91 / 101
6 主人公は、あっさりワナにはまる
(34)オリンピックの起源は、トロイア戦争に遡るらしい
しおりを挟む
アポロンは、オリュンポスからイデ山へ黄金の馬車を走らせる途中で、アフロディテと別れた。神の足下には、トロイアの港が広がっている。
荷を船に運び入れる船乗りに、トロイアの跡継ぎ王子ヘクトルが声をかける。
「酒場など人が集まる場所で『ヘクトルがパリスを待っている』との噂を流せ。旅人が聞けば、パリスの耳に入るはずだ」
アポロンは、ヘクトルの必死な様子を見つめていた。
「そうだ。ヘクトル、お前は正しい。トロイアにはパリスが必要だ」
光輝く神はいま来た道を引き返し、再びギリシャに向かった。
ギリシャの老医師ヒポクラテスは、パリスの田舎で流行り病の治療に当たっていた。
パリスが診療代としてくれた新しい薬草、ミズタマソウの種を蒔いたところ、無事に発芽した。この薬草で流行は抑えられないが、発病したとき症状を抑える効果があることがわかった。
病が治まったところで、ヒポクラテスは診療所へ戻ることにした。
ミズタマソウはパリスが恋人のオイノネから餞別にもらった薬草だ。ヒポクラテスは好んで海の東の薬草を使用した。
「やっぱ、東の方が医術は進んでいるのぉ。アポロン様のお陰だあ」
ギリシャ側の太陽神はヘリオスだ。が、東の優れた医術がギリシャに伝わり、東の神アポロンが医術の神として、ギリシャの医師たちに信奉されるようになった。
これは決して、アポロンが元々ギリシャの太陽神ではなかった、という話を造物主が最近知り急遽作った設定ではない!
ヒポクラテスが診療所に帰ると、若い弟子が出迎えてくれた。
「先生、お帰りなさい! ミュケナイの王様の遣いが、先生を待ってます。」
「また王の遣いか? この前は弟の王様で、今度な兄の王様か」
ヒポクラテスはパリスの故郷に寄る前、アガメムノンの弟、スパルタ王メネラオスを診ている。
「患者たちはどうしている?」
「僕らで診ています。幸い、深刻な病の患者はいないので、大丈夫です」
ヒポクラテスは、診療所の裏手の部屋で弟子に待ち人を紹介された。
客人は体格のいい男で、胸当てを着け剣を履いている。軽装の兵士だ。
「ヒポクラテス先生、我らがミュケナイのアガメムノン王に、どうかお力添えを」
王の遣いは剣を外し、恭しく跪いた。
「あの強い王様が病気になったかの?」
「いえいえ、アガメムノン王は壮健そのもの。我らアカイア人の覇者として意気はますます上昇。ということで、王は競技会を開催することになりました」
「おお、競技会とな?」
ヒポクラテスは、目を輝かせた。
「アカイア中に呼びかけ、錚々たる戦士たちをアウリスの地に集めます。そこで、レスリングに徒競走、槍投げ、砲丸投げ、戦車競走、それに弓術の腕を競うんです」
「アウリスとはここから北にある村じゃな。海に面しているとか」
「そうです。だからボート競争も行うことにしました」
「ボートかあ。遥か南のエジプトで盛んらしいな。アカイアでも始めることになったか。楽しそうだのう」
古代エジプトでは本当にボートレースが行われたらしい。
この話の時代から二百年前のファラオ、アメンホテプニ世は、優れたボート選手でもあった。通常二百人で漕ぐ船を一人で漕いだという話が伝わっている。さすがに誇張だろうが、体育会系のファラオだったようだ。
そもそも漕ぎ手が二百人という船はかなり巨大だが、ピラミッドを造るエジプト文明だ。巨大船そのものはあっただろう。
話を戻そう。
「賞品も豪華ですよ。三位まで入賞すれば、金・銀・銅のメダルのほかに、黄金の釜や、神馬の血を引く名馬、女神が地上に落とした槍、それに」
いかつい兵士が声を潜めた。
「よく働く女も、賞品にありますよ」
「女が競技会の賞品というのは、コンプライアンス的にまずいんじゃないかのう」
ヒポクラテス先生のおっしゃるとおり、女を品物扱いとは何事か、である。
しかし、トロイア戦争を描いた叙事詩『イリアス』で描かれるスポーツ競技会では、「手芸な得意な女」が賞品として本当にリストアップされている! 古代ギリシャは男尊女卑の世界だが、造物主もこれには驚いた。女は、牛や馬や黄金と並列される存在らしい。
『イリアス』に描かれているこの競技会は、アキレウスが親友の戦死を悼み開催したもので、オリンピックの起源との説がある。
また話が脱線した。申し訳ない。
「まあまあ、うちの王様はそういう方なので……ともかく王は、アカイアで並ぶ者のない方。競技会を開き、アカイア人が優れて立派な男子であることを、ゼウス様にお見せしたいとお考えなんです」
「スポーツは健康にいいからな。競技会を開くとなれば、選手たちは優勝を目指してトレーニングに励む。ますます身体が鍛えられるぞ」
「うちの王様、頭いいでしょ? しかしアカイア中の戦士が競うとなれば、怪我人が続出し、放置すれば死人が出かねません」
王の遣いはグイっと頭を上げた。
「そこで名医であるヒポクラテス先生に、負傷者が出たら速やかに手当てするなどして、競技会を支えていただきたいのです」
アガメムノンの遣いは、ヒポクラテスを、王が主催する競技会のスポーツドクターとしてスカウトしに来たらしい。
「王様が豪華賞品を用意したため、ぞくぞくと参加者が集まってます。参加者の中にはなんと!」
軽装の兵士は大きく両腕を広げた。
「あの俊足のアキレウスがいます!」
戦士アキレウスの名は、ギリシャ全土に知れ渡っている。特に足の速さは並ぶものがないとの評判だ。女神の血を引いているとの噂もある。
「行く! 盛り上がる上腕二頭筋に、六つに割れた腹直筋! 見たい! 違う、診たい! 行ってくるぞお!!」
旅から戻ったばかりの名医はスキップして、アガメムノンの遣いと共に競技会会場アウリスへ出発した。
スポーツドクターに任命されたヒポクラテスは、いそいそと旅路を進むなか、パリスの田舎の病について思いを巡らす。
「田舎の流行り病って、よそ者が病の元を持ってくるパターンが多いが……あの田舎、あまり人の出入りがないんじゃよ」
医師は、村での仕事を思い起こす。
ヒポクラテスは治療の前に、村人に過去の流行り病の状況を聞いて回った。しかし、誰に聞いてもはっきりした答えが返ってこない。
ほとほと困ったところへ、パリスの育ての両親が声を潜めて伝えてきた。
「パリスは一生懸命やってくれるから言いにくいんだけど……その……あの子が帰ってくると、病が広まるんです」
「うちの村はみんな気がいいから、こんなこと先生には言わないだろ? しかもここの若い男はみんな病に罹ったのに、パリスだけは元気なんだよ」
「やっぱりパリスはトロイア人だから、特別なんですかね……」
よそ者が滅多に訪れない田舎において、唯一のよそ者がパリス。
ヒポクラテスは、アウリスへの道を歩きつつ、ふと頭を上げた。
「では、パリスが病の素を持っているんか? いや、それは違うなあ」
病が流行り出したのは、パリスがヒポクラテスに弟子入りする前だった。もしパリスが病の素を持っていたら、パリスが赤ん坊の時から病が流行っていたはず。
「ま、いいか。病も落ち着いたし。パリスが悪いわけじゃない。やはり人間にはわからない、アポロン様の技かもしれんなー」
名医はそれ以上謎の病のことは考えず、これから始まる肉体美の競演に胸を踊らせた。
病をもたらす迷惑な神アポロンは、浮かれるパリスの師匠をギリシャの空から眺めている。
「さすがヒポクラテス、私の血と技を受け継ぐものよ」
医術の神は、不敵な笑いをうっすらと浮かべた。
「お前は正しい。あの流行り病は、私が銀の矢を放ったからだよ」
荷を船に運び入れる船乗りに、トロイアの跡継ぎ王子ヘクトルが声をかける。
「酒場など人が集まる場所で『ヘクトルがパリスを待っている』との噂を流せ。旅人が聞けば、パリスの耳に入るはずだ」
アポロンは、ヘクトルの必死な様子を見つめていた。
「そうだ。ヘクトル、お前は正しい。トロイアにはパリスが必要だ」
光輝く神はいま来た道を引き返し、再びギリシャに向かった。
ギリシャの老医師ヒポクラテスは、パリスの田舎で流行り病の治療に当たっていた。
パリスが診療代としてくれた新しい薬草、ミズタマソウの種を蒔いたところ、無事に発芽した。この薬草で流行は抑えられないが、発病したとき症状を抑える効果があることがわかった。
病が治まったところで、ヒポクラテスは診療所へ戻ることにした。
ミズタマソウはパリスが恋人のオイノネから餞別にもらった薬草だ。ヒポクラテスは好んで海の東の薬草を使用した。
「やっぱ、東の方が医術は進んでいるのぉ。アポロン様のお陰だあ」
ギリシャ側の太陽神はヘリオスだ。が、東の優れた医術がギリシャに伝わり、東の神アポロンが医術の神として、ギリシャの医師たちに信奉されるようになった。
これは決して、アポロンが元々ギリシャの太陽神ではなかった、という話を造物主が最近知り急遽作った設定ではない!
ヒポクラテスが診療所に帰ると、若い弟子が出迎えてくれた。
「先生、お帰りなさい! ミュケナイの王様の遣いが、先生を待ってます。」
「また王の遣いか? この前は弟の王様で、今度な兄の王様か」
ヒポクラテスはパリスの故郷に寄る前、アガメムノンの弟、スパルタ王メネラオスを診ている。
「患者たちはどうしている?」
「僕らで診ています。幸い、深刻な病の患者はいないので、大丈夫です」
ヒポクラテスは、診療所の裏手の部屋で弟子に待ち人を紹介された。
客人は体格のいい男で、胸当てを着け剣を履いている。軽装の兵士だ。
「ヒポクラテス先生、我らがミュケナイのアガメムノン王に、どうかお力添えを」
王の遣いは剣を外し、恭しく跪いた。
「あの強い王様が病気になったかの?」
「いえいえ、アガメムノン王は壮健そのもの。我らアカイア人の覇者として意気はますます上昇。ということで、王は競技会を開催することになりました」
「おお、競技会とな?」
ヒポクラテスは、目を輝かせた。
「アカイア中に呼びかけ、錚々たる戦士たちをアウリスの地に集めます。そこで、レスリングに徒競走、槍投げ、砲丸投げ、戦車競走、それに弓術の腕を競うんです」
「アウリスとはここから北にある村じゃな。海に面しているとか」
「そうです。だからボート競争も行うことにしました」
「ボートかあ。遥か南のエジプトで盛んらしいな。アカイアでも始めることになったか。楽しそうだのう」
古代エジプトでは本当にボートレースが行われたらしい。
この話の時代から二百年前のファラオ、アメンホテプニ世は、優れたボート選手でもあった。通常二百人で漕ぐ船を一人で漕いだという話が伝わっている。さすがに誇張だろうが、体育会系のファラオだったようだ。
そもそも漕ぎ手が二百人という船はかなり巨大だが、ピラミッドを造るエジプト文明だ。巨大船そのものはあっただろう。
話を戻そう。
「賞品も豪華ですよ。三位まで入賞すれば、金・銀・銅のメダルのほかに、黄金の釜や、神馬の血を引く名馬、女神が地上に落とした槍、それに」
いかつい兵士が声を潜めた。
「よく働く女も、賞品にありますよ」
「女が競技会の賞品というのは、コンプライアンス的にまずいんじゃないかのう」
ヒポクラテス先生のおっしゃるとおり、女を品物扱いとは何事か、である。
しかし、トロイア戦争を描いた叙事詩『イリアス』で描かれるスポーツ競技会では、「手芸な得意な女」が賞品として本当にリストアップされている! 古代ギリシャは男尊女卑の世界だが、造物主もこれには驚いた。女は、牛や馬や黄金と並列される存在らしい。
『イリアス』に描かれているこの競技会は、アキレウスが親友の戦死を悼み開催したもので、オリンピックの起源との説がある。
また話が脱線した。申し訳ない。
「まあまあ、うちの王様はそういう方なので……ともかく王は、アカイアで並ぶ者のない方。競技会を開き、アカイア人が優れて立派な男子であることを、ゼウス様にお見せしたいとお考えなんです」
「スポーツは健康にいいからな。競技会を開くとなれば、選手たちは優勝を目指してトレーニングに励む。ますます身体が鍛えられるぞ」
「うちの王様、頭いいでしょ? しかしアカイア中の戦士が競うとなれば、怪我人が続出し、放置すれば死人が出かねません」
王の遣いはグイっと頭を上げた。
「そこで名医であるヒポクラテス先生に、負傷者が出たら速やかに手当てするなどして、競技会を支えていただきたいのです」
アガメムノンの遣いは、ヒポクラテスを、王が主催する競技会のスポーツドクターとしてスカウトしに来たらしい。
「王様が豪華賞品を用意したため、ぞくぞくと参加者が集まってます。参加者の中にはなんと!」
軽装の兵士は大きく両腕を広げた。
「あの俊足のアキレウスがいます!」
戦士アキレウスの名は、ギリシャ全土に知れ渡っている。特に足の速さは並ぶものがないとの評判だ。女神の血を引いているとの噂もある。
「行く! 盛り上がる上腕二頭筋に、六つに割れた腹直筋! 見たい! 違う、診たい! 行ってくるぞお!!」
旅から戻ったばかりの名医はスキップして、アガメムノンの遣いと共に競技会会場アウリスへ出発した。
スポーツドクターに任命されたヒポクラテスは、いそいそと旅路を進むなか、パリスの田舎の病について思いを巡らす。
「田舎の流行り病って、よそ者が病の元を持ってくるパターンが多いが……あの田舎、あまり人の出入りがないんじゃよ」
医師は、村での仕事を思い起こす。
ヒポクラテスは治療の前に、村人に過去の流行り病の状況を聞いて回った。しかし、誰に聞いてもはっきりした答えが返ってこない。
ほとほと困ったところへ、パリスの育ての両親が声を潜めて伝えてきた。
「パリスは一生懸命やってくれるから言いにくいんだけど……その……あの子が帰ってくると、病が広まるんです」
「うちの村はみんな気がいいから、こんなこと先生には言わないだろ? しかもここの若い男はみんな病に罹ったのに、パリスだけは元気なんだよ」
「やっぱりパリスはトロイア人だから、特別なんですかね……」
よそ者が滅多に訪れない田舎において、唯一のよそ者がパリス。
ヒポクラテスは、アウリスへの道を歩きつつ、ふと頭を上げた。
「では、パリスが病の素を持っているんか? いや、それは違うなあ」
病が流行り出したのは、パリスがヒポクラテスに弟子入りする前だった。もしパリスが病の素を持っていたら、パリスが赤ん坊の時から病が流行っていたはず。
「ま、いいか。病も落ち着いたし。パリスが悪いわけじゃない。やはり人間にはわからない、アポロン様の技かもしれんなー」
名医はそれ以上謎の病のことは考えず、これから始まる肉体美の競演に胸を踊らせた。
病をもたらす迷惑な神アポロンは、浮かれるパリスの師匠をギリシャの空から眺めている。
「さすがヒポクラテス、私の血と技を受け継ぐものよ」
医術の神は、不敵な笑いをうっすらと浮かべた。
「お前は正しい。あの流行り病は、私が銀の矢を放ったからだよ」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜
華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日
この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。
札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。
渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。
この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。
一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。
そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。
この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。
この作品はフィクションです。
実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる