦争は十年経っても終わらず、泥沼と化してきた。
その間、ヘクトルはアキレウスに殺され、パリスがトロイアの総大将となる。彼はアポロンの助力で、兄の仇アキレウスを見事打つ。
しかしパリスの武運はそこで尽き、ついにヘラクレスの矢を受け倒れてしまう。
激しい痛みのなかで、彼は意識を失った……。
「うわあああああ!」
パリスはガバッと跳ね起きた。当たりをキョロキョロ見回す。
トロイアの王宮ではなかった。
「あんた、なに叫んでたの?」
階段を降りた。竈に立つ母親が問いかけた。
ここはアカイアの片田舎ならどこにでもある民家だ。パリスが生まれ育った家。
「怖い夢見たんだ。僕がトロイアの王子になって戦うんだ」
「きゃはははは、あんたが王子ねえ、ないない」
「だよねえ、僕、戦い嫌いだもん」
「だったら、とっとと水汲みにいっといで」
「えー、面倒だなあ」
パリスは壺を抱えて家を出た。
王子になれば水汲みしなくてすむ。でも……。
「やっぱり、戦いなんてやだな。僕は今のまんまでいいや」
輝ける太陽に、若者は笑顔を向けた。
「ただの夢落ちじゃないか!」
「ちゃんとパリスのハッピーエンドで終わったよ」
「収集つかないからといって、安易に夢落ちに逃げるんじゃない!」
「えー、でもプロ作家も時々やるよ」
「確かにたまにプロも夢落ちやるが、大体炎上するではないか。わしは夢落ちも嫌いじゃ。それまでの物語が無意味になるではないか」
「でも、八十話も書きたくない」
「知らん。大体、冒険物なら主人公を成長させにゃあかんのに、夢落ちではそれもできんじゃろ」
「成長とか面倒だなあ。まあ、もう一度やってみるよ」
造物主は、三度目の創造に取り組んだ。
パターン3 学園パリス
トロイアとアカイアの戦争は十年経っても終わらず、泥沼化してきた。
討ち死にしたヘクトルに代わり、パリスはトロイアの総大将として目覚ましい働きを見せた。
しかし、アカイアの猛攻は止むことを知らない。ついに彼はヘラクレスの矢の攻撃を受け、死出の旅に立とうとしていた。
「パリスよ、がんばったな」
時の神クロノスが、若き総大将に呼び掛ける。
「神様……僕、戦争のない世界に生まれたかったな……」
王子パリスは事切れた。時の神クロノスは「お前の願い、しかと聞いたぞ」と腕をかかげた。
「グッモーニン、パリス!」
誰かの呼び声でパリスははっと目覚めた。彼は高校の教室にいた。どうやら授業中に眠ってしまったらしい。
「よい夢を見たかい? ミスター・パリス!」
歴史の教師が笑いながら目をつり上げている。
「はい、ミスター・ホーマー。僕はトロイアの英雄となって戦いました」
「クールだね」
パリスは、セントレア州立高校に通うごく普通の生徒だ。
教師ホーマーはそれ以上パリスを追求することはなく「それまで伝説と思われていた都市トロイアの遺跡が、発見されたんだよ」と説明を始める。
「火災や虐殺の跡も見つかり、本当に戦争があったと考えられているよ。叙事詩のように木馬に潜入したかはわからないけどね」
パリスは、先程の夢を思い出す。自分はトロイアの王子となり、襲いかかるギリシャ兵を弓矢で次々と倒していった。夢というにはあまりに生々しい。
「ホーマー先生!」
パリスは立ち上がった。
「僕、トロイアに行きたい!」
「ヘイ! どうしたパリス?」
教師ホーマーの当惑をよそに、パリスは目を輝かせた。
トロイア遺跡に行きたい! トロイアについてもっと知りたい!
パリスは、生まれて初めて心の底から湧き上がる意欲を感じた。これから始まるであろう旅に、胸を躍らせた。
「……ほぼ夢オチと変わらんではないか」
「転生と夢オチは全然違うのに……ちゃんと前向きなパリスで終わったよ」
「そうじゃ、パリスが主役じゃ。で、六章のパリスの出番は?」
「えーと十八話かなあ」
「半分も出とらんなあ」
「いや~、パリスのいないトロイアとか、ギリシャ側の思惑とか、それにギリシャ神話ネタなら神様も出したくなって……」
「この先、どう収めるつもりじゃ?」
「大分、回収したよ。ヒポクラテス先生の診療所に王様の使いがやってきたし、踊り子のヘルミオネが登場しパリスといい雰囲気になったよ。ちゃんとオープニングに繋がったでしょ? パリスの故郷の病も、原因がアポロンの仕業ってはっきりしたし」
「……新キャラのゼノンとキルケ、乳母ガイアの正体にプリアモスとの関係、パリスとオイノネとヘルミオネの三角関係、オデュッセウスの野望、ヘクトルの謎の夢、カッサンドラとアポロンとトリファントスの関係、スエシュドス老人のポセイドン神殿建立、アポロンとゼウスの対決、少しずつ前世を思い出すパリス、まだ登場していないアキレウス……全然回収されとらんじゃろ!」
「うわーん! でも、でも八十話も書きたくない~! クロノスさん、なんとかして~」
「わしは知らんと言うとるのに。勝手に話を広げたお主が悪いんじゃからな」
時の神クロノスは、無情にも去っていった。
この世界は、もともと世界創造を中断する他の造物主の力になれればとの、実におこがましい動機で創られた。
この造物主は非力ゆえその動機を全うすることはできなかったが、ここでようやく世界創造に行き詰まったときの救済策を提示することができた。
伏線回収無理! とっとと終わらせたい! となった場合、以下の手段を取ってはいかがだろう?
1 非日常系
(1)ハッピーエンド
神の慈悲で幸せな世界に転生
(2)バッドエンド
神の怒りで世界全滅
2 日常系
(1)ハッピーエンド
夢落ち
(2)バッドエンド
主人公、事故か災害で死亡
この造物主は力量がないので、収集が着かなくなったら、マジでパリスを現代の高校に転生させるかもしれない。
ということで、遥か天空の造物主は読者の優しさに思いっきり甘えようと開き直り、最後の創造に取り掛かった。
遥か天空の造物主(作者)は、いつものように机に伏せっていた。
「話が進むにつれ、長くなるんだよね~。一章、二章は単発話。三章が七話、四章は十七話で五章は二十二話」
「六章で一気に四十四話。この分だと次は八十話ぐらいかのう?」
例によっていきなり時の神クロノスが現れるが、すっかり慣れた造物主はもう驚かない。今までの展開から、そろそろ出番だろうと待ち構えていた。
「次は八十話? そんなの無理! まかせてクロノスさん! 今からサクッと終わらせるから」
「今からじゃと?」
造物主は再び世界を紡ぎだした。
パターン1 人新世の終わり
アカイアの王たちは、スパルタ王妃ヘレネと王女ヘルミオネを取り替えそうと、こぞってトロイアに襲いかかる。
戦争は十年経っても終わらず、泥沼と化してきた。
オリュンポス山の最高神ゼウスは、愚かな人間たちに怒り、ついにこれらを滅ぼすこととした。
山が火を吹き、町という町を焼き尽くした。焼け焦げた大地は裂き割れ、僅かに残った人々を飲み込んだ。末つ方、絶え間ない雨嵐からの大洪水が、文明の痕跡を跡形もなく洗い流す。
こうして人の世は終わり、最高神の深慮は達せられた。
輝ける神アポロンは、かつてトロイアと呼ばれた荒野に立つ。琴をかき鳴らし、英雄たちの生きざまを歌う。しかし、神の挽歌を聴くのは、大地に生い茂る草木だけだった。
「ばっかもーん! 何をやけ起こしとんのじゃ!」
「人類全滅って、いかにも壮大なファンタジーっぽい終わりじゃん」
「そもそもわしは、全滅エンドが大嫌いじゃが、シリアスなダークファンタジーならわからんでもない。が、このなんちゃってファンタジーには合わんじゃろ!」
「だめか~。私にしては、目一杯雰囲気ある文体でがんばったんだけどなあ」
これは本当で、この造物主は、これ以上壮大なエンドシーンは書けない。どうかご容赦願う。
「まず、主役のパリスがどうなったか書かんかい」
「じゃあ、ちゃんとパリスがハッピーになれるエンドにするかあ」
再び造物主は、糸を紡ぎだした。
パターン2 全ては夢の果て
アカイアの王たちは、スパルタ王妃ヘレネと王女ヘルミオネを取り替えそうと、こぞってトロイアに襲いかかった。
戦争は十年経っても終わらず、泥沼と化してきた。
その間、ヘクトルはアキレウスに殺され、パリスがトロイアの総大将となる。彼はアポロンの助力で、兄の仇アキレウスを見事打つ。
しかしパリスの武運はそこで尽き、ついにヘラクレスの矢を受け倒れてしまう。
激しい痛みのなかで、彼は意識を失った……。
「うわあああああ!」
パリスはガバッと跳ね起きた。当たりをキョロキョロ見回す。
トロイアの王宮ではなかった。
「あんた、なに叫んでたの?」
階段を降りた。竈に立つ母親が問いかけた。
ここはアカイアの片田舎ならどこにでもある民家だ。パリスが生まれ育った家。
「怖い夢見たんだ。僕がトロイアの王子になって戦うんだ」
「きゃはははは、あんたが王子ねえ、ないない」
「だよねえ、僕、戦い嫌いだもん」
「だったら、とっとと水汲みにいっといで」
「えー、面倒だなあ」
パリスは壺を抱えて家を出た。
王子になれば水汲みしなくてすむ。でも……。
「やっぱり、戦いなんてやだな。僕は今のまんまでいいや」
輝ける太陽に、若者は笑顔を向けた。
「ただの夢落ちじゃないか!」
「ちゃんとパリスのハッピーエンドで終わったよ」
「収集つかないからといって、安易に夢落ちに逃げるんじゃない!」
「えー、でもプロ作家も時々やるよ」
「確かにたまにプロも夢落ちやるが、大体炎上するではないか。わしは夢落ちも嫌いじゃ。それまでの物語が無意味になるではないか」
「でも、八十話も書きたくない」
「知らん。大体、冒険物なら主人公を成長させにゃあかんのに、夢落ちではそれもできんじゃろ」
「成長とか面倒だなあ。まあ、もう一度やってみるよ」
造物主は、三度目の創造に取り組んだ。
パターン3 学園パリス
トロイアとアカイアの戦争は十年経っても終わらず、泥沼化してきた。
討ち死にしたヘクトルに代わり、パリスはトロイアの総大将として目覚ましい働きを見せた。
しかし、アカイアの猛攻は止むことを知らない。ついに彼はヘラクレスの矢の攻撃を受け、死出の旅に立とうとしていた。
「パリスよ、がんばったな」
時の神クロノスが、若き総大将に呼び掛ける。
「神様……僕、戦争のない世界に生まれたかったな……」
王子パリスは事切れた。時の神クロノスは「お前の願い、しかと聞いたぞ」と腕をかかげた。
「グッモーニン、パリス!」
誰かの呼び声でパリスははっと目覚めた。彼は高校の教室にいた。どうやら授業中に眠ってしまったらしい。
「よい夢を見たかい? ミスター・パリス!」
歴史の教師が笑いながら目をつり上げている。
「はい、ミスター・ホーマー。僕はトロイアの英雄となって戦いました」
「クールだね」
パリスは、セントレア州立高校に通うごく普通の生徒だ。
教師ホーマーはそれ以上パリスを追求することはなく「それまで伝説と思われていた都市トロイアの遺跡が、発見されたんだよ」と説明を始める。
「火災や虐殺の跡も見つかり、本当に戦争があったと考えられているよ。叙事詩のように木馬に潜入したかはわからないけどね」
パリスは、先程の夢を思い出す。自分はトロイアの王子となり、襲いかかるギリシャ兵を弓矢で次々と倒していった。夢というにはあまりに生々しい。
「ホーマー先生!」
パリスは立ち上がった。
「僕、トロイアに行きたい!」
「ヘイ! どうしたパリス?」
教師ホーマーの当惑をよそに、パリスは目を輝かせた。
トロイア遺跡に行きたい! トロイアについてもっと知りたい!
パリスは、生まれて初めて心の底から湧き上がる意欲を感じた。これから始まるであろう旅に、胸を躍らせた。
「……ほぼ夢オチと変わらんではないか」
「転生と夢オチは全然違うのに……ちゃんと前向きなパリスで終わったよ」
「そうじゃ、パリスが主役じゃ。で、六章のパリスの出番は?」
「えーと十八話かなあ」
「半分も出とらんなあ」
「いや~、パリスのいないトロイアとか、ギリシャ側の思惑とか、それにギリシャ神話ネタなら神様も出したくなって……」
「この先、どう収めるつもりじゃ?」
「大分、回収したよ。ヒポクラテス先生の診療所に王様の使いがやってきたし、踊り子のヘルミオネが登場しパリスといい雰囲気になったよ。ちゃんとオープニングに繋がったでしょ? パリスの故郷の病も、原因がアポロンの仕業ってはっきりしたし」
「……新キャラのゼノンとキルケ、乳母ガイアの正体にプリアモスとの関係、パリスとオイノネとヘルミオネの三角関係、オデュッセウスの野望、ヘクトルの謎の夢、カッサンドラとアポロンとトリファントスの関係、スエシュドス老人のポセイドン神殿建立、アポロンとゼウスの対決、少しずつ前世を思い出すパリス、まだ登場していないアキレウス……全然回収されとらんじゃろ!」
「うわーん! でも、でも八十話も書きたくない~! クロノスさん、なんとかして~」
「わしは知らんと言うとるのに。勝手に話を広げたお主が悪いんじゃからな」
時の神クロノスは、無情にも去っていった。
この世界は、もともと世界創造を中断する他の造物主の力になれればとの、実におこがましい動機で創られた。
この造物主は非力ゆえその動機を全うすることはできなかったが、ここでようやく世界創造に行き詰まったときの救済策を提示することができた。
伏線回収無理! とっとと終わらせたい! となった場合、以下の手段を取ってはいかがだろう?
1 非日常系
(1)ハッピーエンド
神の慈悲で幸せな世界に転生
(2)バッドエンド
神の怒りで世界全滅
2 日常系
(1)ハッピーエンド
夢落ち
(2)バッドエンド
主人公、事故か災害で死亡
この造物主は力量がないので、収集が着かなくなったら、マジでパリスを現代の高校に転生させるかもしれない。
ということで、遥か天空の造物主は読者の優しさに思いっきり甘えようと開き直り、最後の創造に取り掛かった。
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