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6 主人公は、あっさりワナにはまる
(4)ようやく主人公登場
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「トロイアで暮らしたくなったら、これ持ってってねー」
アカイアの小さな浜で、アポロンの恵みで輝く美青年が、船乗りたちに声を掛けた。長い指に、木彫りの馬のペンダントをいくつもぶら下げている。
「おいおいパリスさん。むやみやたらに声掛けたら、ヘクトルさんに叱られるじゃろうて」
「おじいさん、人は多い方がよくない? こっちで困ってる船乗りさんを、助けたいんでしょ?」
「気持ちはありがたいがの。ヘクトルさんとて、役立たずにただ飯を食わすわけにいかんとて……人選びは、わしに任せてくれんかの?」
「いいよ。スエシュドスさんは、長い間船乗りして、わかってるもんね。じゃ、僕は」
パリスは片手で握れる太さの木の枝を掲げた。
「僕は、馬のペンダントを彫るよ。それと宿を見つけて、食料集めるね」
アカイアに到着したパリスの第一ミッションは、ポセイドン神殿のコマーシャルだ。アカイアの報われない船乗りのため、トロイアに新しくポセイドンの神殿を建てる。
若者と老人のコンビは、順調にスタートした。
「おじいさん、商い船を漕いで旅をすると楽だね。食料がもらえて船賃はタダだし」
パリスは、船乗りたちに教えられたとおりに、櫂を力強く回す。船にはたっぷりワインの壺が積まれている。
「あんたは王子様だろうに。そんな苦労しなくとも……」
が、老人の言葉をパリスは遮る。
「王子は四日でやめた! 僕はただのパリス。今は、成りたての船乗りだね」
小さな船は岸に沿って南に進む。浜に着けば、老人は布教活動に、パリスは食料調達に勤しむ。もっともパリスの食料調達は、難なく進む。田舎のご婦人方に愛想よく微笑むだけで、パンやワインをどっさりゲットできる。
「スエシュドスさん、僕はこれからヒポクラテス先生を訪ね、友達に会うんだ。長旅だけど、一緒に行く?」
漁師の家に泊まった二人は、今後のことを相談する。
「もちろんじゃ。本当はのう、わしはパリスさんと、旅がしたかっただけなんじゃ」
「……おじいちゃん……へへ、ありがとう」
ひょんなことで出会った老人だが、そのように頼ってくれるのは嬉しい。自然、老人の白髪頭に、手が伸びる。
が、スエシュドスは、パリスの腕をバッと払いのけた。
「すまん……あまり、頭を触られたくないんじゃ」
「ううん。ごめん。気をつけるよ」
パリスは、王宮でヘクトルから聞かされたことを思い出した。
――アレクサンドロス、あの老人はただの船乗りではない。アカイアの王たちにひどく傷つけられた戦士かもしれない。
――戦士? おじいちゃん、そんな感じじゃないよ。
――最初にスエシュドスと会った時、俺はすごい力で掴まれた。この俺が、簡単には振りほどけなかった。それに老人は、若者と同じように力強く漕いでいた。
そのほか、パリスは、老人が着替えを拒むことを聞かされた。
ヒポクラテスの教えを思い出す。ひどい暴力にあった人間は、しばし、人の接触を拒むようになると。
(おじいちゃん……どんなに大変な目にあったんだろう)
パリスは寝床でわが身を振り返る。
トロイア王に捨てられたとはいえ、拾ってくれた養父母に、大切に育てられた。村の誰もがパリスをかわいがってくれた。
だから村に病が流行った時、なんとかしようと旅に出た――そのはずだった。
それからナウシカに出会ってヘクトルに出会って、そのあとナウシカとすぐ別れてヘクトルと二人で……違う!
床の中でパリスは首を振った。三人で旅をして、スフィンクスの謎を解いたじゃないか。
「そうだ。スフィンクスさん!」
がばっとパリスは跳ね起きた。スフィンクスのいたテーバイは、この近くだ。
パリスは、スエシュドス老人に、テーバイのスフィンクスとの出会いを語り、近くにいるスフィンクスに挨拶したいと老人を誘った。
が、スエシュドスは「そんな化け物恐ろしい」と断った。
パリスはひとりで、ピキオン山の怪物に会いに行った。
獅子の身体を持つ女の怪物が、尻尾を振り艶然と微笑む。
「ほほほ。お主、息災にしているようじゃな」
「スフィンクスさんが元気でよかった。怪我は大丈夫?」
パリスは、前の出会いでヘクトルが傷つけたスフィンクスの前足をさする。
「我はファラオの守護者であった。あの程度の攻撃、何ともないぞよ」
「昔いたのはエジプトだっけ? 僕は知らないけど、仲間のトリファントスさんは、エジプトから来たんだよ」
「エジプトか。実はの、久方ぶりにエジプトを訪れたのじゃ」
「えええ! エジプト行って来たの? すごく遠いんでしょ?」
「ほほほ、この翼があれば、どこへでも行けるぞ」
スフィンクスは誇らしげに、両の翼を羽ばたかせる。
「神殿も王宮も、なにもかも見事じゃった。今のファラオ、ラムセス二世は、エジプト、いや世界でもっとも偉大なお方じゃ」
怪物女は、美しい頬を染め、人々でごった返す町や、大きな船が行き交う港のありさまを語った。ギリシャのどんな町、そしてトロイアよりも、巨大な都らしい。
「じゃが、偉大なファラオも苦しんでおられる……あのモーゼという男のせいじゃ」
「モーゼ?」
パリスは、初めて聞く名前に耳を傾ける。
「ヘブライ人の男じゃ。このあたりでヘブライ人はあまり見かけないが……あの男、神はヤハウェのみ、他は偽りの神と騒ぐもんじゃから、ファラオは頭を痛めておる」
「えっ! 神様がひとりってこと? アポロン様やゼウス様は?」
「モーゼに言わせれば、神ではない、ということかのう」
「そうか、なんか寂しいな……でもスフィンクスさん、よくこっちに戻ってきたね。エジプトって立派な都なんでしょ?」
美女の顔をした怪物は、目を伏せて尻尾を振った。
「あの美しい都に、我が住処はない。我より力のある多くの守護者が、ファラオをお守りしておる。それに……」
と、スフィンクスは頭を上げた。
視線を辿った先で、何人もの子供たちが駆け寄ってくる。
「あ、スフィンクス、戻ってきたんだ!」
あっという間に、怪物女は子供らに取り囲まれた。
「ねー、なんで、いなくなっちゃったの?」
「また、なぞなぞ出してよ」
スフィンクスは、翼を広げて笑っている。
「ほほほ、では、なぞなぞではなく、エジプトの話をしようかの」
パリスは、子供たちに囲まれ誇らしげにエジプトを語るスフィンクスを、見つめる。胸がポカポカと温かくなってきた。
テーバイの宿の食堂でパリスは、スエシュドスにスフィンクスとの語らいを伝えた。
「スフィンクスさん、全然怖くなかったよ。子供たちの人気者でさ。良かったら、明日、会いに行ってみる?」
が、老人は「バケモンなんてとんでもない!」と全身を震わせた。
「そうか……とにかく、モーゼって人、変わってるよね」
食堂でパリスは、パンを噛み締める。
「神様がひとりなんて無理だよ。太陽と月と星を動かして、風を吹かせて雨を降らせてなんて……ひとりの神様にそこまでやらせたら、かわいそうだよ」
「パリスさん、優しいのう。神様にまでかわいそうとは……じゃがな」
スエシュドスは、ワインで口をすすった。
「神がひとつなら、神々同士の争いがなくなり、平和になるかもしれんのう」
はたとパリスは、パンを持つ手を止めた。神々の伝説を思い出す。特にギリシャの神々は、些細なことで嫉妬し怒り、災いをもたらす。
「おじいさん……それでも神様ひとりぼっちじゃ、つまらないよ」
テーバイの夜は、思わぬ宗教談議に発展した。
パリスとスエシュドスは、商い船を漕ぎ進め、ヒポクラテスのいる町に近づいてきた。
船乗りの宿でパリスは、木彫りの馬のペンダントを作り、布教活動に勤しむスエシュドス老人を待つ。
と、スエシュドスが杖を突きながら、身なりの良い男二人を連れ、駆け込んできた。
「パリスさん、スパルタの王様が病気で、医者を探しとるんじゃと」
アカイアの小さな浜で、アポロンの恵みで輝く美青年が、船乗りたちに声を掛けた。長い指に、木彫りの馬のペンダントをいくつもぶら下げている。
「おいおいパリスさん。むやみやたらに声掛けたら、ヘクトルさんに叱られるじゃろうて」
「おじいさん、人は多い方がよくない? こっちで困ってる船乗りさんを、助けたいんでしょ?」
「気持ちはありがたいがの。ヘクトルさんとて、役立たずにただ飯を食わすわけにいかんとて……人選びは、わしに任せてくれんかの?」
「いいよ。スエシュドスさんは、長い間船乗りして、わかってるもんね。じゃ、僕は」
パリスは片手で握れる太さの木の枝を掲げた。
「僕は、馬のペンダントを彫るよ。それと宿を見つけて、食料集めるね」
アカイアに到着したパリスの第一ミッションは、ポセイドン神殿のコマーシャルだ。アカイアの報われない船乗りのため、トロイアに新しくポセイドンの神殿を建てる。
若者と老人のコンビは、順調にスタートした。
「おじいさん、商い船を漕いで旅をすると楽だね。食料がもらえて船賃はタダだし」
パリスは、船乗りたちに教えられたとおりに、櫂を力強く回す。船にはたっぷりワインの壺が積まれている。
「あんたは王子様だろうに。そんな苦労しなくとも……」
が、老人の言葉をパリスは遮る。
「王子は四日でやめた! 僕はただのパリス。今は、成りたての船乗りだね」
小さな船は岸に沿って南に進む。浜に着けば、老人は布教活動に、パリスは食料調達に勤しむ。もっともパリスの食料調達は、難なく進む。田舎のご婦人方に愛想よく微笑むだけで、パンやワインをどっさりゲットできる。
「スエシュドスさん、僕はこれからヒポクラテス先生を訪ね、友達に会うんだ。長旅だけど、一緒に行く?」
漁師の家に泊まった二人は、今後のことを相談する。
「もちろんじゃ。本当はのう、わしはパリスさんと、旅がしたかっただけなんじゃ」
「……おじいちゃん……へへ、ありがとう」
ひょんなことで出会った老人だが、そのように頼ってくれるのは嬉しい。自然、老人の白髪頭に、手が伸びる。
が、スエシュドスは、パリスの腕をバッと払いのけた。
「すまん……あまり、頭を触られたくないんじゃ」
「ううん。ごめん。気をつけるよ」
パリスは、王宮でヘクトルから聞かされたことを思い出した。
――アレクサンドロス、あの老人はただの船乗りではない。アカイアの王たちにひどく傷つけられた戦士かもしれない。
――戦士? おじいちゃん、そんな感じじゃないよ。
――最初にスエシュドスと会った時、俺はすごい力で掴まれた。この俺が、簡単には振りほどけなかった。それに老人は、若者と同じように力強く漕いでいた。
そのほか、パリスは、老人が着替えを拒むことを聞かされた。
ヒポクラテスの教えを思い出す。ひどい暴力にあった人間は、しばし、人の接触を拒むようになると。
(おじいちゃん……どんなに大変な目にあったんだろう)
パリスは寝床でわが身を振り返る。
トロイア王に捨てられたとはいえ、拾ってくれた養父母に、大切に育てられた。村の誰もがパリスをかわいがってくれた。
だから村に病が流行った時、なんとかしようと旅に出た――そのはずだった。
それからナウシカに出会ってヘクトルに出会って、そのあとナウシカとすぐ別れてヘクトルと二人で……違う!
床の中でパリスは首を振った。三人で旅をして、スフィンクスの謎を解いたじゃないか。
「そうだ。スフィンクスさん!」
がばっとパリスは跳ね起きた。スフィンクスのいたテーバイは、この近くだ。
パリスは、スエシュドス老人に、テーバイのスフィンクスとの出会いを語り、近くにいるスフィンクスに挨拶したいと老人を誘った。
が、スエシュドスは「そんな化け物恐ろしい」と断った。
パリスはひとりで、ピキオン山の怪物に会いに行った。
獅子の身体を持つ女の怪物が、尻尾を振り艶然と微笑む。
「ほほほ。お主、息災にしているようじゃな」
「スフィンクスさんが元気でよかった。怪我は大丈夫?」
パリスは、前の出会いでヘクトルが傷つけたスフィンクスの前足をさする。
「我はファラオの守護者であった。あの程度の攻撃、何ともないぞよ」
「昔いたのはエジプトだっけ? 僕は知らないけど、仲間のトリファントスさんは、エジプトから来たんだよ」
「エジプトか。実はの、久方ぶりにエジプトを訪れたのじゃ」
「えええ! エジプト行って来たの? すごく遠いんでしょ?」
「ほほほ、この翼があれば、どこへでも行けるぞ」
スフィンクスは誇らしげに、両の翼を羽ばたかせる。
「神殿も王宮も、なにもかも見事じゃった。今のファラオ、ラムセス二世は、エジプト、いや世界でもっとも偉大なお方じゃ」
怪物女は、美しい頬を染め、人々でごった返す町や、大きな船が行き交う港のありさまを語った。ギリシャのどんな町、そしてトロイアよりも、巨大な都らしい。
「じゃが、偉大なファラオも苦しんでおられる……あのモーゼという男のせいじゃ」
「モーゼ?」
パリスは、初めて聞く名前に耳を傾ける。
「ヘブライ人の男じゃ。このあたりでヘブライ人はあまり見かけないが……あの男、神はヤハウェのみ、他は偽りの神と騒ぐもんじゃから、ファラオは頭を痛めておる」
「えっ! 神様がひとりってこと? アポロン様やゼウス様は?」
「モーゼに言わせれば、神ではない、ということかのう」
「そうか、なんか寂しいな……でもスフィンクスさん、よくこっちに戻ってきたね。エジプトって立派な都なんでしょ?」
美女の顔をした怪物は、目を伏せて尻尾を振った。
「あの美しい都に、我が住処はない。我より力のある多くの守護者が、ファラオをお守りしておる。それに……」
と、スフィンクスは頭を上げた。
視線を辿った先で、何人もの子供たちが駆け寄ってくる。
「あ、スフィンクス、戻ってきたんだ!」
あっという間に、怪物女は子供らに取り囲まれた。
「ねー、なんで、いなくなっちゃったの?」
「また、なぞなぞ出してよ」
スフィンクスは、翼を広げて笑っている。
「ほほほ、では、なぞなぞではなく、エジプトの話をしようかの」
パリスは、子供たちに囲まれ誇らしげにエジプトを語るスフィンクスを、見つめる。胸がポカポカと温かくなってきた。
テーバイの宿の食堂でパリスは、スエシュドスにスフィンクスとの語らいを伝えた。
「スフィンクスさん、全然怖くなかったよ。子供たちの人気者でさ。良かったら、明日、会いに行ってみる?」
が、老人は「バケモンなんてとんでもない!」と全身を震わせた。
「そうか……とにかく、モーゼって人、変わってるよね」
食堂でパリスは、パンを噛み締める。
「神様がひとりなんて無理だよ。太陽と月と星を動かして、風を吹かせて雨を降らせてなんて……ひとりの神様にそこまでやらせたら、かわいそうだよ」
「パリスさん、優しいのう。神様にまでかわいそうとは……じゃがな」
スエシュドスは、ワインで口をすすった。
「神がひとつなら、神々同士の争いがなくなり、平和になるかもしれんのう」
はたとパリスは、パンを持つ手を止めた。神々の伝説を思い出す。特にギリシャの神々は、些細なことで嫉妬し怒り、災いをもたらす。
「おじいさん……それでも神様ひとりぼっちじゃ、つまらないよ」
テーバイの夜は、思わぬ宗教談議に発展した。
パリスとスエシュドスは、商い船を漕ぎ進め、ヒポクラテスのいる町に近づいてきた。
船乗りの宿でパリスは、木彫りの馬のペンダントを作り、布教活動に勤しむスエシュドス老人を待つ。
と、スエシュドスが杖を突きながら、身なりの良い男二人を連れ、駆け込んできた。
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