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6 主人公は、あっさりワナにはまる
(36)ごめんパリス、忘れてたわけじゃないんだよ
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久しぶりに登場した主人公パリスの足跡をたどろう。
パリスは、ナウシカにオデュッセウスという男がトロイアの敵になると警告して島を出た。ギリシャ本土に上陸し、スパルタへ向かうところだ。
スパルタの王女ヘルミオネは、父王メネラオスの命令で、クレタ島の怪物ミノタウロスと結婚させられそうになっている。
パリスはヘルミオネを助ける策として、彼女とトロイア王子との結婚を思いついた。
スパルタの王宮でメネラオスを説得できたら、宿で待っているスエシュドス老人と合流しトロイアに向かう。老人とは二か月後の待ち合わせを約束したが、まもなくその日がやってくる。
トロイアに着いたらヘクトルに、ヘルミオネとトロイアの王子との結婚を勧めよう。
パリスは自分の思いつきに胸を躍らせて、旅路を歩む。
森を抜けると、青々とした春の小麦畑が目の前に広がっていた。遠くに集落が見える。
このあたりはパリスの故郷へ行く時に通過した。
踏み固められた道を進めば村にぶつかる。二日もすればスパルタに到着だ。
のどかな田園風景に見えるが、冒険ファンタジーの主人公の旅には、障害がつきもの。
ということで、彼の前に行く手を阻む者が現れた。スフィンクスや問題のミノタウロスのような怪物ではない。
道の真ん中で、小さな男の子がシクシクと泣いていた。
「どうしたの? お父さんお母さんとはぐれちゃったのかな?」
パリスはしゃがみ込み、子供の頭を優しくなでた。
男の子は、ヘクトルの息子アステュアナクスよりは成長しているが、ヘルミオネよりは幼い。七歳ぐらいだろうか。
無造作に伸びた栗色の巻き毛と薄汚れた服が、哀れを誘う。小さな両腕に青銅の器のような物を抱えていた。
「わかんない」
「どっちから来たのかな?」
パリスは道の向こうと反対側を交互に指差すが、子供は首をプルプル振るばかり。
「僕はパリスって言うんだ。自分の名前はわかるかな?」
子供は泣き止みハッキリと答えた。緑色の大きな眼をパチクリさせている。
「ゼノンだよ」
「名前言えるんだ。偉いねえ。じゃあゼノン君、お家に帰ろうか」
パリスは子供の手を引いて、集落へ向かった。
「ゼノン君、お父さんとお母さんの名前は、わかるかなあ?」
子供は、しばらく首を傾けてから答えた。
「ずーっと昔に死んじゃった」
「え!」
パリスは思わず子供の手を強く握りしめる。小さいこの子の「ずっと昔」は、一月ほど前なのか?
「ねえ、お父さんとお母さんがいなくなってから、どうしたの? 親戚のおじさんやおばさんは?」
「わかんない。暗くて狭い部屋にいて、外に出られなかった。怖いおじさんが立ってた」
こんな小さい子が部屋に閉じ込められたのか? パリスは眉を寄せる。
「目を開けたらここだった」
パリスは事情を察した。両親に先立たれたこの子は親戚に引き取られたのだ。この子は何かいたずらをして倉に閉じ込められたのか?
「前いたとこは、ここと全然違ってた」
引き取った親戚は、いたずらっ子のゼノンに嫌気がさして捨てたのかもしれない。
ただの迷子だろうと気軽に声をかけたが、思ったより大きなクエストを抱え込んでしまった。
パリスはゼノンの手を引いて、集落に向かった。時々、子供が思い出したように泣き出すので、そのたびにパリスは立ち止まってなだめる。
どんなに泣いても、ゼノンは青銅の器らしい物体を抱えて離さない。
「ゼノン君、それは君の宝物かな?」
「亀だよ」
子供はパリスから手を離すと、両手で青銅の器を持ち上げた。
鈍い金属の光を放つ物体は、確かに亀の形をしている。眠そうな眼が写実的だ。甲羅にはうずまき模様がびっしりと描かれている。渦巻きの形は四角くこのあたりでは見かけないデザインだ。
「すごい亀さんの置物だね。お父さん、お母さんが作ったのかな?」
ゼノンは首をプルプル振った。
「違うよ。東の物売りからもらった」
「東ってトロイア?」
精巧な作りの亀は、どこかの王宮に飾られてもおかしくない。が、パリスは四日間のトロイア滞在で、こんな不気味な亀の像は見たことがなかった。
「ううん、ペルシャよりもインドよりも東の大きな国」
ペルシャ? インド? 東にヒッタイトという大きな国があるとヘクトルから聞かされていたが、そんな名前は聞いたことがない。
得体の知れぬ国からやって来た青銅の亀は、貧しい身なりの子供とは明らかにミスマッチで、不気味な輝きを放っていた。
集落で一番大きな家にたどり着いた。木の扉を叩いて声をかける。
「あいよ。旅人さんかい? ちょいと待っとくれ」
愛想のいい女の声が、扉越しに聞こえてきた。
「こんな田舎まで大変だねえ……あ、あんたは……」
頬がこけた中年女が出てきた。愛想が良かった女はパリスと目が合った途端、眉を寄せた。
「その黒い巻き毛……トロイア人だね……あんた、もしかしてパリスか?」
「へー、お姉さんと初めて会うけど、僕のこと知ってるんだ。嬉しいなあ」
パリスは、ここぞとばかり極上の笑顔を見せる。
「やっぱり! あんた、女をだまして船に乗せて、トロイアへ連れて行くんだろ? あたしはぜーったい、あんたの上手い話には乗らないからね」
初対面の女に、いきなり敵意をぶつけられた。
パリスは首を捻ってしばし考え込むが、ポンと手を叩く。スエシュドスと共に船乗りたちに声掛けした行為を、この女は誤解しているのだ。
「貧しい船乗りのおじさんたちに、トロイアでポセイドンの神殿を造ろうって誘ってるんだ。みんな喜んでたよ。女の人は誘ってないよ」
「そうやって、あたしをだますんだ」
「違うって。この子を知らないか、教えて欲しかっただけ」
パリスはゼノンの頭をなでた
「あんた、子供までさらってるのか?」
「僕が人さらいなら、お姉さんの家をわざわざ訪ねるわけないって。ここの家が一番大きいから、立派な人が住んでると思ったんだよ」
「お姉さん? 立派な人?」
「お姉さんみたいに素敵な人が出てきたから、僕、嬉しかったのに」
「素敵? あ、あんた、あたしみたいなババアに適当なこと言ってるんじゃないよ!」
「適当じゃないって! お姉さん、畑仕事がんばってるんでしょ? 手を見ればわかるよ。すごいなあ」
女は自分の手をまじまじと見つめて俯いた。
「……みんな怠け者だから、あたし、村のために働いてるだけだよ」
「そうか。僕に厳しかったのも、村を怪しい男から守るためだったんだね。お姉さん、カッコいいよ」
「あたしが、カッコいい……」
女の頬があっという間に赤く染まった。
これでいける! パリスは心のなかでガッツポーズするが「お前、なにぐずぐずしてんだよ」と、野太い声が邪魔をする。
声の主が女の前に立ちふさがった。パリスの想像通り、髭が濃いデップリとした中年男だ。
「まさかこいつ、パリスか?」
「悪い子じゃないよ」
「すっかりだまされやがって! 女房に近づくんじゃねえ!」
いきなり家の主人が拳を振りかざしてきた。
「まっ! 待って、おじさん!」
男のストレートパンチがパリスの頬に当たりそうになるが、そこは主人公の王子、軽やかにステップを踏み、さらっとかわす。
中年男は腕を振り回して追いかけるが、パリスはひょいひょい逃げ回る。
エンドレスの追いかけっこは、思わぬところから待ったがかかった。
「だめー!」
子供がパリスの前に割って入り、腕を伸ばし青銅の亀を中年男に見せつけた。
と、男の腕も顔も、凍り付いたように動かなくなった。
「ゼノン君! 危ないって」
慌ててパリスはゼノンを抱き寄せるが、彼は頑として動かず、亀の像をまっすぐ男に突きつける。
額に汗を浮かべ凍り付いていた男が、苦笑いを浮かべる。
「わかった! 俺の負けだ。その不気味な亀をしまってくれ」
ゼノンは亀を抱えこむが、男をじっと睨みつけている。
パリスは子供の前にしゃがんで言い聞かせた。
「駄目だよゼノン君。危ない時は走ってどこかに隠れるんだよ」
家の主人は、パリスと子供を見比べ頷いた。
「子供に優しいんだな……お前、悪い奴じゃないな。中に入れ」
パリスは、ナウシカにオデュッセウスという男がトロイアの敵になると警告して島を出た。ギリシャ本土に上陸し、スパルタへ向かうところだ。
スパルタの王女ヘルミオネは、父王メネラオスの命令で、クレタ島の怪物ミノタウロスと結婚させられそうになっている。
パリスはヘルミオネを助ける策として、彼女とトロイア王子との結婚を思いついた。
スパルタの王宮でメネラオスを説得できたら、宿で待っているスエシュドス老人と合流しトロイアに向かう。老人とは二か月後の待ち合わせを約束したが、まもなくその日がやってくる。
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パリスは自分の思いつきに胸を躍らせて、旅路を歩む。
森を抜けると、青々とした春の小麦畑が目の前に広がっていた。遠くに集落が見える。
このあたりはパリスの故郷へ行く時に通過した。
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のどかな田園風景に見えるが、冒険ファンタジーの主人公の旅には、障害がつきもの。
ということで、彼の前に行く手を阻む者が現れた。スフィンクスや問題のミノタウロスのような怪物ではない。
道の真ん中で、小さな男の子がシクシクと泣いていた。
「どうしたの? お父さんお母さんとはぐれちゃったのかな?」
パリスはしゃがみ込み、子供の頭を優しくなでた。
男の子は、ヘクトルの息子アステュアナクスよりは成長しているが、ヘルミオネよりは幼い。七歳ぐらいだろうか。
無造作に伸びた栗色の巻き毛と薄汚れた服が、哀れを誘う。小さな両腕に青銅の器のような物を抱えていた。
「わかんない」
「どっちから来たのかな?」
パリスは道の向こうと反対側を交互に指差すが、子供は首をプルプル振るばかり。
「僕はパリスって言うんだ。自分の名前はわかるかな?」
子供は泣き止みハッキリと答えた。緑色の大きな眼をパチクリさせている。
「ゼノンだよ」
「名前言えるんだ。偉いねえ。じゃあゼノン君、お家に帰ろうか」
パリスは子供の手を引いて、集落へ向かった。
「ゼノン君、お父さんとお母さんの名前は、わかるかなあ?」
子供は、しばらく首を傾けてから答えた。
「ずーっと昔に死んじゃった」
「え!」
パリスは思わず子供の手を強く握りしめる。小さいこの子の「ずっと昔」は、一月ほど前なのか?
「ねえ、お父さんとお母さんがいなくなってから、どうしたの? 親戚のおじさんやおばさんは?」
「わかんない。暗くて狭い部屋にいて、外に出られなかった。怖いおじさんが立ってた」
こんな小さい子が部屋に閉じ込められたのか? パリスは眉を寄せる。
「目を開けたらここだった」
パリスは事情を察した。両親に先立たれたこの子は親戚に引き取られたのだ。この子は何かいたずらをして倉に閉じ込められたのか?
「前いたとこは、ここと全然違ってた」
引き取った親戚は、いたずらっ子のゼノンに嫌気がさして捨てたのかもしれない。
ただの迷子だろうと気軽に声をかけたが、思ったより大きなクエストを抱え込んでしまった。
パリスはゼノンの手を引いて、集落に向かった。時々、子供が思い出したように泣き出すので、そのたびにパリスは立ち止まってなだめる。
どんなに泣いても、ゼノンは青銅の器らしい物体を抱えて離さない。
「ゼノン君、それは君の宝物かな?」
「亀だよ」
子供はパリスから手を離すと、両手で青銅の器を持ち上げた。
鈍い金属の光を放つ物体は、確かに亀の形をしている。眠そうな眼が写実的だ。甲羅にはうずまき模様がびっしりと描かれている。渦巻きの形は四角くこのあたりでは見かけないデザインだ。
「すごい亀さんの置物だね。お父さん、お母さんが作ったのかな?」
ゼノンは首をプルプル振った。
「違うよ。東の物売りからもらった」
「東ってトロイア?」
精巧な作りの亀は、どこかの王宮に飾られてもおかしくない。が、パリスは四日間のトロイア滞在で、こんな不気味な亀の像は見たことがなかった。
「ううん、ペルシャよりもインドよりも東の大きな国」
ペルシャ? インド? 東にヒッタイトという大きな国があるとヘクトルから聞かされていたが、そんな名前は聞いたことがない。
得体の知れぬ国からやって来た青銅の亀は、貧しい身なりの子供とは明らかにミスマッチで、不気味な輝きを放っていた。
集落で一番大きな家にたどり着いた。木の扉を叩いて声をかける。
「あいよ。旅人さんかい? ちょいと待っとくれ」
愛想のいい女の声が、扉越しに聞こえてきた。
「こんな田舎まで大変だねえ……あ、あんたは……」
頬がこけた中年女が出てきた。愛想が良かった女はパリスと目が合った途端、眉を寄せた。
「その黒い巻き毛……トロイア人だね……あんた、もしかしてパリスか?」
「へー、お姉さんと初めて会うけど、僕のこと知ってるんだ。嬉しいなあ」
パリスは、ここぞとばかり極上の笑顔を見せる。
「やっぱり! あんた、女をだまして船に乗せて、トロイアへ連れて行くんだろ? あたしはぜーったい、あんたの上手い話には乗らないからね」
初対面の女に、いきなり敵意をぶつけられた。
パリスは首を捻ってしばし考え込むが、ポンと手を叩く。スエシュドスと共に船乗りたちに声掛けした行為を、この女は誤解しているのだ。
「貧しい船乗りのおじさんたちに、トロイアでポセイドンの神殿を造ろうって誘ってるんだ。みんな喜んでたよ。女の人は誘ってないよ」
「そうやって、あたしをだますんだ」
「違うって。この子を知らないか、教えて欲しかっただけ」
パリスはゼノンの頭をなでた
「あんた、子供までさらってるのか?」
「僕が人さらいなら、お姉さんの家をわざわざ訪ねるわけないって。ここの家が一番大きいから、立派な人が住んでると思ったんだよ」
「お姉さん? 立派な人?」
「お姉さんみたいに素敵な人が出てきたから、僕、嬉しかったのに」
「素敵? あ、あんた、あたしみたいなババアに適当なこと言ってるんじゃないよ!」
「適当じゃないって! お姉さん、畑仕事がんばってるんでしょ? 手を見ればわかるよ。すごいなあ」
女は自分の手をまじまじと見つめて俯いた。
「……みんな怠け者だから、あたし、村のために働いてるだけだよ」
「そうか。僕に厳しかったのも、村を怪しい男から守るためだったんだね。お姉さん、カッコいいよ」
「あたしが、カッコいい……」
女の頬があっという間に赤く染まった。
これでいける! パリスは心のなかでガッツポーズするが「お前、なにぐずぐずしてんだよ」と、野太い声が邪魔をする。
声の主が女の前に立ちふさがった。パリスの想像通り、髭が濃いデップリとした中年男だ。
「まさかこいつ、パリスか?」
「悪い子じゃないよ」
「すっかりだまされやがって! 女房に近づくんじゃねえ!」
いきなり家の主人が拳を振りかざしてきた。
「まっ! 待って、おじさん!」
男のストレートパンチがパリスの頬に当たりそうになるが、そこは主人公の王子、軽やかにステップを踏み、さらっとかわす。
中年男は腕を振り回して追いかけるが、パリスはひょいひょい逃げ回る。
エンドレスの追いかけっこは、思わぬところから待ったがかかった。
「だめー!」
子供がパリスの前に割って入り、腕を伸ばし青銅の亀を中年男に見せつけた。
と、男の腕も顔も、凍り付いたように動かなくなった。
「ゼノン君! 危ないって」
慌ててパリスはゼノンを抱き寄せるが、彼は頑として動かず、亀の像をまっすぐ男に突きつける。
額に汗を浮かべ凍り付いていた男が、苦笑いを浮かべる。
「わかった! 俺の負けだ。その不気味な亀をしまってくれ」
ゼノンは亀を抱えこむが、男をじっと睨みつけている。
パリスは子供の前にしゃがんで言い聞かせた。
「駄目だよゼノン君。危ない時は走ってどこかに隠れるんだよ」
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