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6 主人公は、あっさりワナにはまる
(9)怪物の花嫁
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――ミノタウロス!?
パリスもその噂は知っている。南の島、クレタ島の化け物だ。神の怒りに触れ呪いをかけられた王妃が牛と交わり、半牛半人の化け物を産んだ。それがミノタウロス。
化け物ミノタウロスは、迷宮に閉じ込められているという。
「お父様の母方のお祖父様、私の曽祖父様はクレタの王様なの。ミノタウロスとは兄弟なんですって」
パリスは目を丸くした。牛の怪物は、王女と血の繋がりがあるのだ。
「三年前、曽祖父様の具合が悪くなったから、お父様はクレタ島に渡ったの。もう長くはないからって」
パリスは少女の背中を撫でた。この展開、嫌な予感しかない。
「曽祖父様は亡くなる前、自分の弟のミノタウロスがずっとひとりぼっちでかわいそうだから、嫁を見つけて欲しいって、お父様にお願いしたの」
「う、うそ……それで、ヘルミオネが? 牛の化け物なら、牝牛をお嫁さんにすればいいじゃないか!」
「お父様、二か月前から元気がなくなったから、お医者様を探してたの。先生が見つかったのは良かったけど……」
ヘルミオネは、潤んだ目でパリスを見上げる。
「お医者様が言ったの。お父様は家族のことで悩んでいるから病気になったんですって」
「それ間違ってるよ!」
「私がミノタウロスと結婚すれば、お父様は曽祖父様との約束を果たせて、元気になれるの」
「ここで待ってて!」
パリスは広間を出て、走り回った。
「王様あ! どこですかあ!」
が、パリスはあっさりと王宮の兵士に捕まった。
「落ち着いてください」
「落ち着けるもんか! 王様、娘さんがかわいくないんですか! 怪物と結婚しろって! あなたには人間の心があるんですか!」
しかし王は姿を見せず、パリスはもとの広間に連れ戻される。
ヘルミオネが駆け寄ってきた。
「私、もういいの!」
パリスは小さな娘を抱き寄せ、傍らの乳母をじっと見つめる。
「ガイアさん、この子がミノタウロスと結婚してもいいの?」
「王様には逆らえません」
「何言ってんだ、守らなきゃダメだろ! この子にお母さんはいない。あなたがお母さんのつもりで守らないと!」
「わ、私が母?」
ガイアは自らを指差し「私が母? む、無理、王妃様には、ヘレネ様にはなれない……」と独り言つ。
パリスは、どうにもならない乳母を諦め、少女を一層力強く抱きしめた。
「待っててね。いい方法を考えるから」
ヘルミオネは輝ける青年の腕の中「私、パリスを待ってる!」と、涙混じりで応える。
王女と乳母が去ってから、ヒポクラテスが入ってきた。袋に草や木の実をどっさり詰め込んで、ホクホク顔だ。
パリスは思わず怒りをぶつける。
「先生! 何てことしたんです!」
王宮から浜に出る道すがら、パリスは師匠を責め立てた。
「先生が余計なことを言うから、王女様が怪物と結婚させられるんだよ!」
ヒポクラテスは、目をパチクリさせる。
「王様はそんなこと、言ってなかったなあ。ま、医者には守秘義務があるから、これ以上は言えんけどねー」
パリスは胸に手をあて、考え直す。
師匠は、王の病は、家族の悩みが元だと言った……その助言は間違っていない。ヒポクラテスに非はない。
「すみません。僕、先生にひどいことを言って」
「王族のことは、わからんなあ。神の怒りを鎮めるために、王女を生贄にした一族もいるんだよねー」
王女とはそういうものなのか? 王のために生贄にされなければならないのか?
「こんな話もあるけどねー。呪いで獣にされた王子に、美女が献身的に仕えるんだな。で、二人の間に生まれた愛で呪いが解けるんよ。いい話だねー」
「美女は獣王子なのに好きになったんだ」
「もとは王子だからねえ。ジェントルマン野獣に美女は惹かれたんよー」
たとえ見た目が野獣でも、元がイケメン王子なら、恋愛が成立する可能性はある。
しかし、ミノタウロスの心がイケメンという保証はないし、怪物として生まれた者がイケメンに変身する可能性は低そうだ。
第一、たとえ親戚だろうが、牛の化け物に娘を嫁がせるのは間違っている。
「先生、なんとかなりませんか?」
「わしはただの医者よん。まあ、王の病が快癒すればお気持ちが変わるかもしれんけどねー」
王が治るには時間がかかると師匠は言った。悠長に待ってられない。
「ミノタウロスとの結婚を阻止するには……そうだ!」
パリスの頭に解決策が浮かんだ。が、その前に、旅の目的を忘れてはならない。
「先生……こんなこと言ってお願いしにくいんですが、僕の田舎の流行り病、なんとかなりませんか?」
道端でパリスは足を止め、荷袋を開けた。
「お礼は、トロイアの薬草の種です」
「お! ミズタマソウか! よし、さっそくお前の田舎に連れてってよ」
「先生、現金ですね」
「ははは。トロイアではいい薬草が採れるが、海の向こうだから値が張るのよ」
「そうですか。薬草をたくさん栽培すれば、安くなるのかな?」
「いやあ、トロイア人は金儲けが上手いからなあ」
師匠の軽口に、パリスは口を尖らせた。
彼がトロイアにいたのは四日間だけ。なのに、トロイアを悪く言われるのは面白くない。
パリスはヒポクラテスを故郷の田舎に連れていった。
村長が名医を歓迎する。パリスは久しぶりに両親の家で過ごした。
「お前。本当のこと、知ったんだね」
育ての母が涙を浮かべる。
「で、お前はここにずっといるのか?」
育ての父がポンと背中を叩く。
「そ、それが、トロイアを飛び出しちゃって……でも、やることあるから戻るんだ」
「わかった。向こうでもがんばれよ」
「あ、ありがと、父さん、母さん」
親子三人は涙を浮かべて抱き合う。
久しぶりにパリスは、故郷の寝床で横になった。
ヒポクラテス先生にお願いしたら、ナウシカに会ってオデュッセウスのことを警告する。
その後、スパルタで待つスエシュドスと合流しトロイアへ戻る。ただ戻るだけではない。大切な願いを叶えてもらうのだ。
ヘルミオネがミノタウロスと結婚させられてしまう。一晩世話になっただけの姫だが、愛らしい娘が怪物の物にされるのは阻止したい。
パリスの考えた作戦には、トロイアの力が必要だ。
他の王子がヘルミオネに結婚を申し込めば、牛の化け物との結婚がなくなるのではないか。
父王だって、娘婿にするなら怪物より若い王子がいいに決まっている。
それこそ、トロイアのような大国ならどうだろう?
パリスは、トロイアに四日しかいなかったので何十人もいる王子の顔は覚えていない。が、ざっと見た感じでは、みな美しい。ヘクトルはもちろん、デイポボスにアイネイアスもなかなかのイケメンだ。
ヘルミオネと釣合いがとれる、十歳前後の美しい王子を選んで結婚させる。
彼女は踊りが上手でかわいらしいから、選ばれた王子にもいい話だろう。
ヘクトルに言わせると、トロイアとアカイアの仲が悪いとか。でも、王子と王女が結婚すれば、仲良くなるのではないか?
パリスは、自分の思い付きに胸を踊らせた。
このトロイア物語は元の伝説をかなり無視しているが、ミノタウロスとヘルミオネの血縁関係は、伝説にある通りだ。
ヘルミオネの父、スパルタ王のメネラオスと、ミュケナイ王のアガメムノン兄弟の母は、クレタの王女である。ミノタウロスを産んだ王妃はメネラオス兄弟の曽祖母で、ミノタウロスは兄弟の大叔父にあたる。
造物主はこれを知り驚いた。トロイアの伝説とミノタウロス伝説は繋がるのだ。
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「お父様、二か月前から元気がなくなったから、お医者様を探してたの。先生が見つかったのは良かったけど……」
ヘルミオネは、潤んだ目でパリスを見上げる。
「お医者様が言ったの。お父様は家族のことで悩んでいるから病気になったんですって」
「それ間違ってるよ!」
「私がミノタウロスと結婚すれば、お父様は曽祖父様との約束を果たせて、元気になれるの」
「ここで待ってて!」
パリスは広間を出て、走り回った。
「王様あ! どこですかあ!」
が、パリスはあっさりと王宮の兵士に捕まった。
「落ち着いてください」
「落ち着けるもんか! 王様、娘さんがかわいくないんですか! 怪物と結婚しろって! あなたには人間の心があるんですか!」
しかし王は姿を見せず、パリスはもとの広間に連れ戻される。
ヘルミオネが駆け寄ってきた。
「私、もういいの!」
パリスは小さな娘を抱き寄せ、傍らの乳母をじっと見つめる。
「ガイアさん、この子がミノタウロスと結婚してもいいの?」
「王様には逆らえません」
「何言ってんだ、守らなきゃダメだろ! この子にお母さんはいない。あなたがお母さんのつもりで守らないと!」
「わ、私が母?」
ガイアは自らを指差し「私が母? む、無理、王妃様には、ヘレネ様にはなれない……」と独り言つ。
パリスは、どうにもならない乳母を諦め、少女を一層力強く抱きしめた。
「待っててね。いい方法を考えるから」
ヘルミオネは輝ける青年の腕の中「私、パリスを待ってる!」と、涙混じりで応える。
王女と乳母が去ってから、ヒポクラテスが入ってきた。袋に草や木の実をどっさり詰め込んで、ホクホク顔だ。
パリスは思わず怒りをぶつける。
「先生! 何てことしたんです!」
王宮から浜に出る道すがら、パリスは師匠を責め立てた。
「先生が余計なことを言うから、王女様が怪物と結婚させられるんだよ!」
ヒポクラテスは、目をパチクリさせる。
「王様はそんなこと、言ってなかったなあ。ま、医者には守秘義務があるから、これ以上は言えんけどねー」
パリスは胸に手をあて、考え直す。
師匠は、王の病は、家族の悩みが元だと言った……その助言は間違っていない。ヒポクラテスに非はない。
「すみません。僕、先生にひどいことを言って」
「王族のことは、わからんなあ。神の怒りを鎮めるために、王女を生贄にした一族もいるんだよねー」
王女とはそういうものなのか? 王のために生贄にされなければならないのか?
「こんな話もあるけどねー。呪いで獣にされた王子に、美女が献身的に仕えるんだな。で、二人の間に生まれた愛で呪いが解けるんよ。いい話だねー」
「美女は獣王子なのに好きになったんだ」
「もとは王子だからねえ。ジェントルマン野獣に美女は惹かれたんよー」
たとえ見た目が野獣でも、元がイケメン王子なら、恋愛が成立する可能性はある。
しかし、ミノタウロスの心がイケメンという保証はないし、怪物として生まれた者がイケメンに変身する可能性は低そうだ。
第一、たとえ親戚だろうが、牛の化け物に娘を嫁がせるのは間違っている。
「先生、なんとかなりませんか?」
「わしはただの医者よん。まあ、王の病が快癒すればお気持ちが変わるかもしれんけどねー」
王が治るには時間がかかると師匠は言った。悠長に待ってられない。
「ミノタウロスとの結婚を阻止するには……そうだ!」
パリスの頭に解決策が浮かんだ。が、その前に、旅の目的を忘れてはならない。
「先生……こんなこと言ってお願いしにくいんですが、僕の田舎の流行り病、なんとかなりませんか?」
道端でパリスは足を止め、荷袋を開けた。
「お礼は、トロイアの薬草の種です」
「お! ミズタマソウか! よし、さっそくお前の田舎に連れてってよ」
「先生、現金ですね」
「ははは。トロイアではいい薬草が採れるが、海の向こうだから値が張るのよ」
「そうですか。薬草をたくさん栽培すれば、安くなるのかな?」
「いやあ、トロイア人は金儲けが上手いからなあ」
師匠の軽口に、パリスは口を尖らせた。
彼がトロイアにいたのは四日間だけ。なのに、トロイアを悪く言われるのは面白くない。
パリスはヒポクラテスを故郷の田舎に連れていった。
村長が名医を歓迎する。パリスは久しぶりに両親の家で過ごした。
「お前。本当のこと、知ったんだね」
育ての母が涙を浮かべる。
「で、お前はここにずっといるのか?」
育ての父がポンと背中を叩く。
「そ、それが、トロイアを飛び出しちゃって……でも、やることあるから戻るんだ」
「わかった。向こうでもがんばれよ」
「あ、ありがと、父さん、母さん」
親子三人は涙を浮かべて抱き合う。
久しぶりにパリスは、故郷の寝床で横になった。
ヒポクラテス先生にお願いしたら、ナウシカに会ってオデュッセウスのことを警告する。
その後、スパルタで待つスエシュドスと合流しトロイアへ戻る。ただ戻るだけではない。大切な願いを叶えてもらうのだ。
ヘルミオネがミノタウロスと結婚させられてしまう。一晩世話になっただけの姫だが、愛らしい娘が怪物の物にされるのは阻止したい。
パリスの考えた作戦には、トロイアの力が必要だ。
他の王子がヘルミオネに結婚を申し込めば、牛の化け物との結婚がなくなるのではないか。
父王だって、娘婿にするなら怪物より若い王子がいいに決まっている。
それこそ、トロイアのような大国ならどうだろう?
パリスは、トロイアに四日しかいなかったので何十人もいる王子の顔は覚えていない。が、ざっと見た感じでは、みな美しい。ヘクトルはもちろん、デイポボスにアイネイアスもなかなかのイケメンだ。
ヘルミオネと釣合いがとれる、十歳前後の美しい王子を選んで結婚させる。
彼女は踊りが上手でかわいらしいから、選ばれた王子にもいい話だろう。
ヘクトルに言わせると、トロイアとアカイアの仲が悪いとか。でも、王子と王女が結婚すれば、仲良くなるのではないか?
パリスは、自分の思い付きに胸を踊らせた。
このトロイア物語は元の伝説をかなり無視しているが、ミノタウロスとヘルミオネの血縁関係は、伝説にある通りだ。
ヘルミオネの父、スパルタ王のメネラオスと、ミュケナイ王のアガメムノン兄弟の母は、クレタの王女である。ミノタウロスを産んだ王妃はメネラオス兄弟の曽祖母で、ミノタウロスは兄弟の大叔父にあたる。
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